6月号 『ゴツプロ!たちが夢の跡。』

【ゴツプロ!たちが夢の跡。】

 

みなさん、こんにちは!!

いやいや、ゴツプロ!の一大イベント、『ゴツフェス!529るナイト!』

終わっちゃいました。

ご来場頂いた皆様、本当に本当にありがとうございました!!

また残念ながら来られなかった皆様、こういうイベントを今後も開催できるように頑張ります。

どしどしとご意見、ご感想をお聞かせてくださいね。

 

いやー終わってしまいましたね。

早かったですね。

ほぼ1日の記憶がありません(笑)

なんせ初めてのイベントだったので、色々と至らぬ点もあったと思います。

しっかりと反省し、勉強し、受けとめ、今後の課題にしていきたいと思います。

 

そんな今月の「月刊ゴツプロ!」は、ゴツフェス!の裏側を書きたいと思います。

 

前回号ではゴツフェス!までの道のりを書きました。

 

そして、そして、当日の三日前にゴツ基地に集結しまして、まずは物販の封入作業をみんなでやりました。

なんかTwitterにて自分(泉知束)が全然作業をやってない!

みたいな噂が流れておりましたが(塚原大助が上げた写真、二枚とも自分が何もやってなかった為)…ちゃんとやってますからね!

ワタクシ、ティシャツの折りたたみ担当でしたから。

要は、袋詰めのメンバーが仕事が遅いから、ああいう状況になってるだけですから(笑)

ま、多少飽き性のところはありますが…

やってなくはないですから!!!!

 

ま、この話はあまり膨らみようもないので、次へ…

 

この日は夕方からみっちりと芝居の稽古を。

ただ、この日は山野海さんが撮影のため、来れずで、演出抜きの稽古でして。

その前に、ショートなお芝居、どうでした?面白かったですか?

はじめ、台本をもらった時はあまりのくだらなさに(笑)、ほぼ全員が、「これ大丈夫??」みたいな感じだったんですよ。

そんな中、稽古が始まりまして、いろんな試行錯誤を繰り返すわけです。

がっつりコメディバージョンでやってみたり、めっちゃ本気モード(一触触発)バージョン、足して割ったバージョン、などなど…

ただですね、僕らだけでやってると、確信が持てないんです。

これ本当に面白いのかな??ってなっちゃうんです。

で、結果!海さん来て、細かくやろう!!ってことで、この日はバレました。

ただ、この作業がとっても大事なんです。

ああでもない、こうでもない、こうやろう、ああやろう!って時間が…

 

ほんで翌日。

海さん演出の元、やってみたわけです。

そしたらね、のっけから「大助、その音じゃない。こっちの方向性でやって!」

「アビ、そこ絶対間を外さないで!」なんて、檄が飛びまして。

その時の僕ら…「そんなきっちりした芝居だったっけ?」

 

でもね、そこが海さんのすごいとこで、台本書いてる時に、間から音から、動きからきっちりと頭の中にあるんですね。

そして、それ通りやると不思議と面白くなる。

やってる途中から、これ面白くなるかも!に、変わっていったんです。

 

稽古後は安定の飲み会を開きまして(笑)

いよいよ本番前日。

スタッフさんを入れてのリハーサル。

初めて見せるショートなお芝居。

段取りを確認しながら、音響さんに音を入れてもらって、一から追っていきます。

そして、芝居…スタッフさんから笑い声が、、、僕らホッとしたわけです。

これはいけるぞ!!

 

いろんな想いを持って迎えた本番当日。

 

初の本多劇場、そして夢の本多劇場。

 

あの階段がね…長くてね。観劇行く時はあの階段からワクワクするよね。

でもね、搬入する時は、あの長い階段が恨めしくてね。

ステージに引く、リノってのがあるんだけど、これが半端なく重くてね(泣)

今回はロビーでのパーティーもあったから、普段は何にもしないロビーも仕込んだわけです。

なんで、ステージとロビーのダブル仕込み。

さらに受付、パーティーの時のお料理やドリンクの準備など、一気に仕込み。

あっちもこっちもバタバタです。

音響さんも、メインのホールとロビーの仕込み。

照明さんもバタバタの仕込み。

 

一丸となり、進みました。

 

どうにか昼過ぎに形が整いまして…

 

ここからゲストの皆様の音合わせ。

石川よしひろさんのバンドの音合わせに、津軽三味線の小山会の皆さんの音合わせ。

いやおなしに僕らのテンションも上がっていきます。

ここへ来て、ほんとに自分たちすごいことをやってるなって実感が生まれてきて、緊張感が高まりました。

 

その後、場当たり(立ち位置を決めたり、照明を合わせて行く作業)、リハーサルを同時に進めました。

バタバタです。

それでも、みんなで助け合いながら進めていきます。

この日、お手伝いに来てくれた後輩たち。

本番の時は黒子に徹してくれた彼らのお手伝い無くして、このイベントは成り立たなかったと思います。

本当にありがとう!!

