5月号 『新たな出逢い!』

【新たな出逢い!】

みなさんこんにちは。

今月も月末です(笑)

1ヶ月はあっという間(汗)

【向こうの果て】の稽古&本番が遠い昔のように感じます。

お元気にお過ごしですか?

ゴツプロ!は元気に過ごしておりますよ。

まずはゴツプロ!第六回公演【向こうの果て】ご来場ならびに生配信をご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。

お陰様を持ちまして4月30日の公演をもって【向こうの果て】は閉幕。

そして5月5日の【向こうの果ての果て】が大千穐楽となり、全ての公演が終了しました。

激動すぎる2週間。

目まぐるし過ぎてよく覚えていません(汗)

 

その場その場で判断を迫られる日々でした。

とにかく4月30日までの生配信が決まり、公演を行なっていく中でそれ以降のスゲジュールも考えなくてはいけない。

生配信も、せっかく無観客でやるんだったらこれまで見たことない映像を作ろうということで、
客席の前方を取っ払い、ミニレールやクレーンを持ち込んでの撮影を敢行。

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撮影スタッフ一丸となって、これまでにない画を撮ろう!お客様に喜んでもらおうと、日々進化を続けていきました。

本番前と終わった後は必ずミーティングを行い、新しいことを模索。

中継をするベースはこんな感じでがっつり組まれ、ここから皆さんのお手元に配信が行われました。

 

そして…もちろん30日で全てを終わらせることもできたけど、5月の5日まで劇場は借りているし、
お客様を入れないのであれば、ある程度のことはできる。

そこで話し合いいろんな候補を出し合いました。

僕らのように公演を中止せざる得なかった劇団さんを呼んで座談会やったらどうか…などなど。

そんな中、やっぱりゴツプロ!らしい、ゴツプロ!にしかできないことをやろう!ってことになり、
立ち上がった企画が【向こうの果ての果て】でした。

何としても、【向こうの果て】をいい形で終わらせたかった。

そして、次に進むステップにしたかった。

 

5日までの間にできることをみんなで模索し、急ピッチで動き始めました。

 

海さんは【向こうの果て】公演が終わる前からスピンオフ作品を書き始め、なんと楽日の30日に脱稿。

福田雄一氏作品【出発】は自分が演出することに決まりました。

プラス小山会の生演奏や座談会…この辺りは過去の『ゴツフェス!』で培った経験がかなり活かされています。

関口アナンと皆川暢二は以前こちらでも書きましたが、
海さんが二人の相性や皆川の芝居を知るためのワークショップをやった時に演じてもらった【Close to you】の上演。

 

30日に一区切りついた【向こうの果て】、もちろん打ち上げなんてあるわけなく。

翌日5月1日から猛稽古です。

まず大変なのが、これまでやっていたものから頭をぐるっと変えて、一からセリフを覚えること。

自分は演出がメインだったので、覚えるところは少なかったですが、皆さん楽屋でも必死で覚えていました。

 

作品毎に稽古をするので、その時間帯も裏では台詞合わせが続いています。

そして、何より贅沢だったのが、本多劇場を使って稽古できるってこと。

こんなことなかなかない経験です。

いや、今後もおそらくなかなか出来ない経験。

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そして、夢の本多劇場の演出席にも座った(笑)

まさかの展開。

こんなこともあるんだね(笑)

この数日間のみんなの集中力と団結力はかなりのものでした。

そして、それを受け入れてくれたスタッフの皆さんには心から感謝です。

 

舞台監督の金安氏は、数日でバーカウンターを制作。

衣装の神波さんもこの日のためにプランニングして、衣装を用意してくださいました。

ありえないスピード感(笑)

音響さん、照明さんもこの1日だけのために素材を用意したり、照明を吊り直し、プランニングしてくれたり…

一切の妥協を許さないスタッフワークには頭が下がります。

まさにプロの仕事。

この方々と一緒に仕事ができていることは僕らの誇りだし、心からのリスペクトしかありません。

 

なんともこの数日が楽しく、新しいもの生み出す高揚感に溢れていたのです。

モノを作る楽しさと感動。

日数のない中でも面白いもの最後まで諦めず作ろうとする努力。

そして、完成した【向こうの果ての果て】。

本編とはまるっきり違う緊張感。

そりゃそうです。だって稽古数日だもん(笑)

本編ではできなかった、本番を生配信のマルチアングルで見るっていう贅沢も堪能。

なかなかできない経験ばっかり。

中継ベースから聞こえるカメラマンへの指示出しの中、芝居をみて思わず笑ってしまう笑い声。

みんながこの1日を本気で取り組み、本気で楽しみました。

 

こうして、終わった【向こうの果ての果て】。

楽しんでもらえていたらいいなあ。

我々ゴツプロ!にとってはとても大きな1日であり、この先に続く大きな第一歩となりました。

何と言っても『底力』です!!

