月刊ゴツプロ!7月号

【2020!台湾公演への道のり!!】

みなさんこんにちは。
なかなか梅雨も明けずジメジメの毎日ですがお元気にお過ごしですか?
自分は元気に暮らしております。
因みに足裏のイボはまだ完治しておりません(泣)病院に通い出して早4ヶ月、まだ完治は見えず(汗)
こうなりゃ治るまでここで書いてやる(笑)

今月も色々ありましたね。
相変わらず収束が見えないコロナ。
九州や岐阜、長野を襲った大雨。
自分は熊本出身なのでたくさんの方からご心配のご連絡を頂きました。
何十年に一度の大雨!最近ではよく耳にしますよね。
もはや、この何十年に一度だったものが『当たり前』になってきている。とても恐ろしい現実です。
コロナだけでも大変なのに、そこにきたこの天災。
亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
これ以上被害が大きくならないことを願って…

そんな中での四連休『Go Toキャンペーン』東京除外や、キャンセル料の補償問題などなど、物議を醸し出した一件。
経済復興ももちろんわかりますけどね。
日々感染者が増加しているこの時期に何故?!って思われた方も多くいたんじゃないでしょうか?
なかなか、手放しに「どうぞお越しください。」とも言えず、行く方も手放しに「さあ楽しむぞ!」とも思えず…
どこか心配しながらの外出ってやっぱり嫌なものですね。

さらに今月は劇場でのクラスターもありました。
これ、我々的には一番のトピックス。
先月も書きましたが、ようやく演劇も少しずつ復活してきた昨今に起きたこの事件。
『劇場クラスター!』
一番聞きたくなかったこのフレーズ。
同業者なだけに、何が一番の問題だったのか?しっかりと対策をしていたのか?
などなど、きっちり見直してもらい、その上でちゃんと報告してほしい。
僕らが今後やっていく上で、どこに注意すれば良いのか?
何をどこまでやっても100%はないと思うけど、「ここまでやった!」という証は残したい。
今回のニュースだけを見ると、それこそ小劇場は怖い、危ない!と思われる。
そして、お客様の足が遠のいてしまうのが非常に寂しい。
もっと怖いのは、真新しいニュースに埋没していくこと。
クラスターが起こってしまったことはもうどうしようもないけど、これからの演劇界のために、しっかりと今後の対策を練るために。
二度とこういうことが起きないために!!

いろんなことが全く未知のことだからこそ、国も迷っているし、国民も迷っている。
何を信じていいのかわからない毎日。どこまでニュースを信じていいのか?
これからはきっとこういうことが当たり前の世の中になるような気がする。
だからこそ、自分の行動にしっかり責任を持つこと。そして自分で調べ自分で決める!
その為にも、僕らはお客様との信頼関係がとても大事になっていくと思う。

最近いつも書いているけどこれから先は『新時代!』ゼロから始まる。

去年の7月はゴツプロ!メンバーのほとんどがどこかの舞台に立っていた。
それが当たり前だった…
一年で、いや数ヶ月でこんなにも変わるとは。

それでも今月は主宰の塚原大助が舞台に立たせてもらいました。
これは一つの希望。

こまつ座 第133回公演 『人間合格』

三時間を超える大作。ほとんど喋りっぱなしの大助。深みあるセリフ。豪華なセット。
素晴らしい作品だった。
さすが老舗劇団『こまつ座』
久しぶりにしっかりと重厚なお芝居を見せてもらった。
運営面でも徹底したコロナ対策。終演後の客出し、ご挨拶もなく、大助とも会えず劇場を後にした。
でも、これでいい!お芝居を観れるのだから!!
こんなに素敵な作品が劇場半分の客席しか入れられないのはとても残念。

こんな環境下でもご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!
旅と同じで手放しに「見に来てよ!」と簡単に言えなくなったけど、役者は心の底で本当に見に来てもらいたいと願っています。
そのために、できるだけの努力はする!

今月末はメンバーの佐藤正和が新しい企画をやります。

『ゴロー’s BAR☆☆The LIVE』

YouTube配信からはじまった企画が遂に生ライブ!
ストレートなお芝居とは一味違うこちらのライブもお楽しみ頂けたらなと思います。
会場まで行くのはちょっと怖いという方は生配信もやる予定なので、そちらでもぜひ!

