7月号 『山笑う!閉幕…そして新章スタート。』

【山笑う!閉幕…そして新章スタート。】

みなさんこんにちは。
毎日暑いですね。
そして、コロナも恐ろしいほど増えてますね(泣)
お元気にお過ごしですか?
7月も終わります。夏休みシーズン、みなさん楽しんでいますか?
そんな私と言いますと…
やってしまいました。そうです。流行りの…増加傾向にある例の…
コロナになってしまいました(汗)
いやー、人一倍気をつけてはいたのですが、どこで?誰から?そんなことを考えても時間の無駄。
どこかでもらってきたんです。
ほんとお恥ずかしい。
自分は絶対ならない!なんてどっかで思っていた自分が滑稽すぎる。
夜中何度も目が覚め、なんか調子悪いなって思っていたら、朝方急に倦怠感が…
まさか?!と思い抗原検査をしたら【陽性】反応が。
そこからは、発熱、激しい頭痛、全身の痛みと倦怠感などなど、病院に行っても、これという特効薬もありませんから、漢方と炎症を和らげるお薬とロキソニンをもらい、帰宅。
そこから自宅療養が始まりました。
まだなってない方のために…とにかくロキソニンが効きます。
熱、頭痛、体全体の痛み、喉の痛み、全部に効きます。
これは感染する前に用意があるといいかも。
自分がどれくらいの症状に当たるのかも全くわかりませんが、結構しんどかったですよ。
ま、そもそも重度、軽度って本人次第ってとこもあるような気もします。
コロナで一般的に言われている症状(味覚障害と嗅覚障害)以外のものはほぼ一通りきました。
しかも、徐々にきました(汗)
頭痛治ってきたかなと思ったら喉の痛みがやってくるみたいな。
そんなこんなで現在も自宅療養中でございます。
みなさんも本当に気をつけてくださいね。
もちろん気をつけているとは思いますが。

でも、これが舞台本番中とかじゃなくて本当に良かった!と思う自分もいます。
正直、我慢してできるレベルではないですし、これは無理だなと心底思いました。
そして、何より人にうつしてしまうことが一番怖い。
自分も感染してみて、その前数日に会った人々の顔が一番に出てきました。
みんなに連絡して、事情を説明しました。
そこから数日間は人にうつしてないことを願うばかり。
今の所、周りは大丈夫とのことで、少しだけホッとしています。

先月、今月と演劇界も暗いニュースばかりです。
公演の中止や延期。
ニュースを見聞きする度に心が痛くなります。
自分がなってみて余計に現実味を帯びてきた【コロナ】。
うまく付き合っていくしかないんでしょうけど、演劇は特にリスクが大きいです。
少し落ち着いたと思ったらまた増えての繰り返し。
いつになったら、何の心配もなく公演出来て、お客様も何の気兼ねなく見に行けるようになるんですかね。
そんなことを切に考え、願う毎日です。

そんな中、ゴツプロ!としましては、去る7月17日(日)に、
BOND52【山笑う】無事に閉幕することが出来ました。

ご来場頂いた全てのお客様、そしてご尽力頂きましたスタッフさんはじめ多くの皆々様、本当にありがとうございました。
このご時世、無事に閉幕できることは奇跡以外の何者でもありません。
ゴツプロ!メンバーの浜谷さんが発起人となり始まったこの企画。
劇団 小松台東さんに多大なるご協力を頂き、素敵な客演のメンバーにご出演頂き、とても素晴らしい公演となりました。
自分は出演しておりませんので、はっきり言って嫉妬でしかございません(笑)
でも嫉妬させてくれるほど良かったのです。
稽古場にも一度お邪魔させてもらったのですが、何ともいえない空気感と緊張感が漂っていました。
一切の妥協がない稽古がそこにありました。
見ていて清々しい。
絶対的に本来舞台の稽古場はこうあるべきだ!!そう思える素敵な空間でした。

