【稽古の後は相撲部屋の如く鍋を喰らう!】
残暑お見舞い申し上げます。
いやー今年の夏は異常なほど暑いですね。
困ったもんです。
突然の雨なんてのもありまして、色々と難しいですね。
みなさん、体調壊したりしてませんか?
さてさて、一ヶ月なんてあっという間ですね。
この前、月刊ゴツプロ!書いたと思ったら、もう月をまたいで8月号。
これまた困ったもんです(笑)
我々ゴツプロ!メンバーも有難いことに何かと忙しくしておりまして、なかなか全員で集まることも少ないのですが、ま、忙しいことはいいことですからね。
毎月、どこかの劇場でゴツプロ!メンバーを見れる!!なんてなったら最高ですね。
先月は主宰の塚原大助が「世襲戦隊カゾクマンII」、そして佐藤正和がホームでもあるブラボーカンパニーの公演に出演。
ご観劇頂きました皆様、本当にありがとうございます。
そして、今月はかなやす慶行が池袋のシアターグリーンで、渡邉聡と中下元貴が下北沢 小劇場B1の舞台に出演します。(詳細はHPをご覧ください。)
こちらも是非ぜひご覧頂けましたら幸いです。
さらに来月は私、泉知束と44北川がこれまた下北沢 小劇場B1での舞台に出演致します。
宣伝ばっかりでごめんなさい。
それくらい全部を見て欲しいのです!!
ゴツプロ!とはまた違った一面をそれぞれお見せできると思うので、こちらもよろしくお願いします。
さ、長〜い前振りも終わりましたので、いざ本題を。
先月号では旗揚げ公演の「最高のおもてなし!」ができるまでを書きました。
今月はさらに掘り下げて、僕らの稽古スタイル(そんなかっこいいもんじゃないけど)、みんなが知りたい!うん?本当に知りたいのか?…ま、そんな感じのことを前回とは打って変わってゆるーく書いていこうかと思います。
まず、僕らがどんなところで稽古をしているのか?
これはですね、特定の場所は敢えて書きませんが、ちょっと郊外にありますスタジオをひと月間お借りして、後半はある程度セットなんか組んで稽古をしているんです。
過去2回「最高のおもてなし!」と「キャバレーの男たち」はこちらのスタジオをお借りしました。
で、こちらのスタジオがとにかく挨拶にうるさいスタジオでして。
ま、それには理由があって、いろんな方々が出入りする、また中には会社も入っているのでどこぞの誰かがこっそり入ってもわからないのは困る、何かが盗まれたときに怪しまれないように。
などなど…
ざっくばらんに言うと、みんなで挨拶して気持ちよく過ごそうよ。ってことなんですけど…
「とにかく挨拶にうるさい。挨拶をしないとひどく叱られる。それで出禁になった団体もある。」
なんて噂をあちこちから聞いて、完全にびびった僕ら。
演出の山野海を筆頭に意外と小心者な我々(汗)
「え?でも普通に挨拶すればいいんだよね?」
「野球部みたいに大きい声の方がいいの?」
「向こうが気づいてなかったら、気付くまでした方がいいの?」
なんて話になった話題の稽古場。
初日はご想像の通り、皆がこれでもかってくらいの丁寧な挨拶をかましたのでした(笑)
そんなスタジオは結構な広さがありましてね、着替え部屋や、ちょっとした炊事場もありまして、とにかく結構な広さなんです。
で、建物がとても古くて、暖房の効きも悪くてですね。
我々ゴツプロ!公演は毎年1月ですから、必然と稽古は12月。
はっきり言って寒いんです。
あ、話がどんどんずれますがご愛嬌で…
僕ら一月公演には実はこだわりを持ってまして、毎年年明け一発目の観劇はゴツプロ!であって欲しい。
一月になったらゴツプロ!公演を見れる!なんて定着したらいいなって思っておるのです。
なんで、しばらくは一月公演が続くと思いますので、長期旅行などのご予定は2月以降でお願いします(笑)
はい。
話を戻しますと、そのちょっぴり寒い、いや結構寒い稽古場で凌ぎを削っておる次第なんですが。
どんな稽古をしてるの?
