8月号 『52PROJECT本格始動!』

【9月2日追記】
下記の内容を書き上げたのが8月26日。
この時点までなんとしてもやり遂げるつもりでした。
ですので、この8月号も一度アップしたのですが、内容が誤解を招く恐れがあったので、一旦取り下げました。
そして8月29日、稽古開始前日の午後、我々は話し合い、悩んだ末に「中止」の判断を致しました。
進むも勇気。止めるも勇気。我々は勇気を持って止める決断をしました。
楽しみに待ってくださっていたお客様、集まって頂いたキャスト、スタッフの皆様、そして劇場さん、応援頂いた全ての皆様、本当に申し訳ありません。
新宿シアタートップスのオープニングシリーズで光栄にも上演させて頂く誉。
素敵なキャストさんたちと新たなゴツプロ!の一歩を踏み出す高揚感にワクワクしていました。
しかしながら、日々変わってゆく状況。
コロナの感染拡大、病院の逼迫、新たな変異株…周りから聞こえてくる陽性者のリアルな声。
少し前の状況とはまるで変わってしまいました。
僕らは第一にお客様の、そしてキャスト、スタッフの安心、安全を最優先に考え、中止という苦渋の決断を致しました。

もちろん悔しいです。
台本もあと少しで脱稿でした。新たな物語が生まれようとしていました。
そこに色がつき、音がつき、素敵なパフォーマンスになるはずでした。
悔しいです。

しかしながら、僕らが悩み抜いて出した答えをご理解頂けましたら幸いです。
この「中止」も必ず糧にし、パワーアップしてリベンジしてやります。
みなさん、待っていてください。

下記文章は、僕の8月26日の嘘偽りのない想いです。
ですから8月号として改めて公開させてもらいます。

引き続きゴツプロ!の応援をよろしくお願いいたします。

2021年9月2日  泉知束

【52PROJECT本格始動!】

みなさんこんにちは。
一ヶ月はあっという間。今月も月末、そして「月刊ゴツプロ!」でございます。
このまま秋に突入かと思った矢先、真夏が帰ってきた。
体が悲鳴をあげております(汗)
オリンピックも終わり、甲子園も後半戦、そしてパラリンピックのスタート。
そんな中、緊急事態宣言とまん防の地域拡大と延長。なんとも相反することが起こっておる昨今。
皆さまお元気にお過ごしですか?
コロナ感染者が増え続け、明らかにまわりでも感染したという声を多く聞くようになってきました。
危機感が日々強くなっていますね。
演劇界でも、中止や延期などが相次ぎ、無事に稽古を終えて、幕が上がり、終演まで行えることが奇跡のようになっています。
国の方針や宣言にも一喜一憂。
できるのか?
どれくらいお客様を動員できるのか?
などなど、毎日の発表にドキドキの毎日です。

ただ、僕らにはこれしかなく、この場所を作り、信じ、大事に丁寧に今できることをやるしかないのです。

ゴツプロ!の新しい挑戦。
52PROJECTがいよいよ本格始動です。

ついにお披露目されましたビジュアル!
いかがですか?

今回も拘り抜いたチラシの完成です。
ワタクシ泉知束が脚本、演出を担当させてもらいますので、こちらのビジュアルも作風をイメージしてデザイン案を出して、カメラマン、デザイナー、プロデューサー、広報、メンバーと意見を重ね、何度も修正が入り、ようやく辿り着いたこちらのビジュアル。
めっちゃ気に入ってます(笑)
今回、自分としてはこれまでのゴツプロ!のイメージになかったもの。
そして、ポップさを最大限に表現しました。
いやー、いいですね。
主宰 塚原大助がメガネを…しかもビジネススーツに髪の毛おろしてる(笑)
かっこいい浜谷さんが、この笑顔にこのエプロン。
そして、佐藤正和さんがアロハシャツ。(あ、これはまあ普通か(笑))
でも、これまでにないこのアットホーム感。
これぞまさに狙い通り。
脇に立つ、客演の岩田さんと里内伽奈ちゃんも意味深ですね。
いやー面白そうだ!!!

はい。
その作品は絶賛執筆中。
あわわわ…
8月30日から稽古開始。あわわわ…
間に合うのか?!
俺、できるのか?!
頑張る。頑張れ!俺。

毎度毎度ね、執筆すると忘れていた感覚が蘇る。
本を書くってこんなに大変だったっけ?
毎回思うけど、毎回答えは一緒。大変なの(汗)
まさに生みの苦しみ。
ゼロからイチの作業。
いろんな作家さんに聞きたい!!!
どうやって書いてます?(笑)
あー、文才が欲しい。飛び抜けた発想力が欲しい。
ドラえもんいたら、なんか道具貸して欲しい。
寝て起きたら脱稿してないかな?!
こんなことばかり考え、妄想して、ネットサーフィンをする毎日(汗)
それでも、そんな奇跡は訪れず、時間だけが過ぎてゆく。
先月今頃の自分計画ではすでに脱稿して、そこからブラッシュアップ作業に入り、なんなら夏休みも返上で頑張ったご褒美にどこかにリフレッシュでも行こうかな?
なんて思っておりましたが…そんなうまくいくわけありません。
机に10時間座っていても一行も書けない日を繰り返し、それでも座り続け、少し閃いたと数行書いてはまた筆が止まり(泣)
起きて、読み返しては「これ本当に面白いのか?リアリティある?」なんて気になり始めたら、また書けなくなり。
夜中に目が覚めると、急に不安になり筋書きを考え眠れなくなる。

でもね、この【生みの苦しみ】があるから、生まれた作品はとっても可愛く、大事で、尊いものになるのだ。
簡単に書いたら(書けないけど)葛藤せず書いたら、それなりに書いたら、そこまでの愛着は持てないはず。

だから考える。想像を膨らます。
自分の生い立ちを振り返る。自分にしか書けないモノ、自分にしか描けないモノ。を見つける。
うーん。
時間が追いかけてくる。

いよいよ稽古開始が迫っている。
不安とプレッシャーも当然ある。
新宿シアタートップスという大看板が聳え立つ。
くそー、いろいろ痺れるぜ。
なんだか今日はめっちゃスムーズに【月刊ゴツプロ!】書けている(笑)
これくらい脚本も書ければいいのに(汗)

ビジュアル撮影楽しかったな。
元来自分は創作することが好きなはず。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ゴツメンバーの新しい顔が見えたり…

メンバーはじめ客演さんが楽しそうにしてたり。

プロが集結して、しのぎを削り。

何パターンも何パターンも作り込んでいく。

そして、それを…

いろんな想いを胸に見守りました!!

とっても素敵で貴重な時間。
このビジュアル撮影が初めましての方もいらしたので、ひととなりを知れて良かった。
客演の皆さんをそんなに深く知らない自分は今回当て書き(役を決めて、その役者さんをイメージして書いていく方法)をしていません。
とはいえ、なんとなくの自分的イメージでプロットを立てていたのですが、ビジュアル撮影でお会いしてイメージがガラリと変わり、役もガラリと変わった人もいます。
こんなこともあるんだな。

それにしても、役者さんをあまり知らないっていうのは、稽古がほんと楽しみ。
自分的イメージ通りなのか?イメージを覆されるのか?
自分の台本がどうなっていくのか?
まずは役者さんを本気にさせる脚本を書きたい。
そのために今は、夢中になります。
こんな時代だからこそ、ちょっと前向きに明るく、そしてほっこりできるような作品を。
最大限の愛を持って。

まずは稽古が無事に始まり、何事もなく無事に進むよう、これでもかっていうほどの対策をとり、楽しみにしている皆様に作品をお届けできるように精進したいと思います。

ビジュアル撮影で皆さんに会ってなかったら…
コロナ含め今この時じゃなかったら…
新宿シアタートップスが復活してなかったら…
ゴツプロ!としてじゃなかったら…

【あっちにいく前に。】は生まれてなかったかも知れない?!

あ、まだ完全には生まれてないけど(汗)
ここからが最後の勝負。
妥協せずに、自分を信じて、書き上げる。

その先にはきっと素敵な稽古が待っている。
今月はちょっと短め(汗)ごめんなさい。
執筆に戻ります(笑)

あ、片手間で書いたわけじゃないですよ!!
とにかく皆さん、楽しみに待っていてください。
このご時世、「絶対来てください!」とは大々的に言いずらいのですが、僕らも必死になってこの公演を実現、成功できるように踏ん張ります。
そして、劇場でも最大限の感染防止に努めます。
前にも書きましたが、演劇はお客様が最後のピースをはめて完成するものだと思っています。
【向こうの果て】で味わった無観客公演の虚しさ、寂しさ、切なさはもう二度と味わいたくありません。

この公演がどうかどうか、皆様に届きますように…
劇場でお会いできますように。

切に願って、信じて…

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

7月号 『ゴツプロ!の新しき挑戦』

【ゴツプロ!の新しき挑戦】

みなさんこんにちは。
毎日暑いですね。
熱中症とか大丈夫ですか?お元気にお過ごしですか?
『夏』がきましたね!
梅雨明けから、夏ってこんなにわかりやすかったですかね?(笑)
びっくりするくらい空も違えば、一気に気温も上がって(汗)
日々汗びっしょり。
そんな中オリンピックも開幕!
賛否あるオリンピックではありますが、やはりアスリートの皆さんが一生懸命に競技されている姿は応援したくなるし、感動や勇気をもらえますよね。
特に日本の選手の方々がインタビューで「こんな情勢の中でもオリンピックを開催して頂いて心より感謝します。」と、仰ってます。
そりゃそうですよね!
だって、このオリンピックに全てをかけて練習して、色んなものを我慢して、犠牲にしてやってきたんですもんね。
周りは簡単に中止や延期と言えるけど、当事者からしたら、おいおい!待ってくれよ!って思いますよね。
だからこそ、この世界の状況に悔しさもあるし、もっと気持ちよく開催し、もっと大手を振って応援できたらなと心底思います。
僕らも二年前から準備してきて公演が中止になり、絶望的な気持ちになりましたから。
色々とやり場のない想いはありますね。
コロナ感染者数がまだまだ増加していて、油断できない時期が続きますが、なんとかオリンピックはじめ、パラリンピック、甲子園など無事に開催できることを祈るばかりです。
そして、このコロナの増加もなんとか落ち着いて欲しい!
願うばかりです。

