6月号 『流浪樹!東京公演終演!そして台湾へ…』

【流浪樹!東京公演終演!そして台湾へ…】

 

みなさんこんにちは。
毎日暑いですね。お元気にお過ごしですか?
自分はさらに暑い台湾にきています。
台湾の劇場、楽屋で今書いています。

台湾で【月刊ゴツプロ!】を書くのは何回目だろうか?
だいたい月をまたいで台湾に滞在するので、結構な本数を書いている気がします。

 

先月は東京公演までの道のり、そして本多劇場での仕込みの様子を綴りました。
そして今、東京公演を無事に終えて、台湾にきての本番。
いやー感慨深いです。
まずは東京公演、たくさんの方々のご来場誠にありがとうございました。
今回、初日もずれてしまい中止の回も出て、ご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
当初の日程から変更してくださったお客様も大勢いらっしゃったと思います。
心から御礼申し上げます。

本多劇場。
演劇の聖地。ここで、またやれた。
いろんな想いをのせて、この地でまたできた。

本多劇場の演出席はやっぱり特別でした。
身が引き締まります。
劇場で、有り難いことにたくさんの時間をもらい、しっかりと準備できたことは大きかった。
劇場でしっかりと地に足を付けて、自信を持って迎えた初日。

どのシーンも全てが宝物です。
ドキドキの初日、あたたかい拍手が劇場に鳴り響き…
ひっそり客席で涙しました(笑)
いやー、ここまでホントに長かった。
途中、心が折れかけたときもあった。
出口がみえないときもあった。
メンバー、客演のみなさま、スタッフさんのみんなで作り上げたこの【流浪樹】。
お客様に受け入れてもらった瞬間。
最後のピースがピタッとはまった空間。

 

前回書いたけど、正直演者で出演しているときより緊張したし、不安だったし、怖かった。
みんなで走り抜けた稽古場での三週間。
そして劇場で過ごした二週間。
出口が見えなかったときには想像できなかった『終わる』ということ。
宣伝活動も遅れていたので、集客も厳しい状態からはじまった公演だったけど、日を増す毎にお客様も増えていき、お陰様で評判も上々。いやー嬉しかった。

トークショーには自分も出演させてもらいました。
やっぱり本多劇場の板の上はいいね!
みんなと共に過ごしたこの時間はかけがえのないものです。

 

そして台湾からきた二人

二人の頑張りがあったからこそ、この公演は成り立ったと思っています。
いつも明るく、前向き。稽古場に笑顔をたくさん増やしてくれた。
そして、芝居に向き合う真摯な姿勢。
今、これを書いている最中も、ステージ上では自分で作った日本語セリフのあんちょこを持ってずっとセリフの練習をしている声が聞こえてきます。
知らない土地、知らない言語、知らない文化の中で、彼らがどれだけの覚悟を持ってやってきたのか?!
彼らの踏ん張りを通して、我々はたくさん助けられた。
本当にありがとう。
そしてやっぱり!!日本のお客様にしっかりと受け入れられ、愛された。
自分のお客様からもたくさん二人を褒める言葉を聞きました。
そうだよ!頑張ったもん。それはしっかり評価されるべきだ。
それにしても、手前味噌だけど、とても素敵なグルーヴ感が出来上がったと思う。
時間的には短かったけど、いろいろなことがあったけど、そのお陰で濃密な時間を過ごすことができた。
東京公演終演!!
『ありがとう。』

そこから二週間近くをそれぞれで過ごし…
いざ台湾へ!!

半年ぶりの台湾。
これまできた台湾はいつも曇り空だったけど、今回は晴れ間が多い。
梅雨時期なのに奇跡です。
この時期での台湾公演は初めてだけど、暑いです(汗)当たり前だけど。
この暑い中で熱い芝居を届ける!

 

今回は温泉地、北投という前回の【たかが10年の祭り】のモデルとなった場所に宿泊です。
なんと!素敵なホテルにご協賛いただき宿泊できることに。

これも台湾スタッフのおかげ。
謝謝。

部屋に温泉付き。信じられない。
こんなところに泊まらせてもらい、お芝居ができるなんてなんと贅沢なことか。
全てのことに感謝しかない。
台湾に着いた日は台湾の仲間たちが歓迎会を開催してくれました。

台湾はいつも僕らをあたたかく迎えてくれる。
本当に嬉しい。

 

翌日からは2日間、国立台湾芸術大学にてワークショップを開催しました。
30名ほどの生徒さんを2チームに分けて、みっちりと9時間ほど。
先生はメンバーの渡邊聡さん。
聡さんはアレキサンダーテクニークの国際免許を持っています。
この技法の説明は長くなってしまうので割愛しますが…
とにかく演技だけに限らず、緊張をほぐしたり、自分を肯定したり、とにかくマインドが+になるような技法です。

 

最初は緊張していた生徒さんたち、なにをやらされるの?って、空気がありましたが、時間とともにみんながイキイキしていく姿がなんとも素敵だった。
聡さんのあたたかく包み込むような対応がみんなを安心させ、開放させていく様はさすがの一言。
二日目なんて、みんな別人になったみたいでした。

最後は我々ゴツプロ!も混じってのデタラメ言葉でのエチュード。
設定だけ決めて、デタラメ言葉を使って物語を構築していくのですが、これが面白い。
改めてお芝居って言葉じゃないんだなと思いました。
素敵な出逢いと素敵な時間。
この講習を受けてくれたみんなありがとう。
また会いましょう!!

【流浪樹!東京公演終演!そして台湾へ…】

 

みなさんこんにちは。
毎日暑いですね。お元気にお過ごしですか?
自分はさらに暑い台湾にきています。
台湾の劇場、楽屋で今書いています。

台湾で【月刊ゴツプロ!】を書くのは何回目だろうか?
だいたい月をまたいで台湾に滞在するので、結構な本数を書いている気がします。

 

先月は東京公演までの道のり、そして本多劇場での仕込みの様子を綴りました。
そして今、東京公演を無事に終えて、台湾にきての本番。
いやー感慨深いです。
まずは東京公演、たくさんの方々のご来場誠にありがとうございました。
今回、初日もずれてしまい中止の回も出て、ご迷惑をおかけしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
当初の日程から変更してくださったお客様も大勢いらっしゃったと思います。
心から御礼申し上げます。

本多劇場。
演劇の聖地。ここで、またやれた。
いろんな想いをのせて、この地でまたできた。

本多劇場の演出席はやっぱり特別でした。
身が引き締まります。
劇場で、有り難いことにたくさんの時間をもらい、しっかりと準備できたことは大きかった。
劇場でしっかりと地に足を付けて、自信を持って迎えた初日。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

どのシーンも全てが宝物です。
ドキドキの初日、あたたかい拍手が劇場に鳴り響き…
ひっそり客席で涙しました(笑)
いやー、ここまでホントに長かった。
途中、心が折れかけたときもあった。
出口がみえないときもあった。
メンバー、客演のみなさま、スタッフさんのみんなで作り上げたこの【流浪樹】。
お客様に受け入れてもらった瞬間。
最後のピースがピタッとはまった空間。

 

前回書いたけど、正直演者で出演しているときより緊張したし、不安だったし、怖かった。
みんなで走り抜けた稽古場での三週間。
そして劇場で過ごした二週間。
出口が見えなかったときには想像できなかった『終わる』ということ。
宣伝活動も遅れていたので、集客も厳しい状態からはじまった公演だったけど、日を増す毎にお客様も増えていき、お陰様で評判も上々。いやー嬉しかった。

トークショーには自分も出演させてもらいました。
やっぱり本多劇場の板の上はいいね!
みんなと共に過ごしたこの時間はかけがえのないものです。

 

そして台湾からきた二人

二人の頑張りがあったからこそ、この公演は成り立ったと思っています。
いつも明るく、前向き。稽古場に笑顔をたくさん増やしてくれた。
そして、芝居に向き合う真摯な姿勢。
今、これを書いている最中も、ステージ上では自分で作った日本語セリフのあんちょこを持ってずっとセリフの練習をしている声が聞こえてきます。
知らない土地、知らない言語、知らない文化の中で、彼らがどれだけの覚悟を持ってやってきたのか?!
彼らの踏ん張りを通して、我々はたくさん助けられた。
本当にありがとう。
そしてやっぱり!!日本のお客様にしっかりと受け入れられ、愛された。
自分のお客様からもたくさん二人を褒める言葉を聞きました。
そうだよ!頑張ったもん。それはしっかり評価されるべきだ。
それにしても、手前味噌だけど、とても素敵なグルーヴ感が出来上がったと思う。
時間的には短かったけど、いろいろなことがあったけど、そのお陰で濃密な時間を過ごすことができた。
東京公演終演!!
『ありがとう。』

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そこから二週間近くをそれぞれで過ごし…
いざ台湾へ!!

半年ぶりの台湾。
これまできた台湾はいつも曇り空だったけど、今回は晴れ間が多い。
梅雨時期なのに奇跡です。
この時期での台湾公演は初めてだけど、暑いです(汗)当たり前だけど。
この暑い中で熱い芝居を届ける!

 

今回は温泉地、北投という前回の【たかが10年の祭り】のモデルとなった場所に宿泊です。
なんと!素敵なホテルにご協賛いただき宿泊できることに。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

これも台湾スタッフのおかげ。
謝謝。

部屋に温泉付き。信じられない。
こんなところに泊まらせてもらい、お芝居ができるなんてなんと贅沢なことか。
全てのことに感謝しかない。
台湾に着いた日は台湾の仲間たちが歓迎会を開催してくれました。

台湾はいつも僕らをあたたかく迎えてくれる。
本当に嬉しい。

 

翌日からは2日間、国立台湾芸術大学にてワークショップを開催しました。
30名ほどの生徒さんを2チームに分けて、みっちりと9時間ほど。
先生はメンバーの渡邊聡さん。
聡さんはアレキサンダーテクニークの国際免許を持っています。
この技法の説明は長くなってしまうので割愛しますが…
とにかく演技だけに限らず、緊張をほぐしたり、自分を肯定したり、とにかくマインドが+になるような技法です。

 

最初は緊張していた生徒さんたち、なにをやらされるの?って、空気がありましたが、時間とともにみんながイキイキしていく姿がなんとも素敵だった。
聡さんのあたたかく包み込むような対応がみんなを安心させ、開放させていく様はさすがの一言。
二日目なんて、みんな別人になったみたいでした。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

最後は我々ゴツプロ!も混じってのデタラメ言葉でのエチュード。
設定だけ決めて、デタラメ言葉を使って物語を構築していくのですが、これが面白い。
改めてお芝居って言葉じゃないんだなと思いました。
素敵な出逢いと素敵な時間。
この講習を受けてくれたみんなありがとう。
また会いましょう!!

そして6月23日(月)客演さん、日本のスタッフが台湾到着。
いよいよ劇場での仕込みがはじまりました!

 

ひとつひとつの積み重ねがなかったら…
助けてくれる仲間がいなかったら…
目指すものがなかったら…
ポジティブになれていなかったら…

 

この公演のこの成果はでなかったかも知れない?!

台湾公演編は来月書きます。
お楽しみに!!

 

台湾公演も残り2回となりました。
大事に新鮮に、今日のお客さんのために!!

 

さぁ、今日もいってきます!

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

5月号 『本多劇場の幕が開く!』

【本多劇場の幕が開く!】

 

みなさんこんにちは。
寒暖差が激しい毎日ですが、お元気にお過ごしですか?
もうすぐ梅雨ですかね。
なかなか気持ちのいい時期がないですね(泣)

 

さてさて今月の『月刊ゴツプロ!』はなんと、本多劇場の客席に設置された演出席で書いています。

まさかの出来事。
今月5月9日に発表させて頂きました。
新体制ならびに公演日程変更のお知らせ。

SNSや公式ホームページではすでにお知らせしておりますが、まだご存知でない方もいらっしゃると思いますので、こちらにも掲載させて頂きました。
みなさまには大変なご心配とご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。
また、一週目にご観劇を予定され、お時間を作って頂いた皆様、本当に申し訳ありません。

 

自分としても、長い演劇人生の中で初めての経験でした。
ゴツプロ!としてももちろん初めてのことで、メンバー内で何度も検討、話し合いを繰り返しました。
どの道を選ぶにしても苦渋の決断となることは必至。
中止という言葉も頭をよぎりました。
それでも、楽しみにしてくださるお客様がいらっしゃること、そして台湾から二人の俳優が来日して頑張っていたこと、さらに東京公演のあとに台湾公演が決まっていたこと…
色々なことを踏まえ、我々は公演実施を決定しました。

 

しかしながら、どうしてもスケジュール的に29日の開演が間に合いそうになく、一週目の公演が中止になってしまったことは本当に面目ない次第でございます。

 

そして、まさか自分が演出を担当することになろうとは全く予期せぬことでした。
演出の代役といっても、この時期にこれだけの日数が空いている方はまずおらず。
みんなで話し合いながら作っていくという案!客演の青山さんには以前『無頼の女房』のときに演出でお世話になっているので、青山さんにもう一度お願いするなど…ありとあらゆる可能性を探りました。
その中で、やはりこれはゴツプロ!本公演、ゴツプロ!メンバーが色々な意味で責任を取ったほうが良いと思い、自分が立候補させて頂きました。
心の中はバクバク、覚悟の瞬間。
まずは、メンバー、客演のみなさまが演出家としては全然キャリアのない自分を受け入れてくださったことに感謝しかありません。
そして、多大なご迷惑をおかけしたスタッフのみなさまも有り難いことに納得していただき、新体制として再び動き出しました。
さらに演出に専念したいという自分の意向により、役者としての出演は辞退させて頂くことになり、代わりにいつも宣伝映像などでご協力頂いている俳優の片山享氏が出演してくださることになりました。
すべてのことに感謝しかありません。
とにかく、いろいろな方々に助けて頂き、本番に向けて動き出すことができました。

 

そこから。ここまで怒涛の三週間。
目の前のことに無我夢中で走り抜けた三週間。

 

途中から台湾出身の劇作家・沈琬婷(Shen Wan-Ting)さんに共同執筆をお願いし、より日台作品の色が濃くなりました。
そして、台湾から参加しているアキラとニンちゃん。

彼らは日本人キャストと変わりなくセリフを覚えて、連日の立ち稽古に挑んでくれました。
これは本当にすごい。
どれだけの見えない努力があったのか?!
そして、この二人のお芝居が素敵。
こちらもどうぞご期待ください。
兎にも角にも、座組一丸となって進んだ三週間。

いよいよ幕が開く。
はっきり言って、出演しているときより緊張しています。
果たして、この作品は面白いのか?!
でも、面白くするために頑張った。踏ん張った。そこだけは誇りを持とう。
きっと大丈夫。
面白くなった。そして、もっと面白くなる!

 

26日予定通りの小屋入り。
台湾からも10名以上の仲間が駆けつけてくれた。

いつもありがとう。

みんなの想い、笑顔が励みになります。
なにもない板の上、また新たにセットが立ち上がり、明かりと音が入り空間が生まれる。

舞台の醍醐味。
たくさんの力がここに集結する。
ゴツプロ!恒例の仕込み日賄いご飯も最高にうまい(笑)

たくさんの方々のご協力と応援があって、僕らは舞台公演という贅沢な時間を過ごさせてもらっています。
そして、贅沢なことに本多劇場にて最後の追い込み稽古をしています。

 

妥協なく、お客様に最高のものをお見せすべく全力で作品と向き合っています。
たくさんのことを乗り越えて、ようやく開幕が見えてきました。
濃密な時間。
また忘れられない公演となりました。
まだはじまってもいないけど(汗)この経験はきっと僕らを強くする。
あとはたくさんの方に見て欲しい。
心からの願いです。
自信を持っておすすめできる作品になりました。

(最新ビジュアル)
ここに自分の写真がなくなったのは少し寂しいけど、この12人が舞台上でどんな生き方をするのか見届けてください。
『流浪樹〜The Wanderer Tree』
戦後80年のこの年にゴツプロ!が放つ日台の記憶と記録の物語。
激動の戦中、戦後をただ必死に生き抜いた人々の群像劇。
まもなくです!!

