6月号 『無頼の女房!東京公演無事閉幕。そして…』

【無頼の女房!東京公演無事閉幕。そして…】

 

みなさんこんにちは。
関東もいよいよ梅雨入りでなんともジメジメした嫌な気候になってきました。
体調も崩しやすこの季節、皆様お元気にお過ごしですか?
我らゴツプロ!はただいま大分に来ております。
先月の【月刊ゴツプロ!】では、稽古の様子を書かせてもらいました。
そして…
今月は、いざ本番。

 

一ヶ月間みっちりと稽古して、通し稽古を何度も熟し、無事に稽古を打ち上げました。
濃密な時間でした。
それぞれがそれぞれに、役と作品と向き合った一ヶ月。
それぞれの想いを抱え、今年も本多劇場にかえってきました。
毎年、演劇の聖地、下北沢は本多劇場の舞台に立てる!
これって当たり前の事ではなく、本当にありがたいことです。
本多劇場の大階段を登り、ロビーを通り楽屋へ。大きな神棚に手を合わせる。
背筋が伸びます。

 

今年も元気に仕込み開始

※スワイプでアルバム内を移動できます。

↑これ、ちょっとレアカット。
本多の搬入開口部から見た下北沢の街。
上からみたらこんな風です。そして下を通る人たちにジロジロ見られます(笑)

いつも撮り忘れがちなメンバーカットも今年はバッチリです。

 

毎回仕込みには多くの方々のお力をお借りします。
舞台監督さんを筆頭に照明部、音響部、美術部、演出部、大工さんたち、お手伝いのみなさん。
そして裏方全部を担ってくれる制作部。
みなさんのお力なしには公演を成功させることは到底できません。
今年もみなさんのお力をお借りして。
素敵なセットが立ち上がり、綺麗な明かりが灯り、臨場感ある音がミックスされました。
やっぱり舞台が立ち上がっていくこの過程がたまらなく好きです。
ワクワク・ドキドキします。
何度やってもそこは変わらない。

 

あ、忘れてはいけない!
ゴツプロ!名物の仕込み日賄い。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

もう何年目になるのかな。
毎年、この本多劇場では愛ある賄いごはんを用意して頂きます。
温かいごはんってだけでも充分嬉しいのに、この賄いがめっちゃうまいの。
ですから、食べ過ぎるわけです(汗)そして太る(笑)
それくらい美味しいのです。
いつも本当にありがとうございます。

 

皆様からの愛情をいっぱい頂き、いよいよ、
ゴツプロ!第九回公演【無頼の女房】東京公演開幕!
ここで、見れなかった皆様のために劇中写真をば!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

まさに戦争の傷跡残る昭和23年。
どうですか?このセットに衣裳に、この雰囲気。
ゴツプロ!のまた新たな1ページがここに開かれました。
中島淳彦作品に必死に食らいつきました。
初日に頂いたあたたかい拍手。
これまでのいろいろなモノが一瞬で報われるとき。
なんともいえない幸福感でした。

 

初日には中島さんの奥様にもご観劇頂きました。
奥様は中島さんの写真を持ってきてくださり。
公演中、お預かりさせてもらいました。

二日目からロビーにしっかりと中島さん!
どんな想いで見てくださったのかな?
「そこ、全然違うんだよな。」なんて声が今にも聞こえてきそう。
でも、ロビーの中島さんは僕らに更なるパワーをくれました。
一日一日が尊い。
生きていることは奇跡で、素晴らしいことだ。
日々舞台に立ちながらそんなことを実感していました。

 

あっという間に過ぎていく時間。
はじまったら一瞬です。
だからこそ、【今】を大事にするしかない。
これは舞台も人生も同じですね。

 

公演中にもたくさんの応援、声援、嬉しい感想など。
本当にありがたかった。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

毎年頂戴している、『はなゆき』さんからの愛情たっぷりお弁当もほんと最高。

 

また、今回はじめてご一緒したスタッフさんもたくさんいたんだけど、みなさんプロフェッショル。色々なところで感動していました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

演出部さんが作ってくれた袖周り。
写真のような小道具置き場が上手と下手に用意され、僕らが座って集中できる場所もしっかり作られています。
そして、観劇された方はわかると思いますが、劇中に鍋が登場し、蓋を開けると湯気がふわっとたつシーンがあるのです。
お客さん数人にあれはドライアイスかなにかですか?
と、質問されたこともありました。
実はあれ…

直前までグツグツと煮ているのです。
こういう細かいところまで徹底された裏周り。
そのお陰でぼくらはありがたいことに芝居に集中できる最高の環境を頂きました。

 