さて、前置きが長くなりましたが、今月も色々とありました。
まず7月1日はWOWOWさんにて、「阿波の音」「狭間の轍」を放送して頂きました。

(2019年 第4回公演『阿波の音』)

(2020年 第五回公演『狭間の轍』)

いやー感慨深かったです。
まさかテレビで放送してもらえるなんて。
たくさんの反響も頂き嬉しかったです。
WOWOWさんありがとうございました。

そして翌二日は、ドラマ版『向こうの果て』最終回の放送。

これまたご視聴ありがとうございました。
先月号で書きましたが、主宰 塚原大助の覚悟の芝居!見て頂けましたか?
唯一登場してなかった渡邊聡も大事な場面で登場しておりました。
個人的には最終回、大助と浜谷さんと自分の若かりし頃の回想シーン。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

三人が唯一笑い合った場面です(笑)
最終回もなかなか重めの作りでしたが、このシーンは少しばかりの救いでした。

たくさんの想いが詰まった『向こうの果て』。
自分事で言うと、劇中踊っていた「手踊り」(青森では有名な踊りで、昔から津軽民謡、津軽三味線とこの手踊りは三位一体だそうです。)のお稽古に明け暮れた日々でした。

師匠の小林奏貴さんにご指導頂き、来る日も来る日も区民会館で自主練しました。
コロナで自粛ということもあり、他の仕事がなかったのも不幸中の幸い。
毎日、手踊り、津軽弁に励みました。
なかなか映像ではこういう風に役作りの時間が持てないのが通常なので、こうして時間をかけてじっくりと作っていけた経験は何ものにも代え難い貴重な体験となりました。
しかしながら「手踊り」難しかった。習い始めた時は、本当に踊れるようになるのか?!疑心暗鬼の毎日(汗)
それが師匠の熱心なご指導もあり少しずつ踊れるようになり…
本番で無事に踊れたときはホッとしました。
劇中で何度か使われていた花吹雪も、ぶっつけ本番的なノリがありまして(笑)
めっちゃビビっておりました。ここだけの話。
しかも撮影当日はマイナス2度の極寒で手はかじかんで感覚もなく、本番直前までカイロで温め、撮影に臨みました。
あれからもう半年も経つんですね。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

師匠とスタッフさんが写真のようにお扇子に吹雪を仕込んでくださり…
これが結構時間かかるので、一発一発がまさに勝負。
こればっかりはテストで毎回ってわけにはいかないので必然的にぶっつけ本番みたいになるのです。
いやー痺れる現場でした。
今となれば良き想い出。

そして、そして…
舞台版『向こうの果て』最新情報、360°VR動画の配信がauスマートパスプレミアムにて開始されました。
舞台上に演者と一緒にいる感覚を味わえる不思議な体験。
今までにこんなことしたところあるのかな?
少なからず自分は初めてでした。
実はこのVR動画の撮影を一番はじめに行ったんです。
これが緊張の撮影でして。
ステージ上に360°カメラを仕込んで、5〜6ページを一気に撮影するんです。
もちろん、客席や他のところも全て見切れてしまうので、スタッフさんも全員がハケてから、ヨーイスタート。
ドラマや映画の長回し撮影に似ている感覚でした。
「誰が最初に噛むのか?(笑)」そんな変な緊張感が(汗)
VR動画オンリーの撮影なんて、これまた贅沢なひと時でした。
もちろん、自分がステージ上にいるような感覚を味わって頂く為には音も大事なので、あらゆるところにマイクを10数本仕込んでの撮影。

なかなか体験できないことなので、この機会にぜひお試し頂ければ幸いです。
検事津田口気分で取り調べしている感じを味わうもよし、舞台上の緊張感を肌で感じるもよし。
期間限定の配信になっていますので、お早めに!

そして、お待たせしました!
タイトルの『ゴツプロ!の新しき挑戦』
今月7日、七夕の日に情報公開しました!

その名も『52PROJECT』我々の新しい試み!
しかも、今回の劇場は伝説の「新宿シアタートップス」。
ワクワクせずにはいられない!

まずはこの劇場がなぜ伝説なのか?
それは、こちらの劇場で数多くの劇団がメジャーになり、ここから羽ばたき、若手の劇団はいつかトップスで!みたいな憧れの劇場だったのです。
当時、自分が20代前半(90年代後半)だったと思うのですが、この頃、下北沢本多劇場を目指す劇団とこのトップスを目指す劇団に分かれていた記憶があります。
なんとなく劇団のカラーもその辺りから見え隠れしていた時代。
このトップスは、『劇団☆新感線』、『大人計画』、三谷幸喜さん率いる『東京サンシャインボーイズ』『ラッパ屋』『カクスコ』などなど…もう数え切れないほどの劇団の登竜門として存在した劇場です。
それが惜しまれつつ2009年3月に閉館。
その後しばらくの休館を経て、松竹がお笑いのライブハウス『角座』として運営してきました。
そして、この2021年なんと大ニュース。
本多劇場グループの手によって『新宿シアタートップス』が帰ってくる。
しかも劇場名もそのままに。
これって、演劇界ではすごいニュースになったのです。
SNSでもかなりの反響がありました。
そもそも、このコロナ禍で劇場運営も大変な中、新しい劇場をオープンさせようと思う、本多さんの男気がすごい!!
そんなある意味演劇界の聖地にて、なんとゴツプロ!オープニングシリーズを飾らせて頂きます。
一言だけ言わせてください「誉」でございます。
さらに、今回ワタクシ泉知束が脚本と演出を担当させてもらいます。
主宰の塚原大助から打診があった時は「まさか!」過ぎて、びっくりでした(汗)

まさか…自分がトップスで作、演出する日がくるなんて。
20代の頃『Team Chica』を立ち上げて頑張っていた頃は、本当に夢のまた夢だったステージです。
あの頃の自分に言ってやりたい!
「諦めないで続けていけばきっと夢は叶う!」

今回、ゴツプロ!メンバーは全員集合していませんが、これもまた新たなカタチ。
今後は色々な作家さん、演出家をお招きして、劇場の大小問わずいろんな企画をカタチにしていきたいと思います。
これまで年に一回の公演を打ってきたゴツプロ!ですが、これからはもう少しみなさまに劇場でお会いできる回数が増えると思います。
そんな『52PROJECT』。
その第1発目。
素敵な客演さん、トップスに縁のある客演さんが集ってくれました。
大先輩から、若い世代まで、本当にホントに素敵なキャストさんです。
なんとしてもこの方々の魅了を引き出せるような脚本を書きたいと思っています。
客演さんたちとゴツプロ!メンバーのコラボも今からワクワクしてます。
なんと言ってもこれまで男性だけで突き進んできた我々ゴツプロ!ですが、今回の出演者!女性の方が多いですから(笑)
これだけで新しいでしょ!?(笑)

先日ビジュアル撮影を行いました。
撮影の雰囲気からしてもこれまでにない感じです。
こちらのビジュアルはおそらく来月号では公開できると思いますので、こちらもご期待ください。
何度もこちら言っておりますが、チラシにも拘るゴツプロ!
今回も素敵なチラシになりそうです!

トップスビルが残っていなかったら…
僕らがトップスを知らない世代だったら…
本多さんが男気みせてくれてなかったら…
みんなで夢を追いかけてこなかったら…

新宿シアタートップスで公演打つことなんて一生なかったかも知れない?!

とにかく決まったからには最高のモノを、皆様に届けたいと思います。
誠心誠意、やらせて頂きます。
頑張るぞ!
応援のほどよろしくお願いします。

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

6月号 『コロナも二年目の夏。』

【コロナも二年目の夏。】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
なんだか天気もスッキリしない日が続きますね。
さすがは梅雨(泣)
そして、マスク。息苦しい(汗)
ついにコロナ二年目の夏に突入ですね。
オリンピックも間近に迫っていますが、なんだか手放しに喜べない昨今。
嬉しいニュースを喜べないってやっぱり不自然な気がします。
そもそも世の中が一変して不自然になったのだから仕方ないと言えば仕方ないのですが…

【向こうの果て】公演から間も無く二ヶ月。
最近、舞台もだんだんと普段通りに戻ってきて、観劇の機会も増えてきました。
見ていて思うのは、やっぱり舞台はお客様あってなんぼ。
演者と客席とが一体となって作るグルーブ感は特別だし、最高ですね。
カーテンコールでのお客様の拍手と、演者の清々しい顔。
舞台の醍醐味です。

今月は浜谷康幸出演!
Nana Produce【続・まるは食堂】

さらには、佐藤正和主宰公演。
青春の会 第一回公演【熱海殺人事件】

と、ゴツメンバーが出演する舞台が二本ありました。
ご来場頂いたお客様、そして配信で見てくれたみなさま本当にありがとうございました。

このコロナ禍の中、劇場に観劇に行くのも勇気だと思います。
そんな中でも劇場まで足を運んでくださるみなさまには感謝しかありません。

浜谷康幸、佐藤正和…ふたりのエネルギーがバンバン出ている作品でした。
奇しくも【向こうの果て】で、悔しさを舐めた僕らです。
この時期にお客様を入れて舞台に立てることが当たり前ではないことを痛いほどわかってます。
だからこそ、その尊い時間に全身全霊を込める。
それがあのエネルギーに繋がったのだと思います。

最近よくお芝居を見ています。
そんな中で感じること。
芝居って、やはり人間のエネルギーを見て、感じているんだってこと。
映像では感じられない生のエネルギーと熱。
これは何物にも代えがたい、代えられない舞台ならではのモノ。
舞台は舞台らしくあるべきだと。
浜谷さんが出演した【まるは食堂】も冒頭から舞台ならではの演出と役者の熱。
そして、佐藤正和氏出演のつかこうへい作品【熱海殺人事件】。
この作品は本来ならば昨年上演するはずだった作品です。
コロナで一度延期になった作品を同じキャストにて今年リベンジし、見事大成功で幕をおろしました。
しかもこちらの作品は正和氏が役者をやりたいと思った思い出の一本だったそうです。
いやー、色っぽかったな。
初めてみる顔だったな。
舞台見ていてちょっと嫉妬しました(笑)
そして、つか作品の持つパワーと、つかさんが書く圧倒的なセリフの力!
まざまざと見せつけられました。
何十年経っても未だ再演が続くつか作品の魅力を堪能しました。
シンプルだけど、パワーがあって、色気があって、バカバカしくて、泣けてくる。
はっきりいって、【昭和】以外の何物でもないけど、心地よかった。
これを若い人はどう見るのかな?

