6月号 『コロナも二年目の夏。』

【コロナも二年目の夏。】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
なんだか天気もスッキリしない日が続きますね。
さすがは梅雨(泣)
そして、マスク。息苦しい(汗)
ついにコロナ二年目の夏に突入ですね。
オリンピックも間近に迫っていますが、なんだか手放しに喜べない昨今。
嬉しいニュースを喜べないってやっぱり不自然な気がします。
そもそも世の中が一変して不自然になったのだから仕方ないと言えば仕方ないのですが…

【向こうの果て】公演から間も無く二ヶ月。
最近、舞台もだんだんと普段通りに戻ってきて、観劇の機会も増えてきました。
見ていて思うのは、やっぱり舞台はお客様あってなんぼ。
演者と客席とが一体となって作るグルーブ感は特別だし、最高ですね。
カーテンコールでのお客様の拍手と、演者の清々しい顔。
舞台の醍醐味です。

今月は浜谷康幸出演!
Nana Produce【続・まるは食堂】

さらには、佐藤正和主宰公演。
青春の会 第一回公演【熱海殺人事件】

と、ゴツメンバーが出演する舞台が二本ありました。
ご来場頂いたお客様、そして配信で見てくれたみなさま本当にありがとうございました。

このコロナ禍の中、劇場に観劇に行くのも勇気だと思います。
そんな中でも劇場まで足を運んでくださるみなさまには感謝しかありません。

浜谷康幸、佐藤正和…ふたりのエネルギーがバンバン出ている作品でした。
奇しくも【向こうの果て】で、悔しさを舐めた僕らです。
この時期にお客様を入れて舞台に立てることが当たり前ではないことを痛いほどわかってます。
だからこそ、その尊い時間に全身全霊を込める。
それがあのエネルギーに繋がったのだと思います。

最近よくお芝居を見ています。
そんな中で感じること。
芝居って、やはり人間のエネルギーを見て、感じているんだってこと。
映像では感じられない生のエネルギーと熱。
これは何物にも代えがたい、代えられない舞台ならではのモノ。
舞台は舞台らしくあるべきだと。
浜谷さんが出演した【まるは食堂】も冒頭から舞台ならではの演出と役者の熱。
そして、佐藤正和氏出演のつかこうへい作品【熱海殺人事件】。
この作品は本来ならば昨年上演するはずだった作品です。
コロナで一度延期になった作品を同じキャストにて今年リベンジし、見事大成功で幕をおろしました。
しかもこちらの作品は正和氏が役者をやりたいと思った思い出の一本だったそうです。
いやー、色っぽかったな。
初めてみる顔だったな。
舞台見ていてちょっと嫉妬しました(笑)
そして、つか作品の持つパワーと、つかさんが書く圧倒的なセリフの力!
まざまざと見せつけられました。
何十年経っても未だ再演が続くつか作品の魅力を堪能しました。
シンプルだけど、パワーがあって、色気があって、バカバカしくて、泣けてくる。
はっきりいって、【昭和】以外の何物でもないけど、心地よかった。
これを若い人はどう見るのかな?

若い人といえば…
今月からいよいよ本格始動!ゴツプロ!演劇部。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

僕らの仲間となった総勢12名。
なんといっても僕らも初めてのことなので、全てが手探り状態。
お芝居の技術向上、舞台を作る過程、必要な学びなどなど。
自主性を大切にしながらも、厳しさ、優しさ、熱…とか、どうやって伝えていくか?
僕らも試行錯誤しながら毎回やっています。
時代は回ります。
僕らが親の世代から「俺たちの若い頃は!」って言われていたことを思い出します。
知らぬうちに自分達も年をとり、キャリアを重ね、丸くなったとこもありゃ、凝り固まったところもあって。
時代はどんどん変わって、僕らの【普通】が普通ではなくなっていく感覚。
でも、大事なものは大事だろ!と頑なに思っていたり…
おっさんですね(笑)

でもね、最近僕の持論ですが、それでいい気がしてきた。
「俺らの時代はな!!」
これ大事でしょ?!
まずは伝えないとね。
で、よかったら踏襲すりゃいいし、古かったら捨てればいい。
俺らも結局そうやってきたんだから。
面倒臭い先輩からしこたま叱られ、しごかれ。そこに戦いを挑んできたんだから。
だから僕らも面倒臭い先輩になればいい。
最大限の『愛』を持って!!
発するのは一方的でも受け取る側は選べばいい。

そんなことを最近思っているわけです。

でも、僕らおっさんも若い人から学ぶことが多いわけで、そこだけは頑固にならず頭柔軟に吸収したいと思うわけです。
時間がかかっても、僕らは学ぶわけです。
なんで、このゴツプロ!演劇部はとんでもなく可能性を秘めた企画だと思っています!
ですから卒業公演含め、どうか皆様の応援のほど何卒よろしくお願いいたします。

この企画もきっとゴツプロ!の肉となり骨となって次の公演に活かされると信じています。
ご期待ください!

そして、ドラマ版【向こうの果て】も今月末で第7話まで終わり、残すところあと一話です。
なんだか寂しい限り。
こちらもご視聴いただいている皆様、本当にありがとうございます。
ゴツプロ!メンバーも総出演の今作。
まだ一人でてきておりませんが…ご安心ください。
メンバーの渡邊聡!!最終回に出演いたします。
ぜひ最終回もお見逃しなく。

毎回ドラマのオンエアを見ていて思います。
大助がでてきて、浜谷さんがでてきて、自分がでて、三人が一つのフレームにおさまる。
別の回では、44北川とかなやす慶行が同じカットでおさまる。

こんなこと、ちょっと前まで想像もできなかった。
でも、一つ一つ重ねて、積んで、今こうして夢みたいなことが起こっている。
初めての本多劇場もそうだった。
大阪公演もそう。
そして、台湾公演も…
夢のように思っていたことが形になっていく。
だからきっと!想像できることは諦めなければ必ず叶う。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ドラマ版と舞台版でみな違う役を演じさせてもらいました。
それぞれにそれぞれが、妥協せず挑みました。
最終回…主宰塚原大助の覚悟の芝居が見られると思います。
ぜひ見て欲しいです!

一歩一歩を形にして、しっかり刻み、また次なる一歩を歩み出す。
ゴツプロ!はいつもそうやって進んできた。

だからこれからも進み続けます。
皆さんに喜んでもらえるように…
自分達が夢を見れるように、そしてその夢を一緒に見てもらえるように…

何事も一生懸命やってこなかったら…
誰かが何かを諦めていたら…
絵空事を絵空事だと捉えていたら…
みんなで一つのことを馬鹿笑いできなかったら…

ゴツプロ!の次なるステージは見えてこなかったかも知れない?!

いよいよ7月1日は、WOWOWさんにて、ドラマ【向こうの果て】放送記念として、劇団ゴツプロ!特集【狭間の轍】と【阿波の音】の放送です。

【第五回公演 『狭間の轍』】

【第四回公演 『阿波の音』】

テレビでゴツプロ!の舞台が見れますよ。
そして、秋には第六回公演【向こうの果て】の放送も決定しました!
テレビでゴツプロ!の舞台をぜひ!

また、auスマートパスプレミアムでは、舞台版【向こうの果て】アーカイブ配信、
アフタートークのアーカイブ配信、さらには緊急事態公演【向こうの果ての果て】配信までやってもらってます。
マルチアングル(自分で好きなアングルを選べる配信)でお楽しみ頂けます。
この機会にぜひご覧ください。

まだまだ、ゴツプロ!の夏は始まったばかり。
次なるお知らせをお楽しみに!!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。