2月号 『チクリ…胸がキュンとする劇体験!』

【チクリ…胸がキュンとする劇体験!】

皆様こんにちは。
お元気にお過ごしでしょうか?
ゴツプロ!メンバーは元気に過ごしております。
今月はまず、佐藤正和出演舞台【政見放送】ご来場頂きましたお客様、本当にありがとうございました。

なんとも豪華キャストな舞台でしたね。
自分は演劇部の稽古中だったのもので見に行けなかったのがとても残念でした。

そして来月はいよいよ、主宰 塚原大助出演のKURAGE PROJECTvol.1「売春捜査官」が、
3月16日(水)〜21日(月・祝)高田馬場ラビネストにて上演されます。

ぜひ、皆様劇場にお越しくださいませ。
世の中はコロナ、そして戦争など、息苦しく、辛いニュースばかりが流れておりますが、どうか劇場でのわずかな時間、いろいろなしがらみを忘れて、目の前の役者のエネルギーに没頭してみませんか?
舞台の持つパワーは無限大と信じています。
如何せん、舞台公演を行うリスクの高い今、果敢に挑んでいる団体、人がいます。
最大限の防疫対策を行い、これでもかってほど気をつけて稽古して、念じて、信じて、頑張っている演劇界があります。
もちろん演劇界だけはなく、たくさんのリスクがある中で、希望を見出すべく、一生懸命に前を向いているたくさんの人たちと共に、僕らもできることを邁進したいと思います。
4月からはゴツプロ!本公演の稽古も始まります。
どうか時代が緩やかになっていますように、願うばかりです。

さて、前置きも長くなってしまいましたが、今月はなんといっても「ゴツプロ!演劇部 第一回公演」の話をば。
いやー、まずは一人もコロナ陽性者を出すことなく無事に本番を迎え、無事に閉幕できたことが奇跡でした。
周りで聞こえる相次ぐ公演中止の声。
やるか?!とどまるか?!
色々と考え、話し合いを重ね、進む決断をした「ゴツプロ!演劇部」。
毎度のことですが、今回も生みの苦しみ。
いやー執筆が辛かった。
今回はそれぞれに当て書きをしました。
それぞれの今の壁でだったり、良いとこ、悪いとこ踏まえ、この公演を通して何か抜けてくれれば良いなと想い、書きました。
申し訳ないことに集中稽古の初日には間に合わなかった台本。
「みんなごめん。」

演劇部部長の浜谷さんは、彼ら彼女らに役を勝ち取る喜びを味わって欲しいという想い+色々な役をやることで見えてくるキャラクターもあるからオーディションをやりたいという提案があり、急遽配役オーディションからのスタートとなりました。
やりたい役の希望を第一、第二と聞いて、シーンをいくつか用意して行ったんですが、みんな一晩でセリフを入れてきて、衣装だったり小道具だったりを用意してきて、本当に嬉しかった。
あ、このメンバーでやる公演は絶対成功するなと確信しました。
元々浜谷部長のもと半年近く一丸となってやってきた演劇部ですから、チームワークは抜群。
さらにそれぞれが足りないものを埋めあって、それはそれはいい座組みになっていました。
で、結局は僕の当て書き通りの配役に落ち着きました。
それは最終的には作、演出の自分の判断。
そのほうがそれぞれが生きてくるという自信があったからです。
そうしてはじまった集中稽古。

今回の稽古場、なんと24時間使えるのです(汗)
いつまでも稽古できるのです。
恐ろしい稽古場です(笑)

そんな稽古場で毎日、毎日稽古しました。
何より贅沢なことは、浜谷部長は稽古場に明かりを作るのです。
だから暗転も効くし、何より蛍光灯より集中できる。

セットも稽古場から入りそれはそれは素敵な環境にて稽古させてもらいました。

スタッフさんも何度も稽古場に通ってくれ、音を入れてくれ、照明のプランを立ててくれました。
【芝居は一人では作れない。】
たくさんの方々の力をお借りして、僕らは板の上に立っているのです。
そこをまずは若いメンバーに感じて欲しかった。
そして、芝居は絶対に稽古をすればするほど厚く、固くなる。
いやー稽古したわ(笑)
最近では一番やった(汗)
見て頂いた方はわかると思うのですが、今回の作品は二つの時代が交互に描かれています。
密を避けるため、パート毎に稽古をしていたのです。
一日5時間ずつ。
でも演出の自分と部長の浜谷さんはずっとなわけですから(汗)毎日家に帰ったらぐったりでした。
でも、芝居だけに集中してる時ってやっぱりいいんです。
幸せなんです。

そこを彼らがどれだけ感じてくれていたか?!
この公演が終わればまたいつもの生活に戻る。だからこそ、今を!この瞬間を一生懸命に追いかけて欲しかった。
そして、お客様からお金を頂いてお見せするものは、絶対に苦労して、努力して、悩み苦しんで、伝えるべきだと思う。
特に技術もキャリアもない若いうちは。
技術に負けない武器を持っているのだから。
それを引き出すのに四苦八苦(笑)
3歩進んでは2.8歩下がる。時には3.5歩下がる。みたいな…
かなり厳しいことを言ったし、かなり怒ったし(汗)、妥協しなかったし、細かいとこまで突いたし、途中萎縮してるのもわかっていたし。
時代にあってないのかも知れないけど、僕なりのこれまでやってきた芝居のあれこれを全て伝えたつもりです。

そして、彼ら彼女らからそれ以上のたくさんのものを頂きました。
忘れかけていた気持ちや想い。芝居したくてもできなかった時期。目指している表現が全然できなかった。普通に板の上に立つことすらできなかった若かりし頃。
自分が通ってきた道を思い出しました。

これ、全ての稽古が終わった後の写真です。
稽古開始の時と比べたら見違えるほどいい顔になりました。
飲み会もできないこの時代。
飲めば一発で距離が縮まることもあるのに!なんて思いながらも…そこを埋めるべく、稽古とディスカッション。これでもかってほどやったもん(笑)
やったから自信がつき、役者としての矜持が見えてきた。
いやー、いい稽古だった。
ゴツプロ!メンバーも全員来てくれて、それぞれに愛情とパワーを注入してくれました。
主宰の塚原大助なんて、終電まで稽古に付き合ってくれました。
みんながみんな彼らを応援して、この公演をなんとか成功させたいと願いました。
ラストのPCR検査の結果を待つ時のあの緊張感といったら(汗)
そして結果!全員陰性にて上演決定!!
そして小屋入り。
初舞台3人。舞台経験も少ない過半数のメンバー。
浜谷部長の懇切丁寧な指導と打ち合わせによって、セットが立ち、照明が吊られていく。
小屋入りのなんとも言えない高揚感とドキドキ感。
これは何回やっても堪らない!

遂に開幕!
いやー緊張した。出るより緊張するわ(汗)マジで(笑)
自分が思っていた以上にみんなが堂々と舞台に立っていてびっくり。
おいおい、成長したじゃないか。
それだけで泣けてくるよ。
そして、カーテンコールでのあの拍手。そしてみんなのやり切ったあの顔。
おじさんを泣かすんじゃないよ。
ゴツプロ!メンバーもほとんど見ていたけど、多分、みんな泣いていたと思う。
半年前オーディションから始まった【ゴツプロ!演劇部】一歩一歩、このコロナ禍において、制限ばかりの中みんなで悩み、考えてやってきた集大成がここにある!

舞台ってやっぱりいい!
舞台でしかできなことがたくさんあります。
舞台でしか味わえない感覚もたくさんあります。
ここで生まれる一瞬一瞬が尊いものです。
お客様とエネルギーを交換しながら、想いを共有する。こんな素敵で有難い時間はない。
だからこそ、僕らはそこに一生懸命に向き合い、真摯にやらないとダメだと思うんです。

しかし、贅沢な旗揚げ公演ですよ。
弁当だって、毎日メンバーだったりお世話になってる方々から差し入れを頂きまして…

こんな豪華弁当!
小劇場ではほぼないから(笑)
初舞台の3人、これが当たり前だと思ってしまったらどうしよ?(笑)

皆さんの愛をたくさん感じ、受け取り、とてもとても素敵な毎日でした。
そして、誰一人欠けることなく、千穐楽を迎えることができました。
初日あけたらいいね。そんな声ばかり聞く日々。

初日に「初日おめでとうございます!」って言われることが芯から沁みました。
本当に初日明けるっておめでたいことなんだよね。
こういう感覚もどっかで忘れていたんでしょうね。
コロナ前はよっぽどのことが起こらない限り、中止になることなんてなかったですもん。

無事完走!
見ていない方のために少し写真を掲載しておきます!

キラキラしとったわ!
いやー手前味噌ですいません。いい舞台になったと自負しております。
芝居は魂だし、エネルギーだし、座組みの空気感だし、どれだけ一生懸命追いかけただし、お役さまに愛されるかだし。
少なくても本当にいい座組みに仕上がったと思います。
一生忘れられない公演になりました!

(劇場写真 MASA HAMANOI)

この写真がそれを証明している!!

 

浜谷さんが立ち上がってなかったら…
メンバー全員の想いが一致してなかったら…
応募者がいなかったら…
こんな素直で愚直なメンバーでなかったら…

こんなキュンキュンくる毎日を送れてなかったかも知れない?!

みんなほんとよーやった。みんなを誇りに思います。
そして浜谷部長、本当にお疲れ様でした。
いい時間でしたね!

最後にご来場いただきましたお客様、この公演にご尽力頂きました全ての皆さまに心より御礼申し上げます。

本当にありがとうございました!