若い人といえば…
今月からいよいよ本格始動!ゴツプロ!演劇部。

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僕らの仲間となった総勢12名。
なんといっても僕らも初めてのことなので、全てが手探り状態。
お芝居の技術向上、舞台を作る過程、必要な学びなどなど。
自主性を大切にしながらも、厳しさ、優しさ、熱…とか、どうやって伝えていくか?
僕らも試行錯誤しながら毎回やっています。
時代は回ります。
僕らが親の世代から「俺たちの若い頃は!」って言われていたことを思い出します。
知らぬうちに自分達も年をとり、キャリアを重ね、丸くなったとこもありゃ、凝り固まったところもあって。
時代はどんどん変わって、僕らの【普通】が普通ではなくなっていく感覚。
でも、大事なものは大事だろ!と頑なに思っていたり…
おっさんですね(笑)

でもね、最近僕の持論ですが、それでいい気がしてきた。
「俺らの時代はな!!」
これ大事でしょ?!
まずは伝えないとね。
で、よかったら踏襲すりゃいいし、古かったら捨てればいい。
俺らも結局そうやってきたんだから。
面倒臭い先輩からしこたま叱られ、しごかれ。そこに戦いを挑んできたんだから。
だから僕らも面倒臭い先輩になればいい。
最大限の『愛』を持って!!
発するのは一方的でも受け取る側は選べばいい。

そんなことを最近思っているわけです。

でも、僕らおっさんも若い人から学ぶことが多いわけで、そこだけは頑固にならず頭柔軟に吸収したいと思うわけです。
時間がかかっても、僕らは学ぶわけです。
なんで、このゴツプロ!演劇部はとんでもなく可能性を秘めた企画だと思っています!
ですから卒業公演含め、どうか皆様の応援のほど何卒よろしくお願いいたします。

この企画もきっとゴツプロ!の肉となり骨となって次の公演に活かされると信じています。
ご期待ください!

そして、ドラマ版【向こうの果て】も今月末で第7話まで終わり、残すところあと一話です。
なんだか寂しい限り。
こちらもご視聴いただいている皆様、本当にありがとうございます。
ゴツプロ!メンバーも総出演の今作。
まだ一人でてきておりませんが…ご安心ください。
メンバーの渡邊聡!!最終回に出演いたします。
ぜひ最終回もお見逃しなく。

毎回ドラマのオンエアを見ていて思います。
大助がでてきて、浜谷さんがでてきて、自分がでて、三人が一つのフレームにおさまる。
別の回では、44北川とかなやす慶行が同じカットでおさまる。

こんなこと、ちょっと前まで想像もできなかった。
でも、一つ一つ重ねて、積んで、今こうして夢みたいなことが起こっている。
初めての本多劇場もそうだった。
大阪公演もそう。
そして、台湾公演も…
夢のように思っていたことが形になっていく。
だからきっと!想像できることは諦めなければ必ず叶う。

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ドラマ版と舞台版でみな違う役を演じさせてもらいました。
それぞれにそれぞれが、妥協せず挑みました。
最終回…主宰塚原大助の覚悟の芝居が見られると思います。
ぜひ見て欲しいです!

一歩一歩を形にして、しっかり刻み、また次なる一歩を歩み出す。
ゴツプロ!はいつもそうやって進んできた。

だからこれからも進み続けます。
皆さんに喜んでもらえるように…
自分達が夢を見れるように、そしてその夢を一緒に見てもらえるように…

何事も一生懸命やってこなかったら…
誰かが何かを諦めていたら…
絵空事を絵空事だと捉えていたら…
みんなで一つのことを馬鹿笑いできなかったら…

ゴツプロ!の次なるステージは見えてこなかったかも知れない?!

いよいよ7月1日は、WOWOWさんにて、ドラマ【向こうの果て】放送記念として、劇団ゴツプロ!特集【狭間の轍】と【阿波の音】の放送です。

【第五回公演 『狭間の轍』】

【第四回公演 『阿波の音』】

テレビでゴツプロ!の舞台が見れますよ。
そして、秋には第六回公演【向こうの果て】の放送も決定しました!
テレビでゴツプロ!の舞台をぜひ!

また、auスマートパスプレミアムでは、舞台版【向こうの果て】アーカイブ配信、
アフタートークのアーカイブ配信、さらには緊急事態公演【向こうの果ての果て】配信までやってもらってます。
マルチアングル(自分で好きなアングルを選べる配信)でお楽しみ頂けます。
この機会にぜひご覧ください。

まだまだ、ゴツプロ!の夏は始まったばかり。
次なるお知らせをお楽しみに!!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

5月号 『新たな出逢い!』

【新たな出逢い!】

みなさんこんにちは。

今月も月末です(笑)

1ヶ月はあっという間(汗)

【向こうの果て】の稽古&本番が遠い昔のように感じます。

お元気にお過ごしですか?

ゴツプロ!は元気に過ごしておりますよ。

まずはゴツプロ!第六回公演【向こうの果て】ご来場ならびに生配信をご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。

お陰様を持ちまして4月30日の公演をもって【向こうの果て】は閉幕。

そして5月5日の【向こうの果ての果て】が大千穐楽となり、全ての公演が終了しました。

激動すぎる2週間。

目まぐるし過ぎてよく覚えていません(汗)

 

その場その場で判断を迫られる日々でした。

とにかく4月30日までの生配信が決まり、公演を行なっていく中でそれ以降のスゲジュールも考えなくてはいけない。

生配信も、せっかく無観客でやるんだったらこれまで見たことない映像を作ろうということで、
客席の前方を取っ払い、ミニレールやクレーンを持ち込んでの撮影を敢行。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

撮影スタッフ一丸となって、これまでにない画を撮ろう!お客様に喜んでもらおうと、日々進化を続けていきました。

本番前と終わった後は必ずミーティングを行い、新しいことを模索。

中継をするベースはこんな感じでがっつり組まれ、ここから皆さんのお手元に配信が行われました。

 

そして…もちろん30日で全てを終わらせることもできたけど、5月の5日まで劇場は借りているし、
お客様を入れないのであれば、ある程度のことはできる。

そこで話し合いいろんな候補を出し合いました。

僕らのように公演を中止せざる得なかった劇団さんを呼んで座談会やったらどうか…などなど。

そんな中、やっぱりゴツプロ!らしい、ゴツプロ!にしかできないことをやろう!ってことになり、
立ち上がった企画が【向こうの果ての果て】でした。

何としても、【向こうの果て】をいい形で終わらせたかった。

そして、次に進むステップにしたかった。

 

5日までの間にできることをみんなで模索し、急ピッチで動き始めました。

 

海さんは【向こうの果て】公演が終わる前からスピンオフ作品を書き始め、なんと楽日の30日に脱稿。

福田雄一氏作品【出発】は自分が演出することに決まりました。

プラス小山会の生演奏や座談会…この辺りは過去の『ゴツフェス!』で培った経験がかなり活かされています。

関口アナンと皆川暢二は以前こちらでも書きましたが、
海さんが二人の相性や皆川の芝居を知るためのワークショップをやった時に演じてもらった【Close to you】の上演。

 

30日に一区切りついた【向こうの果て】、もちろん打ち上げなんてあるわけなく。

翌日5月1日から猛稽古です。

まず大変なのが、これまでやっていたものから頭をぐるっと変えて、一からセリフを覚えること。

自分は演出がメインだったので、覚えるところは少なかったですが、皆さん楽屋でも必死で覚えていました。

 

作品毎に稽古をするので、その時間帯も裏では台詞合わせが続いています。

そして、何より贅沢だったのが、本多劇場を使って稽古できるってこと。

こんなことなかなかない経験です。

いや、今後もおそらくなかなか出来ない経験。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そして、夢の本多劇場の演出席にも座った(笑)

まさかの展開。

こんなこともあるんだね(笑)

この数日間のみんなの集中力と団結力はかなりのものでした。

そして、それを受け入れてくれたスタッフの皆さんには心から感謝です。

 

舞台監督の金安氏は、数日でバーカウンターを制作。

衣装の神波さんもこの日のためにプランニングして、衣装を用意してくださいました。

ありえないスピード感(笑)

音響さん、照明さんもこの1日だけのために素材を用意したり、照明を吊り直し、プランニングしてくれたり…

一切の妥協を許さないスタッフワークには頭が下がります。

まさにプロの仕事。

この方々と一緒に仕事ができていることは僕らの誇りだし、心からのリスペクトしかありません。

 

なんともこの数日が楽しく、新しいもの生み出す高揚感に溢れていたのです。

モノを作る楽しさと感動。

日数のない中でも面白いもの最後まで諦めず作ろうとする努力。

そして、完成した【向こうの果ての果て】。

本編とはまるっきり違う緊張感。

そりゃそうです。だって稽古数日だもん(笑)

本編ではできなかった、本番を生配信のマルチアングルで見るっていう贅沢も堪能。

なかなかできない経験ばっかり。

中継ベースから聞こえるカメラマンへの指示出しの中、芝居をみて思わず笑ってしまう笑い声。

みんながこの1日を本気で取り組み、本気で楽しみました。

 

こうして、終わった【向こうの果ての果て】。

楽しんでもらえていたらいいなあ。

我々ゴツプロ!にとってはとても大きな1日であり、この先に続く大きな第一歩となりました。

何と言っても『底力』です!!

 

僕らの第六回公演はこうして幕を閉じました。

たくさんの方々の顔が浮かびます。

たくさんの方々の想いが背中を押してくれました。

そして惜しみなく協力してくださいました。

これを読んでくれている皆さんからの応援をもらって、パワーとエネルギーに変えました。

本当にありがとうございました。

 

決して忘れられない公演、忘れられない二週間です。

僕らはこの時間をさらに糧とし、さらに高みを目指し精進し続けます。

これからもゴツプロ!をどうぞよろしくお願いします。

 

さらに今月14日から始まったWOWOWオリジナルドラマ【向こうの果て】。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

こうして舞台が終わっても、作品が終わらないというのはとても嬉しいですね。

メンバーも舞台とは違う役柄を演じているので、そこもさらに面白い!

