2月号 『阿波の音 閉幕!』

阿波の音 閉幕!

みなさん你好。
台湾から無事帰国しましたよ。
今月号は台湾からお送りしようと思い、パソコンも持参、wi-fiも大容量のものをレンタルして行ったのですが…
ほぼパソコンを開く時間なしで(汗)
結局、帰国してから書いております。

まずは【阿波の音】そして台湾公演【阿波之音】全21ステージ無事に終了することができました。
ご観劇頂きました全てのお客様、そしてこの公演に携わって頂きました全ての方々に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!

いやー今回の台湾公演もえらいことになりました。
台湾公演だけではなく、今作【阿波の音】手前味噌ではありますが、凄まじいエネルギーの作品になったと自負しております。

東京、大阪、台北と三つの土地を回り、たくさんの方々と出会い、助けてもらい、応援してもらい…本番をお客様と一緒に作り上げていく。
よく、「芝居はお客様に育てられる!」なんて言いますが、今回ほどその言葉を強く感じたことはありません。
一本の作品にたくさんの方々の想いが募り、幹が太く強くなったように思います。

すでに【阿波の音】ロスなんで、振り返ってると寂しくなりますが…
色々と思い返したいと思います。
1月9日東京は下北沢本多劇場で幕を開けた今作。
終わってみればあっという間。
何度も書いておりますが、阿波おどりを昨年3月から始め、ほぼ毎週稽古をし、途中何度も階段の昇り降りが辛くなる筋肉痛に見回れながら、必死に食らいつき。
いろんなことが決まらず、焦ったり、違う方向を模索したり…
決して順風満帆ではなかった。
それでも諦めず、前だけ見つめて、信じて、突き進んだ。
だからこそ台北で大千秋楽を終えた時、熱くこみ上げてくるものがありました。
そりゃロスにもなります(笑)

先月号でも書きましたが、やはりお題を【阿波おどり】にしたのは正解でした。
あの祭囃子に、踊り狂う様は舞台のラストを華やかに彩り、エネルギーが充満する。
この感覚はなかなか普通の舞台では味わえないものでした。

大阪公演では、『大阪天水連』の皆様にご協力頂きました。
『大阪天水連』さんは、何者かもわからない僕らを快く受け入れてくれました。
印籠やうちわなどもわざわざ送ってくださり、本当にお世話になりました。
東京公演の映像を大阪に送らせてもらい、そこからイメージを作って頂き、
一緒に合わせるリハーサルは一日だけというタイトなスケジュールの中、一生懸命舞台が良くなるようにと何度もお付き合い頂きました。

リハーサル日に終わったあと、「この後お食事でもどうですか?」と、お誘いすると「この後、打ち合わせして、練習します。」と言われました。
嬉しかった。
この熱、この本気度…僕らは忘れません。
『大阪天水連』さんが奏でる音、楽しそうに踊られる姿、エネルギー…大阪公演に新たな魂を吹き込んで頂きました。
ありがとうございました。

また、大阪公演では多大なる応援、ご支援を頂きました『ゴツプロ!大阪後援会』の皆々様。

思い起こせば、昨年の8月。

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後援会の皆さんと共に本場は徳島の阿波踊りを見に行った時から始まっていましたね。
たくさんの方とご一緒し、バスの中で色んな話をさせてもらい、一緒にお酒を飲み、あの踊りの熱気を共有させてもらった。
あの時に舞台【阿波の音】は確実な一歩を踏み出しました。

大阪公演、 後援会の皆様の呼びかけでたくさんのお客様にご来場頂き、色んなところでご支援、ご声援を頂きました。
大阪公演は皆様のお力なくしては決して成功しませんでした。
本当にいつも、たくさんの愛情をありがとうございます!

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忘れてはいけない大阪グルメ(笑)
今年も安定の美味しさをありがとう!

