月刊ゴツプロ!10月号

【笑顔と笑い声!】

10月も終われば今年もあと二ヶ月。
早いですね。
コロナに泣かされた2020年もあと二ヶ月。
色々と思うことはありますね。

最近まで「暑いあつい!」と口にしていたのに急に朝晩は冷え込んできて、身体もなかなか慣れません。
皆さん風邪などひいてないですか?
コロナだけではなくお身体大事にしてくださいね。
そんな10月、例年だとゴツプロ!はチラシも公開になり、公演情報も解禁になったりで一気に動き出す時期なのですが、
来年は4月公演ですからいつもとは勝手が違う10月です。
それでも水面下では色んな動きがあります。
それぞれに過ごす10月。

今月は浜谷康幸出演舞台!劇団PU-PU-JUICE第28回公演『モデル、劇団始めました。』『オジさん、劇団始めました。』の二本立て!

ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
コロナ禍の中、劇場に足を運んで頂けることは何ものにも代え難い喜びです。
我々は少しでもお客様が安心してご観劇できる環境を整えることが本当に大事だとひしひしと感じおります。
そして願わくば、何も気にせず、怖がらず観劇できる日が来ることを心から願い。
今は、一歩一歩進むのみ。

そんな中、今月2週間半に渡り開催された、
明後日プロデュース【asatte FORCE】!
下北沢 本多劇場にてたくさんのコンテンツが日替わりで上演されました。
演劇にライブに、えほんのろうどくなどなど、様々なエンターテイメンの集い。
我らが山野海と津軽三味線 小山会三代目 小山豊氏で結成した『tagayas』も出演した企画にて、遂に『桃太郎』上演させてもらいました。

三月に泣く泣く延期した今作が明後日さんのお力をお借りして遂に実現です。

稽古場での様子は先月号でも少し書きましたが、まあ笑いが絶えない素敵な時間でして。
その中でも真剣に芝居と向き合う全員がいて、やっぱり芝居っていいなあって思う尊い時間でした。
今回の『桃太郎』は、一番の目的として子供たちに演劇に触れて欲しい、劇場を好きになってほしい!って想いから、
普段は見ることのできない未就学児も来場がOKとなり、暗転もなく、客席も暗くせず。
とにかく子供達に楽しんでもらう!をテーマに作っていったのですが、そこは山野海演出ですから、
ただ子供達だけが楽しめる作品ではなく、しっかり毒もあり、笑いあり、テーマありで、大人もちゃんと楽しめる作品に作り上げていきました。
『しっかりと毒!』これ結構肝で、決して子供達をナメないということ。
子供の感性だったり、感覚だったりをしっかりと尊重して、これくらいなものでいいだろ!なんて絶対に妥協せず、
しっかりと子供達も見た後に心に残り、子供達が物語の本質を考えて、わからないことをお父さんやお母さんに聞いて、
親子で話し考える!そんな作品を目指しました。

大人たちが必死に汗水垂らして作り上げた作品!それが、竹田新版『桃太郎』。

昔ながらのきびだんごの歌も一新。
小山会 三代目の小山豊氏により作曲され、そこに竹田新が歌詞を付けました。
みんなで踊れるように、歌にフリをつけて、客入れ時には子供達に覚えてもらおうとPVを流し…

衣装は、90年代『野猿』でも大活躍された、通称カンちゃんこと神波憲人さんにお願いしました。
そして、ご用意頂いた素敵な衣装の数々。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

役者は単純な生き物ですから、衣装一つでテンションがガラッと変わります(笑)

ここにブラボーカンパニーさんのお力もお借りして、もうテンションは上がりまくりです!
さらに、桃太郎一派と鬼一派の戦いのシーン。
こちらも実は拘っているのです。
アクションチーム『GOCOO』の田渕景也さんも筆頭に3名の方々に稽古場に来て頂きしっかり殺陣をつけてもらい、
みっちり1日かけてアクションだけの稽古をし、その後の稽古、本番前でも反復練習を何度も行いました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

この田渕さんは『狭間の轍』でもお世話になったのですが、海外でもご活躍されていてる日本ではトップクラスのアクション監督、スタントマンなんです。
そんな方に指導してもらうわけですから、僕らも本気中の本気。
おじさんたち老体に鞭を打って必死に食らいつきました。
若手が数名出ておりますが、殺陣を覚えるスピード、キレ、疲労度が完全に違っておりました(汗)
そしてこの着ぐるみが暑いのよ。一回アクションやると滝汗でしたよ。
こうして毎日毎日、短い稽古期間でしたが濃密な時間を過ごしました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そして迎えた本番!!
いざ…