 

この14日にはさらに嬉しいニュースも。

auスマートパスプレミアムにて舞台版マルチアングルのアーカイブ配信も開始。

まだまだ終わらない【向こうの果て】をどうぞお楽しみください。

 

ここでようやくのタイトルでございます。

公演終わってまもない頃、ゴツプロ!新企画【ゴツプロ!演劇部】のワークショップオーディションを開催しました。

部長はメンバーの浜谷康幸。

昨今若手の劇団離れが進んでおりまして…プロデュース公演が主流。

もちろん毎回やりたい人を集めて行うプロデュース公演も魅力的なのですが、それとは違う楽しみが劇団にはありまして。

我々ゴツプロ!メンバー、一度は劇団を経験し、そこで先輩からたくさんのことを学び、
セットを自分たちで作り、立て込み、稽古オフの日は衣装探しで古着屋を巡り、何から何まで自分たちでやっておりました。

その経験が我らゴツプロ!の礎となっています。

今の若い人たちにも演劇の楽しさを知ってほしい。

そして、いつの日か自分たちの手で劇団を旗揚げしてほしい!そういう想いから今回このような企画を立ち上げさせてもらいました。

そこで集まったメンバーたち。

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みんなやる気とエネルギーに満ち溢れておりました。

こんなにたくさんの若手の方々に出会うことはなかなかないので、こちらも刺激的。

二日間にわたってのワークショップだったのですが、短いテキストをパートナーを決めて行い、
二日目の最後に発表するというものだったのですが、とにかくみんな素直でまっすぐ…

こちらの一言一言を真摯に受け止め、どんどん変化していく様は見ていて圧巻。

その光景を目の当たりにした僕らは、心洗われ、たくさんのことを逆に学ぶ二日間となりました。

 

二日目なんて、稽古場に早くきてセリフ合わせをしたり、休憩の時間を利用して稽古していたり、見ていてほっこりする瞬間でした。

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次の世代にかける橋となる。

僕らが先人からもらったものを、下の世代に渡していく!

ゴツプロ!らしい企画だなと思います。

こちらの卒業公演は来年2月に下北沢は『劇』小劇場にて行う予定です。

ワタクシ泉が作、演出を担当する予定ですので、こちらもぜひお楽しみにお待ちください。

 

 

浜谷さんがやりたいって言ってなかったら…

僕らメンバーが劇団上がりじゃなかったら…

ゴツプロ!のこれまでの過程がなかったら…

そして劇団というものに拘ってなかったら…

やる気あるあなたが応募してくれなかったら…

 

こんなに素敵な出逢いはなかったかも知れない?!

 

これから二月まで僕らとしても新たな挑戦のスタート。

共に学び、共に切磋琢磨し、共に成長していきたいと思っています。

 

最後にビックニュース!!

WOWOWさんにて、ドラマ【向こうの果て】放送記念として、劇団ゴツプロ!特集を組んでくださり、
7月1日に過去作品【間の轍】と【阿波の音】の放送が決定しました。

こんな嬉しいことはないですね。

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【第五回公演 『間の轍』】

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【第四回公演 『阿波の音』】

感動再び!

こちらもぜひお楽しみください。

来月もゴツプロ!は熱く駆け抜けます!!

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

4月号 『はじまりと終わり。』

【はじまりと終わり。】

みなさんこんにちは。
お元気ですか?

早いもので、今月も月末(汗)
そう『月刊ゴツプロ!』の時期がやってきました。

第六回公演【向こうの果て】は4月23日(金)に無事に開幕しました。
たくさんの応援を頂き、いろいろなことを乗り越え、みなさんに自信をもってオススメできる作品に仕上げ、はじまりました。
そして、その日に緊急事態宣言発令が決まり、国の要請によって、お客様を劇場にお招きしての公演ができなくなりました。
みなさんご存知のことだと思います。
初日にわかったこの事実。
各所で話し合い、どうにか公演を続けていけないか模索しましたが、この状況下では選択の余地もありませんでした。
我々ゴツプロ!【向こうの果て】は有観客公演3ステージで終了となってしまいました。
楽しみに待ってくださっていた皆様、スケジュールを調整して頂きご観劇を予定されていた皆様、また遠方より舞台観劇のため上京を企画してくださっていた方、そしてこの公演に関わって頂いた全ての皆様…本当にすいません。

この状況、仕方ない!

そう言ってしまえば終わりですが、それだけでは済ませられない深い想いはあります。
素直に悔しいです。
やり切れなくて言葉になりません。

それでも有観客公演中止の情報を聞いた多くの方々が土曜日の公演に足を運んでくださいました。
この日の2ステージは僕らも特別な想いでした。
カーテンコールでの皆様からのあたたかい拍手は絶対忘れません。
主宰 塚原大助が流した涙、声にならなかった想い。
もちろん僕らゴツプロ!全員でここまでやってきましたが、大助はプロデューサーとしても立っているので、これまでの努力、大変さ、そして責任と重圧は並並ならぬものがあったと思います。
1つずつ1つずつをクリアしていき、やっと辿り着いた初日。
なのに…
演劇を作るのは本当に大変です。
規模が大きくなればなるほど、大変です。
だからこそ、お届けする本番が尊いのです。

これまで奇跡的にいろいろな困難を回避してきた僕らでしたが、今回ばかりは。
春になったら大丈夫だろう?!
そんな甘いものじゃなかった。

僕らと同じ想いをしている方々も大勢いらっしゃると思います。
そして、コロナ最前線で戦っておられる医療従事者の皆様。
やり場のない怒りがこみ上げます。

でも、ゴツプロ!は負けません。
絶対この悔しさをバネに、さらに挑戦を続けます。

そして、転んでもタダでは起きません。
『auスマートパスプレミアム』での生配信を4月30日までやります。
KDDIさんからのご提案とご好意でやらせてもらいます。
こちらの生配信は舞台では初となるマルチアングル!
自分で見たい画面を選べる画期的なシステムです。
さらに配信監督には映画監督としても活躍中の片山享氏に依頼。
繊細なカットとアングルを駆使してこれまでにない舞台配信を行っています。
このマルチアングルはまさに舞台に向いている技術だなと改めて感じています。
これもこれからの演劇の可能性だと思います。

有観客公演が終わった翌日25日(日)初めて無観客生配信を行いました。
ご視聴頂いた皆様ありがとうございました。
とても不思議な感覚でした。
反応のない客席。笑いも涙も、熱も感じない中での公演。拍手のないカーテンコール。
それでもカメラの奥ではたくさんの方が見てくれている。
ドラマや映画ともまた全く違う感覚。
初めての体験でした。

コロナに振り回され、コロナに一喜一憂の日々。
いつまで続くのか。

先月号では稽古1週間の模様をお伝えしましたね。
今月に入って、さらに稽古は熱を帯び…

ゲストの若手二人、関口アナンと皆川暢二は三味線も頑張ってくれました。
毎日毎日稽古場で我武者羅に三味線を弾く姿が頼もしかった。
二人には劇場入りした後、本田劇場にてインタビューしました。

(このインタビューは初日前、リハーサルの合間に行いました。)

【関口アナン】
○ゴツプロ!2回目の出演ですがどうですか?
「雰囲気は去年と変わらず、楽しくここまでやってきましたが、題材が去年と打って変わって違うので、早く幕が開いてお客さんがどんな反応をするのか楽しみですね。」
○今回は三味線もありましたが、すごいですね!すごいセンスじゃないですか?結構やったんですか?
「(笑)いや、やりましたよ。めちゃくちゃやりましたよ。」
○でも三味線好きでしょ?
「好きですね。楽器は弾けるようになると楽しいから。」
○今年は小泉さんも出演頂き、初の女性キャストが加わり去年とは変わった?色々…
「去年はゴリゴリだったからな(笑)そういう意味では稽古場が、なんていうのか?あんまり男臭くないですよね。」
○そうね、やっぱりちょっと意識しているよね(笑)
「そうそう、浜谷さんとかも急にファブリーズしてたり(笑)去年は漁師だったから逆に匂い立つ方が良かったし。なんか役としてもみんな内に秘めい、てる感じがして、いつもやってた通し前のエンジン組んでやるぞー!みたいなのもないし。」
○そうだね。今回はそれぞれの対決みたいなところがあるよね。
「そうですね。各々が準備していってそこでかます。みたいな…明らかに芝居の作りが去年とは違う気がしますね。」
○本多劇場は2回目ですか?どう?
「またここに帰ってこられて嬉しいです。やっぱり本多はいいですね。小屋入りして、セットが立って、明かりが入ると、なんとも言えないですね。いやー早くやりたい!」
○では最後に一言お願いします。
「舞台も抽象だし、時空も飛ぶし、場所も変わるので、お客さんを夢心地というか不思議な世界に連れていければいいなと思います。」

【皆川暢二】
○舞台は7年ぶり?どうですか?
「約7年ぶりですね。新鮮ですし、その舞台が本多劇場ですからね。贅沢ことをさせてもらっています。」
○初めての本多劇場はどうですか?
「まだしっかり立ててないのでなんともですが、やはり劇場の雰囲気が神聖な感じがします。」
○オファーきてびっくりした?悩んだ?
「そうですね。やはり舞台が久しぶりだったのもあって、もちろんすごく嬉しかったのですが、団員も先輩たちばっかりなので、自分が中に入ってどういう役回りができるのか?という不安もありましたね。」
○稽古終えてどうでした?
「色々と新しい感覚が生まれ、自分でもチャレンジしたことが多いので、良い状態に仕上がったと思っています。」
○今回三味線も大変だったでしょ?
「大変ですね。三味線とかって付け焼き刃でやりました!なんて絶対無理じゃないですか。
三味線の他に民謡もあって、そちらも勉強しました。だから軽い気持ちでひょいとできるものじゃないなとすごく思いました。」
○最近は【メランコリック】はじめ映画を主戦場でやっているけど、舞台との違いを感じる部分は?
「舞台は約1ヶ月かけて、同じ時間を共有して、稽古して、それがすごく強みですよね。映像ではなかなかそうはいかないので、やはり空気感だったり、それぞれの現場で形を毎回変えてゆく映像の現場とは違いますね。」
○この舞台経験がまた映画に還元できたらいいね。
「そうですね。きっと必ずこの経験がものすごく良かった!と終わった時に思えるんじゃないかと。」
○まだ始まってもないけどね(笑)どう?ドキドキしない?
「いやドキドキしますよ。めちゃくちゃしてますよ。」
○最後に一言!
「照明や音が入ってこれから最終で作り込んで、やっと板の上に立てるので、見にきて頂いたお客さんにベストのパフォーマンスをおみせできるように頑張りたいと思います。」
○また終わったら感想聞かせてね!!