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

1月号 『2022年もご贔屓に!』

【2022年もご贔屓に!】

2022年明けました。

IMG_9381

皆様、遅ればせながら本年もゴツプロ!並びに「月刊ゴツプロ!」を何卒ご贔屓によろしくお願い申し上げます。
皆様の応援のお陰でこの「月刊ゴツプロ!」も遂に6年目に突入です。
こんなに長く続けてこられたのもひとえに皆様が読んでくれるから!
これからも読んでくださいねー。
また、「月刊ゴツプロ!」はじめ、いろいろなコンテンツをご用意している「52BUDDY!」、特典などもたくさんありますので、こちらもぜひご加入いただければ幸いです。
詳細はホームページからお願いします。

さてさて、2022年はどんな年になるんでしょうね?!
すでに不穏な空気が流れている情勢ではありますが…オミクロン、ぶっちゃけなんなんですか!!!
いやー、参った。困った。いい加減にしてくれ!これ本音。
せっかく全体的に感染の数も落ち着いてきて、少しずつ昔の日常を取り戻してきていたのに。
観劇後にご飯食べながら、ああだこうだ言い合えてきたのに。
「やっぱりこの時間含めての観劇だよね!」なんて、話していた矢先にこれですからね。
またもや、まん延防止等重点措置!
なかなかです。はい!
知り合いの劇団も相次ぐ中止や延期の声が聞こえ、コロナ感染もあちこちで聞くようになり、ジワジワと近くに迫っている緊迫感が…
我々も何度となく苦渋をなめてきたので、本当に居た堪れないのです。
準備して、脚本書いて、稽古して、そして…中止。
かける言葉なんてないし、この想いはどこに昇華すればいいんですかね。
いやー厳しいです。
他の業種の方も依然厳しい状況だと思いますが、舞台の世界も本当に厳しいです。
それでもやり続け、エンタメの灯を、演劇の灯を消さないように頑張っている人たちがいます。
なんとか、なんとかです。

と、年頭から暗い話になりすいません。
そんな中でも僕らはしっかりと前を見つめて、進んでいきたいと思います。

ゴツプロ!は今年も初詣から…

事務所近くの氏神様に参拝してきました。
今年はいつもの倍ほどの金の達磨を買いました。
例年以上に懸ける想いも一入です!
なんと言っても、今年5月、ゴツプロ!の新しき挑戦!
今月から本格的に情報公開が始まりました。

皆様、ビジュアルなど見て頂けましたかね?
今回も手前味噌ですいません。
かっこよくないですか?(笑)

まず、はじめに公開となりました題字!!

書家・現代アーティストの柿沼康二氏に揮毫して頂きました。
第三回公演「三の糸」に続き二回目。
「三の糸」とは丸っきり違うテイスト。
今回はマスキングテープと筆による新表現“MTカリグラフィー”です。
よく見てください。
真っ直ぐな線があると思います。
これはなんとマスキングテープで表現されているんです、筆では表現できないところをマスキングテープで表現し、見事に筆と融合している見事な芸術作品。
自分なんかが芸術を語るのは烏滸がましいですが、この題字を康二さん宅で拝見した時は言葉にならない感動がありました。
圧倒する力がありました。
なんならこの題字を肴にしばらく飲みたいくらいでした(笑)
いやー今回も作品に魂を吹き込んでもらいました。
感謝しかありません。
だってこの題字、めっちゃ怒ってるもん(笑)
タイトルを文字だけでここまで表現できるってすごくないですか?!

そして、その後解禁になったビジュアル。

先月号で触れました、ビジュアルがこちらです。
撮影は本多劇場さんの協力をいただきまして、劇場の客席にて。
テーマ「ちょいワルオヤジ大集合(笑)」です。
すいません。勝手に今作りました。
この撮影数日前に、ゴツプロ!集まりまして、実際に本多劇場の空いている時に、リハーサルを行いました。
当日時間も限られていたので、なるだけスムーズにいくよう最大限の準備をして本番に臨みました。
その甲斐あって当日は全て段取り通りに進み、巻き巻きで終了。
いやー、素晴らしい1日でした。
初めてキャストが一同に介して、顔合わせもしたのですが、ピリッと張り詰める緊張感の中でもユーモアに溢れていて、素敵な時間が流れおりました。
それにしても諸先輩方の威圧がすごい(笑)
カメラマンも、スタッフさんたちも「すごい威圧だ。」と舌を巻いておりました(汗)
正直このメンバーはなかなかなんですよ。
演劇界を代表するような方々です。
痺れます。

さらに、配役も発表になりました。
予想されていた方もいるんじゃないですかね?
作品が有名ですからね。映画もありますし。
映画などを見られた方は、そちらと比較してどうでしょう?
まだ見てない方は舞台を見た後に、映画を見て頂き、比較するなんてこともアリかも。
改めここで配役、そして個人のビジュアルを!!

陪審員第一号 渡邊聡

陪審員第二号 佐藤達(劇団桃唄309)

陪審員第三号 山本亨

陪審員第四号 塚原大助

陪審員第五号 関口アナン

陪審員第六号 44北川

陪審員第七号 佐藤正和

陪審員第八号 泉知束

陪審員第九号 小林勝也(文学座)

陪審員第十号 佐藤正宏(ワハハ本舗)

陪審員第十一号 浜谷康幸

陪審員第十二号 三津谷亮

守衛 木下藤次郎(椿組)

陪審員第一号 渡邊聡

陪審員第三号 山本亨

陪審員第五号 関口アナン

陪審員第七号 佐藤正和

陪審員第九号 小林勝也(文学座)

陪審員第十一号 浜谷康幸

守衛 木下藤次郎(椿組)

陪審員第二号 佐藤達(劇団桃唄309)

陪審員第四号 塚原大助

陪審員第六号 44北川

陪審員第八号 泉知束

陪審員第十号 佐藤正宏(ワハハ本舗)

陪審員第十二号 三津谷亮

5月、このメンバーで勝負します。
乞うご期待!!

52BUDDY!メンバー様限定の最速先行でのご予約も誠に有り難うございました。
30日からは一般の先行販売も始まりますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

そして、来月はゴツプロ!演劇部 第一回公演が待っています。
この情勢下の中、毎日ヒヤヒヤですが、稽古もスタートしました。
とにかく、彼ら彼女らの舞台上で生きている姿を見て頂きたい。
今、出来うる全てを投げ打って、今しかできないものをお見せしたいと思っています。
自分の脚本然り、演技然り、拙いかもしれませんが、最大限の愛を持って、
最大限の努力を積み重ね…だからなんとしてもこの公演は実現したい!
願い、信じ、貫きます!

こちらも絶賛チケット発売中です。
応援のほど何卒よろしくお願いします。

またメンバーもそれぞれがそれぞれに動いております。
2月は佐藤正和が舞台に、そして塚原大助、44北川の公演と続きます。
ゴツプロ!共々、メンバーそれぞれも応援いただければ幸いです。
武者修行して持ち帰り、5月の公演で爆発したいと思います。
なもんですから、どうかコロナよ!落ち着いておくれ。
心から願います。
みなさんとまた終演後ロビーでご挨拶したい!
大阪も台湾も行きたい。
なんなら日本全国、そして世界のあちこち行きたい!
演劇の可能性をもっともっと…
絶対やってやるから!
だから、今は今やるべきことを。
やるのみ!
今年も色々楽しくなりそうだ。

ひとつひとつ真面目にやってこなかったら…
演劇にこだわりを持ってなかったら…
行きたい方向がぶれていたら…
可能性を信じてなかったら…

『十二人の怒れる男』をこのメンバーでやれなかったかもしれない?!

とにかく世界で数本の指に入る有名戯曲に我々ゴツプロ!が挑みます。
最高のキャストと最高のスタッフ陣で!
これはゴツプロ!第二章のはじまり。
大いなる野望と希望を抱いて、いざ!
皆様どうぞ見届けてください。

今年もゴツプロ!は聖地 本多劇場より歩みを進めます。
一歩一歩大事に進みます。

2022年のゴツプロ!にどうぞご期待ください。
改めまして今年も何卒よろしくお願いいたします。

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

12月号 『2021年振り返り。』

【2021年振り返り。】

みなさんこんにちは。
2021年が暮れていきますね。
お元気にお過ごしですか?
僕らはみんな元気です。
いつも応援頂きありがとうございます。
この【月刊ゴツプロ!】も有難いことに5回目の12月、そして5回目の年越しとなります。
今のところ来年もこちらは継続の予定でございますので、どうぞご贔屓によろしくお願いします。
いやー毎回、早い早いと言っていますが、この企画も5年の歳月が流れたわけで、これが驚きですね。
月日が流れるのは早いものです。
この5年も色々ありました。
2020年と2021年、コロナに泣かされた2年間。まさに激動の年でしたが、思い返すと僕らにとって激動じゃなかった年はなかった。
毎年、大きな山から小さな山から、たくさんの壁を乗り越えてここまでやってきました。

今年から本公演が1月じゃなくなり、昨年から12月稽古がなくなったものですから、今年もそれぞれの年の瀬を過ごしている僕らゴツプロ!でございます。
そんな12月…
まずは先月号で宣伝した以下の作品。

佐藤正和出演 泉知束演出
青春の会プレゼンツ お気軽劇場Vol.1【仮面夫婦の鏡】

浜谷康幸出演
Nana Produce Vol.17【莫逆の犬】

塚原大助出演
小松台東–“east”公演– 【東京】

そして、自分が以前脚本を書いた作品。
【風ながるる】PLAN N公演

に、お越しいただいたお客様、また応援くださった皆様、誠にありがとうございました。
個人的に久しぶりの完走!ラストまで無事に公演を行えたことにほっとしました。
それぞれの公演も無事にラストまで走り抜けることができて本当によかった。
いつもゴツプロ!を応援してくださっている皆様にも色々な劇場でお声かけ頂き、久しぶりにお顔を拝見できて本当に嬉しかったです。
「こんなにゴツプロ!のみんなが一斉に出演していたら見て下さる方も大変だね。」
なんて話していたのですが、遠方から来て下さる方にとっては観劇ハシゴできて逆によかったみたいで(笑)
受付に立っていると、「今、浜谷さんの見てきました。」とか、「この後、浜谷さんの芝居見に行ってきます。」そんなお声を聞いて、とってもhappyな気持ちになりました。
ゴツプロ!怒涛の12月、皆様楽しんで頂けましたでしょうか?
この2021年もコロナにより、様々なことが変わりましたね。
というか、若干慣れてきたというか、これが当たり前になってきたこの一年。
ゴツプロ!的にもいろんなことがありました。
まず1月2月はドラマ版【向こうの果て】の準備から撮影。
こちらもコロナによりクランクインが延びたり、撮影場所が変更になったりしました。

極寒の撮影。今では良い想い出です。
ゴツプロ!全員出演。そして映像の同じシーンでメンバーが絡む。
最高でした。
マスクを最後までつけてのリハーサル。いつの日か「こんな年もあったね。」って言いたいものです。