昨年に引き続き差し入れを頂きました。
『よしのり弁当』
朝3時前に起きて作って頂きました。
美味かった。
すごいパワーを頂きました。
ありがとうございます。

一つ一つの御心が、僕ら全員に染み渡りました。

大阪公演…大団円!!
全5ステージを駆け抜けました。

大阪の皆さんのノリが最高です。
大阪の皆さんの熱が大好きです。
大阪の皆さんのお節介なまでの気遣いがたまらなく嬉しいです。

たくさんのありがとう。
また僕らはパワーアップして大阪に戻ってきたいと思います。
どうかこれからもよろしくお願いします!

東京公演から大阪公演はまさに怒涛の2週間でした。

東京公演終わりの翌日、深夜バスで大阪入りして、バタバタの中搬入からリハーサル。
本番を終えて、また高速バスで帰京。

おじさん達頑張りましたよ。
老体に鞭打って(笑)でもね、楽しいの。
まだまだ青春してるんですよ、我々は。
いくつになってもね、気持ちさえ若けりゃ、やれんだよね。
新しいこと、やったことないことは無限大なわけで、あとはやるか、やらないか!

新幹線で余裕こいて行ってたら、
大阪がクールな街だったら、
大阪サポーターの皆さんがいなかったら、
通天閣で串揚げ食ってなかったら、
あの徳島ツアーがなかったら、

大阪の地で青春と感動体験を味わえなかったかも知れない?!

僕らは出逢いを大切にします。
人生、一期一会だと思っています。
みなさんに会えたことが、我々ゴツプロ!の宝です。

まだまだ頂きは見えず。
まだまだ発展途上。
登っていきたいどこまでも、どこまでも。

これからもどうぞ、ゴツプロ!をよろしくお願いします。

次は台湾公演へ!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

1月号 『阿波の音』

【阿波の音】

皆さん、遅ればせながら2019年ですね。

1月も終わろうとしていますが、本年もゴツプロ!ならびに『月刊ゴツプロ!』をご贔屓にお願い致します。

 

去年の1月号を読んでますと、

【新年明けてすぐに書こうと思っていたのですが、結局余裕なくて、遅くなりました!】って書いておりました。

今年は、はなから明けてすぐ書くなんて諦めておりました(笑)

だって余裕ないのがわかってるから(汗)

 

今年は昨年よりも初日が早かったので、当然時間がありません。

正月休みも大晦日と元旦のみ。

二日の休みってこれ、通常の休みと変わりませんから(笑)

当然ですが正月気分はほとんどなく。

芝居モードに突入です。

それでも毎年恒例の初詣。公演の成功を祈願して…

ピリッと背筋が伸びます。

今年はね、何と鍋会もできなかったんです。
それくらい濃密に稽古しました。
通し稽古の数は昨年同様の15回。
はじめて1日に2回通し稽古をした際はおじさんたちアップアップでした(汗)
でも、本番でも1日2回公演がありますから、慣れておかないとです。
気持ちの持って行き方や、インターバルの使い方含め。
緊張感を高めて行きます。

今年、演出の海さんがよく口にしていた合言葉!
【1ミリでも先へ!】そして、これは毎回ですが、【圧倒的なお芝居を!】
我々ゴツプロ!はこの言葉が大好きで、常にここを目指しています。

【圧倒的なお芝居を!】
圧倒的なエネルギーがなくてはなせない技です。
これは、本番だけで出来るものではありません。
稽古場から常に高みを目指しマックスのエネルギーでやりきる。
何も残さないくらいのエネルギーでやりきる。

だから、終わったらぐったり(笑)
今回は阿波おどりもありますから、精神的+肉体的な疲労もあって、まあ、よく寝れました(笑)

15回の通しを経て、芝居は深く硬くなったと思います。
硬くなる!
これって、本番入ってとても大事なんです。
万が一何かが起こっても焦らず対処できる。
万が一真っ白になっても、勝手に体が動く、セリフを口が覚えてる。
そして、何より自分たちの自信につながる。

繰り返し繰り返しの稽古を新鮮にやってゆく。
この作業の連続で作り上げていきました。

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さらに阿波おどりの連の皆さん、ゴツプロ!音楽部との合同稽古。

東京でお世話になった『連』の皆さんには新年のお忙しい中、稽古にお付き合い頂き、【阿波の音】に大事な大事な魂を吹き込んで頂きました。
普段は録音した音で稽古をするのですが、連の皆さんの生音演奏の時はいやを無しに踊りも盛り上がり、いつも以上にグッタリしたのを覚えています(笑)でも、それくらい生音の力ってすごい。
体の奥から突き動かさせれる。
この感覚を味わった僕らは、舞台の成功を確信しました。

お芝居があって、ラストに生のお囃子が入って、連の方たち交えて踊り狂う。
これはいける!!これはすごい!!