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ずっとマスクをつけて行った稽古。
目の芝居だけを頼りに全力を尽くした。
こんなことももちろん初めてだった。
そして、僕らが大事にしている吞みュニケーション(笑)も我慢して、一度も行わず(泣)
最大限の防疫対策もとってきました。

稽古場から寄り添ってくれたスタッフの皆さん。

僕らのヘア監修をして頂いた西村さん。稽古場でカットしてもらいました。

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稽古場から本番入っても一度として同じ音はなく、常に『生』にこだわり、その場の息に合わせて繊細な音を奏でる音楽部!

会場入りして、最後の最後まで妥協なく作り上げてくれた照明さん、音響さん、美術さん。
配信の撮影チーム。
そして全部をまとめてくれる舞台監督。

そして、チケットからロビーから裏の裏まで全部を一手に担ってくれる制作チーム。
お手伝いの皆さん。
本番前にみんなが客席の一席一席を丁寧に消毒していた姿を思い出すと涙が溢れます。

舞台はみんなの力で、そして最後にお客様の熱で完成するのです。
たくさんの方の力で、応援でここまで歩んできました。
みんな悔しさは同じです。
でも、みんなで【向こうの果て】を追いかけたこの時間は僕らの宝です。
きっと今回のことも意味がある。
必ずまた立ち上がる。
リベンジする。
ここからまた新しい挑戦の始まりです。

本気の稽古期間がなかったら…
本気のスタッフさんたちがいなかったら…
本気で見たいと思ってくれるお客様がいなかったら…
本気で向き合っていなかったら…

このまま倒れていたかも知れない?!

でも俺たちは倒れたりしない。
そしてまだまだ【向こうの果て】は終わらない。

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小説版【向こうの果て】も絶賛発売中。
WOWOWドラマ版は5月14日(金)23時よりスタート。
一人でも多くの方に届けたい。

僕らの【向こうの果て】…
どうか皆さん応援してください。

いつもありがとう。

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

3月号 『いざ!「向こうの果て」へ!!』

【いざ!『向こうの果て』へ!!】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
【月刊ゴツプロ!】の時期がやってきました。
そう、月末です。
早いね。早いよ、まったく…
そして、この【月刊ゴツプロ!】ですが、創刊号が四年前の3月。
丸四年の月日が流れました。
今回で49回目の【月刊ゴツプロ!】でございます。
ここまで続けてこれたのも、読んでくださるみなさんあってのことです。
本当にいつもご愛読頂き感謝しかありません。
ありがとうございます。
そして、昨年11月からは【52BUDDY!】が結成され、この【月刊ゴツプロ!】も【会員版】なるものができました。
ぜひ、一人でも多くの方に読んで頂きたいこの【月刊ゴツプロ!】。
他のコンテンツがあったり、特典があったりとみなさんに満足して頂けるよう我々も精進していきますので
ぜひこの機会に【52BUDDY!】にもご加入頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。

さてさて、前置きが長くなりましが…
いよいよ稽古がスタートしましたよ。
待ちに待った稽古です!!

と、その前に、先月2月14日のバレンタインデーに情報公開になったWOWOWドラマ版【向こうの果て】の続報として、
今月14日ホワイトデーの日に他キャストなどの追加公開がありました。
そこで我々ゴツプロ!メンバー全員の出演決定!もやっと皆様に報告できました!

今をときめくあの人や、日本映画界のバイプレーヤーの皆さんとともにこの作品を作れる喜びは一入でした。
さらにこちらのドラマを監督された内田英治監督が撮った【ミッドナイトスワン】は第44回日本アカデミー賞において『最優秀作品賞』を受賞。
これまたすごい!
なんか、よくわからんけど、すごいこと尽くしなんです(笑)

いや、だってね、舞台原作がドラマになることだけでもすごいことで、しかも大体は舞台が盛況でその後評価を得て映像化が普通なのに、
今回は舞台と映像が同時進行していること自体、とんでもないことなんです。
さらにその映像作品に劇団メンバー揃って出演できるなんてまさに夢みたい。
こんなこと旗揚げした時には考えもしてなかった。
毎年、いろんなことに挑んで、少しずつ大きく、高く、前に進んできたからこそ達成できた快挙。
もちろんそこには、今この【月刊ゴツプロ!】を読んで下さっている皆さんの力が一番大きいのです。

僕らは常に…どうやったら喜んでもらえるだろうか?
楽しんでもらえるだろうか?
そして、驚いてもらえるだろうか?
そんなことばかり考えて進んできたし、これからも進んでいきたいと思っています。

ドラマに触れたので、少しだけドラマのことを書きたいと思います。
実はドラマ版もだいぶ前から動いていまして、去年12月には、方言とお芝居の稽古があったのです。
これがその時の一枚。

内田英治監督を囲んで…

ここから、年が明けてすぐ「緊急事態宣言」になり、クランクインが延びたり、それにより撮影場所が変更になったりと
スタッフさんはじめ製作陣は本当にご苦労の多かったことだと思います。
それでも、一丸となり、一人もコロナ感染者なく、撮影期間も予定より押すことなく、撮影は無事にクランクアップしました。
本当に楽しみな今作。
撮影現場も凄く良い感じで、緊張感と程よいリラックス感とで、とてもやりやすい環境を作って頂きました。
ま、強いて言えばもの凄く寒かった思い出が一番でしたが(笑)
特に主宰の塚原大助と浜谷さんと自分は津軽パートだったのですが、スタッフさんたちに聞くと「津軽パートの撮影日は決まって寒い!」って仰ってました。
でも、青森は寒いですからね、その辺りのリアリティも映像から出ていたらいいなぁ。

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現場で押させて大助と浜谷さん!
寒そうです。。。
メンバー全員とは現場で会えませんでしたが…

渡邊聡さんとは支度部屋で一度会えました。
現場でメンバーに会うとそれだけでテンション上がります。

海さんが見学に来てくれた日。
メンバーがこれだけ揃えばそりゃテンションもマックスです。
いやー本当に素敵な時間だったし、貴重な体験でした。
これからもこういうことがどんどん増えていくよう邁進するのみです!!
ドラマでは舞台とはそれぞれ違う役で出演していますので、ぜひドラマ版もご期待ください。

そして、ドラマ撮影を終えた我々はいざ!

これまで色々な芸事を時間をかけ習って稽古インしてましたが、今回は久しぶりのストレート芝居。
でも、ドラマ撮影もあったし、すでにエンジンはかかっております。
稽古開始前には何度かメンバーで集まり、決意新たに稽古初日を迎えました。

14時スタートの初日。
11時に集まるメンバー(笑)
もう居ても立っても入られません。

せっせと顔合わせの準備。
これだけ湧くつく初日も珍しい(汗)

座っちゃいるが落ち着かない我々です。

正直、これだけで落ち着きません(汗)
お名前の入った前垂れ、ゴツプロ!史上初めて作りました(笑)
そして、小泉今日子さん稽古場イン。
そこで佐藤正和氏が放った一言「ほんとにきた!」この一言には大爆笑。
そして一気に和む稽古場。

そこから毎年恒例の…

主宰 塚原大助の雄叫びからスタートです!!!
もうね、大助も抑えられない衝動です。
コロナ問題や、色々なことを乗り越えてまずはスタート地点に立てました。
去年の公演では稽古初日にいきなりスタッフさんも交えて鍋をつつき、お酒を飲んで、決起しました。
今年はもちろんそんなことはできません。

でも、その分、絆は深まり、舞台をやれる喜びを噛み締めています。
毎年色々とありましたが、今年は例年にない違った不安もあり、その中でたくさんのことを話して、解決して、やっと迎えたこの日です。

この日をきっと忘れないでしょう!

コロナがなかったら…
2年以上も想いを募らせてなかったら…
ドラマ撮影が無事終わってなかったら…
何としてもやり抜く強い思いがなかったら…

こんなに感慨深い、湧くつく稽古初日を迎えられなかったかも知れない?!

そして稽古開始から一週間…
相変わらずせっかち演出家の山野海氏の稽古。
ほぼラスト近くまで立ち稽古が進んでおります。

もうみんな頭も心もぐるんぐるんです(笑)
でもこれがまた心地よし。
稽古場に帰ってきた。ゴツプロ!に帰ってきた。そしてまた始まる!

稽古場で凌ぎを削る。
稽古場でセッションする。
笑う、怒る、泣く、爆発する!稽古場はまさに格闘場です。
マスクを付けての稽古はなんかいつもと様子が違うけど、慣れるしかありません。
マスクを外すその日まで、どれだけ多くの準備ができるか?
やってます!やってますよ!
これはすごい作品になると思います。
すごい作品にします。

みなさんご期待くださいね!
最後に…今回チラシでは『YOHJI YAMAMOTO inc.』に衣装協力をして頂きました。
そして、上演後ののアフタートークでは『Y-3』に衣装協力して頂きます。
これまたとんでもないことのひとつ!!

先日、おじさんたちは最高にカッコつけて撮影してきましたよ(笑)

当たり前じゃないことがたくさん起こっている。
だからこそ、感謝の心を胸に、驕らず、過信せず、前向きに直向きに、ただただ進むのみ。
本番初日をきっちり迎えられるよう、最大限の注意を払い、最大限の力を注ぐ。
そんなゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』にご期待ください!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

2月号 『ゴツメン集合!』

【ゴツメン集合!】

みなさんこんにちは。
1ヶ月はあっという間(汗)
2月はさらにあっという間(汗)
油断できませんね(笑)
今月も書かせてもらいます【月刊ゴツプロ!】2月号です。
まずはタイトルの【ゴツメン集合!】です。
2021年遅ればせながら、一同が集いました。

毎年お世話になっているconfettiさんに取材して頂きました。
いつもありがとうございます。
いやーしかし、年明けてこの時期まで全員が揃うことがなかったのは初めて。
いつも大忙しの1月2月ですから!
なんか不思議な感じ。

お天気にも恵まれ、綺麗な青空をバックに一枚。
こうして取材などが入ってくるといよいよ公演が近づいてきているなって感じます。
取材の後はゴツミーティング。
公演に向けて色々と動き出しています。
そして、やっぱりメンバー全員集まるといいね。
テンション上がるわ!!
この空気感、笑いのツボ、安心感。
キタキタキターーー!!って感じですよ(笑)
ただでさえ緊急事態宣言下で誰かと外食に出かけたり、ワイワイすることもないからね。
溜まっているものもありますよね。
だからこうしてメンバーで集まるとなんとも心地よし!

