8月号 『秋がくる前に。』

【秋がくる前に。】

 

みなさんこんにちは。
いやー月日が流れるのが早すぎる(汗)
もう8月が終わりますよ。
夏が終わりますよ。
今年の夏も暑かった。やっと朝夕は少し涼しくなってきて身体は楽になりました。
しかしながら朝夕の涼しさを感じると「ああ、夏が終わるのか。」と寂しさを感じてしまう。
人間ってやつは不思議なもんです。
夏の終わりに『月刊ゴツプロ!』今月もよろしくお願いします!

さてさて、そんな今月は…
まず、先月告知しておりました。記念すべき第10回公演です。
仮チラシが出来上がりました。
チラホラと劇場でも折込みしてありますので、目にした方もいらっしゃるかも知れませんが。

どうでしょ!?
まだ仮チラですが、この躍動感。
今回もかなり気合をいれてチラシを作っています(笑)

 

まだ真っ暗な、朝と呼ぶより夜に近い2時半。
新聞配達もはじまらない、なんなら街では酔ったみなさんがはしゃいでいる時間帯に東京を出発。
日の出の海を狙い打ち!!

薄明かりの中、法被姿に身を包み。

いざ!!
海で撮影したチラシはこれで2回目。
覚えてらっしゃる方いますかね?
そう、ゴツプロ!旗揚げ公演『最高のおもてなし!』

あれから9年。
同じ海岸にて撮影しました。
感慨深い。
そしてこのタイトル『たかが十年の祭り』!
10回公演にふさわしいタイトル。
たかが10回、されど10回。
思えば遠くへ来たもんだ。
久しぶりのメンバーだけの公演。久しぶりのメンバーだけでのビジュアル撮影。

昔を思い出し楽しかった。
おっさんたちが10代に戻ったようにわちゃわちゃと盛り上がりました。

撮影終わりの時間がちょうど朝飯時(笑)
みんなで海鮮丼食べて帰京しました。

2024年夏の想い出です。
みなさん、今回も素敵なチラシになると思うのでお楽しみにお待ち下さい。

そして海と言えば…

青春の会 第6回公演『大洗にも星はふるなり』
ただいま、下北沢「劇」小劇場にて絶賛上演中です。
まだ全然間に合います(笑)
9月8日までやっています。
佐藤正和の青春をぜひ見てやってください。

 

今回の企画も佐藤氏らしいというか、佐藤氏だからできる、できた公演だと思います。
この作品は佐藤氏が所属するブラボーカンパニーの代表作で山田孝之さん主演にて映画化もされた作品です。
自分は映画しか見ていなかったのですが、数年前にブラボーさんの再演を拝見しました。
衝撃でした。その面白さ。
はっきり言って映画よりも全然面白かったのです。
この脚本はやっぱり舞台でこそ活きるんだなあと思ったのを覚えています。
あ、もちろん映画もかなり面白いです。

 

そんな作品を佐藤氏が若手とやりたいということでオーディションを開催し選びぬかれた精鋭5人。
そこにメンバーの佐藤氏と井上賢嗣氏が加わり最高の青春群像劇を作り上げました。
ブラボー版、大洗〜もかなり面白かったのですが、どうしてもおじさん感は否めません(笑)
僕らゴツプロ!と一緒。
この作品、やっぱり若い子がいい。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが若い子がいい(笑)
稽古場にお邪魔したのですが、ゴツプロ!とはまるっきり違う空気感が流れておりました。
ベテランが引っ張りながら、若手のみんなも臆することなく意見を交わし、緊張感のある稽古場でした。
この作品、海の家が舞台なんだけど、まさに海の家の匂いがするような稽古場。
そしてピリッと稽古場の緊張感を作り上げているのが、演出の松本哲也氏(小松台東)。
このコメディ作品の演出を託したのは松本さんです。

(ちなみにこのおしゃれなティシャツは物販コーナーで販売しています(笑))

 

松本さんが主宰されている「小松台東」という劇団はリアティにこだわりまくった作品が持ち味。
その松本さんが大洗を演出する。
しかしながらこの松本さん、シリアスな中にも抜群のお笑いセンス。
佐藤氏がお願いしたのもわかります。
福田雄一作品を松本哲也氏が演出する。
これだけもワクワクする。

最高のチームワークを作り上げて、小屋入り。

みんなでセットを立ち上げて…
幕が開きました。
ぜひ、見て頂きたいこちらの作品。
何度も言います9月8日まで上演中ですので、お見逃しなく!!!

そしてもう一つのニュースはこちら!