【本多劇場の幕が開く!】

 

みなさんこんにちは。
寒暖差が激しい毎日ですが、お元気にお過ごしですか?
もうすぐ梅雨ですかね。
なかなか気持ちのいい時期がないですね(泣)

 

さてさて今月の『月刊ゴツプロ!』はなんと、本多劇場の客席に設置された演出席で書いています。

まさかの出来事。
今月5月9日に発表させて頂きました。
新体制ならびに公演日程変更のお知らせ。

SNSや公式ホームページではすでにお知らせしておりますが、まだご存知でない方もいらっしゃると思いますので、こちらにも掲載させて頂きました。
みなさまには大変なご心配とご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。
また、一週目にご観劇を予定され、お時間を作って頂いた皆様、本当に申し訳ありません。

 

自分としても、長い演劇人生の中で初めての経験でした。
ゴツプロ!としてももちろん初めてのことで、メンバー内で何度も検討、話し合いを繰り返しました。
どの道を選ぶにしても苦渋の決断となることは必至。
中止という言葉も頭をよぎりました。
それでも、楽しみにしてくださるお客様がいらっしゃること、そして台湾から二人の俳優が来日して頑張っていたこと、さらに東京公演のあとに台湾公演が決まっていたこと…
色々なことを踏まえ、我々は公演実施を決定しました。

 

しかしながら、どうしてもスケジュール的に29日の開演が間に合いそうになく、一週目の公演が中止になってしまったことは本当に面目ない次第でございます。

 

そして、まさか自分が演出を担当することになろうとは全く予期せぬことでした。
演出の代役といっても、この時期にこれだけの日数が空いている方はまずおらず。
みんなで話し合いながら作っていくという案!客演の青山さんには以前『無頼の女房』のときに演出でお世話になっているので、青山さんにもう一度お願いするなど…ありとあらゆる可能性を探りました。
その中で、やはりこれはゴツプロ!本公演、ゴツプロ!メンバーが色々な意味で責任を取ったほうが良いと思い、自分が立候補させて頂きました。
心の中はバクバク、覚悟の瞬間。
まずは、メンバー、客演のみなさまが演出家としては全然キャリアのない自分を受け入れてくださったことに感謝しかありません。
そして、多大なご迷惑をおかけしたスタッフのみなさまも有り難いことに納得していただき、新体制として再び動き出しました。
さらに演出に専念したいという自分の意向により、役者としての出演は辞退させて頂くことになり、代わりにいつも宣伝映像などでご協力頂いている俳優の片山享氏が出演してくださることになりました。
すべてのことに感謝しかありません。
とにかく、いろいろな方々に助けて頂き、本番に向けて動き出すことができました。

 

そこから。ここまで怒涛の三週間。
目の前のことに無我夢中で走り抜けた三週間。

 

途中から台湾出身の劇作家・沈琬婷(Shen Wan-Ting)さんに共同執筆をお願いし、より日台作品の色が濃くなりました。
そして、台湾から参加しているアキラとニンちゃん。

彼らは日本人キャストと変わりなくセリフを覚えて、連日の立ち稽古に挑んでくれました。
これは本当にすごい。
どれだけの見えない努力があったのか?!
そして、この二人のお芝居が素敵。
こちらもどうぞご期待ください。
兎にも角にも、座組一丸となって進んだ三週間。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

いよいよ幕が開く。
はっきり言って、出演しているときより緊張しています。
果たして、この作品は面白いのか?!
でも、面白くするために頑張った。踏ん張った。そこだけは誇りを持とう。
きっと大丈夫。
面白くなった。そして、もっと面白くなる!

 

26日予定通りの小屋入り。
台湾からも10名以上の仲間が駆けつけてくれた。

いつもありがとう。

みんなの想い、笑顔が励みになります。
なにもない板の上、また新たにセットが立ち上がり、明かりと音が入り空間が生まれる。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

舞台の醍醐味。
たくさんの力がここに集結する。
ゴツプロ!恒例の仕込み日賄いご飯も最高にうまい(笑)

たくさんの方々のご協力と応援があって、僕らは舞台公演という贅沢な時間を過ごさせてもらっています。
そして、贅沢なことに本多劇場にて最後の追い込み稽古をしています。

 

妥協なく、お客様に最高のものをお見せすべく全力で作品と向き合っています。
たくさんのことを乗り越えて、ようやく開幕が見えてきました。
濃密な時間。
また忘れられない公演となりました。
まだはじまってもいないけど(汗)この経験はきっと僕らを強くする。
あとはたくさんの方に見て欲しい。
心からの願いです。
自信を持っておすすめできる作品になりました。

(最新ビジュアル)
ここに自分の写真がなくなったのは少し寂しいけど、この12人が舞台上でどんな生き方をするのか見届けてください。
『流浪樹〜The Wanderer Tree』
戦後80年のこの年にゴツプロ!が放つ日台の記憶と記録の物語。
激動の戦中、戦後をただ必死に生き抜いた人々の群像劇。
まもなくです!!

しっかり悩んで答えを見つけていなかったら…
自分たちの決断を信じられなかったら…
誰か一人でも途中で諦めていたら…
応援してくださるみなさんがいなかったら…

 

ここまでたどり着いてなかったかも知れない?!

最後までもがきます。
劇場でお逢いしましょう。
キャスト・スタッフ全員で心よりお待ちしております。

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

4月号 『海を越えて…ふたり。』

【海を越えて…ふたり。】

 

みなさんこんにちは。
一ヶ月はあっという間!が恒例の月末風物詩「月刊ゴツプロ!」です。
いつもご愛読ありがとうございます。
お元気にお過ごしですか?
櫻が咲き誇ったと思ったら花見をする余裕もなく散ってしまい(泣)
春を感じたのは花粉くらい?!
いやいや、自分はまだ花粉症ではない!断じてないはず。そう信じたい(願)
そんな我家には今年も一番スイカが送られてきました。

スイカがこの時期に?!ってよく言われるけど、地元熊本のスイカは収穫が早い。
もちろん夏がメインだけど、この時期に一番スイカが出回るのです。
いつも送ってくれる親父に感謝。
余談だが今年のスイカは甘かった。夏も楽しみです。
そんな我家ならではの春を感じた4月。
いよいよ、台湾から海を越えて…あの二人がやってきた!!
Akira Huang(通称アキラ)と張寗 Chang Ning(通称ニンちゃん)。
羽田空港まで迎えに行ってきました。
いつもは台湾で大勢に迎えられているわたし達。
なんだか新鮮。
ちょっとソワソワしました(笑)
僕らが初めて台湾に渡ったとき、空港でポスターやチラシを持ってみんなが待っていてくれたときは本当に嬉しかった。

もう7年前の話。
そんなことを思い出しながらの時間。
7年が経ち、台湾からやってくる二人の俳優を待っている!とっても感慨深い。
まさかこんな日が来るとはね。
僕らもチラシを掲げてのお出迎え。

そして到着の二人。
きっとたくさんの覚悟を持っての来日。
この期間、台湾でのいくつものお仕事を断って、この舞台に懸けてくれた。
とても嬉しいことだし、僕らとしても背筋が伸びる想いです。
初日はみんなで食事をともにし、本多劇場の前で記念撮影。

少し肌寒かったこの日。台湾との気温差は半端なかったことでしょう。
でも初日からその気温差を埋める熱い時間でした。
ここからはじまった日本での生活。
事務所にいくと、いつも日本語の勉強をしている二人に胸が熱くなりました。

そんな二人に稽古場でインタビューしました。

まずはニンちゃんから!
◯日本に来てホームシックとかないですか?
「少しあります。
お昼はみんなと一緒にいて芝居とか色々やっているのであまり感じないけど、夜になると急に日本語のセリフ大丈夫かなって不安に襲われます。そんなときはちょっと寂しい気持ちになります。」
◯台湾と日本の文化とか、生活習慣とかの違いは感じますか?
「稽古終わった後のこの時間(みんなが残ってディスカッションなどしている。)台湾では終わったらすぐ帰ります(笑)」
◯日本はこういう時間がすごく重要視されているんです。ご飯も飲みも含めてそこで生まれるものが多いんだよね。
「なるほど。」
◯台湾の舞台と日本の舞台の違いはどんなところですか?
「一番は台湾の稽古場には水しか持ち込めない(笑)」
◯そうなの?
「だから日本でみんながいろんな飲みものを飲んだり、休憩中に食べ物食べているのが新鮮でした。」
◯演劇の質の違いはある?
「
日本でまだ2週間くらいだけど、本当に皆さんが自分のことのように助けてくれること。
親切にいろんなことを助けてくれることがすごく新鮮で本当にありがたくて。
どちらかというと台湾だと作品や自分の役は基本的に自分のみ。
でも日本ではみんなでひとつのものを作り上げている感じがする。」
◯最後に意気込みを教えてください。
「わたし達台湾人は、台本をまず翻訳してもらって、ひらがなに変換してもらい、それを音声にとってもらって、やっと覚えるっていう作業になります。
時間をすごく使うので。今時間がちょっとずつ減ってる中でどうしようどうしようって気持ちもあります。でも、それ以上に皆さんにご迷惑をかけないように、足並み揃えられるように、頑張りたいと思っています。よろしくお願いします。」

続いてはアキラ!!
◯アキラは台湾でも舞台の経験がないんだよね?日本で初舞台ってどうですか?
「
むちゃくちゃ緊張しますけど、その緊張も楽しみに変えたいと思います」
◯舞台は台湾ではよく見てましたか?
「見ていました。
めっちゃ好きです。舞台俳優は本当に尊敬しています。
映像はやり直しができるけど、舞台はそれができない。はじまったら終わりまでノンストップなのですごいと思います。
あとはこうしてご一緒するとやはり舞台の役者さんのパワーっていうものは、すごいなと思います。僕は去年末に台湾で「たかが十年の祭り」を観劇して、その時にもすごいエネルギーを感じて、舞台をやるならこういうものに出演したいと心から思いました。」
◯台湾の舞台と、我々がやっている舞台ってどこが違う?
「全然違う。まず台湾の舞台は基本的にみんなマイクをつけるので、どうしても機械からの音です。でもみなさんの舞台は生身の人間が機械を通さず、一生懸命に発信している。その違いはすごく感じます。」
◯最後に意気込みをお願いします。
「本読みを聞いてそのスピードに圧倒されました。すごいテンポ感。自分の日本語が大丈夫かなとか、みなさんのリズムを崩すんじゃないかという不安もあります。
でも、できる限りのことをやって、しっかりと作り上げていきたいと思っています。みなさん見に来てください。
台湾公演も友達たちがすごく楽しみにしてくれているので、台湾公演もすごく楽しみです。」

ふたりともインタビュー、ありがとうございました。
兎にも角にもふたりともすごいことをやっているのです。
逆の立場になったことを考えると恐ろし過ぎる。
台湾に単身渡って、台湾語で芝居をする。考えただけでもブルっとします(汗)
そんなことをふたりは泣き言ひとつ言わず前向きに、いつも笑顔で楽しそうにしている。
すごいことだと思います。

知束鍋もみんなで食べました。
同じ釜の飯を食う。とっても大事なこと。
映像作品で外国の方と共演することはあっても、舞台作品ではもちろん初めてだし、なかなかない経験だと思います。
この長い期間を共に過ごし、ひとつの頂上をめざして一緒に登る。
今僕らが紡いでいるこの絆はきっと一生の宝になると思う。

【海を越えて…ふたり。】

 

みなさんこんにちは。
一ヶ月はあっという間!が恒例の月末風物詩「月刊ゴツプロ!」です。
いつもご愛読ありがとうございます。
お元気にお過ごしですか?
櫻が咲き誇ったと思ったら花見をする余裕もなく散ってしまい(泣)
春を感じたのは花粉くらい?!
いやいや、自分はまだ花粉症ではない!断じてないはず。そう信じたい(願)
そんな我家には今年も一番スイカが送られてきました。

スイカがこの時期に?!ってよく言われるけど、地元熊本のスイカは収穫が早い。
もちろん夏がメインだけど、この時期に一番スイカが出回るのです。
いつも送ってくれる親父に感謝。
余談だが今年のスイカは甘かった。夏も楽しみです。
そんな我家ならではの春を感じた4月。
いよいよ、台湾から海を越えて…あの二人がやってきた!!
Akira Huang(通称アキラ)と張寗 Chang Ning(通称ニンちゃん)。
羽田空港まで迎えに行ってきました。
いつもは台湾で大勢に迎えられているわたし達。
なんだか新鮮。
ちょっとソワソワしました(笑)
僕らが初めて台湾に渡ったとき、空港でポスターやチラシを持ってみんなが待っていてくれたときは本当に嬉しかった。

もう7年前の話。
そんなことを思い出しながらの時間。
7年が経ち、台湾からやってくる二人の俳優を待っている!とっても感慨深い。
まさかこんな日が来るとはね。
僕らもチラシを掲げてのお出迎え。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そして到着の二人。
きっとたくさんの覚悟を持っての来日。
この期間、台湾でのいくつものお仕事を断って、この舞台に懸けてくれた。
とても嬉しいことだし、僕らとしても背筋が伸びる想いです。
初日はみんなで食事をともにし、本多劇場の前で記念撮影。

少し肌寒かったこの日。台湾との気温差は半端なかったことでしょう。
でも初日からその気温差を埋める熱い時間でした。
ここからはじまった日本での生活。
事務所にいくと、いつも日本語の勉強をしている二人に胸が熱くなりました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そんな二人に稽古場でインタビューしました。

まずはニンちゃんから!
◯日本に来てホームシックとかないですか?
「少しあります。
お昼はみんなと一緒にいて芝居とか色々やっているのであまり感じないけど、夜になると急に日本語のセリフ大丈夫かなって不安に襲われます。そんなときはちょっと寂しい気持ちになります。」
◯台湾と日本の文化とか、生活習慣とかの違いは感じますか?
「稽古終わった後のこの時間(みんなが残ってディスカッションなどしている。)台湾では終わったらすぐ帰ります(笑)」
◯日本はこういう時間がすごく重要視されているんです。ご飯も飲みも含めてそこで生まれるものが多いんだよね。
「なるほど。」
◯台湾の舞台と日本の舞台の違いはどんなところですか?
「一番は台湾の稽古場には水しか持ち込めない(笑)」
◯そうなの?
「だから日本でみんながいろんな飲みものを飲んだり、休憩中に食べ物食べているのが新鮮でした。」
◯演劇の質の違いはある?
「
日本でまだ2週間くらいだけど、本当に皆さんが自分のことのように助けてくれること。
親切にいろんなことを助けてくれることがすごく新鮮で本当にありがたくて。
どちらかというと台湾だと作品や自分の役は基本的に自分のみ。
でも日本ではみんなでひとつのものを作り上げている感じがする。」
◯最後に意気込みを教えてください。
「わたし達台湾人は、台本をまず翻訳してもらって、ひらがなに変換してもらい、それを音声にとってもらって、やっと覚えるっていう作業になります。
時間をすごく使うので。今時間がちょっとずつ減ってる中でどうしようどうしようって気持ちもあります。でも、それ以上に皆さんにご迷惑をかけないように、足並み揃えられるように、頑張りたいと思っています。よろしくお願いします。」

続いてはアキラ!!
◯アキラは台湾でも舞台の経験がないんだよね?日本で初舞台ってどうですか?
「
むちゃくちゃ緊張しますけど、その緊張も楽しみに変えたいと思います」
◯舞台は台湾ではよく見てましたか?
「見ていました。
めっちゃ好きです。舞台俳優は本当に尊敬しています。
映像はやり直しができるけど、舞台はそれができない。はじまったら終わりまでノンストップなのですごいと思います。
あとはこうしてご一緒するとやはり舞台の役者さんのパワーっていうものは、すごいなと思います。僕は去年末に台湾で「たかが十年の祭り」を観劇して、その時にもすごいエネルギーを感じて、舞台をやるならこういうものに出演したいと心から思いました。」
◯台湾の舞台と、我々がやっている舞台ってどこが違う?
「全然違う。まず台湾の舞台は基本的にみんなマイクをつけるので、どうしても機械からの音です。でもみなさんの舞台は生身の人間が機械を通さず、一生懸命に発信している。その違いはすごく感じます。」
◯最後に意気込みをお願いします。
「本読みを聞いてそのスピードに圧倒されました。すごいテンポ感。自分の日本語が大丈夫かなとか、みなさんのリズムを崩すんじゃないかという不安もあります。
でも、できる限りのことをやって、しっかりと作り上げていきたいと思っています。みなさん見に来てください。
台湾公演も友達たちがすごく楽しみにしてくれているので、台湾公演もすごく楽しみです。」

ふたりともインタビュー、ありがとうございました。
兎にも角にもふたりともすごいことをやっているのです。
逆の立場になったことを考えると恐ろし過ぎる。
台湾に単身渡って、台湾語で芝居をする。考えただけでもブルっとします(汗)
そんなことをふたりは泣き言ひとつ言わず前向きに、いつも笑顔で楽しそうにしている。
すごいことだと思います。

知束鍋もみんなで食べました。
同じ釜の飯を食う。とっても大事なこと。
映像作品で外国の方と共演することはあっても、舞台作品ではもちろん初めてだし、なかなかない経験だと思います。
この長い期間を共に過ごし、ひとつの頂上をめざして一緒に登る。
今僕らが紡いでいるこの絆はきっと一生の宝になると思う。

台湾公演を続けてこなかったら…
たかが10年の祭りを台湾でやってなかったら…
ふたりの想いがここになかったら…
みんなの想いがひとつになっていなかったら…

 

こんな素敵なふたりに出逢うことはなかったかも知れない?!

ゴツプロ!メンバーも負けないように頑張ります。
対談なんかもやったので、ご期待くださいませ。
ここで稽古場写真を少しだけ。

まだまだ走り出したばかり。
ここからの一ヶ月、死に物狂いで頑張ります。
みなさま、ぜひ劇場にお越しくださいませ。
心よりお待ちしております。

 

 

 

 

つづく…

台湾公演を続けてこなかったら…
たかが10年の祭りを台湾でやってなかったら…
ふたりの想いがここになかったら…
みんなの想いがひとつになっていなかったら…

 

こんな素敵なふたりに出逢うことはなかったかも知れない?!

