2月号 『大阪から、いざ台湾へ!!』

【大阪から、いざ台湾へ!!】

みなさん、你好。
我々ゴツプロ!はただいま台湾に滞在中です。
今回の『月刊ゴツプロ!』は台湾からお送りします。

いやー、きましたね!ゴツプロ!初の海外公演はこの地、台湾。
その前に前回の続きということで、まずは大阪公演から。

大阪公演…
たくさんの方々の想いと愛情を頂きました。
本当に本当に【感謝】しかない。
僕らゴツプロ!関西出身者が一人もいないのです。
加えて知名度があるわけでもない。
まず行き当たったのが集客。
でも、やると決めたらやりきる。これゴツプロ!流。
ご紹介頂いた方に会いに行き、そこからまた違う方、違う団体の皆様に繋がり、大阪サポーターズの皆さんの後押しあって大阪公演を行うことができました。

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大阪公演もたくさんの思い出ができたな。
大変だったこともありました(汗)
劇場がデパートの中にあるってことで、トラックの高さ制限があり、搬入日に我々トラックからトラックへの積み替えをやったんです。
その後、搬入したのですが、これまた搬入口から劇場までの道のりが迷路のような状態で、おじさん達は汗水垂らしながら仕込みました。
今となってみれば笑い話ですけどね。
東京公演とは違った空間での芝居創り。
ステージも客席と同じレベルだったこともあり、お客様との一体感はより強くなった感じがしました。
これはお客様からも感想いただいたのですが、「まるで自分も劇中にいる様な感覚になった」と。
嬉しい感想でした。
苔むす山。
この空間を大阪のお客様と共有できた喜びはなんとも言えないものでした。

千秋楽…
日本での最後の公演。
大阪の地にて!なんと、お客様は満員御礼。
温かい拍手に包まれて、僕らは本当に幸せでした。

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大阪で公演ができて良かった。
大阪の皆さんと出会えて良かった。
心の底からそう思いました。

打ち上げも素敵な場所とお料理をご用意頂きました。
それがこちら↓↓

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室内バーベキュー!
最高でした。

僕らはまた大阪へ戻ってきます。
そして、この感謝の気持ちをしっかりと胸に刻み、さらに高みを目指し精進していきます。
恩返し…きっとお芝居で!!!

大阪の皆さん、またお会いしましょう!
本当にありがとうございました!!

…大阪公演を終え、10日。
それぞれに時間を過ごし、僕たちは台湾公演に向けて再び集結。
「最高のおもてなし!」「キャバレーの男たち」でお世話になった古巣の稽古場。
懐かしくもあり、なんだか落ち着く。
この場所でまた「三の糸」をやれる。

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台湾公演…台本を作家 竹田新氏が練り直しました。
大きくはセットの違い(日本のセットは持っていけないので)
そして微妙なニュアンス。日本でしかわからないセンテンスの見直しなどなど…
立ち位置が違うと、当然ながら今まで見えていたものが見えなくなったり、見えてなかった顔が見えたりで、まるっきり違う感情が生まれたりします。
始めは「立ち位置の確認ね。」なんて言っていた演出の海さんも、いつの間にかスイッチが入り、
「立ち位置はとりあえず気にしないで、気持ちで動いて!」なんてことに(笑)
東京、大阪とやってきて、役がそれぞれに浸透していることもあるし、セリフも落ちているからこそ、日本では追いつかなかった新境地への挑戦の日々。
これがまた楽しくて、嬉しくて、さらに『三の糸』が深くなっていきました。

前回できなかった【馬刺しの会】もできたし(笑)

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さらにさらにグルーヴ感を強く、一致団結。

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三味線にも磨きをかけて…

いざ台湾へ!!

と、いうことで現在台湾ですよーーー!!
真冬なのに27度ですよ。
暑いです。
そして人も温かい。

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大歓迎で迎えて頂きました!

ゴツプロ!が、遂に海を越えましたよ!
夢がまたひとつ…
台湾のお客様に日本の演劇が、ゴツプロ!の魂がどう伝わってゆくのか?!

今の僕らにしかできないことを。
今の僕らが出来得る最大のことを。
悩まず、怯まず、進むのみ!!

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こんな等身大のポスターまで作ってもらいました。

台北にあるこの「華山1914文創園区」は、日本統治時代の酒工場の跡地を絵心豊かに再利用したアート・イベント空間です。
日本人が作った場所で、日本人の僕らが和楽器片手に芝居を打つ。
縁を感じずにはいられません。

公演直前にこの「華山」で路上パフォーマンスをやらせてもらいました。
こちらは旧正月の祝日なので、すごい数の人で、僕らの周りに人だかり。

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音楽ってすごいね。
楽器ってすごい!!

芝居の練習しててもこんなに人集まらないもん(笑)
僕ら、こんなん初めてですよ。
野外で三味線を弾いて、そこに人が集まってくる。
そして、演奏後に拍手を頂く。
いやー気持ち良かった!!
最高の経験でした。

三味線やってなかったら、
台湾きてなかったら、
旧正月の祝日じゃなかったら、
華山じゃなく、普通の劇場だったら…

もしかしたら、路上パフォーマンスなんてできてなくて、こんな感動を味わえなかったかも知れない?!

いざ…和の心を胸に、台湾の地にて、心踊らせ、弾ませ、想いを届けたいと思います!

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最後に…

 

『我々が台湾に来る少し前に、

台湾東部の花蓮で大きな地震が起きてしまいました。

現在も余震が続いている状態です。

多くの方が被害に遭われ、胸を痛めると共に、少しでも力になれる事はないかとメンバー全員で話し合いを続けた結果、

ゴツプロ!の台湾公演のチケット売上分全額を寄付しよう。そんな結論に至りました。

亡くなられた方々への御冥福を心からお祈りいたします。

また、被害に遭われた方々に対し、心からお見舞い申し上げます。

花蓮加油!! 台湾加油!!』

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。