主宰 塚原大助が出演した台湾ドラマ『聽海湧』(邦題:波の音色)
こちらが台湾の映画館で先行上映。
我らが塚原大助も舞台挨拶で海を渡りました。
こちらの作品は日本が統治していた頃の台湾のお話。
日本でいうところのNHK(台湾の公共放送)が作った作品です。
そのメインキャストとして出演させてもらいました。
こうして舞台以外でも繋がっていけることがなんとも素敵。
台湾公演を三年連続でやらせてもらい、その公演を観てくださったキャスティングの方の推薦で今回の運びとなりました。
まず台湾で公演してなかったら絶対になかったお話。
舞台を通して、文化交流含め、またこうして新たな分野に広がっていくのは本当に嬉しいし、ゴツプロ!がずっと目指してきたものです。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

たくさんのメディアにも取り上げて頂きました。
また、多くの方が来場した劇場公開にて舞台挨拶。

その他の取材にも応える大助。頼もしい!!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

日本だけでなく、海外でも活躍する。
日本の小劇場を世界に広げる!
少しずつだけど、その一歩が形になってきている。
まだまだ道は遠いけど、信じて進めば必ず道ができる。
やるしかない!!

ここで、少し長いですが、主宰 塚原大助の言葉を掲載させてもらいます。

 

「今週31日(土)に最終第五話を迎える『聽海湧』(邦題:波の音色)
一話から五話までを連続で、ドラマの最終話放送より先駆けて映画館で上演するとのことで、また台湾に向かいたいと思います。こうしてFacebookでメイキングも流し、映画館でTV放送よりも先に上演するという試みがとても新鮮。
日本は台湾を植民地にしていた。その事実は知っていた。しかし、そこで生きていた人間達がどんな思いで生きていたかを、このドラマに出会うまでは想像すらしてこなかった。
ゴツプロ!の公演を通して、もう何十回も台湾には足を運んでいる。行くたびに感じることは、一言で言えば『親日』だ。我々を快く迎え入れてくれて、我々の舞台を楽しみにしてくれていて、行けば必ず会って酒を飲み、笑い、未来を共に語れる仲間がいる。日本で震災が起きた時も台湾は必ず多大なる支援をしてくれて側にいてくれる。
なぜ『親日』なのか。台湾で僕がよく投げかける質問。オランダや中国、日本と台湾の歴史の関係性での答えが多いが、何か一つそれだけでは僕自身しっくりこない。勉強不足ですね。
歴史のことは少し置いておいて、僕が2018年から台湾に行き始め感じていることは、台湾は日本よりも進んでいることが多々あるなと感じる。感覚。
『日本人に物作りでは勝てません。一つのことを徹底して物を作る【職人】、この能力に関しては日本人には敵いません。しかし、物を世界に売るのは我々台湾人の方が長けています。』
ある台湾ビジネスマンに言われた一言。その感覚。
日本は良くも悪くも今迄日本だけで経済が成り立ってきた。だからこそ日本特有の世界に誇る文化が成り立ってきた。映画も舞台も。しかし島国ニッポンよ。
どうなんだ今、そして今から。
戦後80年を目前に、昭和、平成、令和と時代は変わり、政治も教育も常識も価値観も何もかもが変わり続けるこの世の中、少子化、経済…このままで良いなんて到底思えない。
僕が出来るのは演劇を創ることと、それと役者としてお芝居をすること。それ以外は何もできない。
日本の小劇場界には歴史がある。文化を創ってきてくれた先輩方がいる。50代を目の前に、一演劇人として生きてきた自分は何が出来るかを考える。若い世代のことも考えるようになった。
僕はこれからも日本で演劇を創り台湾でも上演し続けたい。チャンスがあればドラマも映画も引き続き挑戦したい。今後は台湾だけでなく多くのアジア諸国にだって日本の素晴らしい演劇を持って行きたい。そこでまだまだ多くを吸収したい。
ゴツプロ!の公演を通して、台湾に多くの仲間がいる。そして新たにこのドラマ『聽海湧』を通して多くの仲間ができた。僕の人生ではそれが全てであり、これからもずっとそうありたい。
そしてそんな感覚を多くの日本人と共有したい。」

そしてもう一つのニュースはこちら!

主宰 塚原大助が出演した台湾ドラマ『聽海湧』(邦題:波の音色)
こちらが台湾の映画館で先行上映。
我らが塚原大助も舞台挨拶で海を渡りました。
こちらの作品は日本が統治していた頃の台湾のお話。
日本でいうところのNHK(台湾の公共放送)が作った作品です。
そのメインキャストとして出演させてもらいました。
こうして舞台以外でも繋がっていけることがなんとも素敵。
台湾公演を三年連続でやらせてもらい、その公演を観てくださったキャスティングの方の推薦で今回の運びとなりました。
まず台湾で公演してなかったら絶対になかったお話。
舞台を通して、文化交流含め、またこうして新たな分野に広がっていくのは本当に嬉しいし、ゴツプロ!がずっと目指してきたものです。

たくさんのメディアにも取り上げて頂きました。
また、多くの方が来場した劇場公開にて舞台挨拶。

その他の取材にも応える大助。頼もしい!!