少しずつ、少しずつね…

さて、前置きがものすごく長くなってしまいましたが、今月は先月に続き『狭間の轍』記事を。
先月は新大阪駅のラーメンとビールで締めておりましたので、今日はその後を…

大阪から戻り、1日のオフ日を挟み、いよいよ台湾稽古へと突入です。
思い返せば去年はワタクシ、インフルエンザでお休みさせてもらった台湾稽古(汗)
今年は万全の準備をして挑みましたよ!
初めて使わせて頂いた稽古場に、仮セットを立て込みます。

毎年のことながら台湾の劇場はサイズ感が全く違うので、動きが大きく変わります。
この舞台後方の二段ベッドもかなりサイズが縮小され、僕らは足を曲げて寝てました(汗)

新しいサイズに慣れる。
新しい動きを体に馴染ませる。
東京、大阪と既にたくさんの本番を踏んできていますから、セリフは当然馴染んできています。
なので、今まで気付かなかった部分などもより深くなっていき、立ち位置が変わることにより今まで目が合わなかった人と目が合ったり、見えなかった部分が見えたりして、新鮮さも加わる。
芝居はまた新たな方向へ舵が切られます。
ロングランでやらせてもらえる芝居の醍醐味です!!

音楽部も然り、日本公演では上手の高台にて演奏していたものを、台湾では高台が作れないので、下手に移動しての演奏となりました。
音楽部のみなさんもこれまで見えなかった動きや表情が見えて新鮮だったみたい。
こうして、また新しい『狭間の轍』に生まれ変わっていきました。

しかーし!!!!ここでアクシンデント発生!!
順調に進んでいた稽古でしたが、最終稽古前日!通し稽古中に44さんがまさかの肉離れに!
通し稽古だったため、なんとか続けようとする44さん。
「大丈夫ですか?」と聞いても「大丈夫、大丈夫!ツッただけだから。」と。
痛みに強い44さんの顔が歪み、足を引きずる姿に演出の海さんがストップを!
そのまま病院に直行。
暗雲立ち込める稽古場。

次の日…最終日の通し稽古は44さん抜きで敢行。
台湾公演のもう一つの大きな課題。字幕出し!
今回から初めて参加してくれた「劇団水中ランナー」主宰の堀之内良太。
字幕を叩くタイミングや、セリフとの整合性が取れているか?などなど、台湾に行く前にチェックしたいところが多々あったのです。
もちろん良太も初めての体験なので不安でいっぱいでした。

そこで行なった最終日の通し稽古。
なんと、44さんの代役は演出の海さん!!
これは結構レアな回でしたよ。
でもさすがの海さん、見事な代役っぷり。
44さんには申し訳ないのですが、これはこれで新鮮で楽しかった(笑)

こうして幕を閉じた台湾稽古。
いろんな意味で濃密な一週間でした!

台湾に出発する前日は1日だけのオフ。
疲れた体を癒します。
そして、ここでまたしても問題勃発!!

オフ日、なんだか体調が悪い(汗)
そして発熱…まさか。
去年の今頃を思い出す。そう!インフルエンザの症状と似ている(汗)
さらにコロナが世間を騒がせ始めたこの時期。
熱があると入国できない。インフルでも入国できない!
まずい、まずいぞー!!
一気に不安に支配される俺。
「なんてこったーーー(泣)」恐怖を押し切り病院へ。
結果は…『急性胃腸炎』!!
一気にホッとしました。

こうして迎えた出発日。

羽田空港に集まる面々。
良い!効く!と言われる診療所をハシゴした44さんも見事な回復を見せ、足を引きずらず歩けるところまで回復。

こうしてなんとか台湾へ向け出発。
コロナ禍の裏で起こっていた色々な難事。それらを乗り越えいざ台湾へ!

コロナの広がりがもう少し早かったら…
俺がまさかの前日インフルだったら…
44さんの肉離れが回復してなかったら…
海さんが代役やってくれていなかったら…

台湾公演実現の前に、もしかしたら台湾に行けなかったかも知れない?!

こうして無事に台湾に着いたゴツプロ!一同。
毎年恒例となった台湾スタッフのお出迎えに感激の再会を果たすのでありました。

その後僕らは松山空港にて、一瞬???となります。
な、なんと、舞台監督の野口さんが飛行機乗り遅れ(汗)
全員が、声を合わせ「えーーーー!!!!」

波乱含みの台湾公演。
さあ、どうなることやら。

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。