これ、皆さん気になりませんか?
「役者やってるんですか?セリフとかよく覚えられますね。」
なんて、よく言われるのですが、セリフ覚えって役者の中でもいい人、悪い人は当然いるんですよ。
ただ、その覚えたセリフを相手役と掛け合って、どんどん染み込ませていく!そんな作業を稽古でやるんです。
それぞれが作ってきたものを稽古場でミックスさせて化学反応を起こさせる。
もちろんそれが喧嘩して全然噛み合わないことも多々あるのですが…
そんな作業を緊張感を持って、何度も何度も繰り返すんです。
何度も何度も繰り返す作業を、毎回毎回新鮮な気持ちで取り組む。
これって頭も体力も使うわけで、なかなかの作業なんです。
ゴツプロ!全員が40代のおっさんばかり。
はい。そんな長いこと集中力が持ちません(汗)
演出の海さんが、
「じゃ、ちょっと休憩しようか!」
その号令とともに、「やったー!」と騒ぎ出す我々。
決して稽古が嫌いな訳ではありません!!
なんで…ここだけの話ってことで。。。
こんな稽古が大体13時から18時頃まで、長いときは20時、21時くらいまで続きます。
そして、なんとも嬉しいことに!いや、下手したらやっちまったことに。。。
こちらのスタジオは飲食OKでして、時間内だったらお酒も大丈夫なんです。
さらに、初日前に僕らを散々怖がらせたこちらのオーナーさんが、何故か僕らを気に入ってくださって、ビールやお酒の差し入れまでしてくださる始末。
こりゃ飲まないわけには行かずですから。
毎夜、毎夜宴が繰り広げられるわけです。
やるからには何事も本気ですから。
ガスコンロ二台に大きな土鍋も二台。包丁、まな板、必要な調味料なんかも装備させまして…
なんならこの宴を楽しみに稽古してんじゃないか!?くらいの勢いになりまして。
冬ですし、あったかい鍋に熱燗なんて最高じゃないですか。
で、私 泉知束、何を隠そう鍋奉行でして、毎夜毎夜違った味の鍋を作って好評を博してるんです。
大体17時くらいになると、そのあたりのことが気になったり、ならなかったり…
それを演出の海さんに見透かされて、「はい。今日は21時過ぎまで稽古やるよ。」
なんて言われ、、、全員から、ブーイング。なんてこともしばしば(笑)
ただ、何が言いたいかと言うと、飲みニュケーションもとても大事だと言うこと。
ちょっとした青春なんですよ。
部活を思い出すんです。同じ釜の飯を食う!じゃないですけど、寒い冬にあったかい鍋をみんなでつついて、語り合う。
こうして絆を深め、団結力を増してるわけです。
うん?説得力がない!
そこは致し方なし(笑)
でも、和気藹々。最高のチームワークで毎回公演に向かっておる次第です。
僕らが挨拶もできない不器用集団だったら、
一人も酒が飲めない下戸集団だったら、
メンバーの中に鍋奉行がいなかったら、
スタジオが飲食禁止だったら、
そして、稽古が冬じゃなかったら、
ゴツプロ!の絆はできてなかったかも知れない?!
一月公演…来年もやりますよ。
今年も年末から跨いで、正月迎えますよ。
一月公演…正月も気が気じゃないよ。
正月返上でやりますよ。
毎年そうですが、正月休みからの年明け一発目の稽古は、みんなで神社に初詣行って、夜(新年会)の買い出しをして、いざ稽古開始になるのですが、一人、また一人…
「もう飲みません?鍋しましょうよ。」
って、駄々をこねるのは言うまでもありません。
さ、次回「三の糸」ではどうなることやら。
乞うご期待!!(笑)
つづく…
泉 知束Tomochica Izumi
1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。
泉 知束Tomochica Izumi
1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。