日本だけでなく、海外でも活躍する。
日本の小劇場を世界に広げる!
少しずつだけど、その一歩が形になってきている。
まだまだ道は遠いけど、信じて進めば必ず道ができる。
やるしかない!!

ここで、少し長いですが、主宰 塚原大助の言葉を掲載させてもらいます。

 

「今週31日(土)に最終第五話を迎える『聽海湧』(邦題:波の音色)
一話から五話までを連続で、ドラマの最終話放送より先駆けて映画館で上演するとのことで、また台湾に向かいたいと思います。こうしてFacebookでメイキングも流し、映画館でTV放送よりも先に上演するという試みがとても新鮮。
日本は台湾を植民地にしていた。その事実は知っていた。しかし、そこで生きていた人間達がどんな思いで生きていたかを、このドラマに出会うまでは想像すらしてこなかった。
ゴツプロ!の公演を通して、もう何十回も台湾には足を運んでいる。行くたびに感じることは、一言で言えば『親日』だ。我々を快く迎え入れてくれて、我々の舞台を楽しみにしてくれていて、行けば必ず会って酒を飲み、笑い、未来を共に語れる仲間がいる。日本で震災が起きた時も台湾は必ず多大なる支援をしてくれて側にいてくれる。
なぜ『親日』なのか。台湾で僕がよく投げかける質問。オランダや中国、日本と台湾の歴史の関係性での答えが多いが、何か一つそれだけでは僕自身しっくりこない。勉強不足ですね。
歴史のことは少し置いておいて、僕が2018年から台湾に行き始め感じていることは、台湾は日本よりも進んでいることが多々あるなと感じる。感覚。
『日本人に物作りでは勝てません。一つのことを徹底して物を作る【職人】、この能力に関しては日本人には敵いません。しかし、物を世界に売るのは我々台湾人の方が長けています。』
ある台湾ビジネスマンに言われた一言。その感覚。
日本は良くも悪くも今迄日本だけで経済が成り立ってきた。だからこそ日本特有の世界に誇る文化が成り立ってきた。映画も舞台も。しかし島国ニッポンよ。
どうなんだ今、そして今から。
戦後80年を目前に、昭和、平成、令和と時代は変わり、政治も教育も常識も価値観も何もかもが変わり続けるこの世の中、少子化、経済…このままで良いなんて到底思えない。
僕が出来るのは演劇を創ることと、それと役者としてお芝居をすること。それ以外は何もできない。
日本の小劇場界には歴史がある。文化を創ってきてくれた先輩方がいる。50代を目の前に、一演劇人として生きてきた自分は何が出来るかを考える。若い世代のことも考えるようになった。
僕はこれからも日本で演劇を創り台湾でも上演し続けたい。チャンスがあればドラマも映画も引き続き挑戦したい。今後は台湾だけでなく多くのアジア諸国にだって日本の素晴らしい演劇を持って行きたい。そこでまだまだ多くを吸収したい。
ゴツプロ!の公演を通して、台湾に多くの仲間がいる。そして新たにこのドラマ『聽海湧』を通して多くの仲間ができた。僕の人生ではそれが全てであり、これからもずっとそうありたい。
そしてそんな感覚を多くの日本人と共有したい。」

無謀だと言われ怯んでいたら…
我武者羅に進んでこなかったら…
とりあえず、やっちゃえ精神がなかったら…
応援してくれる台湾の仲間たちがいなかったら…

 

台湾とこんなに深い絆はできていなかったかも知れない?!

最後に自分事でいうと、久々にお盆に故郷熊本に帰省。
家族、親族、自分にとってのルーツ。いろんなものを感じられる数日間。
こういう時間が大事だと改めて思いました。

もちろんうまいものもたくさん(笑)

馬刺しに阿蘇のあか牛丼。
今月号は肥後グルメで〆させてもらいます。

 

みなさんも秋がくる前に、最後の夏をご堪能ください!

 

 

つづく…

無謀だと言われ怯んでいたら…
我武者羅に進んでこなかったら…
とりあえず、やっちゃえ精神がなかったら…
応援してくれる台湾の仲間たちがいなかったら…

 

台湾とこんなに深い絆はできていなかったかも知れない?!

最後に自分事でいうと、久々にお盆に故郷熊本に帰省。
家族、親族、自分にとってのルーツ。いろんなものを感じられる数日間。
こういう時間が大事だと改めて思いました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

もちろんうまいものもたくさん(笑)

※スワイプでアルバム内を移動できます。

馬刺しに阿蘇のあか牛丼。
今月号は肥後グルメで〆させてもらいます。

 

みなさんも秋がくる前に、最後の夏をご堪能ください!

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。