ゴツプロ!にとっても大きな一歩でした。
ドラマ、舞台、小説でのメディアミックス。

こんなにワクワクすることはありませんでした。
撮影が終わり、稽古インした舞台【向こうの果て】

濃密な稽古の時間。
そして、緊張の本番。
しかし、残念ながら緊急事態宣言による国の要請を受け二日間だけの有観客公演となってしまいました。
悔しくて、悲しくて、涙が溢れた。
そこからの無観客での配信公演。
初めての体験、当てどころのない劇場での公演。
なんとも言えない焦燥感。
あの感覚は忘れることはないと思います。
その中で、光が見えて5月5日の【向こうの果ての果て】。

限られた時間の中で、みんなで考え、悩み、作り上げた特別な公演となりました。
この公演のお陰で悲壮感しかなかった僕らは、なんとか次の一歩が見えてきました。

そして、ゴツプロ!浜谷さんが立ち上がり企画した【ゴツプロ!演劇部】の始動。

新たな出会いと、新たな企画で、試行錯誤しながらの半年。
その集大成として、いよいよ来年2月は下北沢の「劇」小劇場にて第一回公演を行います。

こちらはワタクシ泉知束が作・演出をやらせてもらいます。
タイトルも決まり、現在執筆中。
後日チラシ含め詳細は発表しますので、こちらも応援頂けましたら幸いです。
よろしくお願いします。

そして、転んだらそのままでは起き上がらない我々ゴツプロ!は【向こうの果て】からの傷を癒すべく新しく立ち上げた企画、その名も『52PROJECT』

大きな劇場に拘らず、色々な作家さんや演出家さんと組んで、やりたい企画をやっていくこちらのプロジェクト。
本多劇場さんの手によって復活した伝説の劇場「新宿シアタートップス」でのオープニングシリーズとして上演予定だったこの作品。

とっても素敵なチラシまで出来上がったのに…
コロナ感染拡大のため上演中止。
苦渋の決断でした。
自分的には脚本も8割ほど書いていたので、本当に悔しかったし、悲しかった。
昨年も一本脱稿した作品がコロナで中止になりお蔵入り。
苦しんで執筆した作品が日の目を見ないことほど悲しく、切ないことはありません。
この【あっちにいく前に。】の中止は本当に辛かった。

自分的には去年から四本連続での中止や延期。
さすがに心が折れそうでした。
この状況下で、果たして舞台をやる意味がどれほどあるのか?!
自問自答の毎日でした。
それでも、この12月…一つの作品と向き合い、稽古場でああでもない、こうでもないと試行錯誤して、劇場入って仕込んでセット立ち上げて、照明当てて、音が入って、緊張して…初日を迎え、お客様の笑い声と拍手と、お客様の高揚したお顔を見ると、そんなことが一発で吹っ飛びました。
やっぱり舞台は生モノ!そして舞台でしか味わえない想いがたくさんある。
無事に千穐楽まで来て、楽日の幕が降りた時の達成感。
なんとも言えない瞬間でした!!

【あっちにいく前に。】の公演中止で今年が終わらなくて本当によかった。
この12月に踏ん張った我々の公演は絶対2022年に繋がる。
少なくても小さな光が見えたこの12月です。

そんな今月は来年の本公演、ゴツプロ!第7回公演【12人の怒れる男】のビジュアル撮影も行いました。

来月にはお披露目できると思いますが、まあ今回もかっこいいっす(笑)
皆様、お楽しみに!!
自分も早く見たい!!!

たくさんのことがあったこの一年。
10月には悲しい別れも経験しました。
演出 山野海とメンバーのかなやす慶行の退団。
いろんなことを乗り越えて、悲しみや怒りやそんなものも全部抱えて、来年2022年は新生ゴツプロ!のはじまりです。
第二章はどんなワクワクが待っているのか?!

中止も延期も全部飲み込んでなかったら…
しっかり受け止めて、しっかり悲しんでなかったら…
12月、みんな攻めてなかったら…
転んでそのままだったら…
いつでも笑ってなかったら…

来年に希望を持てず今年が終わってしまったかもしれない?!

兎にも角にも皆様の応援、声援に助けられたこの一年でした。
これは毎年のことですが、去年、今年と心折れそうになった時、励まされたのは皆様の応援です。
今年も本当にありがとうございました。

この場をお借りして、メンバー一同心より感謝申し上げます。
なかなか今年は劇場で皆様とお会いする機会が少なかったですが、来年こそはもっとたくさん、もっとしっかりお会いできることを願っています。

2022年も我々ゴツプロ!は歩みをやめません。
一歩でも前進できるように邁進して参ります。
どうか来年も変わらぬ応援のほどを何卒よろしくお願いいたします。

2022年が皆様にとって素敵に楽しい一年でありますよう心よりお祈りしております。
今年も『月刊ゴツプロ!』をご愛顧いただきありがとうございました。

良いお年をお迎えください。
これにて『月刊ゴツプロ!』2021年、完。

2022年に、つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

11月号 『2021年も残すとこあと一ヶ月。』

【2021年も残すとこあと一ヶ月。】

みなさんこんにちは。
急に寒くなってきましたが元気にお過ごしですか?
いやー今月もあっという間に月末、油断していました(汗)
なんだかんだバタバタと過ごしておりまして…
ありがたいことです。
2021年も残すところあと一ヶ月。
皆さんにとってどんな一年でしたか?
今年も去年に続いてコロナに振り回されましたね。

それでも最近はだいぶ落ち着いてきて、いつぞやの感染者数が嘘みたい。
このまま終息してくれたら良いのですが、また新たな変異株も出てきたみたいで、なんともですよね。
いつになったら安心して暮らせるのか?!
会えなかった人にも会いたいですし、行けなかったところにも行きたいですよね。

そんな中、お芝居の方は少しずつ動き出しております。
来月はゴツプロ!メンバーの舞台上演も目白押しです。
ぜひ、チェックのほどよろしくお願いします。
そこで、今月はまとめてご紹介!

まず、私泉知束が演出を努めます。
青春の会プレゼンツ お気軽劇場Vol.1「仮面夫婦の鑑」
出演はメンバーの佐藤正和。なんと二人芝居でございます!

こちらは12月7日(火)〜10日(金)下北沢「劇」小劇場にて上演です。
佐藤正和が立ち上げた青春の会。
50歳超えてもまだまだ青春している佐藤正和が仕掛ける新たな企画です。
上演時間は40分、チケット料金は2000円。
もっと気楽にふらっと小劇場を楽しんで欲しい!と立ち上がったこの企画。
劇団iakuの横山拓也さんの傑作短編をお届けします。

そして、今月演出舞台が終わったばかりの浜谷康幸の次なる舞台はこちら!

Nana Produce Vol.17「莫逆の犬」
12月8日(水)〜12日(日)新宿シアタートップスで上演。
前回「あっちにいく前に。」公演が叶わなかったトップスに、浜谷さんが立ちます。
脚本は劇団ONEOR8の田村さん作品。
こちらも楽しみで仕方ない。
青春の会と日程被っておりますが、こちらもご贔屓にお願いします。

さらにさらに、来月はもう一本!
こちら↓↓

ゴツプロ!主宰 塚原大助が出演します舞台。
小松台東 “east公演“「東京」
12月10日(金)〜21日(火)東中野RAFTにて上演。
こちらはダブルキャストですので、公演日をご確認の上、ぜひ劇場にお越しくださいませ。
いやー三つもお知らせできるなんてなんとも嬉しい限りです。

主宰の塚原もSNSなどで呟いておりましたが、「はあああ、嬉しい!」って(笑)
ほんとに嬉しいんです!!
去年からたくさんのことを我慢して、沸々する想いを抱えて、涙を拭い、居た堪れない気持ちを抱えてきました。
こうして少しずつ演劇ができるようになり、やっと表現の場が戻ってきて、まずはちょっとだけホッとしています。
まだ手放しに喜べる環境ではありませんが、それでも一時期に比べたら「見に来てください。」が言いやすくなった気がします。
やはり舞台は生物ですから、お客さまの息を感じながら、役者の呼吸を感じてもらい一つの空気を共有し、その回、その瞬間の刹那を共に味わうことが醍醐味だと思います。
そのためにあらゆることを想定しながら稽古しています。

いずれの公演も防疫対策をしっかりと皆様をお迎えさせて頂きます。
ぜひ、劇場に遊びに来てください。

2021年12月は色々と熱くなりそうです。
自分ごとで言うと、今回は出演はなく、脚本もなく、演出のみ。
5月5日に行った「向こうの果ての果て」でも「出発」という福田雄一さん作品の演出をやらせてもらいました。
実は舞台で演出だけをするのはあれが初めてで、今回が二度目と言うことになります。
なかなかこれまでこんな機会もなかったのですが、こうしてやれる機会を頂けるのは本当に嬉しい限り。
脚本、演出をするときは、執筆中にほとんど完成図が見えています。
もちろん、脚本からはみ出たりする面白さはありますが、大体は見えているんです。
それが演出だけとなると、まずは脚本を読み解かなくてはいけません。
登場人物のキャラクターから、役者の動き、内面、方向性などなど…
これが面白くもあり難しくもあり。
またこの歳になって新しいことにチャレンジできる喜びを味わっています。
自分なりの解釈でいかようにも変わる世界観。これは実に面白い。
日々の稽古でどんどん変わっていく距離だったりがとてもゾワゾワします。
最近舞台って、もちろん脚本も大事ですけど、演出の力がものすごく重要だなって思います。
たくさんの作品を見ていて…
歳と共に変わっていく見方だったり、好みだったり。
今の自分にしか描けない世界観を楽しんで作りたいと思います。

今回のお話は大阪が舞台の二人芝居です。
関東と九州出身の二人が必死になって大阪弁に挑戦しています。
この部分だけは演出で助けてあげることができません。
でも、必死に方言をやっている二人を見ていると、絶対面白い作品にしたいと強く思います。
そのためにできることは全力でやる。
昨日、一昨日は3人で大阪に行ってきました。
短い時間だったけど、濃密な時間を過ごしました。
大阪に流れる独特の風情と人情と、熱みたいなものを感じてきました。
これが全て、板の上に乗っかるはず。
いや、乗っけます。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

いろんな工夫をして劇場でお待ちしておりますので、ご期待ください。

そして、そして来年2月のゴツプロ!演劇部の卒業公演もそろそろ動き出します。
今はなるだけみんなと時間を作って、いろんな話をしています。
彼ら、彼女たちが今抱えている悩みだったり、野望だったり、いろんなモノが芝居の中に反映できるよう、こちらも必死です!
卒業公演と銘打ってはいますが、お金をとってお客様に見せる以上、絶対におもしろいものを作りたい。
そして、記憶に残る時間にしたい!
こちらも応援頂けましたら幸いです。

この11人がどんな変貌を見せるか?!乞うご期待。

さらに、自分の宣伝ばかりで申し訳ないのですが、以前執筆した「風ながるる」と言う作品がありまして…

2012年に自身のユニット「Team Chica」で東京、大阪、そして地元熊本凱旋公演を行った作品です。
とても思い入れの強いこちらの作品を、なんと自分の高校、専門学校の後輩が上演してくれることになりました。
実は自分の作品を他でやってもらうのも初めてのことで、なんとも嬉しく思っています。
自分が描いた作品を彼がどう解釈して表現していくのか?!こちらもとても楽しみです。
ゴツプロ!とは直接関係ないですが、この場を借りて宣伝させてください。

12月15日(水)〜19日(日)花まる学習会王子小劇場で上演。

なんだか今月は宣伝ばかりになってしまってすいません。
ただ、こうして皆様にお知らせできることが増えて嬉しいのです!純粋に!!