ゴツプロ!メンバーも負けないように頑張ります。
対談なんかもやったので、ご期待くださいませ。
ここで稽古場写真を少しだけ。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

まだまだ走り出したばかり。
ここからの一ヶ月、死に物狂いで頑張ります。
みなさま、ぜひ劇場にお越しくださいませ。
心よりお待ちしております。

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

3月号 『これがゴツプロ!演劇部四期です。』

【これがゴツプロ!演劇部四期です。】

 

みなさんこんにちは。
一気に春めいてきた今日この頃いかがお過ごしですか?
櫻もちらほら咲き始め、今日宮崎では30度超えだとか…
3月に本州で30度超えたのは観測史上二回目のことだそう。
温暖化です(汗)

 

はい。そんな3月は…
ゴツプロ!演劇部四期の公演が行われました。
昨年2024年に集まった八名の演劇人。
今期も浜谷康幸部長の元、切磋琢磨しております。
思い返せば、2021年のコロナ禍の中スタートした演劇部!
浜谷氏の「自分が、劇団で味わってきた。一から舞台を作っていく楽しさ、ワクワク感、充実感を味わって欲しい。そして、その中から将来劇団を立ち上げて欲しい!」という願いの中、手探りにはじまりました。

 

第一期では本当に右も左もわからぬまま、どちらかというと浜谷氏を筆頭にゴツプロ!メンバーが先導する形でスケジュールが動き、卒業公演も自分(泉知束)が作・演出を担当しました。

 

そして、半分以上が残った第二期では、新たなメンバーを加えつつ、第一期メンバーが舵を取りながら進め、自分たちで作・演出家を選び、下北沢で公演しました。

 

三期…これまでのメンバーほとんどが卒業し、二期から金澤未夢だけが残り、新たに三名が加わり、これまでで一番少ない四名での活動がはじまりました。
人数が少ないということは、一人ひとりのやることも増え、新たな壁が立ちはだかりました。
そんな中、作・演出を深井邦彦氏にお願いし、深井氏の愛情と演劇愛に溢れるとても素敵な作品が上演できました。

 

これまでたくさんの試行錯誤をしながら…四期では?!
まずは、僕達に、そして僕達の活動に興味のある人たちと一緒にやりたいということで、応募資格に「ゴツプロ!に興味のある方。」「第九回公演を観劇された方。」という項目を新たに追加しました。
そして、集まった今のメンバーたち。
個性豊か、経験値もバラバラ、なんなら好きな演劇ジャンルもバラバラ…そんな八人。
彼らは活動の中で、いろいろと考えながら、自分たちで話し合い決定し、前に進みました。
ゴツプロ!の本公演「たかが十年の祭り」の際は稽古場からお手伝いに来てくれ、本番では前説を日替わりでやってくれました。
これまたそれぞれがそれぞれで個性豊かな前説で、たくさんの勇気をもらいました。
数名は台湾公演まで応援に駆けつけてくれた。
今回、作・演出を担当した前田隆成もそのひとり。

台湾では一生懸命グッズ販売も手伝ってくれました。
彼は、ご存知の方もいると思いますが、ゴツプロ!本公演「無頼の女房」にも出演しております。

本公演に出演したにも関わらず演劇部に入る。これもはじめてのケース。
そしてもうひとつ言うと…

今回リーダーを務める銀ゲンタは、次回の本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」に出演します!
さらに、そのゴツプロ!本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」にて、アシスタントプロデューサーを務めることになった東雲優真。

彼は、「たかが十年の祭り」の際、字幕制作から、本番の字幕出し、そして台湾公演のサポートなど尽力してくれました。

そうなんです。
なんか、色々と面白い人達なのです。

 

今回のメンバーの今公演、「演劇部4期 初めての公演」と銘打っています。
つまりこの後も想定しているということ。
これまでの演劇部は一年を通し活動し、その集大成として公演を行うというのが慣例でした。
そういう意味でも初物づくしの四期。
彼らがその場に選んだものは…
中野あくとれで行われる「フリンジスタイルフェスティバル2025」こちらは劇団【仮想定規】さんが主催されているフェスティバル。
フリンジスタイルとは?
「同日同劇場で、45分公演を複数団体が上演するスタイル。 スコットランドエジンバラフリンジに代表される世界各国で行われているスタイルの演劇祭。 メイン会場周辺にあるカフェや教会で規模の小さな公演が自然発生した経緯が発祥らしい。」
恥ずかしながら自分も知らなかったこちらの演劇祭。
この演劇祭をメンバーが探してきて、応募して今回の公演と相成りました。
しかしながら、この演劇スタイルは面白い。
セットもほとんどない状態で、各団体も限られたリハーサル時間の中で場当たり、照明、音響の段取りをやらなくてはいけない。
なので、凝った照明や特別な仕込みができない。
さらに上演時間は45分。
この限られた時間、限られたセットと環境で一本の作品を創る。
お客様はハシゴで見てもいいし、一日に何本も上演しているのでふらっと立ち寄ることもできる。
こんな演劇スタイルが増えていったら、またこれは面白いなと思った。

 

今回、演劇部の作品「だから私はここに来た」

メンバーで話し合い、作・演出を前田隆成に決めました。
そして、ビジュアル撮影にも拘った。
これ、先月号でも書きましたが、ビジュアルに拘れなかったら本編も拘れない!!
しっかりとゴツプロ!魂を受け継いてくれています(笑)

 

そして、このタイトルがいいなあと…
今の自分達に重ね合わせられるようなタイトル。

 

そして、はじまったわけですが。
自分、脚本の段階で読ませてもらって、感想を求められていたのですが…
正直、台本読んだ段階ではちょっと理解が追いつかなかったのです。
で、自分的な感想を少しばかり伝えました。
それが、稽古場を見学に行ってびっくり。

台本から立ち上がり具現化されたものが、しっかりと形を帯びて眼の前に現れました。
これは正直驚きでした。
前田隆成という才能と、若い感性。
自分も脚本を書くことがありますが、ああいう作風は絶対書けません(汗)
だから思ったのです。
一方的にこちらの感性を押し付けるのはよくない。
もちろん、伝えるべきことは伝えなきゃいけないけど、ぼくらの感性では計り知れない可能性をみんなは持っていて、ぼくらが見習わきゃいけないことがたくさんあるってこと。

 

これは演劇部ができた当初から、一方的に教えるのではなくお互いに刺激し合いながら成長していきたい!
まさにそういう体験でした。

稽古場では前田隆成しかり、みんな苦労していた。
浜谷部長もたくさん我慢していた。
それでも真剣に演劇と向き合う姿勢に心打たれました。
苦労したから、その先に充実感と達成感がある。
演劇だけではなく、これはなにに対しても言えることだと思うけど。
やっぱり一生懸命っていいよね(笑)

 

見てない方のために、本編写真を数枚。

この体験がまた次の糧になる。
一生懸命の先に見えるものがある!!

 

そして、なんと…今回のこちらの作品。
「だから私はここに来た」が、見事〚ビッグオブフリンジ(観客賞)〛を受賞しました。

【これがゴツプロ!演劇部四期です。】

 

みなさんこんにちは。
一気に春めいてきた今日この頃いかがお過ごしですか?
櫻もちらほら咲き始め、今日宮崎では30度超えだとか…
3月に本州で30度超えたのは観測史上二回目のことだそう。
温暖化です(汗)

 

はい。そんな3月は…
ゴツプロ!演劇部四期の公演が行われました。
昨年2024年に集まった八名の演劇人。
今期も浜谷康幸部長の元、切磋琢磨しております。
思い返せば、2021年のコロナ禍の中スタートした演劇部!
浜谷氏の「自分が、劇団で味わってきた。一から舞台を作っていく楽しさ、ワクワク感、充実感を味わって欲しい。そして、その中から将来劇団を立ち上げて欲しい!」という願いの中、手探りにはじまりました。

 

第一期では本当に右も左もわからぬまま、どちらかというと浜谷氏を筆頭にゴツプロ!メンバーが先導する形でスケジュールが動き、卒業公演も自分(泉知束)が作・演出を担当しました。

 

そして、半分以上が残った第二期では、新たなメンバーを加えつつ、第一期メンバーが舵を取りながら進め、自分たちで作・演出家を選び、下北沢で公演しました。

 

三期…これまでのメンバーほとんどが卒業し、二期から金澤未夢だけが残り、新たに三名が加わり、これまでで一番少ない四名での活動がはじまりました。
人数が少ないということは、一人ひとりのやることも増え、新たな壁が立ちはだかりました。
そんな中、作・演出を深井邦彦氏にお願いし、深井氏の愛情と演劇愛に溢れるとても素敵な作品が上演できました。

 

これまでたくさんの試行錯誤をしながら…四期では?!
まずは、僕達に、そして僕達の活動に興味のある人たちと一緒にやりたいということで、応募資格に「ゴツプロ!に興味のある方。」「第九回公演を観劇された方。」という項目を新たに追加しました。
そして、集まった今のメンバーたち。
個性豊か、経験値もバラバラ、なんなら好きな演劇ジャンルもバラバラ…そんな八人。
彼らは活動の中で、いろいろと考えながら、自分たちで話し合い決定し、前に進みました。
ゴツプロ!の本公演「たかが十年の祭り」の際は稽古場からお手伝いに来てくれ、本番では前説を日替わりでやってくれました。
これまたそれぞれがそれぞれで個性豊かな前説で、たくさんの勇気をもらいました。
数名は台湾公演まで応援に駆けつけてくれた。
今回、作・演出を担当した前田隆成もそのひとり。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

台湾では一生懸命グッズ販売も手伝ってくれました。
彼は、ご存知の方もいると思いますが、ゴツプロ!本公演「無頼の女房」にも出演しております。

本公演に出演したにも関わらず演劇部に入る。これもはじめてのケース。
そしてもうひとつ言うと…

今回リーダーを務める銀ゲンタは、次回の本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」に出演します!
さらに、そのゴツプロ!本公演「流浪樹〜The Wanderer Tree〜」にて、アシスタントプロデューサーを務めることになった東雲優真。

彼は、「たかが十年の祭り」の際、字幕制作から、本番の字幕出し、そして台湾公演のサポートなど尽力してくれました。

そうなんです。
なんか、色々と面白い人達なのです。

 

今回のメンバーの今公演、「演劇部4期 初めての公演」と銘打っています。
つまりこの後も想定しているということ。
これまでの演劇部は一年を通し活動し、その集大成として公演を行うというのが慣例でした。
そういう意味でも初物づくしの四期。
彼らがその場に選んだものは…
中野あくとれで行われる「フリンジスタイルフェスティバル2025」こちらは劇団【仮想定規】さんが主催されているフェスティバル。
フリンジスタイルとは?
「同日同劇場で、45分公演を複数団体が上演するスタイル。 スコットランドエジンバラフリンジに代表される世界各国で行われているスタイルの演劇祭。 メイン会場周辺にあるカフェや教会で規模の小さな公演が自然発生した経緯が発祥らしい。」
恥ずかしながら自分も知らなかったこちらの演劇祭。
この演劇祭をメンバーが探してきて、応募して今回の公演と相成りました。
しかしながら、この演劇スタイルは面白い。
セットもほとんどない状態で、各団体も限られたリハーサル時間の中で場当たり、照明、音響の段取りをやらなくてはいけない。
なので、凝った照明や特別な仕込みができない。
さらに上演時間は45分。
この限られた時間、限られたセットと環境で一本の作品を創る。
お客様はハシゴで見てもいいし、一日に何本も上演しているのでふらっと立ち寄ることもできる。
こんな演劇スタイルが増えていったら、またこれは面白いなと思った。

 

今回、演劇部の作品「だから私はここに来た」

メンバーで話し合い、作・演出を前田隆成に決めました。
そして、ビジュアル撮影にも拘った。
これ、先月号でも書きましたが、ビジュアルに拘れなかったら本編も拘れない!!
しっかりとゴツプロ!魂を受け継いてくれています(笑)

 

そして、このタイトルがいいなあと…
今の自分達に重ね合わせられるようなタイトル。

 

そして、はじまったわけですが。
自分、脚本の段階で読ませてもらって、感想を求められていたのですが…
正直、台本読んだ段階ではちょっと理解が追いつかなかったのです。
で、自分的な感想を少しばかり伝えました。
それが、稽古場を見学に行ってびっくり。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

台本から立ち上がり具現化されたものが、しっかりと形を帯びて眼の前に現れました。
これは正直驚きでした。
前田隆成という才能と、若い感性。
自分も脚本を書くことがありますが、ああいう作風は絶対書けません(汗)
だから思ったのです。
一方的にこちらの感性を押し付けるのはよくない。
もちろん、伝えるべきことは伝えなきゃいけないけど、ぼくらの感性では計り知れない可能性をみんなは持っていて、ぼくらが見習わきゃいけないことがたくさんあるってこと。

 

これは演劇部ができた当初から、一方的に教えるのではなくお互いに刺激し合いながら成長していきたい!
まさにそういう体験でした。

稽古場では前田隆成しかり、みんな苦労していた。
浜谷部長もたくさん我慢していた。
それでも真剣に演劇と向き合う姿勢に心打たれました。
苦労したから、その先に充実感と達成感がある。
演劇だけではなく、これはなにに対しても言えることだと思うけど。
やっぱり一生懸命っていいよね(笑)

 

見てない方のために、本編写真を数枚。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

この体験がまた次の糧になる。
一生懸命の先に見えるものがある!!

 

そして、なんと…今回のこちらの作品。
「だから私はここに来た」が、見事〚ビッグオブフリンジ(観客賞)〛を受賞しました。

素晴らしい!!
そして、みんなおめでとう。
ひとつの一生懸命が花開きました。
この経験を活かして、この次へ…

 

演劇部一期、二期、三期の歩みがなかったら…
それぞれがそれぞれの役回りを全うしてなかったら…
真剣に演劇と向き合っていなかったら…
浜谷部長の大きな愛がなかったら…

 

演劇部四期のこの公演はそもそも実現しなかったかも知れない?!

はじまったばかりの四期。
これからどういう動き、どういう道を歩んでいくのか?!
どうぞ、応援のほどよろしくお願い致します。

 

そして、ゴツプロ!はいよいよ来月、次回作の稽古に突入します。
演劇部に負けないようにフルスロットルで精進致します。
チケットも先日一般発売が開始されました。
初日、二日目は早期割引もあって断然お得です。
是非、お早めにお買い求めください。

 

さあ、がんばりますよー!!
引き続きご贔屓に。

 

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

2月号 『ゴツプロ!10周年。そして第11回公演へ…』

【ゴツプロ!10周年。そして第11回公演へ…】

 

みなさんこんにちは。
極寒になったり、春を思わせるくらい暖かくなったりとなかなか体調を整えにくい時期ですがお元気にお過ごしですか?
花粉も嫌な時期ですよね。
ここ数年、この時期にはいつも体調悪くなるのですが、花粉症を認めたくない自分は毎年風邪と言い張っています(笑)
春はもうすぐ。今しか味わえないこの時期を謳歌したいと思います。
さて、この2025年は我々ゴツプロ!10周年でございます。
昨年暮の公演が第10回公演だったので、10周年と思われた方も多いと思いますが、一昨年まで年に一回の公演でしたが、昨年は年に二回の公演がありましたので、正確には今年で10周年。
10年もやってきたんですね。感慨深いです。
そして、皆様に支えられて迎えられた10周年。
いつも応援、ありがとうございます。
そんな10周年の第11回公演【流浪樹〜The Wanderer Tree〜】のビジュアルと詳細が先日公開となりました。

写真撮影からチラシができるまでの間が本当にもどかしい。
早く皆さんにお披露目したいから!!
こちらの撮影は先月、1月21日に行いました。
台湾公演の熱が冷めやらぬ時期に次回公演の撮影。
だからこそ、勢いそのままの雰囲気で撮影しました。
今公演、はじめて台湾から俳優二人をお招きしました。

 

⿈冠智 Akira Huang(通称アキラ)と張寗 Chang Ning(通称ニンちゃん)。

 

今後はこちらのニックネームで書かせてもらいますので、皆様もお見知りおきを!
二人もこの撮影のため来日。
色々と勝手も違い不安も多かったと思いますが、楽しそうに撮影に臨んでくれました。
毎回、ビジュアル撮影から僕らは本気です。
毎回言っていますが、ビジュアルには拘ります。ビジュアルに拘り持てなかったら本編も拘れない。
勝手な持論ですが、大事だと思っています。
そして我々ゴツプロ!こういう時にものすごい力を発揮します(笑)
それぞれの役割をきっちりこなし、客演さんにストレスを与えない。
一番にスタジオ入りし準備スタート。メイクもみなさんが来る前には済ませます。