 

僕らの第六回公演はこうして幕を閉じました。

たくさんの方々の顔が浮かびます。

たくさんの方々の想いが背中を押してくれました。

そして惜しみなく協力してくださいました。

これを読んでくれている皆さんからの応援をもらって、パワーとエネルギーに変えました。

本当にありがとうございました。

 

決して忘れられない公演、忘れられない二週間です。

僕らはこの時間をさらに糧とし、さらに高みを目指し精進し続けます。

これからもゴツプロ!をどうぞよろしくお願いします。

 

さらに今月14日から始まったWOWOWオリジナルドラマ【向こうの果て】。

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こうして舞台が終わっても、作品が終わらないというのはとても嬉しいですね。

メンバーも舞台とは違う役柄を演じているので、そこもさらに面白い!

 

この14日にはさらに嬉しいニュースも。

auスマートパスプレミアムにて舞台版マルチアングルのアーカイブ配信も開始。

まだまだ終わらない【向こうの果て】をどうぞお楽しみください。

 

ここでようやくのタイトルでございます。

公演終わってまもない頃、ゴツプロ!新企画【ゴツプロ!演劇部】のワークショップオーディションを開催しました。

部長はメンバーの浜谷康幸。

昨今若手の劇団離れが進んでおりまして…プロデュース公演が主流。

もちろん毎回やりたい人を集めて行うプロデュース公演も魅力的なのですが、それとは違う楽しみが劇団にはありまして。

我々ゴツプロ!メンバー、一度は劇団を経験し、そこで先輩からたくさんのことを学び、
セットを自分たちで作り、立て込み、稽古オフの日は衣装探しで古着屋を巡り、何から何まで自分たちでやっておりました。

その経験が我らゴツプロ!の礎となっています。

今の若い人たちにも演劇の楽しさを知ってほしい。

そして、いつの日か自分たちの手で劇団を旗揚げしてほしい!そういう想いから今回このような企画を立ち上げさせてもらいました。

そこで集まったメンバーたち。

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みんなやる気とエネルギーに満ち溢れておりました。

こんなにたくさんの若手の方々に出会うことはなかなかないので、こちらも刺激的。

二日間にわたってのワークショップだったのですが、短いテキストをパートナーを決めて行い、
二日目の最後に発表するというものだったのですが、とにかくみんな素直でまっすぐ…

こちらの一言一言を真摯に受け止め、どんどん変化していく様は見ていて圧巻。

その光景を目の当たりにした僕らは、心洗われ、たくさんのことを逆に学ぶ二日間となりました。

 

二日目なんて、稽古場に早くきてセリフ合わせをしたり、休憩の時間を利用して稽古していたり、見ていてほっこりする瞬間でした。

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次の世代にかける橋となる。

僕らが先人からもらったものを、下の世代に渡していく!

ゴツプロ!らしい企画だなと思います。

こちらの卒業公演は来年2月に下北沢は『劇』小劇場にて行う予定です。

ワタクシ泉が作、演出を担当する予定ですので、こちらもぜひお楽しみにお待ちください。

 

 

浜谷さんがやりたいって言ってなかったら…

僕らメンバーが劇団上がりじゃなかったら…

ゴツプロ!のこれまでの過程がなかったら…

そして劇団というものに拘ってなかったら…

やる気あるあなたが応募してくれなかったら…

 

こんなに素敵な出逢いはなかったかも知れない?!

 

これから二月まで僕らとしても新たな挑戦のスタート。

共に学び、共に切磋琢磨し、共に成長していきたいと思っています。

 

最後にビックニュース!!

WOWOWさんにて、ドラマ【向こうの果て】放送記念として、劇団ゴツプロ!特集を組んでくださり、
7月1日に過去作品【間の轍】と【阿波の音】の放送が決定しました。

こんな嬉しいことはないですね。

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【第五回公演 『間の轍』】

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【第四回公演 『阿波の音』】

感動再び!

こちらもぜひお楽しみください。

来月もゴツプロ!は熱く駆け抜けます!!

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。