
【これがゴツプロ!演劇部四期です。】
みなさんこんにちは。
一気に春めいてきた今日この頃いかがお過ごしですか?
櫻もちらほら咲き始め、今日宮崎では30度超えだとか…
3月に本州で30度超えたのは観測史上二回目のことだそう。
温暖化です(汗)
はい。そんな3月は…
ゴツプロ!演劇部四期の公演が行われました。
昨年2024年に集まった八名の演劇人。
今期も浜谷康幸部長の元、切磋琢磨しております。
思い返せば、2021年のコロナ禍の中スタートした演劇部!
浜谷氏の「自分が、劇団で味わってきた。一から舞台を作っていく楽しさ、ワクワク感、充実感を味わって欲しい。そして、その中から将来劇団を立ち上げて欲しい!」という願いの中、手探りにはじまりました。
第一期では本当に右も左もわからぬまま、どちらかというと浜谷氏を筆頭にゴツプロ!メンバーが先導する形でスケジュールが動き、卒業公演も自分(泉知束)が作・演出を担当しました。
そして、半分以上が残った第二期では、新たなメンバーを加えつつ、第一期メンバーが舵を取りながら進め、自分たちで作・演出家を選び、下北沢で公演しました。
三期…これまでのメンバーほとんどが卒業し、二期から金澤未夢だけが残り、新たに三名が加わり、これまでで一番少ない四名での活動がはじまりました。
人数が少ないということは、一人ひとりのやることも増え、新たな壁が立ちはだかりました。
そんな中、作・演出を深井邦彦氏にお願いし、深井氏の愛情と演劇愛に溢れるとても素敵な作品が上演できました。
これまでたくさんの試行錯誤をしながら…四期では?!
まずは、僕達に、そして僕達の活動に興味のある人たちと一緒にやりたいということで、応募資格に「ゴツプロ!に興味のある方。」「第九回公演を観劇された方。」という項目を新たに追加しました。
そして、集まった今のメンバーたち。
個性豊か、経験値もバラバラ、なんなら好きな演劇ジャンルもバラバラ…そんな八人。
彼らは活動の中で、いろいろと考えながら、自分たちで話し合い決定し、前に進みました。
ゴツプロ!の本公演「たかが十年の祭り」の際は稽古場からお手伝いに来てくれ、本番では前説を日替わりでやってくれました。
これまたそれぞれがそれぞれで個性豊かな前説で、たくさんの勇気をもらいました。
数名は台湾公演まで応援に駆けつけてくれた。
今回、作・演出を担当した前田隆成もそのひとり。
台湾では一生懸命グッズ販売も手伝ってくれました。
彼は、ご存知の方もいると思いますが、ゴツプロ!本公演「無頼の女房」にも出演しております。

本公演に出演したにも関わらず演劇部に入る。これもはじめてのケース。
そしてもうひとつ言うと…

今回リーダーを務める銀ゲンタは、次回の本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」に出演します!
さらに、そのゴツプロ!本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」にて、アシスタントプロデューサーを務めることになった東雲優真。

彼は、「たかが十年の祭り」の際、字幕制作から、本番の字幕出し、そして台湾公演のサポートなど尽力してくれました。

そうなんです。
なんか、色々と面白い人達なのです。
今回のメンバーの今公演、「演劇部4期 初めての公演」と銘打っています。
つまりこの後も想定しているということ。
これまでの演劇部は一年を通し活動し、その集大成として公演を行うというのが慣例でした。
そういう意味でも初物づくしの四期。
彼らがその場に選んだものは…
中野あくとれで行われる「フリンジスタイルフェスティバル2025」こちらは劇団【仮想定規】さんが主催されているフェスティバル。
フリンジスタイルとは?
「同日同劇場で、45分公演を複数団体が上演するスタイル。 スコットランドエジンバラフリンジに代表される世界各国で行われているスタイルの演劇祭。 メイン会場周辺にあるカフェや教会で規模の小さな公演が自然発生した経緯が発祥らしい。」
恥ずかしながら自分も知らなかったこちらの演劇祭。
この演劇祭をメンバーが探してきて、応募して今回の公演と相成りました。
しかしながら、この演劇スタイルは面白い。
セットもほとんどない状態で、各団体も限られたリハーサル時間の中で場当たり、照明、音響の段取りをやらなくてはいけない。
なので、凝った照明や特別な仕込みができない。
さらに上演時間は45分。
この限られた時間、限られたセットと環境で一本の作品を創る。
お客様はハシゴで見てもいいし、一日に何本も上演しているのでふらっと立ち寄ることもできる。
こんな演劇スタイルが増えていったら、またこれは面白いなと思った。
今回、演劇部の作品「だから私はここに来た」