内心はドキドキしています(笑)
そしてはじまった撮影は今回もスムーズに進んでいきました。
ベテランの客演の皆さんから若手、そして台湾の俳優二人、なんともバラエティに飛んで面白い。
そして、はじめまして同士の出演陣が多かったなか、見事に空気感が一体化し、なんとも楽しい時間でした。

(真剣にチェックするプロデューサーの大助とアキラ。)

(メンバーだけでの写真も撮影の合間に…)
一体感がビジュアルから伝われば良いなあ。
きっと伝わるはず。

 

撮影後は交流会を。

撮影場所からも近かったので浅草へ。
酒を呑めばざっくばらん。
距離感もぐんぐん縮まります。
ニンちゃんが、「台湾でもたくさん舞台に出演しているけど、今回の撮影が一番団結力があって、言葉は通じないけど心は一番近くに感じた。」と言ってくれたのは本当に嬉しかった。

 

今年は戦後80年。
この年にゴツプロ!は戦争を通して、日台の絆を描きたいと思っています。
台湾…知れば知るほど複雑な歴史をたどり、僕らの知らない台湾、そして日本との関わりがたくさんあります。

 

前作【たかが十年の祭り】では、「⾃由と平等のために、勇敢に抗う⼈々に捧げます」というテーマを掲げ台湾公演を行いました。
終演後に映し出しされたこの文言をたくさんの方が撮影していました。
それは自由と平等じゃなかった時代が長く続いた台湾の方々が心底願っているからこそだと痛感しました。
一言で「台湾は親日だから。」と簡単には言えない歴史。
それでも日本人に好意を持ってくれる国民性。
そんな日本と台湾という小さなふたつの島国の昔と今を、数々の演劇賞を受賞し、現代社会の抱える問題点と魂を揺さぶる⾻太な⼈間ドラマを描く作⾵が持ち味の中津留章仁⽒を作・演出にお招きし、ゴツプロ!の新しい挑戦がはじまります。
きっと壮大なスケールの作品になると思います。
まもなく先行販売もはじまりますので、是非ご期待頂き、お早めにチケットをお買い求め頂けましたら幸いです。

そして今月は主宰 塚原大助と44北川が出演しました【ハイ・ライフ】。

この作品はそれこそ台湾でも大人気だった作品なんです。
ビジュアル撮影のあと、二人も稽古見学に行きました。

真剣に見学する二人。

この二人は台湾ドラマ【波の音色】で共演。

仕込みのお手伝いにも行ってきました。
演出は【十二人の怒れる男】でもお世話になった西沢栄治氏。
さらにワクワク感は強くなりますが…こちらの作品、稽古場でもかなり苦労したみたい。

そんな写真(笑)

 

でも、その意味が本番を観劇してわかりました。
これは大変だわ(汗)

 

特に大助は出ずっぱりの1時間50分。喋りまくり。
しかも翻訳ものですからセリフも覚えにくいのです。
逃げ場のない対面舞台、大したセットもない場所で俳優の演技力と熱だけで勝負する。
ヒリヒリする一本勝負。
これは見る分には面白いけど、やる方はたまったもんじゃない。
でも、役者が憧れ嫉妬する、そんな舞台。
舞台の上では人殺しも薬もなんでも自由。舞台表現はなんでもありなんだと改めて思わせてくれる舞台。
どうしようもないジャンキー四人の救いようのない話。
でも、そうしか生きられない男たちの物語。
演劇界の老舗中の老舗『流山児★事務所』の代表作と言っても過言ではないこの作品にゴツプロ!メンバーが4人中2人出演している誉れ。
誇らしいことです。
見てない方のためにここで写真を数枚。

ほぼなにもないこの空間で…

ラリったり…(笑)

暴れたり、薬やったり…

車の中になったり…

 

そしてなんといっても…

ゴツプロ!二人ががっつり絡んでの大暴れっぷりは最高でした!

大ラス、舞台上で飲む本物のビールは最高だったようです(笑)
そんなハイ・ライフ!
ご観劇頂きました皆様、本当にありがとうございました。

さらに来月はいよいよ、演劇部四期の公演も控えています。

宣伝ばかりになってすいません。
今回の四期は今まで以上にみんなで話し合い、自分たちで方向性も決めて動いています。
そんな彼らが見つけてきた演劇祭に、メンバーが書いた脚本で挑みます。
【だから私はここに来た】
まさに、彼らがゴツプロ!演劇部に来た理由。
みんな必死に自分と向き合い、これからの自分の演劇人生を思い描き、一生懸命に動いています。
こちらも応援のほどよろしくお願い致します。

【ゴツプロ!10周年。そして第11回公演へ…】

 

みなさんこんにちは。
極寒になったり、春を思わせるくらい暖かくなったりとなかなか体調を整えにくい時期ですがお元気にお過ごしですか?
花粉も嫌な時期ですよね。
ここ数年、この時期にはいつも体調悪くなるのですが、花粉症を認めたくない自分は毎年風邪と言い張っています(笑)
春はもうすぐ。今しか味わえないこの時期を謳歌したいと思います。
さて、この2025年は我々ゴツプロ!10周年でございます。
昨年暮の公演が第10回公演だったので、10周年と思われた方も多いと思いますが、一昨年まで年に一回の公演でしたが、昨年は年に二回の公演がありましたので、正確には今年で10周年。
10年もやってきたんですね。感慨深いです。
そして、皆様に支えられて迎えられた10周年。
いつも応援、ありがとうございます。
そんな10周年の第11回公演【流浪樹〜The Wanderer Tree〜】のビジュアルと詳細が先日公開となりました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

写真撮影からチラシができるまでの間が本当にもどかしい。
早く皆さんにお披露目したいから!!
こちらの撮影は先月、1月21日に行いました。
台湾公演の熱が冷めやらぬ時期に次回公演の撮影。
だからこそ、勢いそのままの雰囲気で撮影しました。
今公演、はじめて台湾から俳優二人をお招きしました。

 

⿈冠智 Akira Huang(通称アキラ)と張寗 Chang Ning(通称ニンちゃん)。

 

今後はこちらのニックネームで書かせてもらいますので、皆様もお見知りおきを!
二人もこの撮影のため来日。
色々と勝手も違い不安も多かったと思いますが、楽しそうに撮影に臨んでくれました。
毎回、ビジュアル撮影から僕らは本気です。
毎回言っていますが、ビジュアルには拘ります。ビジュアルに拘り持てなかったら本編も拘れない。
勝手な持論ですが、大事だと思っています。
そして我々ゴツプロ!こういう時にものすごい力を発揮します(笑)
それぞれの役割をきっちりこなし、客演さんにストレスを与えない。
一番にスタジオ入りし準備スタート。メイクもみなさんが来る前には済ませます。

内心はドキドキしています(笑)
そしてはじまった撮影は今回もスムーズに進んでいきました。
ベテランの客演の皆さんから若手、そして台湾の俳優二人、なんともバラエティに飛んで面白い。
そして、はじめまして同士の出演陣が多かったなか、見事に空気感が一体化し、なんとも楽しい時間でした。

(真剣にチェックするプロデューサーの大助とアキラ。)

※スワイプでアルバム内を移動できます。

(メンバーだけでの写真も撮影の合間に…)
一体感がビジュアルから伝われば良いなあ。
きっと伝わるはず。

 

撮影後は交流会を。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

撮影場所からも近かったので浅草へ。
酒を呑めばざっくばらん。
距離感もぐんぐん縮まります。
ニンちゃんが、「台湾でもたくさん舞台に出演しているけど、今回の撮影が一番団結力があって、言葉は通じないけど心は一番近くに感じた。」と言ってくれたのは本当に嬉しかった。

 

今年は戦後80年。
この年にゴツプロ!は戦争を通して、日台の絆を描きたいと思っています。
台湾…知れば知るほど複雑な歴史をたどり、僕らの知らない台湾、そして日本との関わりがたくさんあります。

 

前作【たかが十年の祭り】では、「⾃由と平等のために、勇敢に抗う⼈々に捧げます」というテーマを掲げ台湾公演を行いました。
終演後に映し出しされたこの文言をたくさんの方が撮影していました。
それは自由と平等じゃなかった時代が長く続いた台湾の方々が心底願っているからこそだと痛感しました。
一言で「台湾は親日だから。」と簡単には言えない歴史。
それでも日本人に好意を持ってくれる国民性。
そんな日本と台湾という小さなふたつの島国の昔と今を、数々の演劇賞を受賞し、現代社会の抱える問題点と魂を揺さぶる⾻太な⼈間ドラマを描く作⾵が持ち味の中津留章仁⽒を作・演出にお招きし、ゴツプロ!の新しい挑戦がはじまります。
きっと壮大なスケールの作品になると思います。
まもなく先行販売もはじまりますので、是非ご期待頂き、お早めにチケットをお買い求め頂けましたら幸いです。

そして今月は主宰 塚原大助と44北川が出演しました【ハイ・ライフ】。

この作品はそれこそ台湾でも大人気だった作品なんです。
ビジュアル撮影のあと、二人も稽古見学に行きました。

真剣に見学する二人。

この二人は台湾ドラマ【波の音色】で共演。

仕込みのお手伝いにも行ってきました。
演出は【十二人の怒れる男】でもお世話になった西沢栄治氏。
さらにワクワク感は強くなりますが…こちらの作品、稽古場でもかなり苦労したみたい。

そんな写真(笑)

 

でも、その意味が本番を観劇してわかりました。
これは大変だわ(汗)

 

特に大助は出ずっぱりの1時間50分。喋りまくり。
しかも翻訳ものですからセリフも覚えにくいのです。
逃げ場のない対面舞台、大したセットもない場所で俳優の演技力と熱だけで勝負する。
ヒリヒリする一本勝負。
これは見る分には面白いけど、やる方はたまったもんじゃない。
でも、役者が憧れ嫉妬する、そんな舞台。
舞台の上では人殺しも薬もなんでも自由。舞台表現はなんでもありなんだと改めて思わせてくれる舞台。
どうしようもないジャンキー四人の救いようのない話。
でも、そうしか生きられない男たちの物語。
演劇界の老舗中の老舗『流山児★事務所』の代表作と言っても過言ではないこの作品にゴツプロ!メンバーが4人中2人出演している誉れ。
誇らしいことです。
見てない方のためにここで写真を数枚。

ほぼなにもないこの空間で…

ラリったり…(笑)

暴れたり、薬やったり…

※スワイプでアルバム内を移動できます。

車の中になったり…

 

そしてなんといっても…

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ゴツプロ!二人ががっつり絡んでの大暴れっぷりは最高でした!

大ラス、舞台上で飲む本物のビールは最高だったようです(笑)
そんなハイ・ライフ!
ご観劇頂きました皆様、本当にありがとうございました。

さらに来月はいよいよ、演劇部四期の公演も控えています。

宣伝ばかりになってすいません。
今回の四期は今まで以上にみんなで話し合い、自分たちで方向性も決めて動いています。
そんな彼らが見つけてきた演劇祭に、メンバーが書いた脚本で挑みます。
【だから私はここに来た】
まさに、彼らがゴツプロ!演劇部に来た理由。
みんな必死に自分と向き合い、これからの自分の演劇人生を思い描き、一生懸命に動いています。
こちらも応援のほどよろしくお願い致します。

2018年にはじめて台湾に渡り、初の海外公演を上演。

たくさんの仲間ができました。

2019年、2020年と三年連続で台湾公演を行い、これからという時に訪れたコロナ禍。
台湾に思いを馳せるもいけなかった四年間。
そして、はじめて台湾に行った2018年に出逢った仲間たちがフェスに呼んでくれた2024年。

また新たな出逢いと発見と、僕らが台湾公演をやる意味と意義。
全部踏まえての第11回公演【流浪樹〜The Wanderer Tree〜】。

 

真面目に芝居してなかったら…
無謀と言われても進んでなかったら…
バカみたいにまっすぐに生きてなかったら…
先輩も後輩も大切に思っていなかったら…

 

演劇界でのゴツプロ!のこれまでの歩みはなかったかも知れない?!

さらにワクワクドキドキしながら進んでいきたい。
もちろん大変な道だけど、その先にまだ知らぬ感動があると信じて。
みなさま、これからも応援のほど何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

つづく…

2018年にはじめて台湾に渡り、初の海外公演を上演。

たくさんの仲間ができました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

2019年、2020年と三年連続で台湾公演を行い、これからという時に訪れたコロナ禍。
台湾に思いを馳せるもいけなかった四年間。
そして、はじめて台湾に行った2018年に出逢った仲間たちがフェスに呼んでくれた2024年。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

また新たな出逢いと発見と、僕らが台湾公演をやる意味と意義。
全部踏まえての第11回公演【流浪樹〜The Wanderer Tree〜】。

 

真面目に芝居してなかったら…
無謀と言われても進んでなかったら…
バカみたいにまっすぐに生きてなかったら…
先輩も後輩も大切に思っていなかったら…

 

演劇界でのゴツプロ!のこれまでの歩みはなかったかも知れない?!

さらにワクワクドキドキしながら進んでいきたい。
もちろん大変な道だけど、その先にまだ知らぬ感動があると信じて。
みなさま、これからも応援のほど何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

1月号 『台湾公演を終えて…』

【台湾公演を終えて…】

 

みなさんこんにちは。
寒中お見舞申し上げます。
寒い日が続いておりますが、お元気にお過ごしでしょうか?
そして、大変遅れ馳せながら、2025年も明けて早一ヶ月(汗)
今年もゴツプロ!ならびに【月刊ゴツプロ!】をご贔屓にお願い致します。
この月刊ゴツプロ!も今年で9年目に突入。
そしてゴツプロ!はいよいよ今年で10周年。
これもひとえに応援してくださる皆様のお陰です。
本当にいつもありがとうございます!
また【52BUDDY!】こちらではメンバーが頑張って作っている毎月配信の動画、公演の先行販売、公演時の限定グッツプレゼントなど多数の特典がついてきます。この機会にぜひ、BUDDY!となって頂き、我々と共に、いろいろなものを共有して頂けましたら幸いです。

 

さてさて、前置きはそれくらいにしまして…
今年もはや一ヶ月が過ぎました。
台湾から帰ってきて三週間。
まずは、たくさんの方に応援、声援、色々なものたくさん頂き無事に台湾公演を終えられたことに心より感謝致します。
四年ぶりとなる台湾公演はこれまた忘れられない公演となりました。

 

先月号は開幕前に書きましたので、今月はそんな台湾公演の様子をグルメも交えながら書いていきたいと思います。
まずは先月も書きましたがとにかく劇場が素敵。

全部がひな壇の250席。

一番上段から見たらこんな感じです。
ここに台湾チームのみんなが、心を込めて日本とほぼ同じサイズ、同じセットを組み上げてくれました。

台湾では丸太が手に入らないということで竹に変更。
床に引いてあるパンチカーペットも台湾では手に入らないということで日本から空輸。
台湾スタッフの心意気です。

 

一番大変だったのが照明。
照明ばかりは劇場に入らないとわからないことだらけ。
照明機器の違い、天井の高さの違い、見切れ諸々…これには本当に照明さんが頭を悩ませながら必死に綺麗な明かりを作ってくれました。

 

照明だけではありません。
舞台監督チーム、音響チーム、制作陣、衣装さん…みんなが、英語と日本語と中国語を交えながら、一生懸命にコミュニケーションを取りながら進んでいく過程はとても有意義な時間でした。

神輿も丸太から竹に変わったことで、固定が難しくなったりといろんな箇所での修正。
たくさんのズレを少しずつ直していく作業。
そして、日本よりさらに進化させるための想像と工夫。
とにかくみんなが一丸となりお客様に喜んでもらおうと必死こいて進みます。
そこには一切の妥協なんてありません。

 

それはロビーでも…

見てくださいこの等身大より大きなパネル。
こんなの日本ではみたことない。
さらにはこちら…

今回の舞台にちなんで銭湯の番台をモチーフに制作してくれたグッツ販売コーナー。
嬉しすぎるよ。
毎回、彼らの愛に涙がでてくる。
グッツもオリジナルでたくさん作ってくれました。

台湾語のパンフレット、タオルにキーホルダー…
そして、こちらのお風呂セット。

見てください。
細かい仕事っぷり。
鍵の裏には龍の刻印。
このお風呂セットの中には、キーホルダー、オリジナルタオル、これまたオリジナルステッカーが貼ってある牛乳各種。
これを舞台裏でスタッフのみんなが梱包してくれている姿がなんとも愛おしかった。
みんな本当にありがとう。

 

今回も本番を迎えるまでにはたくさんの壁があったけど、みんなの愛をたくさんもらい、ひとつひとつをしっかりクリアしていきました。
そして迎えた初日前日の公開ゲネプロ。
これまたはじめての体験!なんと200名以上がご来場。
ゲネというよりもはや初日。
緊張と高揚。
お客さんのワクワク感。
久しぶりに味わう台湾のこの空気。
今回の作品が台湾のお客様にどう伝わるのか?!