アフタートークも楽しかった。

南アルプスこどもの村中学校、『劇団カメレオン』のみんなも来てくれた。

コロナ禍にはじまったぼくらの交流。
開演前に質問コーナーを設けたり、舞台のバックステージツアーをやったり、受け付けや誘導のお手伝い(職業体験)をしてもらったり…
彼らのまっすぐでピュアな瞳をみると心が洗われます。
今回も坂口安吾の『堕落論』をみんな読んで、予習して見に来てくれた。
客席から漏れる彼らの笑い声や息遣いがなんとも素直な反応でぼくらにもしっかり伝わった。
彼らの中で将来俳優を目指す人が出てくるかどうかは別として、演劇を通して少しでも心が豊かになってくれれば嬉しいなと想う。

 

そういう意味では、自分の息子も小学三年生だが、去年からゴツプロ!を観劇している。
今年は自ら二回見たいと言い出し、二回の観劇。
彼なりの解釈で彼なりの意見を自分に言ってくる。
そこに間違いや嘘やおべんちゃらはない。
こうして人は己の感性を磨いていくのだと想う。
演劇には少なからずそうした力があると信じている。

たくさんの愛を頂いた東京公演。
無事に閉幕。

 

舞台は一瞬の祭り。
千穐楽が終わればすぐにセットもバラし、なにも残らず無にかえる。
儚い!…だからこそ尊い。

 

夢のような二週間を皆様、ありがとうございました。
たくさんのご来場メンバー一同、心より感謝申し上げます。

 

今年も本多劇場の板の上は最高で最幸でした。

【無頼の女房!東京公演無事閉幕。そして…】

 

みなさんこんにちは。
関東もいよいよ梅雨入りでなんともジメジメした嫌な気候になってきました。
体調も崩しやすこの季節、皆様お元気にお過ごしですか?
我らゴツプロ!はただいま大分に来ております。
先月の【月刊ゴツプロ!】では、稽古の様子を書かせてもらいました。
そして…
今月は、いざ本番。

 

一ヶ月間みっちりと稽古して、通し稽古を何度も熟し、無事に稽古を打ち上げました。
濃密な時間でした。
それぞれがそれぞれに、役と作品と向き合った一ヶ月。
それぞれの想いを抱え、今年も本多劇場にかえってきました。
毎年、演劇の聖地、下北沢は本多劇場の舞台に立てる!
これって当たり前の事ではなく、本当にありがたいことです。
本多劇場の大階段を登り、ロビーを通り楽屋へ。大きな神棚に手を合わせる。
背筋が伸びます。

 

今年も元気に仕込み開始

↑これ、ちょっとレアカット。
本多の搬入開口部から見た下北沢の街。
上からみたらこんな風です。そして下を通る人たちにジロジロ見られます(笑)

いつも撮り忘れがちなメンバーカットも今年はバッチリです。

 

毎回仕込みには多くの方々のお力をお借りします。
舞台監督さんを筆頭に照明部、音響部、美術部、演出部、大工さんたち、お手伝いのみなさん。
そして裏方全部を担ってくれる制作部。
みなさんのお力なしには公演を成功させることは到底できません。
今年もみなさんのお力をお借りして。
素敵なセットが立ち上がり、綺麗な明かりが灯り、臨場感ある音がミックスされました。
やっぱり舞台が立ち上がっていくこの過程がたまらなく好きです。
ワクワク・ドキドキします。
何度やってもそこは変わらない。

 

あ、忘れてはいけない!
ゴツプロ!名物の仕込み日賄い。

もう何年目になるのかな。
毎年、この本多劇場では愛ある賄いごはんを用意して頂きます。
温かいごはんってだけでも充分嬉しいのに、この賄いがめっちゃうまいの。
ですから、食べ過ぎるわけです(汗)そして太る(笑)
それくらい美味しいのです。
いつも本当にありがとうございます。

 

皆様からの愛情をいっぱい頂き、いよいよ、
ゴツプロ!第九回公演【無頼の女房】東京公演開幕!
ここで、見れなかった皆様のために劇中写真をば!