メンバーで話し合い、作・演出を前田隆成に決めました。
そして、ビジュアル撮影にも拘った。
これ、先月号でも書きましたが、ビジュアルに拘れなかったら本編も拘れない!!
しっかりとゴツプロ!魂を受け継いてくれています(笑)
そして、このタイトルがいいなあと…
今の自分達に重ね合わせられるようなタイトル。
そして、はじまったわけですが。
自分、脚本の段階で読ませてもらって、感想を求められていたのですが…
正直、台本読んだ段階ではちょっと理解が追いつかなかったのです。
で、自分的な感想を少しばかり伝えました。
それが、稽古場を見学に行ってびっくり。
台本から立ち上がり具現化されたものが、しっかりと形を帯びて眼の前に現れました。
これは正直驚きでした。
前田隆成という才能と、若い感性。
自分も脚本を書くことがありますが、ああいう作風は絶対書けません(汗)
だから思ったのです。
一方的にこちらの感性を押し付けるのはよくない。
もちろん、伝えるべきことは伝えなきゃいけないけど、ぼくらの感性では計り知れない可能性をみんなは持っていて、ぼくらが見習わきゃいけないことがたくさんあるってこと。
これは演劇部ができた当初から、一方的に教えるのではなくお互いに刺激し合いながら成長していきたい!
まさにそういう体験でした。

稽古場では前田隆成しかり、みんな苦労していた。
浜谷部長もたくさん我慢していた。
それでも真剣に演劇と向き合う姿勢に心打たれました。
苦労したから、その先に充実感と達成感がある。
演劇だけではなく、これはなにに対しても言えることだと思うけど。
やっぱり一生懸命っていいよね(笑)
見てない方のために、本編写真を数枚。
この体験がまた次の糧になる。
一生懸命の先に見えるものがある!!
そして、なんと…今回のこちらの作品。
「だから私はここに来た」が、見事〚ビッグオブフリンジ(観客賞)〛を受賞しました。

【これがゴツプロ!演劇部四期です。】
みなさんこんにちは。
一気に春めいてきた今日この頃いかがお過ごしですか?
櫻もちらほら咲き始め、今日宮崎では30度超えだとか…
3月に本州で30度超えたのは観測史上二回目のことだそう。
温暖化です(汗)
はい。そんな3月は…
ゴツプロ!演劇部四期の公演が行われました。
昨年2024年に集まった八名の演劇人。
今期も浜谷康幸部長の元、切磋琢磨しております。
思い返せば、2021年のコロナ禍の中スタートした演劇部!
浜谷氏の「自分が、劇団で味わってきた。一から舞台を作っていく楽しさ、ワクワク感、充実感を味わって欲しい。そして、その中から将来劇団を立ち上げて欲しい!」という願いの中、手探りにはじまりました。
第一期では本当に右も左もわからぬまま、どちらかというと浜谷氏を筆頭にゴツプロ!メンバーが先導する形でスケジュールが動き、卒業公演も自分(泉知束)が作・演出を担当しました。
そして、半分以上が残った第二期では、新たなメンバーを加えつつ、第一期メンバーが舵を取りながら進め、自分たちで作・演出家を選び、下北沢で公演しました。
三期…これまでのメンバーほとんどが卒業し、二期から金澤未夢だけが残り、新たに三名が加わり、これまでで一番少ない四名での活動がはじまりました。
人数が少ないということは、一人ひとりのやることも増え、新たな壁が立ちはだかりました。
そんな中、作・演出を深井邦彦氏にお願いし、深井氏の愛情と演劇愛に溢れるとても素敵な作品が上演できました。
これまでたくさんの試行錯誤をしながら…四期では?!
まずは、僕達に、そして僕達の活動に興味のある人たちと一緒にやりたいということで、応募資格に「ゴツプロ!に興味のある方。」「第九回公演を観劇された方。」という項目を新たに追加しました。
そして、集まった今のメンバーたち。
個性豊か、経験値もバラバラ、なんなら好きな演劇ジャンルもバラバラ…そんな八人。
彼らは活動の中で、いろいろと考えながら、自分たちで話し合い決定し、前に進みました。
ゴツプロ!の本公演「たかが十年の祭り」の際は稽古場からお手伝いに来てくれ、本番では前説を日替わりでやってくれました。
これまたそれぞれがそれぞれで個性豊かな前説で、たくさんの勇気をもらいました。
数名は台湾公演まで応援に駆けつけてくれた。
今回、作・演出を担当した前田隆成もそのひとり。
※スワイプでアルバム内を移動できます。
台湾では一生懸命グッズ販売も手伝ってくれました。
彼は、ご存知の方もいると思いますが、ゴツプロ!本公演「無頼の女房」にも出演しております。

本公演に出演したにも関わらず演劇部に入る。これもはじめてのケース。
そしてもうひとつ言うと…

今回リーダーを務める銀ゲンタは、次回の本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」に出演します!
さらに、そのゴツプロ!本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」にて、アシスタントプロデューサーを務めることになった東雲優真。