コロナが落ち着いてなかったら…
劇場が防疫対策に力を入れてなかったら…
必死にもがいてなかったら…
芝居熱が少しでも下がっていたら…

2021年は明るいニュースもなく暗く終わっていたかもしれない?!

皆様に会える日を楽しみに励みに一生懸命取り組んでいきます。
そして、来年2022年にいい形でつなげていけるように。
このコロナ禍で世間もゴツプロ!も大きな変化がありました。
でも、この変化をプラスに変えて、皆さんに喜んでもらえるよう、これからも頑張っていきます。
これからも応援のほどよろしくお願いします!

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

10月号 『心よりありがとうございました。』

【心よりありがとうございました。】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
季節もすっかり秋になり、朝晩はだいぶ冷えてきましたね。
コロナは落ち着いてきましたが、これからは風邪も流行りますので、くれぐれもお気をつけくださいね。
しかし、【コロナ】びっくりするくらい、いや怖いくらい減りましたね。
これって要因はなんなんでしょ?ほんと不思議。
一日5000人なんて言っていたのが嘘みたい。こんなこともあるんですね。
どうかこのまま終息に向かって欲しいです。

さてさて、今年もコロナに振り回された一年でしたが、早いものであと二ヶ月で終わり。
本当に早い。
まずは今月9日WOWOWさんで放送して頂きました舞台版【向こうの果て】ご視聴頂いた皆様ありがとうございました。
これにて【向こうの果て】は、一つの区切りを迎えました。
こんなに長い期間、この作品が皆様に愛され、どこかで何かのコンテンツを見れるなんてまさに奇跡のようなことでした。
そして何度見ても、テレビでゴツプロ!の舞台を観れるのは感慨深いものがあります。
色々なことに感謝しかありません。

そして10月の中旬は、約三ヶ月の海外撮影を終えて、メンバーの渡邊聡が帰国しました。
メンバー一同集結し「おかえりなさい会」やりましたよ。
あ、44北川氏のみ沖縄で草刈り中のため欠席です(笑)
久しぶりだったんですけど、なんか久しぶりな感じもあまりせず、挙句「先月リモートやったから新鮮味ないね。やんなきゃ良かった。」と言われる始末(笑)
さすがの聡さんです。久しぶりのイジリトークに花が咲き、そこだけ懐かしい感じ。
こちらに書こうと思っていたので、写真は必須だと思っていたのですが、そちらも見事に忘れ(汗)
なんだかすいません。
でも、海外での撮影話はすごく興味深く、また刺激をもらいました。
当の聡さんもすごく貴重な体験だったようで、これからの演劇人生にも大きく影響する三ヶ月だったみたいです。
ゴツプロ!内でも刺激し合い、切磋琢磨で向上していければいいなあと思います。
兎にも角にも、聡さん!海外撮影お疲れ様でした!

そして来月11月はメンバーの浜谷康幸が演出を手掛ける舞台が控えています。
Nana Produce vol.16【ゼロ番区】2021年11月10日(水)〜14日(日)まで、新宿御苑のサンモールスタジオにて公演が行われます。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

こちらの作品はRISU PRODUCEさんの代表作でして、実は自分も20代前半の頃出演させて頂いた作品です。
この作品を濱谷さんがどう演出するのか楽しみ。
皆様もぜひ劇場においでください。

年内もまだまだメンバーの活躍の場がありますので、是非応援のほどよろしくお願いします。

…2021年10月!
大きなご報告が二つあります。
皆さんご存知だと思いますが、メンバーのかなやす慶行、並びに座付き作家 竹田新こと演出家 山野海が退団致しました。
すでにSNSや公式ホームページなどでご報告させて頂きましたが、皆様をびっくりさせてしまってすいません。
そして、悲しい報告になりごめんなさい。
思い返せば、旗揚げから共に駆け抜けた6年間でした。
バカみたいに笑って、バカみたいに飲んで騒いで、はしゃいで、バカみたいに真剣に芝居を作り、涙し、喧嘩し、たくさんの初体験をしました。
正直、断腸の思いです。
しかしながら、それぞれにたくさんの想いを抱え、悩み、苦しみ、答えを出した結果です。全てはマイナスでなく、これからのプラスを考え抜いて出した答えです。
残念に思われる方もたくさんいらっしゃるかも知れませんが、僕たちは袂を分かちます。

2015年、小さな稽古場で産声をあげたゴツプロ!
竹田新が書いた【Close to you】をそれぞれが演じるワークショップ。
自分で書いて、自分で演出しているにも関わらず号泣する山野海の姿が忘れられない。
演出をすることも、ゴツプロ!がデビューだった海さん。
右も左もわからない中、まさに体当たりの演出。
僕らも負けじと体当たりで勝負した。

そして旗揚げ公演【最高のおもてなし】。

ゴツプロ!のはじまり。
みんなで夢を追いかけた。

そして、よく飲んだ(笑)
稽古時間と同じくらい飲んだ。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ただただ毎日が楽しくて子供のようにはしゃいでました。
うん、きっと僕たちはだいぶ昔の自分に返っていたんだと思います。
大人になってもこんなに無邪気に何かを、損得なしに追いかけられるんだと気付きました。
第二回公演【キャバレーの男たち】では、みんなでキャバレーにも通いました。

とにかくやれることはなんでもした。
そして、そこから人との縁が繋がり、和が広がり、それは全てが宝物になりました。

全ては昨日のことのよう…

願っていた本多劇場での公演。

そして地方公演。

夢を描き、一つ一つしっかり叶えていった軌跡。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

震えるくらい感動した、初めての台湾公演。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

生きてきた中で、まだ初めての体験があるんだって思えた体感と感動。
この瞬間は生涯忘れない!!

2年目の本多劇場【阿波の音】実際に連の皆さんに協力してもらうという無茶ぶり。

大ラスで、連の皆さんと一緒に阿波踊りを踊って跳ねる。
本多劇場が一体となったあの感じは本当にすごかった。
長い演劇人生でこれまた初めての体験でした。
割れんばかりの手拍子。そしてカーテンコールでの拍手。

2年目の台湾も最高だった。
スタッフとの交流。
さらにはお客さんとの一体感。
言葉も国も超えて、演劇で一つになった瞬間。

そして、昨年2020年、第五回公演【狭間の轍】。
コロナが増加する中、ギリギリでの台湾公演成功。

奇跡が何度も起きました。
そして、もちろん平坦な道のりじゃありませんでした。
辛いことも苦しいこともたくさんありました。
でも、その度にみんなで力を合わせ、そして皆さんの応援を励みに一つ一つ乗り越えてきました。
…みんなで!

いつも、最後には笑顔がありました。

本年2021年。
今のぼくらの集大成。
第六回公演【向こうの果て】。
演劇とドラマと小説出版のメディアミックス。
こんなことって6年前に想像していた人間は誰一人いません。
おそらくこれまでの演劇界でもこんなことをした団体はないと思います。
ひとつひとつをつなぎ合わせて、ここまできました。
『今』僕らができることの全てです。

脇目も触れずに走り抜けた6年間。
駆け抜けた6年間。
ちと早すぎた6年間。

さ、ここから!
どこに向かう。

それぞれが感じてきた6年間。
そして見えてきたこの先。

新たな岐路に立ちました。

苦しい決断です。
次への決断です。
この6年間ともに必死に、がむしゃらに走ってきたからこその次のステップです。
もちろん、これから先僕らの指針をどこに据えていくのか?
しっかりとビジョンを立てなければいけないと思っています。

これまで、竹田新の世界観が大好きで信じて発信してきたわけですから、これからのゴツプロ!をしっかり築いていかなくてはいけません。

でも、この6年!やり尽くしました。
だからこそ、これから新たな第二章の始まりだと思っています。
いつも、先輩なのに後輩のような(笑)かなやす慶行の優しさと気遣いがそこにありました。

回を重ねるごとに僕たちの深いところを探って毎回新たな役を書いてくれる竹田新がいました。
そして、たくさんの愛情を持って接してくれた山野海が…

あなたの世界観がなかったら…
あなたたちの優しさがなかったら…
あなたたちの笑顔がなかったら…
ともに必死に生きたこの6年がなかったら…

間違いなく今のゴツプロ!はなかった!!