 

なんとかリハーサルを終えたのが開場15分前。

スーツに着替え、サクッと髪型をセットして、そのまま、一部の始まり始まり。

 

裏で、MC二人(佐藤正和氏、かなやす氏)のトークを聞きながら、お客様の反応の良さにこれまたホッとする僕らメンバー。

お客様と、お話したり、写真を撮らせてもらったり、バックステージのツアー行ったりと、本当に楽しかった。

主宰の塚原大助がどうしてもやりたかった、ゴツプロ!旗へのメッセージ書き込み。

みなさんの想いを頂きながら、一緒に階段を登っていきたい!塚原はじめ、僕らの想いです。

 

一部はこんな感じであっという間に終わりまして、ちょっと楽屋で一服して、

さ、いよいよ2部の始まりです!!

 

みんなで話していたのですが、芝居と違って、テンションの上げ方がイマイチわかんないね!って。

と、いうかなんといっても初めてのことだらけで、集中の仕方や、ポイントがよくわからないです(笑)

 

でもね、緞帳の後ろにスタンバッて、舞台監督さんの、

「間も無くいきますね!」って言われた瞬間は一気に緊張とテンションがマックスに上がりました。

 

普段、お芝居で緞帳裏でスタンバイ!なんてほぼないですからね。

そしてそして、「泣き虫たちのエレジー」がかかり、緞帳が上がり、明かりと拍手を頂くゴツプロ!たち!!

 

最高ですよ。最高の瞬間でした!!

 

そこから一気に進んでゆくゴツフェス!

 

石川よしひろさんの生バンドでの、山口直子の「泣き虫たちのエレジー」!!

袖で44北川は大号泣してました(笑)

僕らも全員、涙堪えるのにいっぱいいっぱい。

マイクをスタンバイする佐藤正和。そしてお互い振り向き視線を投げるも視線が合わない二人。

『キャバレーの男たち』が一気に蘇ってきました。

ちなみにあの演出は当日に決まったんです。

まさに天から降りてきたかのように…

劇場の神様か、演劇の神様か、時々こういう奇跡みたいなことが起こるんですよね。

 

その流れのまま、ショートなお芝居。

奇跡的なお客様の反応(笑)

嬉しかった。演ってて気持ちよかったです。

初め不安だった、「クレ○○し○ちゃん」の寸劇。

終わってみれば、初の本多劇場での初の芝居がまさかの「クレ○○し○ちゃん」って、伝説だよな!ってなってます(笑)

 

その後の小山会の皆さんの三味線演奏。

完全に来年の『三の糸』のハードルを上げてしまったわけですが(汗)

素晴らしかった。

僕らも袖で一ファンとして聴き入ってしまいました。

 

そして、最後を飾って頂いた…書家の柿沼康二氏と津軽三味線、小山豊氏のコラボパフォーマンス。

まさに息がつまるほどの圧巻のパフォーマンス。

凄まじかった。

 

この方々のパフォーマンスを見ながら、聴きながら、僕らは心の底から幸せを感じておりました。

 

あっという間の1日。

この後、撤収作業を終え、打ち上げ。

 

こういう風に書いていくとなんとか頭を整理できますが、あの時はもう、何が何だか状態で…

今頃になって余韻を感じております。

 

そして、忘れてはいけない、作家、竹田新からの重大発表!!

 

ゴツプロ!旗揚げ公演『最高のおもてなし!』が、今秋幻冬舎より、小説化決定!!

すごいことですよ。

普通、小説からの舞台化、映画化はあっても、逆のケースはほぼないですからね。

 

ゴツプロ!やってなかったら、

出版社の方が見にきてなかったら、

芝居が下手くそだったら、

お客様が見にきてくれてなかったら、

熱い想いがなかったら、

 

もしかしたら、『最高のおもてなし!』の小説化はなかったかもしれない?!

もちろん、作品の素晴らしが一番なんですが、いつも演出の山野海が言っている、本番に入ったら、お芝居はお客様に育てて頂く。

その先に色々な可能性が見えてくる。

 

お客様あっての我々です。

これからも、芯を持って、謙虚に、真面目に、時にバカになって…

お客様とともに歩んでいきたい。

心底そう願ってます。

 

今後とも何卒、ゴツプロ!をご贔屓に、応援のほどよろしくお願いいたします。

 

さあ、次は何を企むか?!乞うご期待。

 

たくさんの、『ありがとう!』をみなさまに。

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。