今年も間も無くはじまりますよ!!

チケットの先行販売もはじまりました。
既にご予約、お買い上げ頂いたみなさま、本当にありがとうございます。
まだだよって皆様、人気の回は早くに完売することも考えられますので、ぜひお早めによろしくお願いします。
如何せん、公演時期のコロナの状況もわからないので、客席を何席にするか?など臨機応変な対応が求められる昨今事情。
一番はお客様に安心してご観劇頂けるように最大限の努力をしていきたいと思っています。
劇場にて皆様と元気にお会いできます日を心より楽しみにしています。

そしてそして、2月14日のバレンタインデーに遂に情報解禁となったドラマ版の【向こうの果て】。
WOWOWプライムにて5月14日(金)23:00〜スタート。
素晴らしいニュース。
舞台の千穐楽が5月5日ですから、舞台が終わった翌週からのスタート。
主演は松本まりかさん!!
舞台で小泉今日子さんが演じる役を、ドラマ版で松本まりかさんが演じます。
二人のヒロイン、どうぞお楽しみに。
そして監督は内田英治氏。
草なぎ剛さん主演【ミッドナイトスワン】やNetflixドラマ【全裸監督】など素晴らしい作品を世に生み出し続けている監督さんです。
【ミッドナイトスワン】では今年のアカデミー賞9部門でノミネート。
日本映画界大注目の監督さんです。

そんな内田監督のコメント。(一部抜粋)
「私は《昭和》という時代に人一倍の憧れをもっている。劇団ゴツプロ!を初めて観劇したとき、そんな少年時代を強烈に思い出した。昭和の感情が詰まったゴツプロ!の作品がドラマになると聞き、それはそれは喜んだ。
このドラマには昭和という時代が育んだ、果てしないパワーと悲しみが詰まっている。」

これは本当に嬉しいコメント。
昭和の匂いがする我々おっさん劇団(笑)
昭和には大事なもんがいっぱい詰まっている。
監督がコメントされた、果てしないパワーと悲しみ!そんな作品を僕らがどう作り上げていくか?!ご期待ください。

メンバー全員が昭和生まれじゃなかったら…
昭和という時代に誇りを持っていなかったら…
苦しみも悲しみもパワーに変えていなかったら…
昭和という時代を思いっきり生きてきてなかったら…

ドラマ版含め、今作【向こうの果て】は生まれなかったかも知れない?!

はじまる前からすでに作品が一人歩きしている今作。
我々もこの感じは初めてで戸惑うこともあるけど、ここまでみんなで作り上げてきたゴツプロ!が強く、太く、次のステージに登る第一歩。
思い返せば、いつもそうだった。
去年よりも先に、今より先に、1ミリでも先に…
毎回大きな壁が立ちはだかり、迷い、苦しみ、なんとか越えてきた。
はじめての本多劇場公演。はじめての地方(大阪)公演。はじめての海外(台北)公演。
津軽三味線、阿波おどり、民謡…

だからこそ見える景色があり、見えてくる世界がある。

今年も壁は高く、これから大変なこともたくさん出てくると思うけど、お客様の笑顔を思い出し突き進みたいと思います。

楽しみで仕方がないよ。

【向こうの果て】衣装協力 YOHJI YAMAMOTO inc.

最後に、来月稽古開始を控えたこの2月。
例年は台湾に行ってる時期なんですよね。
Facebookの過去の思い出で毎日のように台湾公演の記事が出てくるし。
メンバーと会ってもその話がよく出てきます。
「台湾行きたいなー!!」って。
でね、台湾行きたいのよね、マジで(笑)
そんなことを考えているこの数日がありましてね…
ただ、まだ当分は行けなさそうだし。
なんで、ちょっと台湾写真でも載せて、みなさんにもプチ台湾旅行をご堪能頂こうかと(笑)
ってことで、今回は【僕の大好きな台湾飯!!】
これみたら腹減りますよ(笑)
台湾公演にこれまで来て頂いた方も、ちょっと行ってみたいなって方も、観劇は別として旅行で台湾を考えている方も、参考になるようなグルメ記事にしたいと思います。

まず台湾と言えば小籠包ですよね!
一番有名店はやはり、鼎泰豊。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

このお店が日本に小籠包ブームをもたらしたと言っても過言ではない。
ただ、写真でもわかるように、いつも行列。
待っている人も多いので長居できる雰囲気ではありません。
また、お値段も少々お高め。そして、何より日本でも食べられる(笑)

続いて、

※スワイプでアルバム内を移動できます。

京鼎樓。
ここは個人的に好きなお店。
変わり種の小龍包が面白いし、美味しい。
ただこちらも日本に店舗あり。

そんな中で自分がお勧めする二店舗をご紹介。
まずは、

點水樓。
小龍包がうまいのは当たり前で、それ以外の中華も絶品。

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チャーハンや豚の角煮が本当に美味しい!
ただこちらも少しお高め。

最後に、リーズナブルで美味しくて、言うことなしの…

杭州小篭湯包。
ここはマジで言うことなしです。
ぜひ台北へお越しの際は行ってみてください。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

焼き餃子や、セルフで取ってくるサイドメニューもうまい。
ただ、こちらも行列ができますので、食事時の時間帯を外した方が良いです。

さて、お次はこちらでも何度か登場しております。
火鍋。
火鍋も結構な店舗で食べましたが、ここの火鍋が圧倒的にナンバーワンです。
僕らの中では【世界一うまい火鍋】で通ってます。

無老鍋。
こちら台北に三店舗ほどありますが、かなりの人気店。
予約することをお勧めします。

本当にうまいから(笑)
火鍋の概念が変わると思います。
スープ何杯もおかわりしたくなります。
スープで白飯いけます。
たまらんです!
こちらも台湾旅行のお供にぜひ!!

さ、次は…
と、思ったのですが、まだまだ語り尽くせないので小出しにしたいと思います。
ネタ切れの時にね(笑)

どうでした?みなさん。
台湾行きたくなりました。
お腹減ってきました?
今晩は小龍包なんていかがですか?

また必ず台湾公演を実現させたいと思います。
その時はみなさん、台湾に観光とグルメとゴツプロ!芝居を堪能しにきてくださいね。
一日も早くそんな日が来ることを願って…

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

1月号 『今年もよろしくお願いします!』

【今年もよろしくお願いします!】

2021年も明けましたね。
遅ればせながら本年も、ゴツプロ!並びに【月刊ゴツプロ!】を何卒よろしくお願い致します。
この月刊ゴツプロ!も今年で5年目に突入しました。
創刊号が2017年3月だったので、今年の3月で丸4年。
早いですね。
これまでのご愛顧に心より感謝いたします。
そしてゴツプロ!は旗揚げ公演が2016年1月22日初日だったので、今月22日で丸5年。6年目に突入しました。
これもひとえに応援してくださる皆様のおかげです。
いつもありがとうございます!
52BUDDY!もさらにコンテンツが充実するよう励んでいきますので、こちらも是非ご加入頂けましたら幸いです。

さてさて、世の中は未だ混沌としておりますね。
緊急事態宣言がまたまた発令され、なんとも年明けから暗いニュースばかり。
昨年に引き続きまだまだコロナに一喜一憂しそうな2021年。
どんな年になるのやら?

そんな中、嬉しいニュースも!!!
な、なんと昨年4月から通っておりました、足の裏のイボ!遂に長き戦いに勝利し、見事完治しました!!!
あ、こんなニュースでごめんなさい(汗)
でも、本当に嬉しくて、さらにはこちらでも完治したらご報告します!と、言っておりましたので…
いやー長かった。
10ヶ月かかりましたよ。
その間、ほぼ週一で通院。毎回痛みを伴う治療をし、ひどい時には2、3日歩くのがしんどいなんて時もありました。
最後の通院時、先生から「長い間よく頑張りましたね。今日で卒業しましょう。」とのお言葉。
なんなら先生は戦友みたいになっていましたから(笑)
卒業って言われた時、嬉しさ半分、寂しさも芽生えたくらいです(笑)
なかなかこんな長い期間通院することもないですからね。
とにかくこれにてイボ報告は終了いたします。

今年の舞台稽古に間に合って良かった!!
そう、今年の舞台。
いつもはね、1月公演でしたから。
1年で一番忙しかったのがこの1月と言っても過言ではなかったわけです。
それが、今年は3月稽古開始の4月本番ですから。
なんともゆっくりな年のはじまり。
しかもこの状況ですからね。
まだメンバー全員でも集合してないのでなんとも不思議な感じです。

ただ、例年のように1月公演だったとしたら、ぞっとします。
周りの仲間たちも今月公演をどうする?って声をよく聞きました。
なんとなく舞台は、緩和の方向になっていたのに、また振り出し。
今後、この状況はいつなってもおかしくなく、舞台公演を打つことがとても難しくなっています。

そんな中、今月はメンバーの浜谷が演出を行いました。
Nana Produce Vol.13【追憶】

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が、上演されました。
浜谷さんもすごい覚悟を持って、ギリギリまで公演スタイルを悩み、最善の策を講じて公演に挑みました。
ご来場頂きましたお客様もこの状況下の中、本当にありがとうございました。
この様な一歩一歩の積み重ねと実績が、今後の演劇界の大きな一歩になると信じています。
今は皆が不安な毎日ですが、少しずつでも前に進むために。
今できることをコツコツとですね。

ゴツプロ!第六回公演もどんどんと迫ってきております。
このコロナでの緊急事態宣言を受けて、再度公演開始時間を見直したり、一般のチケット発売開始日を変更したり…
これまでの当たり前や常識が通じなくなった昨今、演劇界の【当たり前】も当然変わってくるわけで、その時に一番マッチした方法を模索しながら臨機応変に対応していきたいと思っています。

そして、今年は東京だけの公演です。
残念ながら、大阪、台湾は断念しました。
この決断も本当に苦しかった。
頑張ってきた3年間。大阪と台湾の皆さんに支えられた3年間。
そして、僕らの公演を毎年楽しみにしてくださった皆さん。
本当に苦渋の決断です。
現在の演劇界はものすごいスピードで回っていて、随分前から企画や準備が始まります。
ですから先の見通しは予測でしかありません。
昨年の段階で、コロナがどうなるかわからない状態で、台湾のスタッフとも協議を重ね、やはり2021年は厳しいという判断を下しました。

それでも今月はとても嬉しいニュースを皆さまにお届けすることができました。
【auスマートパスプレミアムにて 全公演マルチアングル生配信決定!】
こんなことってある?
未だ信じられない(笑)
全公演を東京から遠く離れた場所でも見れるのです。
すごくないですか?
イマイチピンときてないですもん!メンバー本人が(笑)
なんかさ、どんどん新しいことが生まれて、動いて、さらに大きくなって…
こんなこと旗揚げ時には考えてもいなかったこと。
逆にいえば、コロナによって世界が広がった部分もあって…
東京に来たくても来れない人!
自分で言うと故郷熊本の友人たちとかね、これまで舞台を見れなかった人にも見てもらえるわけです。
これは本当に嬉しい!
何より、収録したものではなく、【生】の緊張感を画面越しでも味わってもらえることが素晴らしい。
ゴツプロ!の新たな挑戦です!
こちらもご期待ください!