本当に心よりありがとうございました。
感謝を胸に、これまでをしっかり刻み、前を向いて歩いていきます。

また、これまで6年間応援してくださったみなさまありがとうございました。
どうかこれからも変わらず、ゴツプロ!並びに、作家 竹田新、演出家・女優 山野海、俳優 かなやす慶行を何卒よろしくお願いいたします。

歩んだ日々よ、永遠に…

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

9月号 『芸術の秋きたり!』

【芸術の秋きたり!】

みなさんこんにちは。
すっかり朝夕は涼しくなり、ちょっと肌寒い日も増えました。
秋ですね。
いかがお過ごしですか?お元気にお過ごしでしょうか?
コロナもようやく落ち着き始め、今月いっぱいで緊急事態宣言やまん防も解除されるようで。
少しだけホッとしますね。
今日は29日、ゴツ基地にてこの記事を書いておりますが、本来であれば今日は劇場でリハーサルを行い、明日初日を迎えるはずでした。

52PROJECT Vol.1「あっちにいく前に。」

悔しいからもう一回チラシ載せちゃう(笑)
いやー、コロナ落ち着いて嬉しいのですが、なんとも複雑な想いはありましてね。
この一ヶ月、悶々と過ごしておりました。
芝居観劇に行ってもどっか上の空。
演劇の意義とか、「今」何を?とかとか、考え出すときりがなく。
こちらの舞台、美術打ち合わせなどもやっていましたので、セットイメージもすでにあったし、それに合わせ演出プランなどもあって、これをお見せできなかったのが、なんともね。
ま、何を言っても、書いても愚痴になっちゃいますけど。

9月は自分的に生まれ月ですから、今月の4日で45歳になりまして、本当だったら稽古場で誕生日を迎えていたんだ!なんて考えると、また悲しくなったりね(笑)
いやはや、激動の2020年、2021年。
去年は脚本で参加予定だった舞台が中止。しかも脚本脱稿したにも関わらず(泣)
そして、プロデュース、脚本、演出だった舞台も中止。
今年に入り、「向こうの果て」途中で中止。
さらに…
「あっちにいく前に。」
流石に4本立て続けは堪えます。
このまま落ち着いてくれて、演劇が普通に上演できて、観れるようになってくれればいいなと心から思います。

そして、心置きなく稽古して、舞台つくって、皆さんにお届けしたい!

欲求だけが募ります。
メンバーもそれぞれがたくさんのものを抱え、考え、悶々とした日々を過ごしました。
それでも生きて行かなきゃいけない。
前に進まなきゃいけない。
これからのことを見据え、考え、歩いて行かなきゃいけない。

先日、メンバーが久しぶりに集いました!

久しぶりの集合写真です。
みなさーん、僕らみんな元気にしていますよ!
渡邊聡さんだけリモート参加(笑)
実は聡さん、とある映画の撮影で現在海外にいっております。
イタリアでの撮影を終えて、現在はイギリスだそうです。
さすがイギリスですね。コーヒー飲む小指も立っています(笑)
リモートってすごいね。場所や時間を一切感じない。
言わなきゃイギリスってわかんないもん(笑)
海外撮影はとても刺激的なようで、聡さんはとてもキラキラしてました。
お土産話しが楽しみ。
メンバーそれぞれがいろんなことを経験して、色なとこで活躍して、また集い切磋琢磨するって最高。
そして、メンバーが揃うとワチャワチャしちゃう我々ゴツプロ!
先日も大盛り上がり。
それぞれの近況報告や、今はまってるもの、面白かった作品の話。
そして大半は馬鹿話(笑)
でも馬鹿話は大事ね。馬鹿話できるくらいの余裕が絶対必要。
そして、馬鹿話を語り、笑い合えるこの仲間が絶対に大事。
そう思えるとても貴重な時間。
この時間が僕らをまた強く、明るく照らしてくれて、前に進む勇気となる。
暗いニュースが多く、暗くなりがちな毎日だけど、仲間がいれば、目標があれば進んでいける!
新しいことも色々と企ててます。
来年、そしてさらにその先まで、色々と…ほんとにワクワクな企画ばかりです。
ご期待くださいね。
「あっちにいく前に。」も絶対にリベンジします。
今はその時のために耐え忍ぶ。そしてその時のためにパワーを溜める。

そして、今月は新しい発信も。
浜谷康幸部長率いる「ゴツプロ!演劇部」本格始動!

※スワイプでアルバム内を移動できます。

すでにホームページやTwitter、Instagramなども開設。
どんどん新しい情報もアップしていくので、こちらも応援頂けましたら幸いです。
「若い力!」
教えるではなく、伝えるだけでもなく、ともに考え、ともに切磋琢磨し、ともに成長する。
そんなコンセプトでスタートした演劇部。
手探りの中、もちろん今も手探りしながらですが、少しずつ進んでます。
SNS発信やそのやり方なども全て、演劇部のみんなで考え動いて形にしています。
こちらのプロフィール写真もプロのカメラマンさんにお願いし、みんなの良いところがアピールできるようにと撮った宣伝写真。
1つ1つのことに拘っていく。これは絶対大事なこと。
この積み重ねが最終的に素敵な作品となり、素敵な人となり俳優になる。
そう信じています。
来年2月、卒業公演。その時に彼らがどう変わって、どうキラキラしているのか?!
今から楽しみ。
どうか、その時期にコロナも落ち着き、無事に公演ができますように。
願うばかりです。
こんなご時世ですが、明るいニュースもある!
だから、負けず、下を見ないで、前を見て、進むのみ!

そして今月9月!いよいよ、舞台「向こうの果て」
auスマートパスプレミアムにてアーカイブ配信して頂いていた、舞台本編、VR映像、「緊急事態公演」、4月25日のアフタートーク…が30日をもって終了します。
こんなに長い期間アーカイブ配信して頂き本当にありがとうございました。
終了する前に!と思ってさっきアフタートーク見たけど面白かった(笑)
手前味噌ですいません。
時間経って見るとまた新鮮で面白い。
皆さん、ラスト!ぜひ、お見逃しなく。
さ、これにて「向こうの果て」も終了!って、思った皆さんに朗報です!

な、な、なんと舞台版「向こうの果て」がWOWOWで放送決定!!
10月9日(土)よる8時。WOWOWライブにて。

めっちゃ嬉しい。
こうしてまだ続く「向こうの果て」。
必死に追いかけたこの作品がまた皆さんに届けられる。
この上ない喜びです。

さらに、前日の8日(金)15時から、WOWOWプライムにて、【舞台「向こうの果て」放送記念】と称しドラマ版「向こうの果て」全話を一挙公開。

その後、20:30から、ゴツプロ!第四回公演【阿波の音】

22:30から第五回公演【狭間の轍】が再びWOWOWライブにて放送されます。

たまりません!!!
まさにゴツプロ!祭り(笑)
みなさま、ぜひ是非見てください。
「あっちにいく前に。」を楽しみにしてくださっていたみなさま、今はこちらを楽しんでください。
僕らはきっとパワーアップして戻ってきますので!!

一難去ってまた一難。
難は何度でも訪れますが、明るい希望もあります。
難を難と思わず、今がタイミングじゃなかっただけ。
きっと一番良いタイミングがあるはず。

明るい希望がなかったら…
みんなで集まることができなかったら…
いつでも笑いあえる仲間がいなかったら…
ちょっとおバカで陽気なおっさんじゃなかったら…

すでに倒れていたかも知れない?!

でも、任せてください。
陽気なおっさんたちは笑っています。
進んでいます。
前を見据えています。
これからもワクワクは止まりません。
次の発信をお楽しみにお待ちください。
やってやっから!!(笑)

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

8月号 『52PROJECT本格始動!』

【9月2日追記】
下記の内容を書き上げたのが8月26日。
この時点までなんとしてもやり遂げるつもりでした。
ですので、この8月号も一度アップしたのですが、内容が誤解を招く恐れがあったので、一旦取り下げました。
そして8月29日、稽古開始前日の午後、我々は話し合い、悩んだ末に「中止」の判断を致しました。
進むも勇気。止めるも勇気。我々は勇気を持って止める決断をしました。
楽しみに待ってくださっていたお客様、集まって頂いたキャスト、スタッフの皆様、そして劇場さん、応援頂いた全ての皆様、本当に申し訳ありません。
新宿シアタートップスのオープニングシリーズで光栄にも上演させて頂く誉。
素敵なキャストさんたちと新たなゴツプロ!の一歩を踏み出す高揚感にワクワクしていました。
しかしながら、日々変わってゆく状況。
コロナの感染拡大、病院の逼迫、新たな変異株…周りから聞こえてくる陽性者のリアルな声。
少し前の状況とはまるで変わってしまいました。
僕らは第一にお客様の、そしてキャスト、スタッフの安心、安全を最優先に考え、中止という苦渋の決断を致しました。

もちろん悔しいです。
台本もあと少しで脱稿でした。新たな物語が生まれようとしていました。
そこに色がつき、音がつき、素敵なパフォーマンスになるはずでした。
悔しいです。

しかしながら、僕らが悩み抜いて出した答えをご理解頂けましたら幸いです。
この「中止」も必ず糧にし、パワーアップしてリベンジしてやります。
みなさん、待っていてください。

下記文章は、僕の8月26日の嘘偽りのない想いです。
ですから8月号として改めて公開させてもらいます。

引き続きゴツプロ!の応援をよろしくお願いいたします。

2021年9月2日  泉知束

【52PROJECT本格始動!】

みなさんこんにちは。
一ヶ月はあっという間。今月も月末、そして「月刊ゴツプロ!」でございます。
このまま秋に突入かと思った矢先、真夏が帰ってきた。
体が悲鳴をあげております(汗)
オリンピックも終わり、甲子園も後半戦、そしてパラリンピックのスタート。
そんな中、緊急事態宣言とまん防の地域拡大と延長。なんとも相反することが起こっておる昨今。
皆さまお元気にお過ごしですか?
コロナ感染者が増え続け、明らかにまわりでも感染したという声を多く聞くようになってきました。
危機感が日々強くなっていますね。
演劇界でも、中止や延期などが相次ぎ、無事に稽古を終えて、幕が上がり、終演まで行えることが奇跡のようになっています。
国の方針や宣言にも一喜一憂。
できるのか?
どれくらいお客様を動員できるのか?
などなど、毎日の発表にドキドキの毎日です。

ただ、僕らにはこれしかなく、この場所を作り、信じ、大事に丁寧に今できることをやるしかないのです。

ゴツプロ!の新しい挑戦。
52PROJECTがいよいよ本格始動です。

ついにお披露目されましたビジュアル!
いかがですか?

今回も拘り抜いたチラシの完成です。
ワタクシ泉知束が脚本、演出を担当させてもらいますので、こちらのビジュアルも作風をイメージしてデザイン案を出して、カメラマン、デザイナー、プロデューサー、広報、メンバーと意見を重ね、何度も修正が入り、ようやく辿り着いたこちらのビジュアル。
めっちゃ気に入ってます(笑)
今回、自分としてはこれまでのゴツプロ!のイメージになかったもの。
そして、ポップさを最大限に表現しました。
いやー、いいですね。
主宰 塚原大助がメガネを…しかもビジネススーツに髪の毛おろしてる(笑)
かっこいい浜谷さんが、この笑顔にこのエプロン。
そして、佐藤正和さんがアロハシャツ。(あ、これはまあ普通か(笑))
でも、これまでにないこのアットホーム感。
これぞまさに狙い通り。
脇に立つ、客演の岩田さんと里内伽奈ちゃんも意味深ですね。
いやー面白そうだ!!!