 

…冒頭からの笑い声。
その後も笑いに、一瞬の緊張、ラストに向けてのピンと張り詰めていく会場の空気。
大丈夫だ!!
台湾のお客様にもしっかりと伝わっている。

 

走り抜けた先に待っていたのは、あの、あの…感動の瞬間。

いつまでも鳴り止まない拍手と声援と指笛。
ああ、かえってきた。
そして、四年という時間が経ったけど、今回も台湾のみなさんに受け入れてもらえた。
嬉しかった。
本番中も何度となく客席から聞こえた「おかえり」の声。
ゴツプロ!を見たことある方も、初めての方々もみんな楽しそうに、ロビーでは僕らになんとか感想を伝えようとたくさん話しかけてくれる。
ただただ嬉しかった。

 

初日の昼間に開かれた記者会見。

多くのメディアの方に取り上げて頂きました。
今年の第11回公演にも出演してくれる台湾俳優のアキラとニンちゃんも応援に駆けつけてくれて賑やかな記者会見。
全てがあたたかい。
全てが優しい。

 

初日が開き、年内4ステージを走り抜いた。
そして、いつものように美味しいものをたくさん食べた(笑)

いつもそうだけど、台湾のスタッフは僕らにすこしでも美味しいもの食べてほしいということでとにかくお弁当が最高にうまいのです。
もう、これだけでテンション上がります。

ひろーくて居心地のよい楽屋にてのんびり頂きました。
以前の台湾公演の時も書いたけど、ぼくら飲ミュニケーションもとっても大事にしていますから(笑)
今回も飲みの場でたくさんのコミュニケーションを取りましたよ。

勝手に世界一うまいと思っている【無老鍋】の火鍋。
これだけは食べないと台湾に行った気がしません(笑)

台湾チームと同じ鍋を囲んで。
最高の瞬間。
夜市にも行きました。

やっぱり台湾はいいね。
大好きです。

 

年越し。
やっと2025年になります(汗)

 

自分的にもはじめての海外での年越し。
さらにはまるっきり正月感のない正月。
台湾は旧正月文化なので、まるっきり正月感はありません。
さらにはあたたかいし、お節も年越しそばもないからね(笑)
こんなに正月感のない正月もこれまた新鮮でした。

 

年越しは3日からのスタート。
年明けてこんなに早く舞台に立つのももちろん初めてのこと。
いろんなことがはじめて尽くしの台湾公演。

毎ステージ命がけ。
必死にその瞬間を捕まえた台湾の全8ステージ。
やり切った。

終演後にロビーで待ってくれているたくさんのお客さん。
毎回嬉しいし、有り難かった。

 

千穐楽カーテンコールのあの光景は一生忘れないだろう!!
一週目の口コミで年明け二週目の公演は全公演ほぼ完売。
たくさんの方に見てもらえて感無量です。
そして、支えてくれた台湾チームのみんな心より感謝。

 

この公演を企画し、尽力してくれたユアンに最大限のありがとう。
もう、ありがとうだけでは足りない。

笑顔の台湾公演はこうして幕を閉じました。
最高で最幸の二週間でした。
まだまだ書き足りないことがたくさんあるのでいずれ小出しに書きたいと思います。

【台湾公演を終えて…】

 

みなさんこんにちは。
寒中お見舞申し上げます。
寒い日が続いておりますが、お元気にお過ごしでしょうか?
そして、大変遅れ馳せながら、2025年も明けて早一ヶ月(汗)
今年もゴツプロ!ならびに【月刊ゴツプロ!】をご贔屓にお願い致します。
この月刊ゴツプロ!も今年で9年目に突入。
そしてゴツプロ!はいよいよ今年で10周年。
これもひとえに応援してくださる皆様のお陰です。
本当にいつもありがとうございます!
また【52BUDDY!】こちらではメンバーが頑張って作っている毎月配信の動画、公演の先行販売、公演時の限定グッツプレゼントなど多数の特典がついてきます。この機会にぜひ、BUDDY!となって頂き、我々と共に、いろいろなものを共有して頂けましたら幸いです。

 

さてさて、前置きはそれくらいにしまして…
今年もはや一ヶ月が過ぎました。
台湾から帰ってきて三週間。
まずは、たくさんの方に応援、声援、色々なものたくさん頂き無事に台湾公演を終えられたことに心より感謝致します。
四年ぶりとなる台湾公演はこれまた忘れられない公演となりました。

 

先月号は開幕前に書きましたので、今月はそんな台湾公演の様子をグルメも交えながら書いていきたいと思います。
まずは先月も書きましたがとにかく劇場が素敵。

全部がひな壇の250席。

一番上段から見たらこんな感じです。
ここに台湾チームのみんなが、心を込めて日本とほぼ同じサイズ、同じセットを組み上げてくれました。

台湾では丸太が手に入らないということで竹に変更。
床に引いてあるパンチカーペットも台湾では手に入らないということで日本から空輸。
台湾スタッフの心意気です。

 

一番大変だったのが照明。
照明ばかりは劇場に入らないとわからないことだらけ。
照明機器の違い、天井の高さの違い、見切れ諸々…これには本当に照明さんが頭を悩ませながら必死に綺麗な明かりを作ってくれました。

 

照明だけではありません。
舞台監督チーム、音響チーム、制作陣、衣装さん…みんなが、英語と日本語と中国語を交えながら、一生懸命にコミュニケーションを取りながら進んでいく過程はとても有意義な時間でした。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

神輿も丸太から竹に変わったことで、固定が難しくなったりといろんな箇所での修正。
たくさんのズレを少しずつ直していく作業。
そして、日本よりさらに進化させるための想像と工夫。
とにかくみんなが一丸となりお客様に喜んでもらおうと必死こいて進みます。
そこには一切の妥協なんてありません。

 

それはロビーでも…

見てくださいこの等身大より大きなパネル。
こんなの日本ではみたことない。
さらにはこちら…

今回の舞台にちなんで銭湯の番台をモチーフに制作してくれたグッツ販売コーナー。
嬉しすぎるよ。
毎回、彼らの愛に涙がでてくる。
グッツもオリジナルでたくさん作ってくれました。

台湾語のパンフレット、タオルにキーホルダー…
そして、こちらのお風呂セット。

見てください。
細かい仕事っぷり。
鍵の裏には龍の刻印。
このお風呂セットの中には、キーホルダー、オリジナルタオル、これまたオリジナルステッカーが貼ってある牛乳各種。
これを舞台裏でスタッフのみんなが梱包してくれている姿がなんとも愛おしかった。
みんな本当にありがとう。

 

今回も本番を迎えるまでにはたくさんの壁があったけど、みんなの愛をたくさんもらい、ひとつひとつをしっかりクリアしていきました。
そして迎えた初日前日の公開ゲネプロ。
これまたはじめての体験!なんと200名以上がご来場。
ゲネというよりもはや初日。
緊張と高揚。
お客さんのワクワク感。
久しぶりに味わう台湾のこの空気。
今回の作品が台湾のお客様にどう伝わるのか?!

 

…冒頭からの笑い声。
その後も笑いに、一瞬の緊張、ラストに向けてのピンと張り詰めていく会場の空気。
大丈夫だ!!
台湾のお客様にもしっかりと伝わっている。

 

走り抜けた先に待っていたのは、あの、あの…感動の瞬間。

いつまでも鳴り止まない拍手と声援と指笛。
ああ、かえってきた。
そして、四年という時間が経ったけど、今回も台湾のみなさんに受け入れてもらえた。
嬉しかった。
本番中も何度となく客席から聞こえた「おかえり」の声。
ゴツプロ!を見たことある方も、初めての方々もみんな楽しそうに、ロビーでは僕らになんとか感想を伝えようとたくさん話しかけてくれる。
ただただ嬉しかった。

 

初日の昼間に開かれた記者会見。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

多くのメディアの方に取り上げて頂きました。
今年の第11回公演にも出演してくれる台湾俳優のアキラとニンちゃんも応援に駆けつけてくれて賑やかな記者会見。
全てがあたたかい。
全てが優しい。

 

初日が開き、年内4ステージを走り抜いた。
そして、いつものように美味しいものをたくさん食べた(笑)

※スワイプでアルバム内を移動できます。

いつもそうだけど、台湾のスタッフは僕らにすこしでも美味しいもの食べてほしいということでとにかくお弁当が最高にうまいのです。
もう、これだけでテンション上がります。

ひろーくて居心地のよい楽屋にてのんびり頂きました。
以前の台湾公演の時も書いたけど、ぼくら飲ミュニケーションもとっても大事にしていますから(笑)
今回も飲みの場でたくさんのコミュニケーションを取りましたよ。

勝手に世界一うまいと思っている【無老鍋】の火鍋。
これだけは食べないと台湾に行った気がしません(笑)

※スワイプでアルバム内を移動できます。

台湾チームと同じ鍋を囲んで。
最高の瞬間。
夜市にも行きました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

やっぱり台湾はいいね。
大好きです。

 

年越し。
やっと2025年になります(汗)

 

自分的にもはじめての海外での年越し。
さらにはまるっきり正月感のない正月。
台湾は旧正月文化なので、まるっきり正月感はありません。
さらにはあたたかいし、お節も年越しそばもないからね(笑)
こんなに正月感のない正月もこれまた新鮮でした。

 

年越しは3日からのスタート。
年明けてこんなに早く舞台に立つのももちろん初めてのこと。
いろんなことがはじめて尽くしの台湾公演。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

毎ステージ命がけ。
必死にその瞬間を捕まえた台湾の全8ステージ。
やり切った。

終演後にロビーで待ってくれているたくさんのお客さん。
毎回嬉しいし、有り難かった。

 

千穐楽カーテンコールのあの光景は一生忘れないだろう!!
一週目の口コミで年明け二週目の公演は全公演ほぼ完売。
たくさんの方に見てもらえて感無量です。
そして、支えてくれた台湾チームのみんな心より感謝。

 

この公演を企画し、尽力してくれたユアンに最大限のありがとう。
もう、ありがとうだけでは足りない。

笑顔の台湾公演はこうして幕を閉じました。
最高で最幸の二週間でした。
まだまだ書き足りないことがたくさんあるのでいずれ小出しに書きたいと思います。

ひとつの出逢いがなかったら…
一期一会を大切にしていなかったら…
ずっとずっと台湾に想いを馳せていなかったら…
あなたたちの笑顔がなかったら…

 

この台湾での成功と感動はなかったかも知れない?!

この想いと感謝を胸に僕らはまた絶対に台湾に帰ってきたいと想います。
台湾、今回も謝謝。
再見!!!

 

そして帰国した我々。
終わったばかりの我々。
なんと、なんと…
次回公演のビジュアル撮影も今月やっちゃいました(笑)
その模様はまた次回ということで。
そしてもうひとつ!
これまたなんと…
帰ってきた翌日から主宰の塚原大助と44北川はなんと次回公演の稽古に入っております。
信じられない(汗)
なんてタフなんでしょう。

2001年初演、各国で絶賛の嵐だった伝説の舞台。
【ハイ・ライフ】
流山児★事務所 創立40周年記念公演
痺れる芝居みたいです。
メンバーふたりも眠れない日々を送り、頑張っています。

そこにはきっと小劇場でしか味わえないスリリングな空気が漂っていると思います。
2025年2月7日(金)〜18日(火)まで、下北沢はザ・スズナリにて上演。
お見逃しなく。

今年も我々ゴツプロ!は進んでいきます。
おじさんたちは頑張ります。
自分たちが夢をみて、実現するべく踏ん張って…
そして、みなさんに楽しんもらえる作品づくりを一生懸命にやります。

 

2025年もゴツプロ!並びに【月刊ゴツプロ!】を何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

つづく…

ひとつの出逢いがなかったら…
一期一会を大切にしていなかったら…
ずっとずっと台湾に想いを馳せていなかったら…
あなたたちの笑顔がなかったら…

 

この台湾での成功と感動はなかったかも知れない?!

この想いと感謝を胸に僕らはまた絶対に台湾に帰ってきたいと想います。
台湾、今回も謝謝。
再見!!!

 

そして帰国した我々。
終わったばかりの我々。
なんと、なんと…
次回公演のビジュアル撮影も今月やっちゃいました(笑)
その模様はまた次回ということで。
そしてもうひとつ!
これまたなんと…
帰ってきた翌日から主宰の塚原大助と44北川はなんと次回公演の稽古に入っております。
信じられない(汗)
なんてタフなんでしょう。

2001年初演、各国で絶賛の嵐だった伝説の舞台。
【ハイ・ライフ】
流山児★事務所 創立40周年記念公演
痺れる芝居みたいです。
メンバーふたりも眠れない日々を送り、頑張っています。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そこにはきっと小劇場でしか味わえないスリリングな空気が漂っていると思います。
2025年2月7日(金)〜18日(火)まで、下北沢はザ・スズナリにて上演。
お見逃しなく。

今年も我々ゴツプロ!は進んでいきます。
おじさんたちは頑張ります。
自分たちが夢をみて、実現するべく踏ん張って…
そして、みなさんに楽しんもらえる作品づくりを一生懸命にやります。

 

2025年もゴツプロ!並びに【月刊ゴツプロ!】を何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

12月号 『東京公演終演!』

【東京公演終演!】

 

みなさんMerry Christmas!
素敵なクリスマスをお過ごしですか?
2024年も残りわずか、やり残し、想い残しはないですか?
我々ゴツプロ!はクリスマスイブの24日早朝に海を渡り台湾に来ております。
台湾からニーハオ。

 

まずは、12月22日(日)の東京千穐楽を持ちまして恙無く東京公演を終えられたことをご報告させてください。
ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
また、ご声援、ご協力を頂きまして全ての皆様、心より御礼申し上げます。

 

いやー、あっという間でした。
今回は5日間7ステージでしたので、いつも以上にあっという間(汗)
先月号でも書きましたが、夢のように儚く終わるんだろうなって!まさにそんな感じでした。

 

みんなでディスカッションをして台本を煮詰め、台本完成から立ち上がりのスピードの早さ。
まさに10年積み重ねた人間関係と芝居感。
ああだこうだと意見を言い合いながら、一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいきました。
時に立ち止まり、悩み、掘り返し、さらに戻り、進み…みたいな稽古。
やっぱり芝居は簡単じゃない!!
濃密な時間を仲間とともに過ごしました。

セットもなにもないところからスタート。
役者ってセットや空間に助けられることが多々あるんですけど、素舞台ってホントに助けてくれるものがなにもないからなかなか埋められなかったりするんです。
でもそこは役者のエネルギーで凌駕していく。
まさに一進一退の稽古が続きました。
そして、稽古場仕込み。
本番とまるっきり同じとはいきませんが、本番に近いセットを稽古場に組みました。

テンション爆上がり(笑)
そりゃ、やっぱり違いますね。
見て頂いた方はわかると思うのですが、今回特殊なシーン(温泉の入浴)がありまして、ここはセットチェンジ含めかなり大変だったので、稽古場で合わせられたのは本当に良かった。
さらに神輿を即興で作ったり、障子を色々な形に見立てた転換など、舞台ならではの演出が数多くあり、芝居だけではなく、転換作業もかなり大変でした(汗)
こんなに転換で魅せる芝居はゴツプロ!史上初かも。
おじさんたち「覚えられるかな?」とか言いながら必死こいて稽古しました。

 

台本のディスカッション時間も長かったので、立ち稽古の時間がいつもより短かったけど、今回は本当に稽古した。
一生懸命に稽古した。
必死に食らいつき、必死に頭と体を使って、ただただ面白い作品になるよう一生懸命に取り組んだ一ヶ月でした。

 

ラストシーンでは神輿を担ぐんだけど、メンバーの中で渡邉聡さんしか神輿を担いたことがなかったので、しっかりとご指導仰ぎました。

五十嵐さん、ありがとうございました。
五十嵐さんは神田のお神輿を長年担がれている方で、熱心にご指導頂きました。

おじさんたち、老体に鞭打って頑張りましたよ。
そして、稽古を打ち上げました。

稽古場でやれるだけのことはやった。
もちろん、もっと時間があれば!ってことはいつも思うけど、このみんなの顔が物語っていると想います。
久しぶりのメンバーだけの稽古は濃密で愛に溢れた稽古と相成りました。
演出の川名氏もしっかりと僕らを導いてくれて、いつも穏やかに、明確に指針をくれました。
メンバー全員が年上という、とってもやりにくい(笑)環境の中、最後まで諦めず頑張ってくれました。
僕らは川名氏の言う事を100%信じて進みました。
そして、演出助手として今回はじめて付いてくれた阿久津京介くん。
自分の仕事じゃないことまでやってくれ、彼の熱意、愛をたくさん感じました。
本当にありがとう。
さらには、ゴツプロ!演劇部4期のみんな!
毎日誰かが稽古場にきて、掃除から稽古場の準備にお手伝いをしてくれた。
ありがとう。
制作陣のみんな、いつも縁の下のちから持ちでいてくれて心からありがとう。

 

ゴツプロ!10回目、節目の記念公演はいつも以上に周りの人たちに助けられ、背中を押して頂き公演させてもらった。
これまでもたくさんの方に助けてもらってここまでこれた。
ただただ感謝しかありません。

