10月号 『心よりありがとうございました。』

【心よりありがとうございました。】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
季節もすっかり秋になり、朝晩はだいぶ冷えてきましたね。
コロナは落ち着いてきましたが、これからは風邪も流行りますので、くれぐれもお気をつけくださいね。
しかし、【コロナ】びっくりするくらい、いや怖いくらい減りましたね。
これって要因はなんなんでしょ?ほんと不思議。
一日5000人なんて言っていたのが嘘みたい。こんなこともあるんですね。
どうかこのまま終息に向かって欲しいです。

さてさて、今年もコロナに振り回された一年でしたが、早いものであと二ヶ月で終わり。
本当に早い。
まずは今月9日WOWOWさんで放送して頂きました舞台版【向こうの果て】ご視聴頂いた皆様ありがとうございました。
これにて【向こうの果て】は、一つの区切りを迎えました。
こんなに長い期間、この作品が皆様に愛され、どこかで何かのコンテンツを見れるなんてまさに奇跡のようなことでした。
そして何度見ても、テレビでゴツプロ!の舞台を観れるのは感慨深いものがあります。
色々なことに感謝しかありません。

そして10月の中旬は、約三ヶ月の海外撮影を終えて、メンバーの渡邊聡が帰国しました。
メンバー一同集結し「おかえりなさい会」やりましたよ。
あ、44北川氏のみ沖縄で草刈り中のため欠席です(笑)
久しぶりだったんですけど、なんか久しぶりな感じもあまりせず、挙句「先月リモートやったから新鮮味ないね。やんなきゃ良かった。」と言われる始末(笑)
さすがの聡さんです。久しぶりのイジリトークに花が咲き、そこだけ懐かしい感じ。
こちらに書こうと思っていたので、写真は必須だと思っていたのですが、そちらも見事に忘れ(汗)
なんだかすいません。
でも、海外での撮影話はすごく興味深く、また刺激をもらいました。
当の聡さんもすごく貴重な体験だったようで、これからの演劇人生にも大きく影響する三ヶ月だったみたいです。
ゴツプロ!内でも刺激し合い、切磋琢磨で向上していければいいなあと思います。
兎にも角にも、聡さん!海外撮影お疲れ様でした!

そして来月11月はメンバーの浜谷康幸が演出を手掛ける舞台が控えています。
Nana Produce vol.16【ゼロ番区】2021年11月10日(水)〜14日(日)まで、新宿御苑のサンモールスタジオにて公演が行われます。

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こちらの作品はRISU PRODUCEさんの代表作でして、実は自分も20代前半の頃出演させて頂いた作品です。
この作品を濱谷さんがどう演出するのか楽しみ。
皆様もぜひ劇場においでください。

年内もまだまだメンバーの活躍の場がありますので、是非応援のほどよろしくお願いします。

…2021年10月!
大きなご報告が二つあります。
皆さんご存知だと思いますが、メンバーのかなやす慶行、並びに座付き作家 竹田新こと演出家 山野海が退団致しました。
すでにSNSや公式ホームページなどでご報告させて頂きましたが、皆様をびっくりさせてしまってすいません。
そして、悲しい報告になりごめんなさい。
思い返せば、旗揚げから共に駆け抜けた6年間でした。
バカみたいに笑って、バカみたいに飲んで騒いで、はしゃいで、バカみたいに真剣に芝居を作り、涙し、喧嘩し、たくさんの初体験をしました。
正直、断腸の思いです。
しかしながら、それぞれにたくさんの想いを抱え、悩み、苦しみ、答えを出した結果です。全てはマイナスでなく、これからのプラスを考え抜いて出した答えです。
残念に思われる方もたくさんいらっしゃるかも知れませんが、僕たちは袂を分かちます。

2015年、小さな稽古場で産声をあげたゴツプロ!
竹田新が書いた【Close to you】をそれぞれが演じるワークショップ。
自分で書いて、自分で演出しているにも関わらず号泣する山野海の姿が忘れられない。
演出をすることも、ゴツプロ!がデビューだった海さん。
右も左もわからない中、まさに体当たりの演出。
僕らも負けじと体当たりで勝負した。