まさに戦争の傷跡残る昭和23年。
どうですか?このセットに衣裳に、この雰囲気。
ゴツプロ!のまた新たな1ページがここに開かれました。
中島淳彦作品に必死に食らいつきました。
初日に頂いたあたたかい拍手。
これまでのいろいろなモノが一瞬で報われるとき。
なんともいえない幸福感でした。

 

初日には中島さんの奥様にもご観劇頂きました。
奥様は中島さんの写真を持ってきてくださり。
公演中、お預かりさせてもらいました。

二日目からロビーにしっかりと中島さん!
どんな想いで見てくださったのかな?
「そこ、全然違うんだよな。」なんて声が今にも聞こえてきそう。
でも、ロビーの中島さんは僕らに更なるパワーをくれました。
一日一日が尊い。
生きていることは奇跡で、素晴らしいことだ。
日々舞台に立ちながらそんなことを実感していました。

 

あっという間に過ぎていく時間。
はじまったら一瞬です。
だからこそ、【今】を大事にするしかない。
これは舞台も人生も同じですね。

 

公演中にもたくさんの応援、声援、嬉しい感想など。
本当にありがたかった。

毎年頂戴している、『はなゆき』さんからの愛情たっぷりお弁当もほんと最高。

 

また、今回はじめてご一緒したスタッフさんもたくさんいたんだけど、みなさんプロフェッショル。色々なところで感動していました。

演出部さんが作ってくれた袖周り。
写真のような小道具置き場が上手と下手に用意され、僕らが座って集中できる場所もしっかり作られています。
そして、観劇された方はわかると思いますが、劇中に鍋が登場し、蓋を開けると湯気がふわっとたつシーンがあるのです。
お客さん数人にあれはドライアイスかなにかですか?
と、質問されたこともありました。
実はあれ…

直前までグツグツと煮ているのです。
こういう細かいところまで徹底された裏周り。
そのお陰でぼくらはありがたいことに芝居に集中できる最高の環境を頂きました。

 

アフタートークも楽しかった。

南アルプスこどもの村中学校、『劇団カメレオン』のみんなも来てくれた。

コロナ禍にはじまったぼくらの交流。
開演前に質問コーナーを設けたり、舞台のバックステージツアーをやったり、受け付けや誘導のお手伝い(職業体験)をしてもらったり…
彼らのまっすぐでピュアな瞳をみると心が洗われます。
今回も坂口安吾の『堕落論』をみんな読んで、予習して見に来てくれた。
客席から漏れる彼らの笑い声や息遣いがなんとも素直な反応でぼくらにもしっかり伝わった。
彼らの中で将来俳優を目指す人が出てくるかどうかは別として、演劇を通して少しでも心が豊かになってくれれば嬉しいなと想う。

 

そういう意味では、自分の息子も小学三年生だが、去年からゴツプロ!を観劇している。
今年は自ら二回見たいと言い出し、二回の観劇。
彼なりの解釈で彼なりの意見を自分に言ってくる。
そこに間違いや嘘やおべんちゃらはない。
こうして人は己の感性を磨いていくのだと想う。
演劇には少なからずそうした力があると信じている。

たくさんの愛を頂いた東京公演。
無事に閉幕。

 

舞台は一瞬の祭り。
千穐楽が終わればすぐにセットもバラし、なにも残らず無にかえる。
儚い!…だからこそ尊い。

 

夢のような二週間を皆様、ありがとうございました。
たくさんのご来場メンバー一同、心より感謝申し上げます。

 

今年も本多劇場の板の上は最高で最幸でした。

で、普通だったらここで終わりなのですが、今年は久しぶりの地方公演がございます。
地方公演ってホントにボーナスみたいな時間です。
楽日の翌日にはセットを一時保管するべく、倉庫に荷下ろし。

おじさんたち老体に鞭打って頑張りました。

 

そして、10日後、思い出し稽古をして…
この前降ろした荷物の積み込み(笑)

おじさんたちは舞台のためなら汗かきべそかき必死になります(笑)

 

そして、向かうは九州。
行きは九州コンビの自分とアビさんこと佐藤正和氏がトラック移動。
東京〜大分間1200キロの旅です。

大雨のスタートでしたが、九州に近づくにつれ青空が。
さすがの九州コンビ(笑)

 

そして、本日仕込み。

素敵な劇場です。

舞台をまた一から作れる。
嬉しいな。
そして、明日、初の大分公演の幕が開きます!

 

今年もたくさんのご縁が重なって…
あたたかい拍手につつまれて…
九州の地で舞台ができて…
まだまだ無頼〜のときを生きていられる…

 

まだまだ旅の途中、これから僕らの知らない事が起こってしまうかも知れない?!

 

とにかく大分、大牟田とラストまで必死に走り抜けたいと思います。
皆様、劇場でお会いしましょう。

 

まずは明日!楽しみだ。

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。