 

こうして迎えた、第10回公演【たかが10年の祭り】。
ゴツプロ!初のザ・スズナリ。

仕込みにはたくさんの方たちが来てくれた。
嬉しいな。

台湾からも仲間が8人来てくれた。
東京公演あとの台湾公演に向けて、なるだけセットも同じようにと、寸法から写真、舞台監督や舞台美術家さんに確認など、一秒たりとも無駄にしたくない!って彼らの気持ちが本当に嬉しかった。

 

初日終わりで帰る台湾チームも含めての前日決起会。

打ち上げかってほど盛り上がり、熱気に溢れていた。
準備万端。
いざ、初日。

 

だれが言い出したのか?「写真撮らない?」

本番直前の楽屋でのメンバー6人。

 

普段はそれぞれに準備したり、集中したりするので、こうして楽屋で全員で写真撮ることなんてないのに。
これもなんか良くてね。
いろいろ想っちゃったよ。
辛い時も苦しい時もたくさんあったけど、こうして仲間とともにやってきたんだな!としみじみ。

 

そして…開幕。

最後の最後までもがき足掻いて作ったラストシーン。
いろんなものに抗って、天に突き刺す神輿。
全てを受け入れ、その全てを壊し、突き破っていく!
人のエネルギー。
言葉とか、理屈ではない、どうしようもない憤り。
不器用でもかっこ悪くても、みじめでも、情けなくても、生きていく!
たくさんの想いを神輿に乗せて…

 

やりきった。
魂の限り叫んだ。
手前味噌ですいません。ゴツプロ!らしい作品に仕上がったと思います。
面白かった面白くなかったはもちろん好き嫌いもあるけど、手を抜く暇なんてなく、必死に一生懸命にやりきった。
自己満足にならないよう、最大限の注意を払いながら…

 

そして頂いた鳴り止まない拍手。
毎回涙を堪えるのに必死でした(笑)

今回は終演後もそれぞれが企画してのトークイベントを開催。
みんなの個性溢れるイベントとなりました。
それぞれの出会いだったり、旗揚げからを振り返ったり、自分の親父について語ったり…
こういうイベント毎になると途端にやる気を出すのもゴツプロ!の特徴です(笑)

 

いやーあっという間の5日間。
濃厚な5日間。
兎にも角にもお客様が楽しんでくれていたらよいなあと思っています。

 

ここでサービスカットを1枚。

普段は見れない逆サイドから風呂場のシーンを。
全然サービスではないか(笑)
なかなかメンバー全員が裸で舞台に立つっていうのも珍しいので(笑)
因みにこのセット、ネタバラシをすると…

こんな風になっています。
演出家の発想と美術家さんのアイデア。
実に舞台っぽくて素晴らしい。
たくさんのひらめきとアイデアが詰まった作品となりました。

 

そして12月22日(日)無事に東京公演閉幕。

 

その翌々日、僕達は海を渡りました。

台北到着。
次の祭りがはじまります。

とても素敵な劇場です。
テンション上がります。
この作品が台湾のお客様にどう受け入れられるのか?!
どんな反応で見てくれるのか?!
楽しみでしかない。
2020年を最後に四年ぶりとなるゴツプロ!の台湾公演。
台湾での祭り。
しっかりやり遂げてきたいと思います。

【東京公演終演!】

 

みなさんMerry Christmas!
素敵なクリスマスをお過ごしですか?
2024年も残りわずか、やり残し、想い残しはないですか?
我々ゴツプロ!はクリスマスイブの24日早朝に海を渡り台湾に来ております。
台湾からニーハオ。

 

まずは、12月22日(日)の東京千穐楽を持ちまして恙無く東京公演を終えられたことをご報告させてください。
ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
また、ご声援、ご協力を頂きまして全ての皆様、心より御礼申し上げます。

 

いやー、あっという間でした。
今回は5日間7ステージでしたので、いつも以上にあっという間(汗)
先月号でも書きましたが、夢のように儚く終わるんだろうなって!まさにそんな感じでした。

 

みんなでディスカッションをして台本を煮詰め、台本完成から立ち上がりのスピードの早さ。
まさに10年積み重ねた人間関係と芝居感。
ああだこうだと意見を言い合いながら、一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいきました。
時に立ち止まり、悩み、掘り返し、さらに戻り、進み…みたいな稽古。
やっぱり芝居は簡単じゃない!!
濃密な時間を仲間とともに過ごしました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

セットもなにもないところからスタート。
役者ってセットや空間に助けられることが多々あるんですけど、素舞台ってホントに助けてくれるものがなにもないからなかなか埋められなかったりするんです。
でもそこは役者のエネルギーで凌駕していく。
まさに一進一退の稽古が続きました。
そして、稽古場仕込み。
本番とまるっきり同じとはいきませんが、本番に近いセットを稽古場に組みました。

テンション爆上がり(笑)
そりゃ、やっぱり違いますね。
見て頂いた方はわかると思うのですが、今回特殊なシーン(温泉の入浴)がありまして、ここはセットチェンジ含めかなり大変だったので、稽古場で合わせられたのは本当に良かった。
さらに神輿を即興で作ったり、障子を色々な形に見立てた転換など、舞台ならではの演出が数多くあり、芝居だけではなく、転換作業もかなり大変でした(汗)
こんなに転換で魅せる芝居はゴツプロ!史上初かも。
おじさんたち「覚えられるかな?」とか言いながら必死こいて稽古しました。

 

台本のディスカッション時間も長かったので、立ち稽古の時間がいつもより短かったけど、今回は本当に稽古した。
一生懸命に稽古した。
必死に食らいつき、必死に頭と体を使って、ただただ面白い作品になるよう一生懸命に取り組んだ一ヶ月でした。

 

ラストシーンでは神輿を担ぐんだけど、メンバーの中で渡邉聡さんしか神輿を担いたことがなかったので、しっかりとご指導仰ぎました。

五十嵐さん、ありがとうございました。
五十嵐さんは神田のお神輿を長年担がれている方で、熱心にご指導頂きました。

おじさんたち、老体に鞭打って頑張りましたよ。
そして、稽古を打ち上げました。

稽古場でやれるだけのことはやった。
もちろん、もっと時間があれば!ってことはいつも思うけど、このみんなの顔が物語っていると想います。
久しぶりのメンバーだけの稽古は濃密で愛に溢れた稽古と相成りました。
演出の川名氏もしっかりと僕らを導いてくれて、いつも穏やかに、明確に指針をくれました。
メンバー全員が年上という、とってもやりにくい(笑)環境の中、最後まで諦めず頑張ってくれました。
僕らは川名氏の言う事を100%信じて進みました。
そして、演出助手として今回はじめて付いてくれた阿久津京介くん。
自分の仕事じゃないことまでやってくれ、彼の熱意、愛をたくさん感じました。
本当にありがとう。
さらには、ゴツプロ!演劇部4期のみんな!
毎日誰かが稽古場にきて、掃除から稽古場の準備にお手伝いをしてくれた。
ありがとう。
制作陣のみんな、いつも縁の下のちから持ちでいてくれて心からありがとう。

 

ゴツプロ!10回目、節目の記念公演はいつも以上に周りの人たちに助けられ、背中を押して頂き公演させてもらった。
これまでもたくさんの方に助けてもらってここまでこれた。
ただただ感謝しかありません。

 

こうして迎えた、第10回公演【たかが10年の祭り】。
ゴツプロ!初のザ・スズナリ。

仕込みにはたくさんの方たちが来てくれた。
嬉しいな。

台湾からも仲間が8人来てくれた。
東京公演あとの台湾公演に向けて、なるだけセットも同じようにと、寸法から写真、舞台監督や舞台美術家さんに確認など、一秒たりとも無駄にしたくない!って彼らの気持ちが本当に嬉しかった。

 

初日終わりで帰る台湾チームも含めての前日決起会。

打ち上げかってほど盛り上がり、熱気に溢れていた。
準備万端。
いざ、初日。

 

だれが言い出したのか?「写真撮らない?」

本番直前の楽屋でのメンバー6人。

 

普段はそれぞれに準備したり、集中したりするので、こうして楽屋で全員で写真撮ることなんてないのに。
これもなんか良くてね。
いろいろ想っちゃったよ。
辛い時も苦しい時もたくさんあったけど、こうして仲間とともにやってきたんだな!としみじみ。

 

そして…開幕。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

最後の最後までもがき足掻いて作ったラストシーン。
いろんなものに抗って、天に突き刺す神輿。
全てを受け入れ、その全てを壊し、突き破っていく!
人のエネルギー。
言葉とか、理屈ではない、どうしようもない憤り。
不器用でもかっこ悪くても、みじめでも、情けなくても、生きていく!
たくさんの想いを神輿に乗せて…

 

やりきった。
魂の限り叫んだ。
手前味噌ですいません。ゴツプロ!らしい作品に仕上がったと思います。
面白かった面白くなかったはもちろん好き嫌いもあるけど、手を抜く暇なんてなく、必死に一生懸命にやりきった。
自己満足にならないよう、最大限の注意を払いながら…

 

そして頂いた鳴り止まない拍手。
毎回涙を堪えるのに必死でした(笑)

※スワイプでアルバム内を移動できます。

今回は終演後もそれぞれが企画してのトークイベントを開催。
みんなの個性溢れるイベントとなりました。
それぞれの出会いだったり、旗揚げからを振り返ったり、自分の親父について語ったり…
こういうイベント毎になると途端にやる気を出すのもゴツプロ!の特徴です(笑)

 

いやーあっという間の5日間。
濃厚な5日間。
兎にも角にもお客様が楽しんでくれていたらよいなあと思っています。

 

ここでサービスカットを1枚。

普段は見れない逆サイドから風呂場のシーンを。
全然サービスではないか(笑)
なかなかメンバー全員が裸で舞台に立つっていうのも珍しいので(笑)
因みにこのセット、ネタバラシをすると…

こんな風になっています。
演出家の発想と美術家さんのアイデア。
実に舞台っぽくて素晴らしい。
たくさんのひらめきとアイデアが詰まった作品となりました。

 

そして12月22日(日)無事に東京公演閉幕。

 

その翌々日、僕達は海を渡りました。

台北到着。
次の祭りがはじまります。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

とても素敵な劇場です。
テンション上がります。
この作品が台湾のお客様にどう受け入れられるのか?!
どんな反応で見てくれるのか?!
楽しみでしかない。
2020年を最後に四年ぶりとなるゴツプロ!の台湾公演。
台湾での祭り。
しっかりやり遂げてきたいと思います。

ひとつでも妥協していたら…
世界に目を向けていなかったら…
我がだけのために動いていたら…
必死に叫んでこなかったら…

 

節目の10回公演であんなご褒美みたいな拍手をもらえなかったかも知れない?!

まだまだ我々の祭りは続きます。
年と都市をまたぎ、やり抜いてきたいと思います。
皆様、2024年もゴツプロ!並びに【月刊ゴツプロ!】を応援頂きありがとうございました。
心より感謝です。
来年も引き続き何卒よろしくお願い致します。

 

皆様にとって2025年が幸多き年となりますよう祈念致します。

台湾より想いを込めて。

 

 

 

 

2025年につづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

11月号 『はじまった!!』

【はじまった!!】

 

みなさんこんにちは。
今月もあっという間に月末です(汗)
早いね。←これ毎月言っている気がする。
なんだか急に寒くなったかと思えば、また暖かくなったり…
変な天候が続いておりますが、みなさんお元気ですか?
僕らゴツプロ!は元気に稽古中です。
いよいよはじまりました。
記念すべき第10回目公演。

 

11月15日稽古開始。

久しぶりに主宰 塚原大助の雄叫びからスタートです。
これね、これまでも定番だったのですが、客演さんが増えてきた昨今封印気味だったのです。
それがね、今回はなんといってもメンバーだけの出演。
久々にこれでもかっていうほどの雄叫びを頂戴しました(笑)
やっぱりゴツプロ!はこうでなくちゃね!!

 

そして久々と言えば、こちらもね…

ゴツプロ!定番の【知束鍋】。

知らない方のために…
私、泉知束!
普段全く料理をしないのですが、何故かゴツプロ!旗揚げの一回目公演から稽古場鍋を担当しておりまして。
みんなが「うまい、うまい。」と囃し立てるものですから、調子に乗りまくりで作り、挙句の果ては【ゴツフェス!】でも披露させてもらったのです。
この数年間はコロナもあり、稽古場飲みはおろか、稽古後に居酒屋で飲むことも少なくなってきていたところ、久々にメンバーで鍋を囲み、和気藹々。
これからはじまる戦いの前のほんの息抜きをね。
楽しく行ったわけです。

 

いやー、やっぱ楽しいね。
気兼ねなく鍋を囲む。同じ釜の飯を食うじゃないけど、僕らはこうして一回目からずっとやってきた。

 

そしていよいよ10回。

 

思い返すと色々あったけど…
そりゃ10年近くやってりゃ、ない方がおかしいけど。
いまもこうして前を向いて、みんなでバカ笑いしながら一緒の時を過ごせる幸せ。
感謝しかない。

 

今回の公演は、もちろん10回目の記念公演ということもあるし、久しぶりのメンバーだけの出演、さらにはゴツプロ!初のザ・スズナリということもあって、もちろん気合が入っているのだけど…
それは今回はじめてゴツプロ!と絡んでくださる、作・演出の川名幸宏氏も同じ想いで。
だからこそ、もちろんプレッシャーもあるだろうし、メンバーがみんな自分より年上だから、やりにくいところもあって、大変だと思うのよ本当に!

 

でもね、塚原大助と一緒に台湾に渡り、シナリオハンディングを二人で行い、同じ時間を共有して…
良い作品づくりができていると思うんです。
本当に贅沢な作品づくりが!!

 

そんな中はじまった稽古。

 

いやー痺れる二週間を過ごしました。
台本について、ずっとディスカッション。

寝ても醒めてディスカッション。
ただただ、作品を面白くするために。

 

いま借りてる稽古場、24時間使える稽古場でして…
いいのか?悪いのか?!
最長、な、な、なんと…夜中の3時過ぎまでやりました(汗)
これはゴツプロ!史上初のことです。

 

みんなで、ああでもない、こうでもない…
でもね、なにがいいって、誰一人自分の事を主観に話す人がいないのです。
普通役者って、やっぱり自分の役が主観になりがちなんだけど、みんながみんな作品のことしか考えてないから、どうすれば作品が良くなるのか、そこしか見ていない。
普通だったら自分の役がおいしくなる!とか、この素敵なセリフは是が非でも言いたいとか…
役者の欲が出てくるのだけど、誰もそこは言わない。
自分がおいしくなくなっても、作品が良くなればいい。
みんなが同じ想いで濃密な時間を過ごしたこの二週間。

 

そして、これまたみんなが同じ方向性でまとまっていく感じも気持ちよく。
まさに【劇団力】を感じたのです。
これはね、10年ずっとやってきたからわかることだし、その重みだし、軌跡なんだよな。

悩み、苦しみ、喜び、感動し…この10年の積み重ね。

鍋食って、酒飲んで、バカ話してきた積み重ね。

 

全部、全部が今に生きている。

 

明日もみんなとしのぎを削れる喜び。
今日、台本を読む幸せ。

 

そりゃ芝居一本作るのは大変な作業だけど、この一瞬一瞬があるからやめられない。

 

お客様の喜ぶ姿を想像しながら飽くなき挑戦は続く。

 

毎回毎回…そうして過ごしたこの10年。

 

たかが10年、されど10年。

 

久しぶりに復活する台湾公演。
はじめて台湾に渡った時に共に汗をかき、涙した台湾の仲間たちが作った【北投フェス】に僕達を呼んでくれた。

こんなに嬉しいことがあるだろうか。
みんながみんなを思いやり、それが国境を超えて、芝居を通して新しい道を拓く。
芝居の可能性を感じてます。
芝居はじめて、約30年。
そんな可能性を感じることなんて今まではなかった、ただ我武者羅に走ってきたけど、今はまるっきり違う夢を見ているわけです。
それってすごいことなんです。

 

だからね、やるしかないのだ。
ただただ、やるしかないのだ。
我武者羅に。

 

答えはその先にしかないから。
今は信じた道を進むのみ、全力で。

 

やっぱりね、久しぶりのメンバーだけの作品づくりは楽しいのよ。
この感覚は本当に久しくなかったから、この時間を堪能したいのです。

【はじまった!!】

 

みなさんこんにちは。
今月もあっという間に月末です(汗)
早いね。←これ毎月言っている気がする。
なんだか急に寒くなったかと思えば、また暖かくなったり…
変な天候が続いておりますが、みなさんお元気ですか?
僕らゴツプロ!は元気に稽古中です。
いよいよはじまりました。
記念すべき第10回目公演。

 

11月15日稽古開始。

久しぶりに主宰 塚原大助の雄叫びからスタートです。
これね、これまでも定番だったのですが、客演さんが増えてきた昨今封印気味だったのです。
それがね、今回はなんといってもメンバーだけの出演。
久々にこれでもかっていうほどの雄叫びを頂戴しました(笑)
やっぱりゴツプロ!はこうでなくちゃね!!