そして旗揚げ公演【最高のおもてなし】。

ゴツプロ!のはじまり。
みんなで夢を追いかけた。

そして、よく飲んだ(笑)
稽古時間と同じくらい飲んだ。

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ただただ毎日が楽しくて子供のようにはしゃいでました。
うん、きっと僕たちはだいぶ昔の自分に返っていたんだと思います。
大人になってもこんなに無邪気に何かを、損得なしに追いかけられるんだと気付きました。
第二回公演【キャバレーの男たち】では、みんなでキャバレーにも通いました。

とにかくやれることはなんでもした。
そして、そこから人との縁が繋がり、和が広がり、それは全てが宝物になりました。

全ては昨日のことのよう…

願っていた本多劇場での公演。

そして地方公演。

夢を描き、一つ一つしっかり叶えていった軌跡。

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震えるくらい感動した、初めての台湾公演。

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生きてきた中で、まだ初めての体験があるんだって思えた体感と感動。
この瞬間は生涯忘れない!!

2年目の本多劇場【阿波の音】実際に連の皆さんに協力してもらうという無茶ぶり。

大ラスで、連の皆さんと一緒に阿波踊りを踊って跳ねる。
本多劇場が一体となったあの感じは本当にすごかった。
長い演劇人生でこれまた初めての体験でした。
割れんばかりの手拍子。そしてカーテンコールでの拍手。

2年目の台湾も最高だった。
スタッフとの交流。
さらにはお客さんとの一体感。
言葉も国も超えて、演劇で一つになった瞬間。

そして、昨年2020年、第五回公演【狭間の轍】。
コロナが増加する中、ギリギリでの台湾公演成功。

奇跡が何度も起きました。
そして、もちろん平坦な道のりじゃありませんでした。
辛いことも苦しいこともたくさんありました。
でも、その度にみんなで力を合わせ、そして皆さんの応援を励みに一つ一つ乗り越えてきました。
…みんなで!

いつも、最後には笑顔がありました。

本年2021年。
今のぼくらの集大成。
第六回公演【向こうの果て】。
演劇とドラマと小説出版のメディアミックス。
こんなことって6年前に想像していた人間は誰一人いません。
おそらくこれまでの演劇界でもこんなことをした団体はないと思います。
ひとつひとつをつなぎ合わせて、ここまできました。
『今』僕らができることの全てです。

脇目も触れずに走り抜けた6年間。
駆け抜けた6年間。
ちと早すぎた6年間。

さ、ここから!
どこに向かう。

それぞれが感じてきた6年間。
そして見えてきたこの先。

新たな岐路に立ちました。

苦しい決断です。
次への決断です。
この6年間ともに必死に、がむしゃらに走ってきたからこその次のステップです。
もちろん、これから先僕らの指針をどこに据えていくのか?
しっかりとビジョンを立てなければいけないと思っています。

これまで、竹田新の世界観が大好きで信じて発信してきたわけですから、これからのゴツプロ!をしっかり築いていかなくてはいけません。

でも、この6年!やり尽くしました。
だからこそ、これから新たな第二章の始まりだと思っています。
いつも、先輩なのに後輩のような(笑)かなやす慶行の優しさと気遣いがそこにありました。

回を重ねるごとに僕たちの深いところを探って毎回新たな役を書いてくれる竹田新がいました。
そして、たくさんの愛情を持って接してくれた山野海が…

あなたの世界観がなかったら…
あなたたちの優しさがなかったら…
あなたたちの笑顔がなかったら…
ともに必死に生きたこの6年がなかったら…

間違いなく今のゴツプロ!はなかった!!

本当に心よりありがとうございました。
感謝を胸に、これまでをしっかり刻み、前を向いて歩いていきます。

また、これまで6年間応援してくださったみなさまありがとうございました。
どうかこれからも変わらず、ゴツプロ!並びに、作家 竹田新、演出家・女優 山野海、俳優 かなやす慶行を何卒よろしくお願いいたします。

歩んだ日々よ、永遠に…

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。