彼は、「たかが十年の祭り」の際、字幕制作から、本番の字幕出し、そして台湾公演のサポートなど尽力してくれました。

そうなんです。
なんか、色々と面白い人達なのです。
今回のメンバーの今公演、「演劇部4期 初めての公演」と銘打っています。
つまりこの後も想定しているということ。
これまでの演劇部は一年を通し活動し、その集大成として公演を行うというのが慣例でした。
そういう意味でも初物づくしの四期。
彼らがその場に選んだものは…
中野あくとれで行われる「フリンジスタイルフェスティバル2025」こちらは劇団【仮想定規】さんが主催されているフェスティバル。
フリンジスタイルとは?
「同日同劇場で、45分公演を複数団体が上演するスタイル。 スコットランドエジンバラフリンジに代表される世界各国で行われているスタイルの演劇祭。 メイン会場周辺にあるカフェや教会で規模の小さな公演が自然発生した経緯が発祥らしい。」
恥ずかしながら自分も知らなかったこちらの演劇祭。
この演劇祭をメンバーが探してきて、応募して今回の公演と相成りました。
しかしながら、この演劇スタイルは面白い。
セットもほとんどない状態で、各団体も限られたリハーサル時間の中で場当たり、照明、音響の段取りをやらなくてはいけない。
なので、凝った照明や特別な仕込みができない。
さらに上演時間は45分。
この限られた時間、限られたセットと環境で一本の作品を創る。
お客様はハシゴで見てもいいし、一日に何本も上演しているのでふらっと立ち寄ることもできる。
こんな演劇スタイルが増えていったら、またこれは面白いなと思った。
今回、演劇部の作品「だから私はここに来た」

メンバーで話し合い、作・演出を前田隆成に決めました。
そして、ビジュアル撮影にも拘った。
これ、先月号でも書きましたが、ビジュアルに拘れなかったら本編も拘れない!!
しっかりとゴツプロ!魂を受け継いてくれています(笑)
そして、このタイトルがいいなあと…
今の自分達に重ね合わせられるようなタイトル。
そして、はじまったわけですが。
自分、脚本の段階で読ませてもらって、感想を求められていたのですが…
正直、台本読んだ段階ではちょっと理解が追いつかなかったのです。
で、自分的な感想を少しばかり伝えました。
それが、稽古場を見学に行ってびっくり。
※スワイプでアルバム内を移動できます。
台本から立ち上がり具現化されたものが、しっかりと形を帯びて眼の前に現れました。
これは正直驚きでした。
前田隆成という才能と、若い感性。
自分も脚本を書くことがありますが、ああいう作風は絶対書けません(汗)
だから思ったのです。
一方的にこちらの感性を押し付けるのはよくない。
もちろん、伝えるべきことは伝えなきゃいけないけど、ぼくらの感性では計り知れない可能性をみんなは持っていて、ぼくらが見習わきゃいけないことがたくさんあるってこと。
これは演劇部ができた当初から、一方的に教えるのではなくお互いに刺激し合いながら成長していきたい!
まさにそういう体験でした。

稽古場では前田隆成しかり、みんな苦労していた。
浜谷部長もたくさん我慢していた。
それでも真剣に演劇と向き合う姿勢に心打たれました。
苦労したから、その先に充実感と達成感がある。
演劇だけではなく、これはなにに対しても言えることだと思うけど。
やっぱり一生懸命っていいよね(笑)
見てない方のために、本編写真を数枚。
※スワイプでアルバム内を移動できます。
この体験がまた次の糧になる。
一生懸命の先に見えるものがある!!
そして、なんと…今回のこちらの作品。
「だから私はここに来た」が、見事〚ビッグオブフリンジ(観客賞)〛を受賞しました。

素晴らしい!!
そして、みんなおめでとう。
ひとつの一生懸命が花開きました。
この経験を活かして、この次へ…
演劇部一期、二期、三期の歩みがなかったら…
それぞれがそれぞれの役回りを全うしてなかったら…
真剣に演劇と向き合っていなかったら…
浜谷部長の大きな愛がなかったら…
演劇部四期のこの公演はそもそも実現しなかったかも知れない?!
はじまったばかりの四期。
これからどういう動き、どういう道を歩んでいくのか?!
どうぞ、応援のほどよろしくお願い致します。
そして、ゴツプロ!はいよいよ来月、次回作の稽古に突入します。
演劇部に負けないようにフルスロットルで精進致します。
チケットも先日一般発売が開始されました。
初日、二日目は早期割引もあって断然お得です。
是非、お早めにお買い求めください。
さあ、がんばりますよー!!
引き続きご贔屓に。

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi
1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi
1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。