3月号 『いざ!「向こうの果て」へ!!』

【いざ!『向こうの果て』へ!!】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
【月刊ゴツプロ!】の時期がやってきました。
そう、月末です。
早いね。早いよ、まったく…
そして、この【月刊ゴツプロ!】ですが、創刊号が四年前の3月。
丸四年の月日が流れました。
今回で49回目の【月刊ゴツプロ!】でございます。
ここまで続けてこれたのも、読んでくださるみなさんあってのことです。
本当にいつもご愛読頂き感謝しかありません。
ありがとうございます。
そして、昨年11月からは【52BUDDY!】が結成され、この【月刊ゴツプロ!】も【会員版】なるものができました。
ぜひ、一人でも多くの方に読んで頂きたいこの【月刊ゴツプロ!】。
他のコンテンツがあったり、特典があったりとみなさんに満足して頂けるよう我々も精進していきますので
ぜひこの機会に【52BUDDY!】にもご加入頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。

さてさて、前置きが長くなりましが…
いよいよ稽古がスタートしましたよ。
待ちに待った稽古です!!

と、その前に、先月2月14日のバレンタインデーに情報公開になったWOWOWドラマ版【向こうの果て】の続報として、
今月14日ホワイトデーの日に他キャストなどの追加公開がありました。
そこで我々ゴツプロ!メンバー全員の出演決定!もやっと皆様に報告できました!

今をときめくあの人や、日本映画界のバイプレーヤーの皆さんとともにこの作品を作れる喜びは一入でした。
さらにこちらのドラマを監督された内田英治監督が撮った【ミッドナイトスワン】は第44回日本アカデミー賞において『最優秀作品賞』を受賞。
これまたすごい!
なんか、よくわからんけど、すごいこと尽くしなんです(笑)

いや、だってね、舞台原作がドラマになることだけでもすごいことで、しかも大体は舞台が盛況でその後評価を得て映像化が普通なのに、
今回は舞台と映像が同時進行していること自体、とんでもないことなんです。
さらにその映像作品に劇団メンバー揃って出演できるなんてまさに夢みたい。
こんなこと旗揚げした時には考えもしてなかった。
毎年、いろんなことに挑んで、少しずつ大きく、高く、前に進んできたからこそ達成できた快挙。
もちろんそこには、今この【月刊ゴツプロ!】を読んで下さっている皆さんの力が一番大きいのです。

僕らは常に…どうやったら喜んでもらえるだろうか?
楽しんでもらえるだろうか?
そして、驚いてもらえるだろうか?
そんなことばかり考えて進んできたし、これからも進んでいきたいと思っています。

ドラマに触れたので、少しだけドラマのことを書きたいと思います。
実はドラマ版もだいぶ前から動いていまして、去年12月には、方言とお芝居の稽古があったのです。
これがその時の一枚。

内田英治監督を囲んで…

ここから、年が明けてすぐ「緊急事態宣言」になり、クランクインが延びたり、それにより撮影場所が変更になったりと
スタッフさんはじめ製作陣は本当にご苦労の多かったことだと思います。
それでも、一丸となり、一人もコロナ感染者なく、撮影期間も予定より押すことなく、撮影は無事にクランクアップしました。
本当に楽しみな今作。
撮影現場も凄く良い感じで、緊張感と程よいリラックス感とで、とてもやりやすい環境を作って頂きました。
ま、強いて言えばもの凄く寒かった思い出が一番でしたが(笑)
特に主宰の塚原大助と浜谷さんと自分は津軽パートだったのですが、スタッフさんたちに聞くと「津軽パートの撮影日は決まって寒い!」って仰ってました。
でも、青森は寒いですからね、その辺りのリアリティも映像から出ていたらいいなぁ。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

現場で押させて大助と浜谷さん!
寒そうです。。。
メンバー全員とは現場で会えませんでしたが…

渡邊聡さんとは支度部屋で一度会えました。
現場でメンバーに会うとそれだけでテンション上がります。

海さんが見学に来てくれた日。
メンバーがこれだけ揃えばそりゃテンションもマックスです。
いやー本当に素敵な時間だったし、貴重な体験でした。
これからもこういうことがどんどん増えていくよう邁進するのみです!!
ドラマでは舞台とはそれぞれ違う役で出演していますので、ぜひドラマ版もご期待ください。

そして、ドラマ撮影を終えた我々はいざ!

これまで色々な芸事を時間をかけ習って稽古インしてましたが、今回は久しぶりのストレート芝居。
でも、ドラマ撮影もあったし、すでにエンジンはかかっております。
稽古開始前には何度かメンバーで集まり、決意新たに稽古初日を迎えました。

14時スタートの初日。
11時に集まるメンバー(笑)
もう居ても立っても入られません。

せっせと顔合わせの準備。
これだけ湧くつく初日も珍しい(汗)

座っちゃいるが落ち着かない我々です。

正直、これだけで落ち着きません(汗)
お名前の入った前垂れ、ゴツプロ!史上初めて作りました(笑)
そして、小泉今日子さん稽古場イン。
そこで佐藤正和氏が放った一言「ほんとにきた!」この一言には大爆笑。
そして一気に和む稽古場。

そこから毎年恒例の…

主宰 塚原大助の雄叫びからスタートです!!!
もうね、大助も抑えられない衝動です。
コロナ問題や、色々なことを乗り越えてまずはスタート地点に立てました。
去年の公演では稽古初日にいきなりスタッフさんも交えて鍋をつつき、お酒を飲んで、決起しました。
今年はもちろんそんなことはできません。

でも、その分、絆は深まり、舞台をやれる喜びを噛み締めています。
毎年色々とありましたが、今年は例年にない違った不安もあり、その中でたくさんのことを話して、解決して、やっと迎えたこの日です。

この日をきっと忘れないでしょう!

コロナがなかったら…
2年以上も想いを募らせてなかったら…
ドラマ撮影が無事終わってなかったら…
何としてもやり抜く強い思いがなかったら…

こんなに感慨深い、湧くつく稽古初日を迎えられなかったかも知れない?!

そして稽古開始から一週間…
相変わらずせっかち演出家の山野海氏の稽古。
ほぼラスト近くまで立ち稽古が進んでおります。

もうみんな頭も心もぐるんぐるんです(笑)
でもこれがまた心地よし。
稽古場に帰ってきた。ゴツプロ!に帰ってきた。そしてまた始まる!

稽古場で凌ぎを削る。
稽古場でセッションする。
笑う、怒る、泣く、爆発する!稽古場はまさに格闘場です。
マスクを付けての稽古はなんかいつもと様子が違うけど、慣れるしかありません。
マスクを外すその日まで、どれだけ多くの準備ができるか?
やってます!やってますよ!
これはすごい作品になると思います。
すごい作品にします。

みなさんご期待くださいね!
最後に…今回チラシでは『YOHJI YAMAMOTO inc.』に衣装協力をして頂きました。
そして、上演後ののアフタートークでは『Y-3』に衣装協力して頂きます。
これまたとんでもないことのひとつ!!

先日、おじさんたちは最高にカッコつけて撮影してきましたよ(笑)

当たり前じゃないことがたくさん起こっている。
だからこそ、感謝の心を胸に、驕らず、過信せず、前向きに直向きに、ただただ進むのみ。
本番初日をきっちり迎えられるよう、最大限の注意を払い、最大限の力を注ぐ。
そんなゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』にご期待ください!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。