 

そして久々と言えば、こちらもね…

ゴツプロ!定番の【知束鍋】。

知らない方のために…
私、泉知束!
普段全く料理をしないのですが、何故かゴツプロ!旗揚げの一回目公演から稽古場鍋を担当しておりまして。
みんなが「うまい、うまい。」と囃し立てるものですから、調子に乗りまくりで作り、挙句の果ては【ゴツフェス!】でも披露させてもらったのです。
この数年間はコロナもあり、稽古場飲みはおろか、稽古後に居酒屋で飲むことも少なくなってきていたところ、久々にメンバーで鍋を囲み、和気藹々。
これからはじまる戦いの前のほんの息抜きをね。
楽しく行ったわけです。

 

いやー、やっぱ楽しいね。
気兼ねなく鍋を囲む。同じ釜の飯を食うじゃないけど、僕らはこうして一回目からずっとやってきた。

 

そしていよいよ10回。

 

思い返すと色々あったけど…
そりゃ10年近くやってりゃ、ない方がおかしいけど。
いまもこうして前を向いて、みんなでバカ笑いしながら一緒の時を過ごせる幸せ。
感謝しかない。

 

今回の公演は、もちろん10回目の記念公演ということもあるし、久しぶりのメンバーだけの出演、さらにはゴツプロ!初のザ・スズナリということもあって、もちろん気合が入っているのだけど…
それは今回はじめてゴツプロ!と絡んでくださる、作・演出の川名幸宏氏も同じ想いで。
だからこそ、もちろんプレッシャーもあるだろうし、メンバーがみんな自分より年上だから、やりにくいところもあって、大変だと思うのよ本当に!

 

でもね、塚原大助と一緒に台湾に渡り、シナリオハンディングを二人で行い、同じ時間を共有して…
良い作品づくりができていると思うんです。
本当に贅沢な作品づくりが!!

 

そんな中はじまった稽古。

 

いやー痺れる二週間を過ごしました。
台本について、ずっとディスカッション。

寝ても醒めてディスカッション。
ただただ、作品を面白くするために。

 

いま借りてる稽古場、24時間使える稽古場でして…
いいのか?悪いのか?!
最長、な、な、なんと…夜中の3時過ぎまでやりました(汗)
これはゴツプロ!史上初のことです。

 

みんなで、ああでもない、こうでもない…
でもね、なにがいいって、誰一人自分の事を主観に話す人がいないのです。
普通役者って、やっぱり自分の役が主観になりがちなんだけど、みんながみんな作品のことしか考えてないから、どうすれば作品が良くなるのか、そこしか見ていない。
普通だったら自分の役がおいしくなる!とか、この素敵なセリフは是が非でも言いたいとか…
役者の欲が出てくるのだけど、誰もそこは言わない。
自分がおいしくなくなっても、作品が良くなればいい。
みんなが同じ想いで濃密な時間を過ごしたこの二週間。

 

そして、これまたみんなが同じ方向性でまとまっていく感じも気持ちよく。
まさに【劇団力】を感じたのです。
これはね、10年ずっとやってきたからわかることだし、その重みだし、軌跡なんだよな。

悩み、苦しみ、喜び、感動し…この10年の積み重ね。

鍋食って、酒飲んで、バカ話してきた積み重ね。

 

全部、全部が今に生きている。

 

明日もみんなとしのぎを削れる喜び。
今日、台本を読む幸せ。

 

そりゃ芝居一本作るのは大変な作業だけど、この一瞬一瞬があるからやめられない。

 

お客様の喜ぶ姿を想像しながら飽くなき挑戦は続く。

 

毎回毎回…そうして過ごしたこの10年。

 

たかが10年、されど10年。

 

久しぶりに復活する台湾公演。
はじめて台湾に渡った時に共に汗をかき、涙した台湾の仲間たちが作った【北投フェス】に僕達を呼んでくれた。

こんなに嬉しいことがあるだろうか。
みんながみんなを思いやり、それが国境を超えて、芝居を通して新しい道を拓く。
芝居の可能性を感じてます。
芝居はじめて、約30年。
そんな可能性を感じることなんて今まではなかった、ただ我武者羅に走ってきたけど、今はまるっきり違う夢を見ているわけです。
それってすごいことなんです。

 

だからね、やるしかないのだ。
ただただ、やるしかないのだ。
我武者羅に。

 

答えはその先にしかないから。
今は信じた道を進むのみ、全力で。

 

やっぱりね、久しぶりのメンバーだけの作品づくりは楽しいのよ。
この感覚は本当に久しくなかったから、この時間を堪能したいのです。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

どうせ夢のように終わっていく儚いものならば、【今】を大切に【今】を噛みしめて、共に過ごす。
一生忘れられないような濃密な時間を過ごす。

 

ゴツプロ!第10回公演は、気負うことなく、ぼくらが僕ららしく自由に、楽しく熱く…
そんな公演にしたいと想います。

 

この10年の歩みがなかったら…
仲間を信じてなかったら…
それぞれがそれぞれをリスペクトしてなかったら…
大切ななにかを見失っていたら…

 

この稽古場での切磋琢磨はなかったかも知れない?!

とにかく、見てほしいのです。
きっと心に響くものがあると思うのです。
ただただ、一生懸命に演じる役者6人が板の上にいると思うのです。
それは誰一人、かっこよく見せたいとか、よく思われたいとか、そんなことを微塵にも感じない、【人間】がそこにいるはずです。
どうか見届けてください。
次の10年に続くはじまりの、第10回公演【たかが10年の祭り】。

いつもより短くてすいません。
これからセリフ覚えます(笑)

 

いよいよはじまるよ。
皆様、劇場でお会いしましょう。

 

12月は18日より開幕!!!

 

やってやるから(笑)

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

10月号 『そして10回目!』

【そして10回目!】

 

みなさんこんにちは。
今月もあっという間に月末です(汗)
すっかり気温もさがり、朝夕は随分寒くなってきましたが、みなさんお元気ですか?
昨日まで北海道に行っておったのですが、朝の気温はなんと4度。
今年はじめての白い吐息に手が悴む体験をしました。
これからどんどんと寒さも増してきますので、流行りの病などお気をつけてお過ごしください。
いやー、10月も終わりますね。今年も残り二ヶ月です。
早いね。
いよいよ来月からは12月公演に向けて稽古もはじまります。
今はそれぞれに準備や、宣伝活動などなど…
そんな中、今月はメンバーの浜谷康幸出演舞台!

鵺的第18回公演「お前の血は汚れているか」
ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。
いやー鵺的らしい濃厚な人間模様。その中で我らが浜谷さん!主演として全体を引っ張り、熱い想いを心に秘めて静かに強く重く演じてらっしゃいました。

セットも素敵だったな。
そして、演出の寺十吾氏、以前自分も演出を受けたことがありますが、今回も寺十さんらしい緻密な演出と細部に至るまで妥協しない美術と照明と音。
三位一体となり、これぞ舞台空間という素敵な空気感でした。

脚本の高木登さんの本も毎度、人間の嫌なところ、怖いところ、危ういところ、人に見せたくない、見られたくない…そんな部分をこれでもかってほど見せつけてくれる。
それを俳優が見事に躊躇なく演じていて、見ている時はなんとも嫌だなって感情が渦巻き、目を背けたくなるんだけど、いつしかそんなことをすっ飛ばし見入ってしまい、その先が知りたくなる。
いやーお見事。
最後は少しだけ救いがあって…ほんの少しだけ。
でもこの少しだけがちょうどいい。そんなお話でした。

浜谷さん、お疲れ様でした。

そして、今月は我々ゴツプロ!にとってとてもおおきな出来事がありました。
主宰 塚原大助のお母様が、10月12日に他界されました。
突然の訃報。
我々もかなり驚きましたので、大助も相当の驚きだったと思います。
当の塚原大助もSNSなどで報告しておりましたので、ご葬儀にご参列頂いた皆様、そしてたくさんのお悔やみ、励ましのご連絡を頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
塚原大助に変わり、御礼申し上げます。
大助の母。
我々ゴツプロ!にとって欠かせない人です。
もちろん大助の母ですから、大助の応援は当たり前ですが、それと同時に我々ゴツプロ!の応援団長であり、一番の理解者であり、一番のファンでした。
どれだけお世話になったことか。
今でも、劇場の客席で大きな拍手をしながら、ハンカチをぐるぐるまわし、誰よりも嬉しそうに楽しそうに笑っておられた姿を鮮明に思い出します。
お母様の口癖。
「やりたい事や、好きな事があって羨ましい。
それが見つかったなら、それに一生懸命に。」
今、勝手に思うことは、お母様にとって、それは大助の頑張りと活躍であり、それを応援することじゃなかったのかなと。
一代で大きな会社を築き、パワフルに力強くその生涯を生き抜いた人生。
尊敬しか言葉が見つかりません。
自分は22歳の時に母が他界しました。
高校卒業と同時に上京し俳優業を目指しました。
今、親となってわかるのは18年間ほぼ毎日顔を合わせていた子どもが急にいなくなる寂しさ。
それがいかほどのことか…
そして、自分は自分が俳優をやっている姿を一度も母に見せられなかった。
今でもずっと後悔しているし、見せたかった想いが強く強く残っています。
だからこそ余計に、大助とお母様の関係をみていて心底羨ましかったし、憧れでもあった。
自分の好きな事をやっている姿を近くで見て、応援してもらえる!こんな嬉しいことはない。
大事な人が亡くなると、もっとああしとけば!こんなことを話しておけば!そんな想いは尽きないけど。
きっと今頃お母様は天国で大助の自慢話をしていると思う。
そして、これからはずっと近くで見守ってくれる。
大助とゴツプロ!を。

 

塚原淳子オーナー。
今まで本当にお疲れ様でした。
そして、たくさんありがとうございました。
どうか安らかにゆっくりとおやすみください。
感謝の気持ちを胸にこれからも頑張っていきます!

 

たくさんの想いを抱えて第10回目公演に挑みます。

そしてそんな10回目の公演に際し、今月はじめには、ゴツプロ!として初めての試み。
いろんな業界の方をお招きし、プレゼンをさせて頂きました。
素敵な場所をご提供頂き、そこに20名ほどの方々をお招きし、僕らの熱き想いをお伝えしました。

壁に並べた僕らの足跡。
よくもここまできたもんだ。
そして、この先どこまでゆくのやら〜。
そんな指針を主宰の塚原大助が熱く語りました。

大助が初めてパワーポイントを使って資料を作り、プレゼンの内容を考え、熱く語る。
僕らメンバーが聞いていても胸が熱くなるプレゼンでした。
ここで、その一文を掲載させてもらいます。

塚原大助より皆様へ!
「ゴツプロ!は2016年に旗揚げし、今年で9年目になります。私が40歳のときに立ち上げたので私ももう50代手前になり、メンバーのほとんどは50代半ばとなりました。
オジサン劇団で売っていたのが、今では初老軍団となりつつあります。
しかしこの小劇場という日本独特の演劇文化の中で育ち、仲間と共に切磋琢磨し、家族よりも長い時間と、濃密な時間を過ごし、ゴツプロ!という我々にしか創れない世界を追求し、創造し、精一杯広げてきました。
演劇というのは、全く現代にそぐわない代物なのかもしれない。
前もって予約をし、電車に乗って移動し、決して安くないチケット代を払い、劇場という閉ざされた空間の中で、決して座り心地の良くない椅子に座り、2時間の上演時間、携帯の電源は切らされ、私語も慎み、トイレにも行きづらく、ただ黙ってこれから何かが目の前で起きることを待つ。
全く今の時代には反している。
何もかもが便利になり、自分の都合で観たいように観たいときにエンターテインメントを楽しめる現代に、なんて厄介で、贅沢な事をしているのかとつくづく思う。
創る側も、長い時間と労力をかけヘトヘトになるも、手に入る報酬は微々たるもの、よくもここまで20年も30年もこの世界で生きてこれたなと50代を目前に思う。
しかし、演劇には他の芸術にはできない、演劇の力があります。
劇場という非日常の空間に身を委ね、一時的に世間との接触を絶ち、演劇という異空間に身を置く。そこには何か思いを持った生身の人間たちが全身全霊で舞台を駆け巡り、人間に対して、社会に対して、世の中に対して、爆発的に訴えかけてくる。劇場という空間で、役者とオーディエンスの距離感は徐々に縮まり、やがて一体となり、劇場全体がエネルギーに満ち溢れる。
演じる者と観る者が共に舞台を創り上げ、時間と空間、そしてその瞬間を共有する。
困ったことに情熱が全くもって冷めません!
それどころか、演劇界の未来のことまで考えるようになってしまいました。
1960年代から今日まで脈々と受け継がれてきたこの小劇場文化を、今我々の世代が中心となり、継承しながら新たな道を切り開いていく。
台湾は求めています。この日本の小劇場の文化を。
自らの力でサバイブし、クリエイトし、世の中に発言する。その行為は自らのアイデンティティを追求し、曝け出し、共感を呼び起こす。
それこそが世界に発信できる小劇場の文化であり、私たちの誇りです。 今後ゴツプロ!は国内にとどまらず、台湾をはじめアジア諸国に、ゴツプロ!だけではなく、小劇場界の優れた作品を上演できるように動いていきます。
そしてこれからの若い世代が夢と憧れを抱いてこの世界に飛び込んでくるような、そんな小劇場界を築いていきます。
そんな我々ゴツプロ!の活動を多くの方に認知して頂き、そして皆様のご協力を頂き、皆様と一緒にこの壮大なプロジェクトを現実のものとしていければと願っております。」

自分も大助も50歳目前。
まだまだ夢半ば。これからもっと面白くなる。きっとなる。

そうじゃなかったらこんなポスター作らないから(笑)
いい歳こいたおっさんたちのピラミッド!どうですか?
中学生の組体操以来だよ。
「こんなんやったら面白くない?」「とりあえず久しぶりにやってみる?」「誰が一番下?」
「じゃんけんで決めようか?」などなど…
そんな感じでやったピラミッドがまさかポスターになるなんて思ってもなかったよ(笑)

【そして10回目!】

 

みなさんこんにちは。
今月もあっという間に月末です(汗)
すっかり気温もさがり、朝夕は随分寒くなってきましたが、みなさんお元気ですか?
昨日まで北海道に行っておったのですが、朝の気温はなんと4度。
今年はじめての白い吐息に手が悴む体験をしました。
これからどんどんと寒さも増してきますので、流行りの病などお気をつけてお過ごしください。
いやー、10月も終わりますね。今年も残り二ヶ月です。
早いね。
いよいよ来月からは12月公演に向けて稽古もはじまります。
今はそれぞれに準備や、宣伝活動などなど…
そんな中、今月はメンバーの浜谷康幸出演舞台!

鵺的第18回公演「お前の血は汚れているか」
ご来場頂いた皆様、誠にありがとうございました。
いやー鵺的らしい濃厚な人間模様。その中で我らが浜谷さん!主演として全体を引っ張り、熱い想いを心に秘めて静かに強く重く演じてらっしゃいました。

セットも素敵だったな。
そして、演出の寺十吾氏、以前自分も演出を受けたことがありますが、今回も寺十さんらしい緻密な演出と細部に至るまで妥協しない美術と照明と音。
三位一体となり、これぞ舞台空間という素敵な空気感でした。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

脚本の高木登さんの本も毎度、人間の嫌なところ、怖いところ、危ういところ、人に見せたくない、見られたくない…そんな部分をこれでもかってほど見せつけてくれる。
それを俳優が見事に躊躇なく演じていて、見ている時はなんとも嫌だなって感情が渦巻き、目を背けたくなるんだけど、いつしかそんなことをすっ飛ばし見入ってしまい、その先が知りたくなる。
いやーお見事。
最後は少しだけ救いがあって…ほんの少しだけ。
でもこの少しだけがちょうどいい。そんなお話でした。

浜谷さん、お疲れ様でした。

そして、今月は我々ゴツプロ!にとってとてもおおきな出来事がありました。
主宰 塚原大助のお母様が、10月12日に他界されました。
突然の訃報。
我々もかなり驚きましたので、大助も相当の驚きだったと思います。
当の塚原大助もSNSなどで報告しておりましたので、ご葬儀にご参列頂いた皆様、そしてたくさんのお悔やみ、励ましのご連絡を頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
塚原大助に変わり、御礼申し上げます。
大助の母。
我々ゴツプロ!にとって欠かせない人です。
もちろん大助の母ですから、大助の応援は当たり前ですが、それと同時に我々ゴツプロ!の応援団長であり、一番の理解者であり、一番のファンでした。
どれだけお世話になったことか。
今でも、劇場の客席で大きな拍手をしながら、ハンカチをぐるぐるまわし、誰よりも嬉しそうに楽しそうに笑っておられた姿を鮮明に思い出します。
お母様の口癖。
「やりたい事や、好きな事があって羨ましい。
それが見つかったなら、それに一生懸命に。」
今、勝手に思うことは、お母様にとって、それは大助の頑張りと活躍であり、それを応援することじゃなかったのかなと。
一代で大きな会社を築き、パワフルに力強くその生涯を生き抜いた人生。
尊敬しか言葉が見つかりません。
自分は22歳の時に母が他界しました。
高校卒業と同時に上京し俳優業を目指しました。
今、親となってわかるのは18年間ほぼ毎日顔を合わせていた子どもが急にいなくなる寂しさ。
それがいかほどのことか…
そして、自分は自分が俳優をやっている姿を一度も母に見せられなかった。
今でもずっと後悔しているし、見せたかった想いが強く強く残っています。
だからこそ余計に、大助とお母様の関係をみていて心底羨ましかったし、憧れでもあった。
自分の好きな事をやっている姿を近くで見て、応援してもらえる!こんな嬉しいことはない。
大事な人が亡くなると、もっとああしとけば!こんなことを話しておけば!そんな想いは尽きないけど。
きっと今頃お母様は天国で大助の自慢話をしていると思う。
そして、これからはずっと近くで見守ってくれる。
大助とゴツプロ!を。

 

塚原淳子オーナー。
今まで本当にお疲れ様でした。
そして、たくさんありがとうございました。
どうか安らかにゆっくりとおやすみください。
感謝の気持ちを胸にこれからも頑張っていきます!