はい。
その作品は絶賛執筆中。
あわわわ…
8月30日から稽古開始。あわわわ…
間に合うのか?!
俺、できるのか?!
頑張る。頑張れ!俺。

毎度毎度ね、執筆すると忘れていた感覚が蘇る。
本を書くってこんなに大変だったっけ?
毎回思うけど、毎回答えは一緒。大変なの(汗)
まさに生みの苦しみ。
ゼロからイチの作業。
いろんな作家さんに聞きたい!!!
どうやって書いてます?(笑)
あー、文才が欲しい。飛び抜けた発想力が欲しい。
ドラえもんいたら、なんか道具貸して欲しい。
寝て起きたら脱稿してないかな?!
こんなことばかり考え、妄想して、ネットサーフィンをする毎日(汗)
それでも、そんな奇跡は訪れず、時間だけが過ぎてゆく。
先月今頃の自分計画ではすでに脱稿して、そこからブラッシュアップ作業に入り、なんなら夏休みも返上で頑張ったご褒美にどこかにリフレッシュでも行こうかな?
なんて思っておりましたが…そんなうまくいくわけありません。
机に10時間座っていても一行も書けない日を繰り返し、それでも座り続け、少し閃いたと数行書いてはまた筆が止まり(泣)
起きて、読み返しては「これ本当に面白いのか?リアリティある?」なんて気になり始めたら、また書けなくなり。
夜中に目が覚めると、急に不安になり筋書きを考え眠れなくなる。

でもね、この【生みの苦しみ】があるから、生まれた作品はとっても可愛く、大事で、尊いものになるのだ。
簡単に書いたら(書けないけど)葛藤せず書いたら、それなりに書いたら、そこまでの愛着は持てないはず。

だから考える。想像を膨らます。
自分の生い立ちを振り返る。自分にしか書けないモノ、自分にしか描けないモノ。を見つける。
うーん。
時間が追いかけてくる。

いよいよ稽古開始が迫っている。
不安とプレッシャーも当然ある。
新宿シアタートップスという大看板が聳え立つ。
くそー、いろいろ痺れるぜ。
なんだか今日はめっちゃスムーズに【月刊ゴツプロ!】書けている(笑)
これくらい脚本も書ければいいのに(汗)

ビジュアル撮影楽しかったな。
元来自分は創作することが好きなはず。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ゴツメンバーの新しい顔が見えたり…

メンバーはじめ客演さんが楽しそうにしてたり。

プロが集結して、しのぎを削り。

何パターンも何パターンも作り込んでいく。

そして、それを…

いろんな想いを胸に見守りました!!

とっても素敵で貴重な時間。
このビジュアル撮影が初めましての方もいらしたので、ひととなりを知れて良かった。
客演の皆さんをそんなに深く知らない自分は今回当て書き(役を決めて、その役者さんをイメージして書いていく方法)をしていません。
とはいえ、なんとなくの自分的イメージでプロットを立てていたのですが、ビジュアル撮影でお会いしてイメージがガラリと変わり、役もガラリと変わった人もいます。
こんなこともあるんだな。

それにしても、役者さんをあまり知らないっていうのは、稽古がほんと楽しみ。
自分的イメージ通りなのか?イメージを覆されるのか?
自分の台本がどうなっていくのか?
まずは役者さんを本気にさせる脚本を書きたい。
そのために今は、夢中になります。
こんな時代だからこそ、ちょっと前向きに明るく、そしてほっこりできるような作品を。
最大限の愛を持って。

まずは稽古が無事に始まり、何事もなく無事に進むよう、これでもかっていうほどの対策をとり、楽しみにしている皆様に作品をお届けできるように精進したいと思います。

ビジュアル撮影で皆さんに会ってなかったら…
コロナ含め今この時じゃなかったら…
新宿シアタートップスが復活してなかったら…
ゴツプロ!としてじゃなかったら…

【あっちにいく前に。】は生まれてなかったかも知れない?!

あ、まだ完全には生まれてないけど(汗)
ここからが最後の勝負。
妥協せずに、自分を信じて、書き上げる。

その先にはきっと素敵な稽古が待っている。
今月はちょっと短め(汗)ごめんなさい。
執筆に戻ります(笑)

あ、片手間で書いたわけじゃないですよ!!
とにかく皆さん、楽しみに待っていてください。
このご時世、「絶対来てください!」とは大々的に言いずらいのですが、僕らも必死になってこの公演を実現、成功できるように踏ん張ります。
そして、劇場でも最大限の感染防止に努めます。
前にも書きましたが、演劇はお客様が最後のピースをはめて完成するものだと思っています。
【向こうの果て】で味わった無観客公演の虚しさ、寂しさ、切なさはもう二度と味わいたくありません。

この公演がどうかどうか、皆様に届きますように…
劇場でお会いできますように。

切に願って、信じて…

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

7月号 『ゴツプロ!の新しき挑戦』

【ゴツプロ!の新しき挑戦】

みなさんこんにちは。
毎日暑いですね。
熱中症とか大丈夫ですか?お元気にお過ごしですか?
『夏』がきましたね!
梅雨明けから、夏ってこんなにわかりやすかったですかね?(笑)
びっくりするくらい空も違えば、一気に気温も上がって(汗)
日々汗びっしょり。
そんな中オリンピックも開幕!
賛否あるオリンピックではありますが、やはりアスリートの皆さんが一生懸命に競技されている姿は応援したくなるし、感動や勇気をもらえますよね。
特に日本の選手の方々がインタビューで「こんな情勢の中でもオリンピックを開催して頂いて心より感謝します。」と、仰ってます。
そりゃそうですよね!
だって、このオリンピックに全てをかけて練習して、色んなものを我慢して、犠牲にしてやってきたんですもんね。
周りは簡単に中止や延期と言えるけど、当事者からしたら、おいおい!待ってくれよ!って思いますよね。
だからこそ、この世界の状況に悔しさもあるし、もっと気持ちよく開催し、もっと大手を振って応援できたらなと心底思います。
僕らも二年前から準備してきて公演が中止になり、絶望的な気持ちになりましたから。
色々とやり場のない想いはありますね。
コロナ感染者数がまだまだ増加していて、油断できない時期が続きますが、なんとかオリンピックはじめ、パラリンピック、甲子園など無事に開催できることを祈るばかりです。
そして、このコロナの増加もなんとか落ち着いて欲しい!
願うばかりです。

さて、前置きが長くなりましたが、今月も色々とありました。
まず7月1日はWOWOWさんにて、「阿波の音」「狭間の轍」を放送して頂きました。

(2019年 第4回公演『阿波の音』)

(2020年 第五回公演『狭間の轍』)

いやー感慨深かったです。
まさかテレビで放送してもらえるなんて。
たくさんの反響も頂き嬉しかったです。
WOWOWさんありがとうございました。

そして翌二日は、ドラマ版『向こうの果て』最終回の放送。

これまたご視聴ありがとうございました。
先月号で書きましたが、主宰 塚原大助の覚悟の芝居!見て頂けましたか?
唯一登場してなかった渡邊聡も大事な場面で登場しておりました。
個人的には最終回、大助と浜谷さんと自分の若かりし頃の回想シーン。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

三人が唯一笑い合った場面です(笑)
最終回もなかなか重めの作りでしたが、このシーンは少しばかりの救いでした。

たくさんの想いが詰まった『向こうの果て』。
自分事で言うと、劇中踊っていた「手踊り」(青森では有名な踊りで、昔から津軽民謡、津軽三味線とこの手踊りは三位一体だそうです。)のお稽古に明け暮れた日々でした。

師匠の小林奏貴さんにご指導頂き、来る日も来る日も区民会館で自主練しました。
コロナで自粛ということもあり、他の仕事がなかったのも不幸中の幸い。
毎日、手踊り、津軽弁に励みました。
なかなか映像ではこういう風に役作りの時間が持てないのが通常なので、こうして時間をかけてじっくりと作っていけた経験は何ものにも代え難い貴重な体験となりました。
しかしながら「手踊り」難しかった。習い始めた時は、本当に踊れるようになるのか?!疑心暗鬼の毎日(汗)
それが師匠の熱心なご指導もあり少しずつ踊れるようになり…
本番で無事に踊れたときはホッとしました。
劇中で何度か使われていた花吹雪も、ぶっつけ本番的なノリがありまして(笑)
めっちゃビビっておりました。ここだけの話。
しかも撮影当日はマイナス2度の極寒で手はかじかんで感覚もなく、本番直前までカイロで温め、撮影に臨みました。
あれからもう半年も経つんですね。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

師匠とスタッフさんが写真のようにお扇子に吹雪を仕込んでくださり…
これが結構時間かかるので、一発一発がまさに勝負。
こればっかりはテストで毎回ってわけにはいかないので必然的にぶっつけ本番みたいになるのです。
いやー痺れる現場でした。
今となれば良き想い出。

そして、そして…
舞台版『向こうの果て』最新情報、360°VR動画の配信がauスマートパスプレミアムにて開始されました。
舞台上に演者と一緒にいる感覚を味わえる不思議な体験。
今までにこんなことしたところあるのかな?
少なからず自分は初めてでした。
実はこのVR動画の撮影を一番はじめに行ったんです。
これが緊張の撮影でして。
ステージ上に360°カメラを仕込んで、5〜6ページを一気に撮影するんです。
もちろん、客席や他のところも全て見切れてしまうので、スタッフさんも全員がハケてから、ヨーイスタート。
ドラマや映画の長回し撮影に似ている感覚でした。
「誰が最初に噛むのか?(笑)」そんな変な緊張感が(汗)
VR動画オンリーの撮影なんて、これまた贅沢なひと時でした。
もちろん、自分がステージ上にいるような感覚を味わって頂く為には音も大事なので、あらゆるところにマイクを10数本仕込んでの撮影。

なかなか体験できないことなので、この機会にぜひお試し頂ければ幸いです。
検事津田口気分で取り調べしている感じを味わうもよし、舞台上の緊張感を肌で感じるもよし。
期間限定の配信になっていますので、お早めに!