そして、約1ヶ月におよぶ稽古は無事に終了。
あっという間の1ヶ月。濃厚で濃密な時間でした。
あ、それから、写真の前列、左から二人は台湾からの留学生。
台北公演の舞台監督[雷(レイ)くん]と制作の[アキラ]です。
二人は昨年の『三の糸』台北公演でもお世話になった二人。
鳥梅劇院と本多グループの姉妹提携による第一弾として、今回二人は東京公演、大阪公演の裏方としてずっと付いてくれました。
正月明けてすぐに来日。
日本語もままならない、文化も違う日本で、きっと不安だらけだったと思います。
それでも毎日稽古場に通い、稽古場の空気を誰よりも吸収しようと僕らに寄り添うように側にいてくれました。
ありがとう!!
きっとこの体験が台湾公演で活かされる。
これは素晴らしいことだと思います。

僕たちだけでは何事も成せないけど、たくさんの方々のご支援、ご協力、そしてご声援で一つのモノを作っている。
何より、みんなからもらう愛情とパワー!これに勝るものはなし。
たくさんの人の、たくさんの想いで作りあげる。
芝居ってやはり尊いし、崇高なるものだと実感しました。

ゴツプロ!2回目の本多劇場の幕が開く!!

やっぱり本多劇場は最高だ。
ここには演劇人のたくさんの血が通っている。
先人たちの息吹を感じる。
また感動の日々がはじまりました!!

さらに本番前日には、台湾から他のスタッフ陣も駆けつけてくれました。
これも本当に嬉しかったな。

昨年一度やってるからこそ、次のステップへ。

仕込みから場当たりも昨年よりスムーズに。

今年も素敵なセットが立ち上がり、素敵な照明が入り、素敵な音楽を入れてもらい、僕らは舞台に立てる。

本番前日、一回だけの連の皆様とのリハーサル。

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連の皆さんは仕事帰りのお疲れの中、劇場に駆けつけて頂き、何度も何度もリハーサルにお付き合い頂きました。
熱い想いがビンビンに伝わり、それが音となり、僕らの体に染み込んできました。
『もっと良くなる!もっとできる。もっともっと…』
連の方々からそう言って頂き、回を重ねる毎に進化していきました。

東京公演でお世話になりました。
『吹鼓連』『新粋連』『藍響連』の皆々様本当にありがとうございました。

初日、カーテンコールでの鳴り止まない拍手が全てを語っていたと思います。

連日が最高の時間でした。
たくさんの通し稽古を重ねた僕らは、よく演劇界で言われる[二日落ち(初日でホッとして、二日目の芝居がよくない。)]や、[千秋楽芝居(最後だからアドリブ言ったり、いつもと違うことをやる。)]なんて当然ありません。
これが、演出の海さんが言う、【芝居を硬くする!】なんだと思います。

いつも通りに、毎回新鮮に新鮮に、稽古の日々を信じてグルーヴ感を大事に…

毎ステージ、とても楽しかったし、生きていた!

千秋楽、阿波おどりのシーンから、手拍子と拍手が…
心が打ち震えました。
最後の総踊りはお客様とまさに一つになれたと思います。

お題を阿波おどりにしてなかったら…
真剣に阿波おどりと向き合ってなかったら…
ご協力頂ける連の皆様が熱い人たちじゃなかったら…
お客様のノリが悪かったら…

お芝居の本番であんな体験をすることはなかったかも知れない?!

たくさんの感動をありがとう!
たくさんの想いをありがとう!
今年も本多劇場は最高の場所でした!

ありがとう!ありがとう!!

東京公演は無事に閉幕!

そして大阪へ!!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。