そんな第六回公演【向こうの果て】のチラシも遂に完成しました!

どうですか?
今回も自信作完成です。
白黒に黄色の文字。これまでにないテイストに仕上がっていると思います。
モノクロのチラシはなんと旗揚げ公演ぶりとなるのです。
6年目にして、ひとまわりする!っていうのも何か意味がある気がしています。
こちらのチラシは劇場はじめ色々な場所でお披露目すると思うので、ぜひ皆様もゲットしてください。

今回本多劇場で16回公演です。
思い起こせば、第二回公演の【キャバレーの男たち】が駅前劇場で追加公演入れて16回公演。
本多劇場で同じ公演数まで来ました。
感慨深いものがあります。
積み重ねですね。
一歩一歩が道となって、歩みがあるからまた先に道ができる。
残した道も振り返りながら、更に高みを目指す。
まだ味わったことのない未体験ゾーンをまた皆さんと共有したい!

52BUDDY!の皆さんとの絆がなかったら…
ゴツプロ!が歩みを止めていたら…
一歩一歩の積み重ねを大切にしていなかったら…
しっかりと振り返る時間がなかったら…

新しいことは生まれず、次回公演のゾクゾク感は半減したかも知れない?!

今は本当に楽しみで仕方ない、稽古開始の3月。
それまでにしっかりと準備していきたいと思います。
皆様、応援のほど何卒よろしくお願いします!

最後に今月は嬉しいニュースがもう一つ入って来ました。
台湾でいつもお世話になってる美術スタッフの【ユエン】が小劇場をオープンしたそうです。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ユエンはこの3年間、我々ゴツプロ!と共にモノづくりをして、学んだこと、吸収したことを実践したく自ら小劇場を作ったそうです。
これは本当に嬉しいニュースでした。
まさに僕らが歩んだ道が、また新たな道(可能性)を生んだ。
こういう連鎖がどんどん生まれるよう、更に面白いことを、エネルギーを持ってやっていきたい。

今年もどんなことが生まれるのやら?!

2021年もゴツプロ!をどうぞよろしくお願いいたします!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

12月号 『ゴツプロ!12月の歩み!!』

【ゴツプロ!12月の歩み!! 】

いよいよ2020年も暮れていきますね。
みなさんお元気ですか?
クリスマス、素敵に過ごされましたか?
とは言えね、これだけ感染者も増え、テレビを付ければ自粛自粛と言われれば外出する気にもなれませんよね。
楽しみ方もこれまでとは変わってしまった2020年でしたね。
そんな時は【52BUDDY!】のコンテンツを家で楽しんでもらえたらと思います(笑)
この【月刊ゴツプロ!】も皆様にご愛顧頂き4回目の12月。
またこうして新しい年を迎えられる喜びはなんとも言えません。
いつも応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

まさにコロナに振り回されたこの一年。
自分ごとになってしまうのですが、今月祖母が他界しました。
暗い話でごめんなさい。
東京にいる以上死に目に会えないのは覚悟しています。
でも今回…コロナ禍の中、葬儀に参列することも叶いませんでした。
葬儀場から県外の方はご遠慮ください!と言われたそうです。
最後に一目会いたかった。骨は拾いたかった。
無念しかありません。
従姉妹が気持ちを察してくれて、リモートで葬儀に参加。
リモート。なんでもかんでもリモート。
この年末にコロナ被害というか、これまでと違う世の中になったんだ!と改めて感じた出来事でした。
こんなところでも影響があるんですね。
ものの見え方、捉え方が大きく変わりましたよね。

そして2021年、世界は、日本はどうなっていくのでしょうか?
オリンピックあるのかな?
今月号を書く前に去年までの12月号を読み返してみました。
去年の12月号では呑気に「来年はいよいよオリンピック!」なんて書いていまして…
まさかこんなことになるとはね(汗)
世の中何があるかわからん!ってことですね。
だからこそ、今できることを必死にやっておかないと後悔するなと強く思った一年でもありました。

ゴツプロ!は今年で丸6年。
これまでは1月2月に公演してきましたから、毎年12月はがっつり稽古の日々でした。
なので5年間はクリスマス&正月返上で稽古。
今年5年ぶりに稽古のない12月をメンバーは過ごしています。
だからなのか、イマイチ年末の感じがしない12月。

せっかくですから、そんな過去の12月を写真とともに振り返ってみようかと。
題して【我々ゴツプロ!12月の歩み。知束鍋とともに… 】

まずは昨年2019年からプレイバック!!
第五回公演『狭間の轍』稽古中。

何と言っても民謡。
民謡とともに過ごした2019年。
すごい場所でも唄わせてもらいました。

客演さん3名を交えての稽古。
浴衣や半纏を着て稽古してましたね。

本当に女っ気がない(笑)ゴツプロ!史上ナンバー1の男臭い芝居でした。
それがなんとも清々しかった。

そして毎年恒例の稽古場飲み&【知束鍋】。
たかが一年です。
一年前なんです。みんなでマスクもせず鍋をつついていました。
今となったら信じられない光景ですね。
この写真だけ見てもこの一年で、たった一年で世の中が様変わりしたことがわかります。
また、鍋できるようになるかな…

続いて2018年の12月へ!
第四回公演『阿波の音』稽古中。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

これまでメンバーだけでやってきた我々ゴツプロ!が初めて客演を交えて行った作品。
若手オーディションも開催し、5名の若手とともに、東京、大阪、台湾と駆け抜けました!

本稽古前の1時間の阿波おどり稽古。
稽古場が一気にサウナ状態に(笑)
おじさん達は老体に鞭打って頑張りました!

この年も年末の企業パーティーやいろんな場所で阿波おどりを披露させてもらい、だんだんと自信がついていったのを覚えています。

はい。そして忘れちゃいけない【知束鍋!】稽古より真剣な顔で作ってます(笑)
一体いつからこうしたしきたりになったのか!未だ謎。
でも楽しんでやってますね。

2017年12月は、ゴツプロ!第三回公演『三の糸』。

初の本多劇場進出。そして、初の地方公演に海外公演と一気にステップアップしたこの年。
何もかもが初めて尽くしで、大変だった(汗)
でも、この作品がゴツプロ!にとって大きな一歩でした。
そしてこの年は津軽三味線との格闘の日々でもありました。
一芸を取り入れて、何ヶ月も前から稽古を始めるといったスタイルもこの年から。
年末のパーティーなどで弾かせてもらった思い出と、一発目の披露演奏の時の全然できなかった悔しさと…たくさんの思い出詰まった『三の糸』。

メンバー一丸となり台湾まで突き進みました。

そして、稽古中には旗揚げ公演『最高のおもてなし!』小説出版!という嬉しいニュースも。
これは本当に嬉しかった!
来年は次回作『向こうの果て』の小説化も決定していますので、そちらもご期待ください!

で、忘れちゃいけない【知束鍋】しつこくすいません。
こうして振り返ってみると必ずこの写真ありますね(笑)

さ、四年前になります。2016年 第二回公演『キャバレーの男たち』

もう四年、まだ四年。
でも、さすがに四年前、みんな若いね。

今より若干爽やかなおっさんです(笑)

駅前劇場で公演を打っていた第二回までは今とは違う稽古場で稽古していました。
こちらの稽古場は本当にアットホームな環境で、毎日のように稽古後は宴会してましたね。
なんなら稽古より宴会の方が長いんじゃないかってほど(笑)

ほぼ毎日が鍋で、相撲部屋のようでした。
写真は我が故郷より送ってもらった【馬刺し】。

いやー、懐かしいですね!
今も人気の高いこの作品。
いつか再演なんてできればいいな。

そして、我々の原点。旗揚げ公演『最高のおもてなし!』2015年12月!!

早いね。あれから5年。一回の公演で終わるはずだった我々ゴツプロ!が、皆様の応援でここまで歩んでこれました。

主宰の塚原大助も若いね。
みんなでがむしゃらに稽古して、バカやって笑って…

芝居を通して絆を育み…

たくさん夢を語り、一歩ずつ進んできました。

鍋は初演から健在です!
ただ、この頃はまだ【知束鍋!】とは言ってませんでした。
この鍋が今も続いていることがなんとも感慨深いです。
コロナも早く終息して、この鍋がまた出来る日を心待ちにして!