女性のキャストさんもいますし、演出家も変われば空気感も変わる。
ゴツプロ!とはまるっきり違う空気感でのメンバーたちも新鮮でした。
個人的には自分こういうお芝居大好きです。
やるとなると、ごまかしも効かないし、めちゃくちゃ怖いけど、静かな中に【動】がいっぱい詰まっている。
語りたくても語れない。
笑いたくても笑えない。
生きていくと知らないうちに余計なものもたくさん抱えてしまう。
それが時に重くなったり、時に邪魔になったり。
まさにそんな人生を写す鏡のような作品。
2時間一幕の一本勝負。
いやーやる方も見る方も痺れまくりの時間です。
ついでに聡さんの足も痺れてないか心配になった次第です(笑)
見た方はわかると思いますが、聡さんは客入れの開演30分前から舞台上で芝居をしています。
そこから時間になると自然とはじまっていくんです。
これもとても好きな演出でした。

小松台東の作・演出家 松本哲也さんからは今回いろんな刺激を受けました。出てないけど(笑)
初日の開演前集合で、松本さんは仰いました。
このお芝居よりもっと悲惨で、悲しい想いをしている方々が見にくるかも知れません。
本当に大事な方を亡くされた方もいるかも知れません。
ですから、皆さんはこの2時間だけは役としてしっかりとその人生を背負って舞台に立ってください。
生きてください!

まさに、そうだと思います。
虚構の世界で生きているけど、しっかり覚悟を持って人前に立つ。
それは俳優としての責任だと思います。
まさに松本さんが言われた言葉の通り、舞台上、生きた人々が2時間の人生を過ごしていました。
手前味噌ですいません。
本当に素敵な舞台でした。
見てない方もいらっしゃると思うので、舞台写真を数枚掲載させて頂きます。

どっからどう見ても通夜の親族控室です(笑)
良い舞台は写真で見ても空気感がいい。

自分もお手伝い出来て光栄でした。
お客様にもご挨拶できて嬉しいひと時。
お声かけ頂いたお客様、ありがとうございました。

演劇部の林彬も演出部でお手伝いしました。
きっとこれからの演劇部にも生かされることだと思います。
なんとも素敵な座組みでの公演。
第二回も今から楽しみです。

ちなみに千穐楽前日は主宰の塚原大助の46回目のお誕生日。
しかも共演の野々村のんさんと同じ誕生日。

本番中に誕生日を迎えるって格別ですよね。
のんさんからは「ゴツプロ!のファンの方々にくれぐれもお礼をお伝えください。」とのコメントも頂きました。
ありがたいことです!
たくさんの想いの詰まった【山笑う】!

千穐楽終演後の楽屋。
この浜谷さんの涙が全てを語っております。
本当に企画から制作、そして演者として大変なことがたくさんあったと思います。
浜谷さん、本当にお疲れ様でした!!

そしてそして、これまた浜谷さんが部長を務めるゴツプロ!演劇部。
遂に第二シーズンの開幕です。
山笑う!終わって、休む間もなく第二期のオーディションが行われました。
浜谷さんと色々打ち合わせもして、台本も用意して、自分もガッツリ関わる予定だったオーディション!だったのですが…
はい。ご存じのようにコロナにて叶わずです(泣)
不甲斐ない。
ということで今回も十数名のご応募を頂きまして、二日間に渡るオーディションを開催しました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

映像で拝見しましたが、これまた面白い。
人と人が出会う=不思議とワクワクする。
いろんなものがその先に広がるような気がしてくる。
このオーディションを経て、また新たな出会いがあり、一期生と共に新章がスタートします。
どうぞこちらもご期待ください。

さらに来月はいよいよ佐藤正和氏プロデュースの『青春の会 第二回公演』
「父と暮せば」の稽古がスタートします。

東京、広島、大阪、大牟田のツアー。
ぜひお近くの皆様、応援のほど何卒よろしくお願いいたします。

どこかでいつもゴツプロ!を(笑)
皆様に多くお会いできますよう、みんな頑張って参ります。

皆様の応援がなかったら…
繋がりを大事にしていなかったら…
コロナに負けず動いてなかったら…
信じる道を歩いてこなかったら…

素敵でワクワクする出逢いなどなかったかも知れない?!

出逢いを大切に、ご縁を大事に、皆様への感謝を忘れずにこれからもゴツプロ!は進んでいきます。
今後ともご贔屓に!

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。