素敵なセットに素敵な照明が入り。
最後のリハーサルも終えて…

コロナ対策も出来得る限り行い。
お客様をお迎えしました。

ゴツプロ!主宰 塚原大助に海さんもお出迎え。
大助がつけているフェースシールド。こちらも手作りしました。
子供たちに喜んでもらえるように、安全に楽しんでもらえるように…
桃太郎に変身できるフェースシールド。

子供達の声が聞こえてくるバックヤード。
子供達で溢れた客席。

児童劇などは当たり前の光景だと思いますが、下北沢 本多劇場ではなかなか見ることがない景色。
客席からなんとも言えないあたたかな雰囲気が溢れ。
いつもやっている芝居の開演前とは明らかに違う楽屋の雰囲気。

犬さんは袖で集中(笑)
そして始まった本番。
物語に彩りを加えて頂いたナレーションの小泉今日子さん!

パパさん、ママさん、実は小泉今日子さんを生で見れたことにも感動されておりました(笑)
流石の小泉さん!
オープニングで一気に空気を変える。
挨拶しただけで客席からは拍手。
このオープニングで一気に客席も和らぐのがわかります。
こうなったら役者も一気に心が柔らかくなります。

みんなが一生懸命見てくれて…
随所に響く子供達の笑い声。そして子供と一緒に笑う大人の笑い声。

そんな中、鬼が登場した時のどよめき。
子供達の素直な反応。
やってるこっちが嬉しくなるわ!!

今回、子供達が鬼を一緒に退治できるアイテムとして、ペットボトルに飴玉を入れて音がなる様にした通称「カラカラ」を配っていたんだけど、鬼が出てきた瞬間にみんなが一生懸命にそれを振っていて本当に可愛かった。
何にも説明してないのに、子供達が一生懸命に「カラカラ」を振っている姿は忘れられない。

汗だくで、一生懸命に、真摯に作ったものは子供、大人変わらず心に響く!
劇場が優しさに包まれておりました!

最後に忘れてはいけない、このお二人。

テーマソングから劇中の効果音を全て三味線で奏でてくれた、小山会の小山豊氏と小山清雄氏。
津軽三味線の音が『桃太郎』にマッチして、不安な気持ちから楽しい気持ちまで見事に表現してくれました!

僕らが想像していた劇場の雰囲気。
でもそれはやってみないとわからないから、もちろん不安もあったけど…
終わってみれば、予想を越えて最高の感動でした!

最後の歌では子供達も客席を離れ通路や階段に立って一緒に踊ってくれて…
こんな嬉しいことないよ。
歌のお兄さん、お姉さんの気持ちがちょっとだけわかったよ。
こりゃたまらんわ!!

佐藤正和氏が企画してなかったら…
明後日さんのサポートがなかったら…
劇団の垣根を越えて俳優陣が集ってくれなかったら…
この企画に賛同してくれる素敵なサポート陣がいなかったら…
コロナ禍の中ご来場くださるお客様がいなかったら…

本多劇場で子供達の笑顔と笑い声に包まれた最高の瞬間を味わうことはなかったかも知れない?!

こちらの配信動画は、
https://www.youtube.com/watch?v=4JkKCPSz6r0
からご覧になれますので、まだみてないよ!って方はぜひ。

そしてそして、朗報。
なんと来月11月にこちらの『桃太郎』が大阪での公演が決定しました!
後援会の皆様はじめ、たくさんの方々のお力添えを頂き、実現することとなりました。
しかも奇跡的に東京公演と丸っきり同じキャストです!
またあの感動が…

『桃太郎』大阪公演!
<公演日程>
2020年11月21日(土)13:00 / 16:00
※受付開始は1時間前、開場は30分前です。
上演時間 約60分

<会場>
近鉄アート館
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階

詳細はホームページのinfoからお願いします!
こちらのお芝居、もちろん大人の方だけでもご観劇できますし、楽しめる作品になっております。

大阪公演、ワクワクです。
関西の皆さん、劇場でお会いしましょう!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。