 

たくさんの想いを抱えて第10回目公演に挑みます。

そしてそんな10回目の公演に際し、今月はじめには、ゴツプロ!として初めての試み。
いろんな業界の方をお招きし、プレゼンをさせて頂きました。
素敵な場所をご提供頂き、そこに20名ほどの方々をお招きし、僕らの熱き想いをお伝えしました。

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壁に並べた僕らの足跡。
よくもここまできたもんだ。
そして、この先どこまでゆくのやら〜。
そんな指針を主宰の塚原大助が熱く語りました。

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大助が初めてパワーポイントを使って資料を作り、プレゼンの内容を考え、熱く語る。
僕らメンバーが聞いていても胸が熱くなるプレゼンでした。
ここで、その一文を掲載させてもらいます。

塚原大助より皆様へ!
「ゴツプロ!は2016年に旗揚げし、今年で9年目になります。私が40歳のときに立ち上げたので私ももう50代手前になり、メンバーのほとんどは50代半ばとなりました。
オジサン劇団で売っていたのが、今では初老軍団となりつつあります。
しかしこの小劇場という日本独特の演劇文化の中で育ち、仲間と共に切磋琢磨し、家族よりも長い時間と、濃密な時間を過ごし、ゴツプロ!という我々にしか創れない世界を追求し、創造し、精一杯広げてきました。
演劇というのは、全く現代にそぐわない代物なのかもしれない。
前もって予約をし、電車に乗って移動し、決して安くないチケット代を払い、劇場という閉ざされた空間の中で、決して座り心地の良くない椅子に座り、2時間の上演時間、携帯の電源は切らされ、私語も慎み、トイレにも行きづらく、ただ黙ってこれから何かが目の前で起きることを待つ。
全く今の時代には反している。
何もかもが便利になり、自分の都合で観たいように観たいときにエンターテインメントを楽しめる現代に、なんて厄介で、贅沢な事をしているのかとつくづく思う。
創る側も、長い時間と労力をかけヘトヘトになるも、手に入る報酬は微々たるもの、よくもここまで20年も30年もこの世界で生きてこれたなと50代を目前に思う。
しかし、演劇には他の芸術にはできない、演劇の力があります。
劇場という非日常の空間に身を委ね、一時的に世間との接触を絶ち、演劇という異空間に身を置く。そこには何か思いを持った生身の人間たちが全身全霊で舞台を駆け巡り、人間に対して、社会に対して、世の中に対して、爆発的に訴えかけてくる。劇場という空間で、役者とオーディエンスの距離感は徐々に縮まり、やがて一体となり、劇場全体がエネルギーに満ち溢れる。
演じる者と観る者が共に舞台を創り上げ、時間と空間、そしてその瞬間を共有する。
困ったことに情熱が全くもって冷めません!
それどころか、演劇界の未来のことまで考えるようになってしまいました。
1960年代から今日まで脈々と受け継がれてきたこの小劇場文化を、今我々の世代が中心となり、継承しながら新たな道を切り開いていく。
台湾は求めています。この日本の小劇場の文化を。
自らの力でサバイブし、クリエイトし、世の中に発言する。その行為は自らのアイデンティティを追求し、曝け出し、共感を呼び起こす。
それこそが世界に発信できる小劇場の文化であり、私たちの誇りです。 今後ゴツプロ!は国内にとどまらず、台湾をはじめアジア諸国に、ゴツプロ!だけではなく、小劇場界の優れた作品を上演できるように動いていきます。
そしてこれからの若い世代が夢と憧れを抱いてこの世界に飛び込んでくるような、そんな小劇場界を築いていきます。
そんな我々ゴツプロ!の活動を多くの方に認知して頂き、そして皆様のご協力を頂き、皆様と一緒にこの壮大なプロジェクトを現実のものとしていければと願っております。」

自分も大助も50歳目前。
まだまだ夢半ば。これからもっと面白くなる。きっとなる。

そうじゃなかったらこんなポスター作らないから(笑)
いい歳こいたおっさんたちのピラミッド!どうですか?
中学生の組体操以来だよ。
「こんなんやったら面白くない?」「とりあえず久しぶりにやってみる?」「誰が一番下?」
「じゃんけんで決めようか?」などなど…
そんな感じでやったピラミッドがまさかポスターになるなんて思ってもなかったよ(笑)

でも、これもゴツプロ!らしいでしょ!
10回目の祭りだから!
たかが10回目、されど10回目。

 

見守り続けてくれたあなたがいなかったら…
応援し続けてくれるあなたがいなかったら…
認めてくれるあなたがいなかったら…
背中を押してくれるあなたがいなかったら…

 

この記念すべき10回目の祭りはなかったかも知れない?!

いよいよ稽古開始!
いざ…

 

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

9月号 『実りの秋!』

【実りの秋!】

 

みなさんこんにちは。
いやー、早い。9月が終わります。
今年も残すはあと三ヶ月。
さて、先日まで暑い暑いと言っていたのが嘘みたい、急に涼しくなりました。
みなさん、体調大丈夫ですか?
この変わりよう、この気温の変化にはびっくりです。
身体がなかなかついていきません。
夏の疲れも出る時期ですので、みなさんもお体大切にお過ごしくださいね。

 

そんな9月の振り返り。

まずは、佐藤正和企画ユニット「青春の会」公演
【大洗にも星はふるなり】

東京公演、そして大阪公演が恙無く終了致しました。
ご来場頂いたお客様、並びにご協力、応援頂きました皆々様本当にありがとうございました。

 

舞台経験もまだ浅い若手を中心に作り上げたこちらの作品。
たくさんのエネルギーと初々しさが詰まった作品でした。
そして、何と言っても「バカバカしさ」ね(笑)
やっぱり娯楽に笑いは付き物!
男の妄想、男のバカさ加減の一喜一憂に大いに笑い、そして時にホロってさせられ、自分が20代だったら絶対やってみたかった作品だったな。

 

ゴツプロ!メンバーもお手伝いにいき、お客様と交流もできとても楽しい時間でした。

交流と言えば、ゴツプロ!応援団【52BUDDY!】有志の皆様と観劇後に交流会の場も設けさせて頂きました。
こちらの企画も今回が初めて。
芝居を見て、みんなで食事にいき、芝居の感想や「あそこはどういう意味?」「あそこのセリフが聞こえなかった!」なんて話をざっくばらんに。
そして、これからのゴツプロ!にやってほしいことや、どんな作品を見てみたい?!などなどとっても充実の時間でした。
ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
肩の力を抜いてふらっと集まれるこういう会も良いなと思います。
また企画させて頂きますので、みなさんまたのご参加をお待ちしております。

お手伝いしている時に良いなと思った【下北沢】を少しばかりご紹介!

本番当日、下北沢はお祭りでした。
そして、本番がスタート。
入口で外を見ていますと、子ども神輿と大人神輿が…
うわー、これは本番中に音が響くなと思った瞬間。
急に掛け声が小声に変わったのです。
世話人の方が、僕らのところにきて、「本番中ですよね?」「はい。」「了解です。」なんて、言葉を交わすと、そのまま掛け声がやんで、劇場前をスルー。
その後、ある程度距離ができたところで掛け声と太鼓などの祭り囃子が戻ったのです。
これには感動。
演劇の街 下北沢ならではだなぁと、改めて感じ、嬉しくもあり、なんともほっこりした瞬間でもありました。

 

そんなお祭りとともに終わった千秋楽。
「劇」小劇場は2階フロアのシャッターからも搬出ができるのです。
ちょっとレアなので写真をば。

おのぼりさんが二人(笑)
逆から見ると…

こんな感じです。
みんなでせっせと撤収作業。
いつも思いますが…舞台は儚いね。
今までそこで熱気を帯びていた空間が一瞬にして『無』にかえる。
だからこそ、儚くもあり尊い。
でも、今作はこの後に大阪公演もやらせて頂きました。
若い頃の地方公演、自分も経験ありますが最高に楽しいっす(笑)
てか、地方公演はやっぱり特別です。

大阪ならではの美味しい差し入れもいただき…

そりゃこんな顔にもなります。

 

僕らゴツプロ!としても早く本公演で大阪に戻ってきたい。
そのためにも頑張らなくては!

 

そんな大阪公演も、たくさんのお客様にご来場頂き無事に閉幕。

みなさん、本当にお疲れ様でした。

【実りの秋!】

 

みなさんこんにちは。
いやー、早い。9月が終わります。
今年も残すはあと三ヶ月。
さて、先日まで暑い暑いと言っていたのが嘘みたい、急に涼しくなりました。
みなさん、体調大丈夫ですか?
この変わりよう、この気温の変化にはびっくりです。
身体がなかなかついていきません。
夏の疲れも出る時期ですので、みなさんもお体大切にお過ごしくださいね。

 

そんな9月の振り返り。

まずは、佐藤正和企画ユニット「青春の会」公演
【大洗にも星はふるなり】

東京公演、そして大阪公演が恙無く終了致しました。
ご来場頂いたお客様、並びにご協力、応援頂きました皆々様本当にありがとうございました。

 

舞台経験もまだ浅い若手を中心に作り上げたこちらの作品。
たくさんのエネルギーと初々しさが詰まった作品でした。
そして、何と言っても「バカバカしさ」ね(笑)
やっぱり娯楽に笑いは付き物!
男の妄想、男のバカさ加減の一喜一憂に大いに笑い、そして時にホロってさせられ、自分が20代だったら絶対やってみたかった作品だったな。

 

ゴツプロ!メンバーもお手伝いにいき、お客様と交流もできとても楽しい時間でした。

交流と言えば、ゴツプロ!応援団【52BUDDY!】有志の皆様と観劇後に交流会の場も設けさせて頂きました。
こちらの企画も今回が初めて。
芝居を見て、みんなで食事にいき、芝居の感想や「あそこはどういう意味?」「あそこのセリフが聞こえなかった!」なんて話をざっくばらんに。
そして、これからのゴツプロ!にやってほしいことや、どんな作品を見てみたい?!などなどとっても充実の時間でした。
ご参加頂いた皆様ありがとうございました。
肩の力を抜いてふらっと集まれるこういう会も良いなと思います。
また企画させて頂きますので、みなさんまたのご参加をお待ちしております。

お手伝いしている時に良いなと思った【下北沢】を少しばかりご紹介!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

本番当日、下北沢はお祭りでした。
そして、本番がスタート。
入口で外を見ていますと、子ども神輿と大人神輿が…
うわー、これは本番中に音が響くなと思った瞬間。
急に掛け声が小声に変わったのです。
世話人の方が、僕らのところにきて、「本番中ですよね?」「はい。」「了解です。」なんて、言葉を交わすと、そのまま掛け声がやんで、劇場前をスルー。
その後、ある程度距離ができたところで掛け声と太鼓などの祭り囃子が戻ったのです。
これには感動。
演劇の街 下北沢ならではだなぁと、改めて感じ、嬉しくもあり、なんともほっこりした瞬間でもありました。

 

そんなお祭りとともに終わった千秋楽。
「劇」小劇場は2階フロアのシャッターからも搬出ができるのです。
ちょっとレアなので写真をば。

おのぼりさんが二人(笑)
逆から見ると…

こんな感じです。
みんなでせっせと撤収作業。
いつも思いますが…舞台は儚いね。
今までそこで熱気を帯びていた空間が一瞬にして『無』にかえる。
だからこそ、儚くもあり尊い。
でも、今作はこの後に大阪公演もやらせて頂きました。
若い頃の地方公演、自分も経験ありますが最高に楽しいっす(笑)
てか、地方公演はやっぱり特別です。

大阪ならではの美味しい差し入れもいただき…

そりゃこんな顔にもなります。

 

僕らゴツプロ!としても早く本公演で大阪に戻ってきたい。
そのためにも頑張らなくては!

 

そんな大阪公演も、たくさんのお客様にご来場頂き無事に閉幕。

みなさん、本当にお疲れ様でした。

そして我々ゴツプロ!
いよいよ、第10回公演のチラシが出来上がりました。
今回はなんと、メンバーそれぞれのバージョンで計6種類です。

 

(塚原大助バージョン)

(浜谷康幸バージョン)

(佐藤正和バージョン)

(泉知束バージョン)

(渡邊聡バージョン)

(44北川バージョン)

いかがでしょうか?
今回のチラシ。
ぜひ、6種類を集めて頂きたい!!
ぼくら10年の年輪が詰まったそれぞれのビジュアル。
そして、10回目の公演。
みなさま、ぜひ応援のほど何卒よろしくお願い致します。

それに伴い、主宰 塚原大助のドラマ公開に向けた舞台挨拶に、次回 作・演出を担当して頂く川名幸宏氏も同行しました。

実際に台湾の熱や、空気を味わい、シナリオハンティングを行ったそうです。
それはそれは、とても有意義な時間となったと聞いています。
この体験がどう台本に反映されるのか?!今から楽しみで仕方ありません。

 

たくさんの想いが詰まった記念すべき10回目の公演『たかが10年の祭り』ご期待ください。

 

この10回目に向けゴツプロ!メンバーもいろいろな方にお会いし、さらにその「和」を広げるべく活動しています。
先日も、久しぶりにメンバーが全員集まり、台湾公演の宣伝のお手伝いをしていただける方たちと会食。

人に会うとそこにまた「縁」が生まれ、そこからさらに未来が広がる。
そうしてひとつひとつの出会いがあったからこそ今のゴツプロ!がある。
ゴツプロ!はこれからもたくさんの出会い、その出会いを大切に進んでいきたいと思っています。

 

そんな想いを一枚一枚に乗せて…

事務所でのDM作業。
やっていることは20代の頃となんにも変わっていません。

 

だからこそ、僕らは常に初心。
こらからも驕ることなく、初心を忘れずに、一歩一歩確実に前を向いて進んでいきたいと思います。

それに伴い、主宰 塚原大助のドラマ公開に向けた舞台挨拶に、次回 作・演出を担当して頂く川名幸宏氏も同行しました。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

実際に台湾の熱や、空気を味わい、シナリオハンティングを行ったそうです。
それはそれは、とても有意義な時間となったと聞いています。
この体験がどう台本に反映されるのか?!今から楽しみで仕方ありません。

 

たくさんの想いが詰まった記念すべき10回目の公演『たかが10年の祭り』ご期待ください。

 

この10回目に向けゴツプロ!メンバーもいろいろな方にお会いし、さらにその「和」を広げるべく活動しています。
先日も、久しぶりにメンバーが全員集まり、台湾公演の宣伝のお手伝いをしていただける方たちと会食。

人に会うとそこにまた「縁」が生まれ、そこからさらに未来が広がる。
そうしてひとつひとつの出会いがあったからこそ今のゴツプロ!がある。
ゴツプロ!はこれからもたくさんの出会い、その出会いを大切に進んでいきたいと思っています。

 

そんな想いを一枚一枚に乗せて…

事務所でのDM作業。
やっていることは20代の頃となんにも変わっていません。

 

だからこそ、僕らは常に初心。
こらからも驕ることなく、初心を忘れずに、一歩一歩確実に前を向いて進んでいきたいと思います。

ひとつひとつの出逢いを大事にしていなかったら…
いつも童心をもっていなかったら…
それぞれがそれぞれに和を広げてこなかったら…
みんなで一緒に進んでなかったら…

 

いまのゴツプロ!はなかったかも知れない?!

ここから10回目公演に向け、さらに僕らは加速します。
みなさんに喜んでもらえるように尽力します。
そして、僕らが一番楽しみたいと思います。

 

待っていてくださいね!!

 

最後にちょっと宣伝(笑)
ゴツプロ!のInstagramができたので、こちらもぜひチェックしてくださいね。
https://www.instagram.com/52pro_tokyo?igsh=YWtia3hzZTJ6MTI4&utm_source=qr

 

 

 

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。