そんなこんなでこれまでの12月を振り返ってみました。
そして今月は次回【向こうの果て】にゲスト出演してくれる若手二人。
関口アナンと皆川暢二のワークショップを開催。
これは演出の海さんがあまり芝居を見たことのない俳優さんがどんな芝居をするのか確認したり、二人の相性をみたりするためのもの。
ゴツプロ!はキャストが決定して、執筆活動が始まるので、作家 竹田新としても芝居を知った上で書いていく方がより役とマッチするのです。
二人はメンバーより二時間ほど前に稽古に入り、海さん演出のもと濃厚な稽古をしました。
お題は海さんが執筆した【Close to you】!!
こちら僕らゴツプロ!旗揚げ時に海さんが書いてくれ、みんなでワークショップした、ゴツプロ!にとって大事な作品。
今年7月には銀座で行われた佐藤正和主催【ゴローʼs BAR ☆The LIVE】でも演じた演目です。
この作品を若手二人がしっかり稽古して、仕上がったところに我々メンバーが稽古場に入り、見学させてもらう。
若手二人にとっちゃ、なんじゃりゃ!!的な(笑)
だってそんな中で演技するのは緊張しますから!!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

でもね、そんな環境にも関わらず、いやー素晴らかった。たくましい若手二人!!
そして我々おっさんたちが演じていたのとは違って、キレイね(笑)
爽やか。
自分たちがやった時のことなんかも思い出して、稽古場は変なテンションでしたよ!!
でも、この二人がゴツプロ!にどんな影響を与えるのか!?今から楽しみ。
いやー良き時間でした。

今年の冬は稽古もなかったので、残念ながら鍋はお預けでしたが…

毎年12月が稽古じゃなかったら…
稽古場が寒くなかったら…
稽古場が飲み会できる環境じゃなかったら…
鍋つつくの嫌いな神経質がいたら…

もしかしたら【知束鍋】は生まれてなかったかも知れない?!

結局そこかーい(笑)
でもね、鍋をみんなでつつける平和な世の中が戻ってくることを心から願って。
来年2021年は…

【向こうの果て】で、暴れまくりたいと思っています。

最後になりますが、【狭間の轍】から始まった2020年。
世の中は色々とありましたが、ゴツプロ!としては、【52BUDDY!】を立ち上げさせてもらい、【桃太郎】公演を本多劇場と大阪でやらせてもらい、実り多き年であり、来年に繋がる大事な一年だったと思います。

これも応援してくださる皆々様のお陰です。
この場をお借りして、メンバー、スタッフ一同、この2020年も誠にありがとうございました!
僕らはまだまだ歩みをやめません。
来年も一生懸命に進んでいきます。
どうぞ、2021年もゴツプロ!にご期待ください。
そして変わらぬ応援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

あ、最後の最後に忘れておりました。
今年一年悩まされた足裏のイボ。こちらでも経過を書いてきましたが、な、な、なんと…
年内完治…無理でした(泣)
残念ながら新年持ち越しです。
あと少しだったのですが、悔しい。
また完治の際は必ずこちらで報告させていただきますね!!

それでは皆様、良いお年をお迎えください。
素敵な2021年の幕開けとなりますよう心より祈念し、
これにて『月刊ゴツプロ!』2020年、完。

2021年に、、、つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

11月号 『今月はてんこ盛り!』

【今月はてんこ盛り!】

みなさんお元気ですか?
11月も終わりますね。
2020年も残すところあと一ヶ月。
今年はコロナに始まり、コロナで終わりそうですね。
誰も想像してなかったこの2020年。
最近はまた感染者数も増加し、不安な日々をお過ごしかと思います。
終わりの見えない戦いほど疲れることはありません。
それでもやまない雨はないと信じ、なんとか踏ん張りましょうね!

そんな11月。
去年の11月号を読み返しますと、我々ゴツプロ!民謡にどっぷり浸かり、ありがたいことにたくさんのステージで唄わせて頂きました。
毎回緊張のステージで、兎にも角にもただただ一生懸命に唄っておりました。
その舞台【狭間の轍】ですが、公演したのは今年はじめ。
なんだかとても遠く感じてしまいます。
それくらいに今年2020年はいろんな意味で特別な、これまでとはまるっきり違う一年だったと思います。

それでも今月11月は我々ゴツプロ!にとっても、ようやく色々な報告をみなさんにできました。
てんこ盛りの一ヶ月。

まずはなんといってもこれ!
11月7日、『52BUDDY!』開設。

ずっとやりたかったこと。
なかなかできなかったこと。
次へのワンステップ。
だいぶ前からこういう話は上がっていたんだけど、なかなか進まなかったこの企画。
ファンサイト?ファンクラブ?
どうも、こういうネーミングや意味合いがしっくりこなくて、出来上がったのがこの『52BUDDY!』
BUDDY!って辞書を見ると(仲間、親友、友達、相棒)みたいな意味。
まさにそんな意味(笑)
僕らがここまでこれたのも、これから先に進むのも応援してくださるみなさんあってできること。
これまでの応援に心より感謝して、さらにみなさんとこれからも感動や興奮を共有したく、ここに立ち上げました!
2020年コロナによって一変してしまった社会。
演劇界も然り。今までのように劇場を借りて公演打って!が当たり前でなくなってしまった。
無事に幕が開き、無事に幕を降ろす。これまで当たり前だと思って、やってきたことが、そうじゃなくなった今。
僕らにできることは?
そんなことを考えながら新たな道を模索した中で、今回このような企画を立ち上げました。
身近なコンテンツを発信し、気軽に日頃から楽しんでもらえるように、もっと僕らの素の部分を知ってもらうために。
そして、ゴツプロ!がさらに強く大きく前に進むために。

この『52BUDDY!』色々な特典をご用意しています。そしてこれからも進化していきます。
皆様にこれまでご愛顧頂きましたこの『月刊ゴツプロ!』も今月からは『52BUDDY!』で更新していきます。
どうぞこれからもご贔屓に、よろしくお願いいたします!

変わりゆく時代の中で、おっさんたちは今できる事以上のことに挑戦していきます。
まさにそれがゴツプロ!イズム。
今月はじまったメンバーそれぞれのコンテンツもまあ個性的でしたね。

これ、メンバーを知っている自分なんかが見るとほんと個性が出ていて面白いんです。
これからまだまだ面白くなると思います。
そして、どんどん普段はみれない顔が見えてくると思うのでご期待ください。
やるからにはハンパなし。これからもどんどんコンテンツを充実していきますので、みなさんお楽しみに!
俺も大いに語るよ(笑)

そしてその数日後…12日には遂に次回公演の情報解禁!!
きましたね。お待ちかね。
来年2021年 第6回公演【向こうの果て】
皆様に早く、本当に1日も早くお知らせしたかったこの情報!
ゴツプロ!初の女性キャスト!そしてその女性キャストが、なんと小泉今日子さん。
さらに、今年の【狭間の轍】に続き2回目の出演になる関口アナン、また昨年話題をさらった映画【メランコリック】の主演でもありプロデューサーも務め【カメラを止めるな!】の上田慎一郎監督最新作【ポプラン】でも主演、今もっとも注目される俳優の一人、皆川暢二もゲスト出演決定!
さらに、さらにWOWOWでのドラマ化、幻冬舎からの小説化が決定。
なんだか色んなものがグルングルンして、正直ついていけてない(汗)

でね、ビジュアルを…見せたかったの!みなさんに早く。
こちらでも何度も書いております!僕らゴツプロ!ビジュアルにも拘ります。
チラシは何といっても『顔』ですから。
チラシで面白いか?面白くないか?本気か?そうじゃないか?大体わかりますから!
今回もこだわり抜いたビジュアルがこちら!!!

衣装協力は何と、【Yohji Yamamoto】です。
はっきり言ってオシャです(笑)
みんな最大限カッコつけてるから!
てか、この背景でこの衣装着て、スモーク炊かれた日にはカッコもつけるさ。
気分いいさ!!
これどうですか?
正直、このビジュアル見ただけでテンション上がります!
さらに先日26日にはキービジュアル第一弾も公開されました。

今回はね、背中でも語っちゃいますよ!
今までになかった試みとして、今回はこういうキービジュアルや動画などを定期的に公開していきます。
こちらも楽しんでもらえたらと思います。

思い返せばこの『向こうの果て』は2年前から動き出した企画なんです。
地道に進めてきた、育ててきた企画。
いろんな話し合いも重ね、初の女性キャストはやっぱり小泉今日子さんにお願いしたいと腹に決め、いろんな課題をクリアして、こうしてようやく皆様にお披露目できました。まさに感無量。
まだはじまったばかりですが、あとはコロナの終息を心から願い、来年4月から5月はみなさんが心置きなく劇場にお越し頂ける環境であることを祈るばかりです。

とにかくこの『向こうの果て』は、これまでのゴツプロ!カラーを覆す新たな挑戦であり、作家 竹田新の新境地でもあると思います。
今から楽しみでしかない!
少しずつ情報もこちらで書いていけたらと思っているので、そちらもお楽しみに!

ほんでほんで…
いやー今月はマジで大忙しですね。

そう、先月に続いて、【桃太郎!】です。
大阪公演行ってきましたよ!

有り難いですね。
二ヶ月続けての【桃太郎】。
大阪後援会はじめたくさんの方々のご協力、ご尽力のもとこうして公演させて頂き本当に嬉しいです。
そして、奇跡的に東京公演と同じキャストでできたのもまた格別でした。
いやー、今回も『鬼』を堪能しました(笑)

まさか大阪の地で、そして3年間ゴツプロ!でもお世話になっている『近鉄アート館』で、この作品が上演できるとは…夢のようでした!
今回はゴツプロ!としても総力をあげて臨みました。
東京公演に続き、プロデューサーは佐藤正和と塚原大助が務めました。
浜谷さんとかなやすさんは演出部として影から支えてくれました。
浜谷さんに至っては、本番前日のリハーサルに別件仕事で来れなかったサル役、津村さんの代役までやってもらいました。

この写真かなりのレアです(笑)
今回もみんなで力を合わせ一生懸命作り上げました。

この素敵な劇場で、

※スワイプでアルバム内を移動できます。

たくさんの想いを込めて、みんなが笑顔になるように!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

結果…今回も最高でした!
コロナ感染者が一気に増加し、公演自体が危ぶまれましたが、なんとか無事に2ステージを終えられました。
今回もまたなにかに守られた気がしています。
公演の翌週、GoToキャンペーンも大阪が一時休止となりました。
ギリギリでした。
そんな中、多くのお客様にご来場頂き本当に嬉しかったです。
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました!

綱渡りのような公演が続きます。
でも、この綱を切るわけにはいきません。
渡る努力を怠るわけには行きません。
劇場には笑いも涙も感動も詰まっています。

少しでも何かを諦めていたら…
コロナだからと胡座をかいていたら…
長い年月想いを馳せていなかったら…
出会いとタイミングが合致してなかったら…

この2020年は何もなく、何も感じず終わっていたかも知れない?!

さあ、残り一ヶ月、何が待っているか?
たった一ヶ月、されど一ヶ月。

次のキービジュアルもお楽しみに!
ワクワクが止まらんよ(笑)

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。