そして、お待たせしました!
タイトルの『ゴツプロ!の新しき挑戦』
今月7日、七夕の日に情報公開しました!

その名も『52PROJECT』我々の新しい試み!
しかも、今回の劇場は伝説の「新宿シアタートップス」。
ワクワクせずにはいられない!

まずはこの劇場がなぜ伝説なのか?
それは、こちらの劇場で数多くの劇団がメジャーになり、ここから羽ばたき、若手の劇団はいつかトップスで!みたいな憧れの劇場だったのです。
当時、自分が20代前半(90年代後半)だったと思うのですが、この頃、下北沢本多劇場を目指す劇団とこのトップスを目指す劇団に分かれていた記憶があります。
なんとなく劇団のカラーもその辺りから見え隠れしていた時代。
このトップスは、『劇団☆新感線』、『大人計画』、三谷幸喜さん率いる『東京サンシャインボーイズ』『ラッパ屋』『カクスコ』などなど…もう数え切れないほどの劇団の登竜門として存在した劇場です。
それが惜しまれつつ2009年3月に閉館。
その後しばらくの休館を経て、松竹がお笑いのライブハウス『角座』として運営してきました。
そして、この2021年なんと大ニュース。
本多劇場グループの手によって『新宿シアタートップス』が帰ってくる。
しかも劇場名もそのままに。
これって、演劇界ではすごいニュースになったのです。
SNSでもかなりの反響がありました。
そもそも、このコロナ禍で劇場運営も大変な中、新しい劇場をオープンさせようと思う、本多さんの男気がすごい!!
そんなある意味演劇界の聖地にて、なんとゴツプロ!オープニングシリーズを飾らせて頂きます。
一言だけ言わせてください「誉」でございます。
さらに、今回ワタクシ泉知束が脚本と演出を担当させてもらいます。
主宰の塚原大助から打診があった時は「まさか!」過ぎて、びっくりでした(汗)

まさか…自分がトップスで作、演出する日がくるなんて。
20代の頃『Team Chica』を立ち上げて頑張っていた頃は、本当に夢のまた夢だったステージです。
あの頃の自分に言ってやりたい!
「諦めないで続けていけばきっと夢は叶う!」

今回、ゴツプロ!メンバーは全員集合していませんが、これもまた新たなカタチ。
今後は色々な作家さん、演出家をお招きして、劇場の大小問わずいろんな企画をカタチにしていきたいと思います。
これまで年に一回の公演を打ってきたゴツプロ!ですが、これからはもう少しみなさまに劇場でお会いできる回数が増えると思います。
そんな『52PROJECT』。
その第1発目。
素敵な客演さん、トップスに縁のある客演さんが集ってくれました。
大先輩から、若い世代まで、本当にホントに素敵なキャストさんです。
なんとしてもこの方々の魅了を引き出せるような脚本を書きたいと思っています。
客演さんたちとゴツプロ!メンバーのコラボも今からワクワクしてます。
なんと言ってもこれまで男性だけで突き進んできた我々ゴツプロ!ですが、今回の出演者!女性の方が多いですから(笑)
これだけで新しいでしょ!?(笑)

先日ビジュアル撮影を行いました。
撮影の雰囲気からしてもこれまでにない感じです。
こちらのビジュアルはおそらく来月号では公開できると思いますので、こちらもご期待ください。
何度もこちら言っておりますが、チラシにも拘るゴツプロ!
今回も素敵なチラシになりそうです!

トップスビルが残っていなかったら…
僕らがトップスを知らない世代だったら…
本多さんが男気みせてくれてなかったら…
みんなで夢を追いかけてこなかったら…

新宿シアタートップスで公演打つことなんて一生なかったかも知れない?!

とにかく決まったからには最高のモノを、皆様に届けたいと思います。
誠心誠意、やらせて頂きます。
頑張るぞ!
応援のほどよろしくお願いします。

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

6月号 『コロナも二年目の夏。』

【コロナも二年目の夏。】

みなさんこんにちは。
お元気にお過ごしですか?
なんだか天気もスッキリしない日が続きますね。
さすがは梅雨(泣)
そして、マスク。息苦しい(汗)
ついにコロナ二年目の夏に突入ですね。
オリンピックも間近に迫っていますが、なんだか手放しに喜べない昨今。
嬉しいニュースを喜べないってやっぱり不自然な気がします。
そもそも世の中が一変して不自然になったのだから仕方ないと言えば仕方ないのですが…

【向こうの果て】公演から間も無く二ヶ月。
最近、舞台もだんだんと普段通りに戻ってきて、観劇の機会も増えてきました。
見ていて思うのは、やっぱり舞台はお客様あってなんぼ。
演者と客席とが一体となって作るグルーブ感は特別だし、最高ですね。
カーテンコールでのお客様の拍手と、演者の清々しい顔。
舞台の醍醐味です。

今月は浜谷康幸出演!
Nana Produce【続・まるは食堂】

さらには、佐藤正和主宰公演。
青春の会 第一回公演【熱海殺人事件】

と、ゴツメンバーが出演する舞台が二本ありました。
ご来場頂いたお客様、そして配信で見てくれたみなさま本当にありがとうございました。

このコロナ禍の中、劇場に観劇に行くのも勇気だと思います。
そんな中でも劇場まで足を運んでくださるみなさまには感謝しかありません。

浜谷康幸、佐藤正和…ふたりのエネルギーがバンバン出ている作品でした。
奇しくも【向こうの果て】で、悔しさを舐めた僕らです。
この時期にお客様を入れて舞台に立てることが当たり前ではないことを痛いほどわかってます。
だからこそ、その尊い時間に全身全霊を込める。
それがあのエネルギーに繋がったのだと思います。

最近よくお芝居を見ています。
そんな中で感じること。
芝居って、やはり人間のエネルギーを見て、感じているんだってこと。
映像では感じられない生のエネルギーと熱。
これは何物にも代えがたい、代えられない舞台ならではのモノ。
舞台は舞台らしくあるべきだと。
浜谷さんが出演した【まるは食堂】も冒頭から舞台ならではの演出と役者の熱。
そして、佐藤正和氏出演のつかこうへい作品【熱海殺人事件】。
この作品は本来ならば昨年上演するはずだった作品です。
コロナで一度延期になった作品を同じキャストにて今年リベンジし、見事大成功で幕をおろしました。
しかもこちらの作品は正和氏が役者をやりたいと思った思い出の一本だったそうです。
いやー、色っぽかったな。
初めてみる顔だったな。
舞台見ていてちょっと嫉妬しました(笑)
そして、つか作品の持つパワーと、つかさんが書く圧倒的なセリフの力!
まざまざと見せつけられました。
何十年経っても未だ再演が続くつか作品の魅力を堪能しました。
シンプルだけど、パワーがあって、色気があって、バカバカしくて、泣けてくる。
はっきりいって、【昭和】以外の何物でもないけど、心地よかった。
これを若い人はどう見るのかな?

若い人といえば…
今月からいよいよ本格始動!ゴツプロ!演劇部。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

僕らの仲間となった総勢12名。
なんといっても僕らも初めてのことなので、全てが手探り状態。
お芝居の技術向上、舞台を作る過程、必要な学びなどなど。
自主性を大切にしながらも、厳しさ、優しさ、熱…とか、どうやって伝えていくか?
僕らも試行錯誤しながら毎回やっています。
時代は回ります。
僕らが親の世代から「俺たちの若い頃は!」って言われていたことを思い出します。
知らぬうちに自分達も年をとり、キャリアを重ね、丸くなったとこもありゃ、凝り固まったところもあって。
時代はどんどん変わって、僕らの【普通】が普通ではなくなっていく感覚。
でも、大事なものは大事だろ!と頑なに思っていたり…
おっさんですね(笑)

でもね、最近僕の持論ですが、それでいい気がしてきた。
「俺らの時代はな!!」
これ大事でしょ?!
まずは伝えないとね。
で、よかったら踏襲すりゃいいし、古かったら捨てればいい。
俺らも結局そうやってきたんだから。
面倒臭い先輩からしこたま叱られ、しごかれ。そこに戦いを挑んできたんだから。
だから僕らも面倒臭い先輩になればいい。
最大限の『愛』を持って!!
発するのは一方的でも受け取る側は選べばいい。

そんなことを最近思っているわけです。

でも、僕らおっさんも若い人から学ぶことが多いわけで、そこだけは頑固にならず頭柔軟に吸収したいと思うわけです。
時間がかかっても、僕らは学ぶわけです。
なんで、このゴツプロ!演劇部はとんでもなく可能性を秘めた企画だと思っています!
ですから卒業公演含め、どうか皆様の応援のほど何卒よろしくお願いいたします。

この企画もきっとゴツプロ!の肉となり骨となって次の公演に活かされると信じています。
ご期待ください!

そして、ドラマ版【向こうの果て】も今月末で第7話まで終わり、残すところあと一話です。
なんだか寂しい限り。
こちらもご視聴いただいている皆様、本当にありがとうございます。
ゴツプロ!メンバーも総出演の今作。
まだ一人でてきておりませんが…ご安心ください。
メンバーの渡邊聡!!最終回に出演いたします。
ぜひ最終回もお見逃しなく。

毎回ドラマのオンエアを見ていて思います。
大助がでてきて、浜谷さんがでてきて、自分がでて、三人が一つのフレームにおさまる。
別の回では、44北川とかなやす慶行が同じカットでおさまる。

こんなこと、ちょっと前まで想像もできなかった。
でも、一つ一つ重ねて、積んで、今こうして夢みたいなことが起こっている。
初めての本多劇場もそうだった。
大阪公演もそう。
そして、台湾公演も…
夢のように思っていたことが形になっていく。
だからきっと!想像できることは諦めなければ必ず叶う。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

ドラマ版と舞台版でみな違う役を演じさせてもらいました。
それぞれにそれぞれが、妥協せず挑みました。
最終回…主宰塚原大助の覚悟の芝居が見られると思います。
ぜひ見て欲しいです!

一歩一歩を形にして、しっかり刻み、また次なる一歩を歩み出す。
ゴツプロ!はいつもそうやって進んできた。

だからこれからも進み続けます。
皆さんに喜んでもらえるように…
自分達が夢を見れるように、そしてその夢を一緒に見てもらえるように…

何事も一生懸命やってこなかったら…
誰かが何かを諦めていたら…
絵空事を絵空事だと捉えていたら…
みんなで一つのことを馬鹿笑いできなかったら…

ゴツプロ!の次なるステージは見えてこなかったかも知れない?!

