【ゴツプロ!の新しき挑戦】
みなさんこんにちは。
毎日暑いですね。
熱中症とか大丈夫ですか?お元気にお過ごしですか?
『夏』がきましたね!
梅雨明けから、夏ってこんなにわかりやすかったですかね?(笑)
びっくりするくらい空も違えば、一気に気温も上がって(汗)
日々汗びっしょり。
そんな中オリンピックも開幕!
賛否あるオリンピックではありますが、やはりアスリートの皆さんが一生懸命に競技されている姿は応援したくなるし、感動や勇気をもらえますよね。
特に日本の選手の方々がインタビューで「こんな情勢の中でもオリンピックを開催して頂いて心より感謝します。」と、仰ってます。
そりゃそうですよね!
だって、このオリンピックに全てをかけて練習して、色んなものを我慢して、犠牲にしてやってきたんですもんね。
周りは簡単に中止や延期と言えるけど、当事者からしたら、おいおい!待ってくれよ!って思いますよね。
だからこそ、この世界の状況に悔しさもあるし、もっと気持ちよく開催し、もっと大手を振って応援できたらなと心底思います。
僕らも二年前から準備してきて公演が中止になり、絶望的な気持ちになりましたから。
色々とやり場のない想いはありますね。
コロナ感染者数がまだまだ増加していて、油断できない時期が続きますが、なんとかオリンピックはじめ、パラリンピック、甲子園など無事に開催できることを祈るばかりです。
そして、このコロナの増加もなんとか落ち着いて欲しい!
願うばかりです。
さて、前置きが長くなりましたが、今月も色々とありました。
まず7月1日はWOWOWさんにて、「阿波の音」「狭間の轍」を放送して頂きました。
(2019年 第4回公演『阿波の音』)
(2020年 第五回公演『狭間の轍』)
いやー感慨深かったです。
まさかテレビで放送してもらえるなんて。
たくさんの反響も頂き嬉しかったです。
WOWOWさんありがとうございました。
そして翌二日は、ドラマ版『向こうの果て』最終回の放送。
これまたご視聴ありがとうございました。
先月号で書きましたが、主宰 塚原大助の覚悟の芝居!見て頂けましたか?
唯一登場してなかった渡邊聡も大事な場面で登場しておりました。
個人的には最終回、大助と浜谷さんと自分の若かりし頃の回想シーン。
※スワイプでアルバム内を移動できます。
三人が唯一笑い合った場面です(笑)
最終回もなかなか重めの作りでしたが、このシーンは少しばかりの救いでした。
たくさんの想いが詰まった『向こうの果て』。
自分事で言うと、劇中踊っていた「手踊り」(青森では有名な踊りで、昔から津軽民謡、津軽三味線とこの手踊りは三位一体だそうです。)のお稽古に明け暮れた日々でした。
師匠の小林奏貴さんにご指導頂き、来る日も来る日も区民会館で自主練しました。
コロナで自粛ということもあり、他の仕事がなかったのも不幸中の幸い。
毎日、手踊り、津軽弁に励みました。
なかなか映像ではこういう風に役作りの時間が持てないのが通常なので、こうして時間をかけてじっくりと作っていけた経験は何ものにも代え難い貴重な体験となりました。
しかしながら「手踊り」難しかった。習い始めた時は、本当に踊れるようになるのか?!疑心暗鬼の毎日(汗)
それが師匠の熱心なご指導もあり少しずつ踊れるようになり…
本番で無事に踊れたときはホッとしました。
劇中で何度か使われていた花吹雪も、ぶっつけ本番的なノリがありまして(笑)
めっちゃビビっておりました。ここだけの話。
しかも撮影当日はマイナス2度の極寒で手はかじかんで感覚もなく、本番直前までカイロで温め、撮影に臨みました。
あれからもう半年も経つんですね。
※スワイプでアルバム内を移動できます。
師匠とスタッフさんが写真のようにお扇子に吹雪を仕込んでくださり…
これが結構時間かかるので、一発一発がまさに勝負。
こればっかりはテストで毎回ってわけにはいかないので必然的にぶっつけ本番みたいになるのです。
いやー痺れる現場でした。
今となれば良き想い出。
そして、そして…
舞台版『向こうの果て』最新情報、360°VR動画の配信がauスマートパスプレミアムにて開始されました。
舞台上に演者と一緒にいる感覚を味わえる不思議な体験。
今までにこんなことしたところあるのかな?
少なからず自分は初めてでした。
実はこのVR動画の撮影を一番はじめに行ったんです。
これが緊張の撮影でして。
ステージ上に360°カメラを仕込んで、5〜6ページを一気に撮影するんです。
もちろん、客席や他のところも全て見切れてしまうので、スタッフさんも全員がハケてから、ヨーイスタート。
ドラマや映画の長回し撮影に似ている感覚でした。
「誰が最初に噛むのか?(笑)」そんな変な緊張感が(汗)
VR動画オンリーの撮影なんて、これまた贅沢なひと時でした。
もちろん、自分がステージ上にいるような感覚を味わって頂く為には音も大事なので、あらゆるところにマイクを10数本仕込んでの撮影。
なかなか体験できないことなので、この機会にぜひお試し頂ければ幸いです。
検事津田口気分で取り調べしている感じを味わうもよし、舞台上の緊張感を肌で感じるもよし。
期間限定の配信になっていますので、お早めに!
そして、お待たせしました!
タイトルの『ゴツプロ!の新しき挑戦』
今月7日、七夕の日に情報公開しました!
その名も『52PROJECT』我々の新しい試み!
しかも、今回の劇場は伝説の「新宿シアタートップス」。
ワクワクせずにはいられない!
まずはこの劇場がなぜ伝説なのか?
それは、こちらの劇場で数多くの劇団がメジャーになり、ここから羽ばたき、若手の劇団はいつかトップスで!みたいな憧れの劇場だったのです。
当時、自分が20代前半(90年代後半)だったと思うのですが、この頃、下北沢本多劇場を目指す劇団とこのトップスを目指す劇団に分かれていた記憶があります。
なんとなく劇団のカラーもその辺りから見え隠れしていた時代。
このトップスは、『劇団☆新感線』、『大人計画』、三谷幸喜さん率いる『東京サンシャインボーイズ』『ラッパ屋』『カクスコ』などなど…もう数え切れないほどの劇団の登竜門として存在した劇場です。
それが惜しまれつつ2009年3月に閉館。
その後しばらくの休館を経て、松竹がお笑いのライブハウス『角座』として運営してきました。
そして、この2021年なんと大ニュース。
本多劇場グループの手によって『新宿シアタートップス』が帰ってくる。
しかも劇場名もそのままに。
これって、演劇界ではすごいニュースになったのです。
SNSでもかなりの反響がありました。
そもそも、このコロナ禍で劇場運営も大変な中、新しい劇場をオープンさせようと思う、本多さんの男気がすごい!!
そんなある意味演劇界の聖地にて、なんとゴツプロ!オープニングシリーズを飾らせて頂きます。
一言だけ言わせてください「誉」でございます。
さらに、今回ワタクシ泉知束が脚本と演出を担当させてもらいます。
主宰の塚原大助から打診があった時は「まさか!」過ぎて、びっくりでした(汗)
まさか…自分がトップスで作、演出する日がくるなんて。
20代の頃『Team Chica』を立ち上げて頑張っていた頃は、本当に夢のまた夢だったステージです。
あの頃の自分に言ってやりたい!
「諦めないで続けていけばきっと夢は叶う!」
今回、ゴツプロ!メンバーは全員集合していませんが、これもまた新たなカタチ。
今後は色々な作家さん、演出家をお招きして、劇場の大小問わずいろんな企画をカタチにしていきたいと思います。
これまで年に一回の公演を打ってきたゴツプロ!ですが、これからはもう少しみなさまに劇場でお会いできる回数が増えると思います。
そんな『52PROJECT』。
その第1発目。
素敵な客演さん、トップスに縁のある客演さんが集ってくれました。
大先輩から、若い世代まで、本当にホントに素敵なキャストさんです。
なんとしてもこの方々の魅了を引き出せるような脚本を書きたいと思っています。
客演さんたちとゴツプロ!メンバーのコラボも今からワクワクしてます。
なんと言ってもこれまで男性だけで突き進んできた我々ゴツプロ!ですが、今回の出演者!女性の方が多いですから(笑)
これだけで新しいでしょ!?(笑)
先日ビジュアル撮影を行いました。
撮影の雰囲気からしてもこれまでにない感じです。
こちらのビジュアルはおそらく来月号では公開できると思いますので、こちらもご期待ください。
何度もこちら言っておりますが、チラシにも拘るゴツプロ!
今回も素敵なチラシになりそうです!
トップスビルが残っていなかったら…
僕らがトップスを知らない世代だったら…
本多さんが男気みせてくれてなかったら…
みんなで夢を追いかけてこなかったら…
新宿シアタートップスで公演打つことなんて一生なかったかも知れない?!
とにかく決まったからには最高のモノを、皆様に届けたいと思います。
誠心誠意、やらせて頂きます。
頑張るぞ!
応援のほどよろしくお願いします。
つづく…
泉 知束Tomochica Izumi
1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。
泉 知束Tomochica Izumi
1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。