いよいよ7月1日は、WOWOWさんにて、ドラマ【向こうの果て】放送記念として、劇団ゴツプロ!特集【狭間の轍】と【阿波の音】の放送です。

【第五回公演 『狭間の轍』】

【第四回公演 『阿波の音』】

テレビでゴツプロ!の舞台が見れますよ。
そして、秋には第六回公演【向こうの果て】の放送も決定しました!
テレビでゴツプロ!の舞台をぜひ!

また、auスマートパスプレミアムでは、舞台版【向こうの果て】アーカイブ配信、
アフタートークのアーカイブ配信、さらには緊急事態公演【向こうの果ての果て】配信までやってもらってます。
マルチアングル(自分で好きなアングルを選べる配信)でお楽しみ頂けます。
この機会にぜひご覧ください。

まだまだ、ゴツプロ!の夏は始まったばかり。
次なるお知らせをお楽しみに!!

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

5月号 『新たな出逢い!』

【新たな出逢い!】

みなさんこんにちは。

今月も月末です(笑)

1ヶ月はあっという間(汗)

【向こうの果て】の稽古&本番が遠い昔のように感じます。

お元気にお過ごしですか?

ゴツプロ!は元気に過ごしておりますよ。

まずはゴツプロ!第六回公演【向こうの果て】ご来場ならびに生配信をご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。

お陰様を持ちまして4月30日の公演をもって【向こうの果て】は閉幕。

そして5月5日の【向こうの果ての果て】が大千穐楽となり、全ての公演が終了しました。

激動すぎる2週間。

目まぐるし過ぎてよく覚えていません(汗)

 

その場その場で判断を迫られる日々でした。

とにかく4月30日までの生配信が決まり、公演を行なっていく中でそれ以降のスゲジュールも考えなくてはいけない。

生配信も、せっかく無観客でやるんだったらこれまで見たことない映像を作ろうということで、
客席の前方を取っ払い、ミニレールやクレーンを持ち込んでの撮影を敢行。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

撮影スタッフ一丸となって、これまでにない画を撮ろう!お客様に喜んでもらおうと、日々進化を続けていきました。

本番前と終わった後は必ずミーティングを行い、新しいことを模索。

中継をするベースはこんな感じでがっつり組まれ、ここから皆さんのお手元に配信が行われました。

 

そして…もちろん30日で全てを終わらせることもできたけど、5月の5日まで劇場は借りているし、
お客様を入れないのであれば、ある程度のことはできる。

そこで話し合いいろんな候補を出し合いました。

僕らのように公演を中止せざる得なかった劇団さんを呼んで座談会やったらどうか…などなど。

そんな中、やっぱりゴツプロ!らしい、ゴツプロ!にしかできないことをやろう!ってことになり、
立ち上がった企画が【向こうの果ての果て】でした。

何としても、【向こうの果て】をいい形で終わらせたかった。

そして、次に進むステップにしたかった。

 

5日までの間にできることをみんなで模索し、急ピッチで動き始めました。

 

海さんは【向こうの果て】公演が終わる前からスピンオフ作品を書き始め、なんと楽日の30日に脱稿。

福田雄一氏作品【出発】は自分が演出することに決まりました。

プラス小山会の生演奏や座談会…この辺りは過去の『ゴツフェス!』で培った経験がかなり活かされています。

関口アナンと皆川暢二は以前こちらでも書きましたが、
海さんが二人の相性や皆川の芝居を知るためのワークショップをやった時に演じてもらった【Close to you】の上演。

 

30日に一区切りついた【向こうの果て】、もちろん打ち上げなんてあるわけなく。

翌日5月1日から猛稽古です。

まず大変なのが、これまでやっていたものから頭をぐるっと変えて、一からセリフを覚えること。

自分は演出がメインだったので、覚えるところは少なかったですが、皆さん楽屋でも必死で覚えていました。

 

作品毎に稽古をするので、その時間帯も裏では台詞合わせが続いています。

そして、何より贅沢だったのが、本多劇場を使って稽古できるってこと。

こんなことなかなかない経験です。

いや、今後もおそらくなかなか出来ない経験。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

そして、夢の本多劇場の演出席にも座った(笑)

まさかの展開。

こんなこともあるんだね(笑)

この数日間のみんなの集中力と団結力はかなりのものでした。

そして、それを受け入れてくれたスタッフの皆さんには心から感謝です。

 

舞台監督の金安氏は、数日でバーカウンターを制作。

衣装の神波さんもこの日のためにプランニングして、衣装を用意してくださいました。

ありえないスピード感(笑)

音響さん、照明さんもこの1日だけのために素材を用意したり、照明を吊り直し、プランニングしてくれたり…

一切の妥協を許さないスタッフワークには頭が下がります。

まさにプロの仕事。

この方々と一緒に仕事ができていることは僕らの誇りだし、心からのリスペクトしかありません。

 

なんともこの数日が楽しく、新しいもの生み出す高揚感に溢れていたのです。

モノを作る楽しさと感動。

日数のない中でも面白いもの最後まで諦めず作ろうとする努力。

そして、完成した【向こうの果ての果て】。

本編とはまるっきり違う緊張感。

そりゃそうです。だって稽古数日だもん(笑)

本編ではできなかった、本番を生配信のマルチアングルで見るっていう贅沢も堪能。

なかなかできない経験ばっかり。

中継ベースから聞こえるカメラマンへの指示出しの中、芝居をみて思わず笑ってしまう笑い声。

みんながこの1日を本気で取り組み、本気で楽しみました。

 

こうして、終わった【向こうの果ての果て】。

楽しんでもらえていたらいいなあ。

我々ゴツプロ!にとってはとても大きな1日であり、この先に続く大きな第一歩となりました。

何と言っても『底力』です!!

 

僕らの第六回公演はこうして幕を閉じました。

たくさんの方々の顔が浮かびます。

たくさんの方々の想いが背中を押してくれました。

そして惜しみなく協力してくださいました。

これを読んでくれている皆さんからの応援をもらって、パワーとエネルギーに変えました。

本当にありがとうございました。

 

決して忘れられない公演、忘れられない二週間です。

僕らはこの時間をさらに糧とし、さらに高みを目指し精進し続けます。

これからもゴツプロ!をどうぞよろしくお願いします。

 

さらに今月14日から始まったWOWOWオリジナルドラマ【向こうの果て】。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

こうして舞台が終わっても、作品が終わらないというのはとても嬉しいですね。

メンバーも舞台とは違う役柄を演じているので、そこもさらに面白い!

 

この14日にはさらに嬉しいニュースも。

auスマートパスプレミアムにて舞台版マルチアングルのアーカイブ配信も開始。

まだまだ終わらない【向こうの果て】をどうぞお楽しみください。

 

ここでようやくのタイトルでございます。

公演終わってまもない頃、ゴツプロ!新企画【ゴツプロ!演劇部】のワークショップオーディションを開催しました。

部長はメンバーの浜谷康幸。

昨今若手の劇団離れが進んでおりまして…プロデュース公演が主流。

もちろん毎回やりたい人を集めて行うプロデュース公演も魅力的なのですが、それとは違う楽しみが劇団にはありまして。

我々ゴツプロ!メンバー、一度は劇団を経験し、そこで先輩からたくさんのことを学び、
セットを自分たちで作り、立て込み、稽古オフの日は衣装探しで古着屋を巡り、何から何まで自分たちでやっておりました。

その経験が我らゴツプロ!の礎となっています。

今の若い人たちにも演劇の楽しさを知ってほしい。

そして、いつの日か自分たちの手で劇団を旗揚げしてほしい!そういう想いから今回このような企画を立ち上げさせてもらいました。

そこで集まったメンバーたち。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

みんなやる気とエネルギーに満ち溢れておりました。

こんなにたくさんの若手の方々に出会うことはなかなかないので、こちらも刺激的。

二日間にわたってのワークショップだったのですが、短いテキストをパートナーを決めて行い、
二日目の最後に発表するというものだったのですが、とにかくみんな素直でまっすぐ…

こちらの一言一言を真摯に受け止め、どんどん変化していく様は見ていて圧巻。

その光景を目の当たりにした僕らは、心洗われ、たくさんのことを逆に学ぶ二日間となりました。

 

二日目なんて、稽古場に早くきてセリフ合わせをしたり、休憩の時間を利用して稽古していたり、見ていてほっこりする瞬間でした。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

次の世代にかける橋となる。

僕らが先人からもらったものを、下の世代に渡していく!

ゴツプロ!らしい企画だなと思います。

こちらの卒業公演は来年2月に下北沢は『劇』小劇場にて行う予定です。

ワタクシ泉が作、演出を担当する予定ですので、こちらもぜひお楽しみにお待ちください。

 

 

浜谷さんがやりたいって言ってなかったら…

僕らメンバーが劇団上がりじゃなかったら…

ゴツプロ!のこれまでの過程がなかったら…

そして劇団というものに拘ってなかったら…

やる気あるあなたが応募してくれなかったら…

 

こんなに素敵な出逢いはなかったかも知れない?!

 

これから二月まで僕らとしても新たな挑戦のスタート。

共に学び、共に切磋琢磨し、共に成長していきたいと思っています。

 

最後にビックニュース!!

WOWOWさんにて、ドラマ【向こうの果て】放送記念として、劇団ゴツプロ!特集を組んでくださり、
7月1日に過去作品【間の轍】と【阿波の音】の放送が決定しました。

こんな嬉しいことはないですね。

※スワイプでアルバム内を移動できます。

【第五回公演 『間の轍』】

※スワイプでアルバム内を移動できます。

【第四回公演 『阿波の音』】

感動再び!

こちらもぜひお楽しみください。

来月もゴツプロ!は熱く駆け抜けます!!

 

つづく…

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、
マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。

泉 知束Tomochica Izumi

1994年より、日活芸術学院俳優科で演技を学ぶ。
1996年、劇団「麦」公演で役者デビュー。
2000年、演劇ユニット「Team Chica」を旗揚げし、主宰・作・演出・主演を務めている。
また、2005年樽沢監督作品「月桂哀歌」で映画脚本を手掛け、俳優業だけに留まらず、マルチな才能を発揮している。
月刊ゴツプロ!の執筆を行なっている。